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第10章・団結に向けて
箱を開けさせない男②
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高直から竜太にパラレルワールドについて説明をするようだ。
「パラレルワールドというのは人生で何か経験はあるだろう?『あの時あれしていれば』とか『あの時ああならなければ』とか……」
「確かにあるな。もし実の父親がいればなあ……とか。」
「お前、父親に捨てられたのか?」
「ああ、捨てられたさ。あと育ての父親が短い期間面倒見てくれたけど実の父親は顔も知らねえ。」
「そうか……俺らは両親が戦闘部隊とあって俺は妹と共に戦闘、暗殺、行動などの教育を受けてきた。勿論普通の教育を受けたことなどない。」
「両親が揃っていてもいい家庭とは限らないのだな。」
「ああ、そういうことだ。それでパラレルワールドの話に戻るが、俺はずっと戦いに身を委ねて生きてきたがもし家出したり、親から身をくらましていたらなあと今でも思うがそれを本当にしていたら……という世界が実は今もあるのだ。」
「そんな世界はあるのか?」
「あるさ!お前の失敗した選択が別世界では存在すらしていないのだ。」
「す……すごい……それがパラレルワールドか……」
「だが、お前はこの場面で俺と出会う選択をしたのだ……だからお前にはここで死んでもらうしかない。」
「それは待っていただけないだろうか?」
「それは出来ぬ。あとお前の特殊能力は見抜いているから倒せる。死ねぇーーーーっ!!!」
高直は体術で竜太に攻撃を仕掛けてきたのである。だが、高直の体術をここ数年間で鍛えてきた竜太はスイスイとよけるのである。
「俺は苦難と共に鍛えてきた。服役中も獄中で死ぬほど鍛えてきた。だからこそお前の体術は昔の自分と違い、怖くないのだ。」
「やるねえ…………」
「さあ、来い!!どんな技も“受け入れてやる”ぞーっ!!」
怒りが頂点に増した高直は必殺技を出したのである。
『デラウェアコンバート!!』
攻撃スタイルを変えた高直は身体を名前通りにデラウェア(ヒナの世界でもこの世界でもある果実)のような色のオーラで包み、竜太に突進してきたのである。
「ぐぉっ!!」
竜太は少し飛ばされ、転倒した。
「ハハハ、今の技は聞いたか。」
「あいにく俺はデラウェアが大好きやねん……うまかったぜ……!!」
「なかなかの敵だ、お前のようなやつと戦いたかった!!」
高直は竜太と戦うのに楽しみを覚えていたのである。戦うのは嫌いな竜太が勿論高直と戦うのを嬉しく思っているわけがなかったが…………
「パラレルワールドというのは人生で何か経験はあるだろう?『あの時あれしていれば』とか『あの時ああならなければ』とか……」
「確かにあるな。もし実の父親がいればなあ……とか。」
「お前、父親に捨てられたのか?」
「ああ、捨てられたさ。あと育ての父親が短い期間面倒見てくれたけど実の父親は顔も知らねえ。」
「そうか……俺らは両親が戦闘部隊とあって俺は妹と共に戦闘、暗殺、行動などの教育を受けてきた。勿論普通の教育を受けたことなどない。」
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「ああ、そういうことだ。それでパラレルワールドの話に戻るが、俺はずっと戦いに身を委ねて生きてきたがもし家出したり、親から身をくらましていたらなあと今でも思うがそれを本当にしていたら……という世界が実は今もあるのだ。」
「そんな世界はあるのか?」
「あるさ!お前の失敗した選択が別世界では存在すらしていないのだ。」
「す……すごい……それがパラレルワールドか……」
「だが、お前はこの場面で俺と出会う選択をしたのだ……だからお前にはここで死んでもらうしかない。」
「それは待っていただけないだろうか?」
「それは出来ぬ。あとお前の特殊能力は見抜いているから倒せる。死ねぇーーーーっ!!!」
高直は体術で竜太に攻撃を仕掛けてきたのである。だが、高直の体術をここ数年間で鍛えてきた竜太はスイスイとよけるのである。
「俺は苦難と共に鍛えてきた。服役中も獄中で死ぬほど鍛えてきた。だからこそお前の体術は昔の自分と違い、怖くないのだ。」
「やるねえ…………」
「さあ、来い!!どんな技も“受け入れてやる”ぞーっ!!」
怒りが頂点に増した高直は必殺技を出したのである。
『デラウェアコンバート!!』
攻撃スタイルを変えた高直は身体を名前通りにデラウェア(ヒナの世界でもこの世界でもある果実)のような色のオーラで包み、竜太に突進してきたのである。
「ぐぉっ!!」
竜太は少し飛ばされ、転倒した。
「ハハハ、今の技は聞いたか。」
「あいにく俺はデラウェアが大好きやねん……うまかったぜ……!!」
「なかなかの敵だ、お前のようなやつと戦いたかった!!」
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