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第8章・まさかの新展開
新たな風②
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しかし竜太の能力はともかくこれからどうするべきかということである。大幾を見送ったヒナと竜太と雪はオフィスに戻ると他の仲間と話し合いをすることになった。
「………………」
「大東どうすんの?」
「それや。」
大東をどう捕らえるかという事である。竜太の憎き相手をあの手この手を使ってどう誘(おび)き寄せるか策を練っていたのだ。
「その大東さんという人をどうやって誘き寄せるの?」
「それが俺は大東のことを詳しく分からへんさかい、どうすればいいのか思い浮かばんねん……」
「…………それなのね原因は……」
「ああ……」
「大体の計画は……?」
ヒナがそう聞くと竜太は少し黙り込んだ後、あることを口に出したのである。
「そういや元黒竜社の知り合いが何人かいるから片っ端から電話してみる。一人か二人くらい大東情報あるだろう。」
そして竜太が片っ端から電話をかけ始めると他のメンバーで話し合いを続けていたのである。
「もしもし、久しぶりです……あの……」
「竜太さんって本当に真面目ね……」
「いや、本当に彼は真面目ですよ。性格も本当は良いやつだったんです。だが辛さが爆発してからは狂ったかのように……ね……」
元々は悪いやつはではないと松浦はヒナに説明した。実際更正していたときは人助けに専念し、仕事もしっかり勤めていたからである。だが一つ狂えば彼の人生は歪んでしまっているのも事実であった。
「…………大東のことは知らない?すまんな、ありがとう。」
「竜太さん、情報は入ったかしら?」
「入らへん。ほんまに入らへん……」
「誰も知らないの?」
「よく考えりゃ大東はかなり危険なグループの奴やから知り合いに連絡先知ってる奴とかいるわけないわな……」
「そうよね……よく考えればいるわけないよね……」
ヒナは竜太の発言を理解した。つまり大東の手がかりはないのに等しいのだ。
「仕方ない。運よく見つけるしかないなあ。」
そう竜太が呟いたとき、外から声が聞こえたのである。
「バカヤロー!!ぶつかって骨折れたじゃねーか!!」
「も、申し訳ございません!!」
「なんだなんだ?ん…………あいつはっ!!」
“スタタタタッ!!”
「竜太さん、どこ行くの?」
下の通りには揉め事が起きていた。
「てめえ、右腕を折りやがってただじゃおかねえ!!俺の仕事を代わりにしろ!!」
「いや……それは……」
「だったら横にいる女をよこせ!!」
そういうと左手で女性の左腕をつかむ。女性は涙目であった。
「やめてくださいっ!!」
「まあ……よろしくな姉ちゃん!!」
この男性は眼鏡をかけていて少し小太りであり、頭に水泳帽のようなものを被っているのである。しかし性格の方は女性への乱暴ぶりから……
“ガシッ!!”
「右腕折れてるのになんで掴まれて痛くないん?」
竜太は男性の右腕をつかんで上にあげたのである。男性の気が緩むと女性は男性の手を腕から離して逃げたのである。
「…………あんたは……!?」
「お久しぶりだな。大東さんよ……!!」
捕まえた相手は大東だった。ヒナの見る竜太の顔つきは尋常じゃない怒りに満ちているとすぐに分かるものであった。
「………………」
「大東どうすんの?」
「それや。」
大東をどう捕らえるかという事である。竜太の憎き相手をあの手この手を使ってどう誘(おび)き寄せるか策を練っていたのだ。
「その大東さんという人をどうやって誘き寄せるの?」
「それが俺は大東のことを詳しく分からへんさかい、どうすればいいのか思い浮かばんねん……」
「…………それなのね原因は……」
「ああ……」
「大体の計画は……?」
ヒナがそう聞くと竜太は少し黙り込んだ後、あることを口に出したのである。
「そういや元黒竜社の知り合いが何人かいるから片っ端から電話してみる。一人か二人くらい大東情報あるだろう。」
そして竜太が片っ端から電話をかけ始めると他のメンバーで話し合いを続けていたのである。
「もしもし、久しぶりです……あの……」
「竜太さんって本当に真面目ね……」
「いや、本当に彼は真面目ですよ。性格も本当は良いやつだったんです。だが辛さが爆発してからは狂ったかのように……ね……」
元々は悪いやつはではないと松浦はヒナに説明した。実際更正していたときは人助けに専念し、仕事もしっかり勤めていたからである。だが一つ狂えば彼の人生は歪んでしまっているのも事実であった。
「…………大東のことは知らない?すまんな、ありがとう。」
「竜太さん、情報は入ったかしら?」
「入らへん。ほんまに入らへん……」
「誰も知らないの?」
「よく考えりゃ大東はかなり危険なグループの奴やから知り合いに連絡先知ってる奴とかいるわけないわな……」
「そうよね……よく考えればいるわけないよね……」
ヒナは竜太の発言を理解した。つまり大東の手がかりはないのに等しいのだ。
「仕方ない。運よく見つけるしかないなあ。」
そう竜太が呟いたとき、外から声が聞こえたのである。
「バカヤロー!!ぶつかって骨折れたじゃねーか!!」
「も、申し訳ございません!!」
「なんだなんだ?ん…………あいつはっ!!」
“スタタタタッ!!”
「竜太さん、どこ行くの?」
下の通りには揉め事が起きていた。
「てめえ、右腕を折りやがってただじゃおかねえ!!俺の仕事を代わりにしろ!!」
「いや……それは……」
「だったら横にいる女をよこせ!!」
そういうと左手で女性の左腕をつかむ。女性は涙目であった。
「やめてくださいっ!!」
「まあ……よろしくな姉ちゃん!!」
この男性は眼鏡をかけていて少し小太りであり、頭に水泳帽のようなものを被っているのである。しかし性格の方は女性への乱暴ぶりから……
“ガシッ!!”
「右腕折れてるのになんで掴まれて痛くないん?」
竜太は男性の右腕をつかんで上にあげたのである。男性の気が緩むと女性は男性の手を腕から離して逃げたのである。
「…………あんたは……!?」
「お久しぶりだな。大東さんよ……!!」
捕まえた相手は大東だった。ヒナの見る竜太の顔つきは尋常じゃない怒りに満ちているとすぐに分かるものであった。
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