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第11章・新たな武器と過酷な道のり
校舎にいた子供。
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一方、ヒナは校舎の入口に天気の様子を見に行くと先日ドッジボールをしていた子供の一人がいたのである。
「あら、あなたは?」
「お姉ちゃん……ここに住んでるの?」
「ううん、ただ住むところがないからここにいるだけ(笑)。」
少年はヒナと話していると少しずつ心を開いたようだ。
「俺は戸柱将志(とばしら・まさゆき)っていうんだ。」
「私は猫屋敷日奈凛。ヒナと呼んでね。」
「じゃあさ……『ヒナ姉ちゃん』でいいかな?」
「良いわよ、よろしくね将志君!」
「よろしく……ヒナ姉ちゃん……」
将志は実は両親のいない子供であり、孤独に生きていたのである。
「俺はずっと親がいなくて孤独に生きてきたんだ……今は近くの孤児院で皆と楽しく生きているんだ。」
「ドッジボールが好きなのね?」
「うん、俺は孤児院に来てからみんなとドッジボールをしていて楽しくて夢中になっていた。今は孤児院内でチームがあって大会にも出るかもしれないんだ。」
「頑張ってね!」
「頑張るよ……でももう黙って孤児院を出てきたんだ……」
「どうしてなの?」
「大好きだった女の子と些細なことで喧嘩して嫌われちゃったんだ……そんな理由で出ていくのは男として恥ずかしいことだよ……でもそれだけ悲しかったんだ……」
どうやら孤児院の女の子と喧嘩をしてしまい嫌われたという理由で出てきたようだ。ヒナは少し戸惑うも何とかしてあげたいと思ったようだ。
「将志君のために協力できるかな?男の子は好きな子に嫌われるのは辛いよね。だから仲直りできるようにしてあげるわ。」
「本当に!?ありがとう!!」
だがヒナのこの優しさが後にややこしい事態を招くとはヒナも将志も当然知るはずがなかったのである。
「まずは孤児院に行く?」
「そうだね。まずは俺から帰らないと話は進まないよね。」
「場所を教えて。」
「うん、俺についてきて!」
将志は山の道へと歩いていったのである。天気は少しずつ回復しており、道にも水気はなくなりつつあった。ヒナは将志についていくととあるマンションのような建物を見つけたのである。
「他の子達も孤児院の子?」
「違うよ、武敏も俊もみんな親も兄弟もいるよ。」
将志は源武敏(みなもと・たけとし)と清盛俊(きよもり・しゅん)という近所の子供達と同じ学校で仲が良いのであった。ヒナは将志の姿を見ていては自分の昔の姿を少しずつ思い出していたのであった。
「あら、あなたは?」
「お姉ちゃん……ここに住んでるの?」
「ううん、ただ住むところがないからここにいるだけ(笑)。」
少年はヒナと話していると少しずつ心を開いたようだ。
「俺は戸柱将志(とばしら・まさゆき)っていうんだ。」
「私は猫屋敷日奈凛。ヒナと呼んでね。」
「じゃあさ……『ヒナ姉ちゃん』でいいかな?」
「良いわよ、よろしくね将志君!」
「よろしく……ヒナ姉ちゃん……」
将志は実は両親のいない子供であり、孤独に生きていたのである。
「俺はずっと親がいなくて孤独に生きてきたんだ……今は近くの孤児院で皆と楽しく生きているんだ。」
「ドッジボールが好きなのね?」
「うん、俺は孤児院に来てからみんなとドッジボールをしていて楽しくて夢中になっていた。今は孤児院内でチームがあって大会にも出るかもしれないんだ。」
「頑張ってね!」
「頑張るよ……でももう黙って孤児院を出てきたんだ……」
「どうしてなの?」
「大好きだった女の子と些細なことで喧嘩して嫌われちゃったんだ……そんな理由で出ていくのは男として恥ずかしいことだよ……でもそれだけ悲しかったんだ……」
どうやら孤児院の女の子と喧嘩をしてしまい嫌われたという理由で出てきたようだ。ヒナは少し戸惑うも何とかしてあげたいと思ったようだ。
「将志君のために協力できるかな?男の子は好きな子に嫌われるのは辛いよね。だから仲直りできるようにしてあげるわ。」
「本当に!?ありがとう!!」
だがヒナのこの優しさが後にややこしい事態を招くとはヒナも将志も当然知るはずがなかったのである。
「まずは孤児院に行く?」
「そうだね。まずは俺から帰らないと話は進まないよね。」
「場所を教えて。」
「うん、俺についてきて!」
将志は山の道へと歩いていったのである。天気は少しずつ回復しており、道にも水気はなくなりつつあった。ヒナは将志についていくととあるマンションのような建物を見つけたのである。
「他の子達も孤児院の子?」
「違うよ、武敏も俊もみんな親も兄弟もいるよ。」
将志は源武敏(みなもと・たけとし)と清盛俊(きよもり・しゅん)という近所の子供達と同じ学校で仲が良いのであった。ヒナは将志の姿を見ていては自分の昔の姿を少しずつ思い出していたのであった。
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