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第12章・ヒナの国造り
俊策の謎①
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一方、俊策はゲームを再開したが雄麿はある質問をしたのである。
「お前、父方祖母は清亘(きよわたり)家だったり晝頭(ひるがしら)家だったり母方祖母は東住吉家だったり日紙家だったり変わるけどどういうことだ?」
西村は以前から気になっていたようである。以前にも英寛には父方祖母は晝頭家、母方祖母は東住吉家と答えたことがあるが別の場所では晝頭や日紙の名前を出していたからである。尚、雄麿と俊策は決して仲が悪いわけではなく気があったために義兄弟の契りを交わしているため俊策は自分の親よりも年上の雄麿にもため口で話せる程である。
「全て本当だ。正式には清亘と日紙だが曾祖父母の八人は周参見野・御出志(おでし)・晝頭・清亘・福岡・日尻(ひじり)・東住吉・日紙の各々の家の出身だからだ。ただ、晝頭家から清亘家、東住吉家から日紙家に男子が入ったからであるからだ……」
「なるほど……複雑なものだな……」
「ええ、ただ東住吉家の方は以前英寛さんにも“本家筋”だと言いましたが本当は違うんですよ……」
すると会話に英寛が入る。
「どういうことだ?」
「実は東住吉家から来た人は元々東住吉家と同じ祖先を持つ家系ではありますが“東住吉家”に拾われた方と言っても過言ではありません。」
「?」
「元々は『沼賀樹(ぬまがき)』というドルメン島の一族の出身で何らかの経緯があってか東住吉家の初代の養子となり、東住吉家の発展に貢献されました。沼賀樹家自体はドルメン島の島から離れたことのない家系でしたが、高祖父の母方が東住吉家と同じ祖先を持つ異世界の一族だったためにこのような縁が出来たのかと思います。」
「だから東住吉家の古文書も貸してくれたのだな……」
「英寛さん、あたかも血が繋がったような言い方をして申し訳ございません。」
「気にするな。既に分かっていたわい。曾祖父の世代からじゃ年数などを計算すると釣り合いが取れんわい。」
「俊策、俺も知っていたよ。」
「英寛さん……タケ……みんな、ありがとう。後で全員にも……」
「全員知っている。気にするな……」
「みんな…………」
すると俊策はさらに衝撃の事実を語り始めたのである。
「実は先日会いました猫屋敷さんという方は僕と家系で繋がりがあります。」
「!?」
「俊策、本当か!?」
「ああ……それはな……」
周参見野一族の事実が明らかになりつつある頃、ヒナはとある扉の前にやって来たのである。
「リンちゃん……待っててね……」
これからヒナはどうするのか?そしてリンと周参見野一族との関連と詳しい詳細は……!?
「お前、父方祖母は清亘(きよわたり)家だったり晝頭(ひるがしら)家だったり母方祖母は東住吉家だったり日紙家だったり変わるけどどういうことだ?」
西村は以前から気になっていたようである。以前にも英寛には父方祖母は晝頭家、母方祖母は東住吉家と答えたことがあるが別の場所では晝頭や日紙の名前を出していたからである。尚、雄麿と俊策は決して仲が悪いわけではなく気があったために義兄弟の契りを交わしているため俊策は自分の親よりも年上の雄麿にもため口で話せる程である。
「全て本当だ。正式には清亘と日紙だが曾祖父母の八人は周参見野・御出志(おでし)・晝頭・清亘・福岡・日尻(ひじり)・東住吉・日紙の各々の家の出身だからだ。ただ、晝頭家から清亘家、東住吉家から日紙家に男子が入ったからであるからだ……」
「なるほど……複雑なものだな……」
「ええ、ただ東住吉家の方は以前英寛さんにも“本家筋”だと言いましたが本当は違うんですよ……」
すると会話に英寛が入る。
「どういうことだ?」
「実は東住吉家から来た人は元々東住吉家と同じ祖先を持つ家系ではありますが“東住吉家”に拾われた方と言っても過言ではありません。」
「?」
「元々は『沼賀樹(ぬまがき)』というドルメン島の一族の出身で何らかの経緯があってか東住吉家の初代の養子となり、東住吉家の発展に貢献されました。沼賀樹家自体はドルメン島の島から離れたことのない家系でしたが、高祖父の母方が東住吉家と同じ祖先を持つ異世界の一族だったためにこのような縁が出来たのかと思います。」
「だから東住吉家の古文書も貸してくれたのだな……」
「英寛さん、あたかも血が繋がったような言い方をして申し訳ございません。」
「気にするな。既に分かっていたわい。曾祖父の世代からじゃ年数などを計算すると釣り合いが取れんわい。」
「俊策、俺も知っていたよ。」
「英寛さん……タケ……みんな、ありがとう。後で全員にも……」
「全員知っている。気にするな……」
「みんな…………」
すると俊策はさらに衝撃の事実を語り始めたのである。
「実は先日会いました猫屋敷さんという方は僕と家系で繋がりがあります。」
「!?」
「俊策、本当か!?」
「ああ……それはな……」
周参見野一族の事実が明らかになりつつある頃、ヒナはとある扉の前にやって来たのである。
「リンちゃん……待っててね……」
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