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第12章・ヒナの国造り
作戦会議②
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外川はリンの消息について再び語る。
「恐らく彼女は生けているやろな。」
「ほっ……」
ヒナは安堵したが外川はまだまだ油断してはいけないと言う。
「数日前ならまだ大丈夫だと思うが、ある程度時間が進めばどうなるかは分からない。1分でも早く救出しなければならない。」
「早く、助けてあげたいです。」
ヒナがリンを助けたいことを伝えると外川は彼女の気持ちを理解したのか頷いたのである。
「これは……もしかしたら……」
「もしかしたら?」
「Wの犯行かもしれない……!!」
「!!?」
ヒナは大深島からWのことを聞いていたので不安がよぎったのである。外川はWの犯行だと命に関わる危険性があると認識していた。
「もし……Wが関わっていたら……大変なことだ…………あの男は自分の利になるためなら殺人など簡単にしでかす男やからな……」
「うそ……!?」
「ヒナちゃん……早く見つけないと大変なことになるぞ……!!」
「は……はい…………」
Wにリンを殺されたくない…………ヒナはすぐさま作業室から外に出て走り出したのである。
「リンちゃん!!」
「やめろ!!帰ってこい!!Wに捕まるかもしれないぞ!!」
外川は制止しようとするもヒナは足を止めようとはしない……
「リンちゃん……助けてあげるからね!!待っててね!!」
外川は唖然としたのである。自分の忠告を無視する人間は珍しいのだから……とはいえヒナの性格からしてこのパターンは当然ではあるが…………
「リンちゃ~ん!!どこーっ!?」
ヒナは必死で探しているととある男が現れたのである。その男は頭に野球帽を被り、鼻の辺りにはなぜか天狗の鼻のように見せたかったのか棒を装着していた。
「君ぃ、早朝から元気だねえ…………」
「あなたは……!?」
「僕?僕は桧桜悦樹(ひざくら・えつじゅ)というんだ……君の探している子は……僕は知っている……」
「…………!?」
「だが、僕は君をその子のいる場所には行かせないよ…………そのために懐にハンマーをしまっているんだ……!!」
桧桜は胸からハンマーを取り出したのである。そのハンマーにはすこし電流が流れていたのである。
「君、僕はW様の使いであることは認識済みだよね?」
「あなた……趣味悪そうだけど仲間とかいるの……」
「そーいうこと聞くんじゃねえ!!」
ヒナの何故かの指摘に桧桜は激怒し、ハンマーでヒナを殴ろうとしたのである。間一髪ヒナは避けると桧桜はなぜか苦笑いした。
「やるじゃない。君はやり手のようだな…………!!」
「あなた……只者じゃない……!!」
「当たり前さ、僕はW様の操り人形的存在だからね。僕の胸をよく見るとバッジがあるでしょ?このバッジをつけるのはW様が強さを認めた存在の人間だけだからね…………」
「!?」
「やるでしょ~!!?僕!!」
ヒナは桧桜の胸にある『W』の模様を入れたバッジを確認した。とんでもない人物と運悪く関わったヒナではあったがリンを助けるために逃げようとはしなかった。
「恐らく彼女は生けているやろな。」
「ほっ……」
ヒナは安堵したが外川はまだまだ油断してはいけないと言う。
「数日前ならまだ大丈夫だと思うが、ある程度時間が進めばどうなるかは分からない。1分でも早く救出しなければならない。」
「早く、助けてあげたいです。」
ヒナがリンを助けたいことを伝えると外川は彼女の気持ちを理解したのか頷いたのである。
「これは……もしかしたら……」
「もしかしたら?」
「Wの犯行かもしれない……!!」
「!!?」
ヒナは大深島からWのことを聞いていたので不安がよぎったのである。外川はWの犯行だと命に関わる危険性があると認識していた。
「もし……Wが関わっていたら……大変なことだ…………あの男は自分の利になるためなら殺人など簡単にしでかす男やからな……」
「うそ……!?」
「ヒナちゃん……早く見つけないと大変なことになるぞ……!!」
「は……はい…………」
Wにリンを殺されたくない…………ヒナはすぐさま作業室から外に出て走り出したのである。
「リンちゃん!!」
「やめろ!!帰ってこい!!Wに捕まるかもしれないぞ!!」
外川は制止しようとするもヒナは足を止めようとはしない……
「リンちゃん……助けてあげるからね!!待っててね!!」
外川は唖然としたのである。自分の忠告を無視する人間は珍しいのだから……とはいえヒナの性格からしてこのパターンは当然ではあるが…………
「リンちゃ~ん!!どこーっ!?」
ヒナは必死で探しているととある男が現れたのである。その男は頭に野球帽を被り、鼻の辺りにはなぜか天狗の鼻のように見せたかったのか棒を装着していた。
「君ぃ、早朝から元気だねえ…………」
「あなたは……!?」
「僕?僕は桧桜悦樹(ひざくら・えつじゅ)というんだ……君の探している子は……僕は知っている……」
「…………!?」
「だが、僕は君をその子のいる場所には行かせないよ…………そのために懐にハンマーをしまっているんだ……!!」
桧桜は胸からハンマーを取り出したのである。そのハンマーにはすこし電流が流れていたのである。
「君、僕はW様の使いであることは認識済みだよね?」
「あなた……趣味悪そうだけど仲間とかいるの……」
「そーいうこと聞くんじゃねえ!!」
ヒナの何故かの指摘に桧桜は激怒し、ハンマーでヒナを殴ろうとしたのである。間一髪ヒナは避けると桧桜はなぜか苦笑いした。
「やるじゃない。君はやり手のようだな…………!!」
「あなた……只者じゃない……!!」
「当たり前さ、僕はW様の操り人形的存在だからね。僕の胸をよく見るとバッジがあるでしょ?このバッジをつけるのはW様が強さを認めた存在の人間だけだからね…………」
「!?」
「やるでしょ~!!?僕!!」
ヒナは桧桜の胸にある『W』の模様を入れたバッジを確認した。とんでもない人物と運悪く関わったヒナではあったがリンを助けるために逃げようとはしなかった。
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