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第7章・Enemy search(敵探し)
黒い繋がり②
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直銅の『黒竜社』との危険な繋がりを知った四人は絶望的な表情になっていたのである。
「これは絶望的な話……僕達は売られてしまうんか……?」
松浦の言葉は三人の心に染み渡る…………
8年ほど前に回想する。ある日、反社会グループの会長だった竜太が好き勝手していた頃である。
「ほれ、タバコ3箱を店から盗んできたで!!」
「東住吉さんありがとうございます!」
この頃の竜太は地元から白い目で見られる存在で非常に悪評がながれていたのである。そんな彼にある日電話が入る。自宅にいた竜太の元にかかってきた電話とは……?
“プルルルル……”
“ガチャ!!”
「もしもし東住吉です。」
「はじめまして、こんにちは。私はこの度出版社を立ち上げることになりました泊瀬富丸(はつせ・とみまる)と申します。あなたの噂をお聞きしまして是非取材をしたいと思いまして……」
「ハハハ、俺に取材なん?俺はイメージ悪いからやめといた方がええと思いますがね……」
「いやいや、“あなたみたいな方”が一番良いのですよ……!」
「どこから電話番号を調べたんだか(笑)。まあ楽しみにしてます!!」
“ガチャ!!”
「(なんかよう分からへんけどとりあえず取材を受けるんやな……!?)」
良く流れがわからないがとりあえず竜太は喜びと戸惑いを混ぜたような気持ちになっていたのである。
五日後、竜太は泊瀬と初対面したのである。
「はじめまして、東住吉竜太と申します。」
「こちらこそはじめまして、泊瀬富丸と申します。」
泊瀬の礼儀正しい上品な姿勢に竜太は少なからず憧れの気持ちを抱いていたのである。そして二人はラビリンシングタウン内の高級料理店にて打ち合わせをすることにしたのである。そして食事をしながら二人の雑談は盛り上がりを見せていたのである。
「育ての父親がいたのか……」
「はい。この人が悪い人じゃなかったからこそ逆に何度も名字が変わった怒りを誰にもぶつけることができず母親に対してのモヤモヤな気持ちが抑えられないのです……」
「君は優しい子だね。」
「いえ、前科もあるし全然です。もう突き進むところまで突き進みたいですね!」
「君は何歳だね?」
「27です。」
「まだ若いじゃないか。急いだらダメだ。ゆっくり、ゆっくりと経験を積み重ねたらいいよ。」
「泊瀬さん、どうして僕みたいなクズに対して優しいのでしょうか?」
「君は…………クズじゃない。私も昔は悪いことをたくさんしてきたから君の気持ちは良くわかる。だから君も悪いこと続きの人生を私との出会いを機に終わらせて明るい未来を築こうじゃないか。」
「ありがとうございます。そう言ってもらえて嬉しい限りです。」
竜太は泊瀬の優しさに感動した。しかしこれが竜太の命に関わる不幸の序章であることに過ぎなかったのだ。
「これは絶望的な話……僕達は売られてしまうんか……?」
松浦の言葉は三人の心に染み渡る…………
8年ほど前に回想する。ある日、反社会グループの会長だった竜太が好き勝手していた頃である。
「ほれ、タバコ3箱を店から盗んできたで!!」
「東住吉さんありがとうございます!」
この頃の竜太は地元から白い目で見られる存在で非常に悪評がながれていたのである。そんな彼にある日電話が入る。自宅にいた竜太の元にかかってきた電話とは……?
“プルルルル……”
“ガチャ!!”
「もしもし東住吉です。」
「はじめまして、こんにちは。私はこの度出版社を立ち上げることになりました泊瀬富丸(はつせ・とみまる)と申します。あなたの噂をお聞きしまして是非取材をしたいと思いまして……」
「ハハハ、俺に取材なん?俺はイメージ悪いからやめといた方がええと思いますがね……」
「いやいや、“あなたみたいな方”が一番良いのですよ……!」
「どこから電話番号を調べたんだか(笑)。まあ楽しみにしてます!!」
“ガチャ!!”
「(なんかよう分からへんけどとりあえず取材を受けるんやな……!?)」
良く流れがわからないがとりあえず竜太は喜びと戸惑いを混ぜたような気持ちになっていたのである。
五日後、竜太は泊瀬と初対面したのである。
「はじめまして、東住吉竜太と申します。」
「こちらこそはじめまして、泊瀬富丸と申します。」
泊瀬の礼儀正しい上品な姿勢に竜太は少なからず憧れの気持ちを抱いていたのである。そして二人はラビリンシングタウン内の高級料理店にて打ち合わせをすることにしたのである。そして食事をしながら二人の雑談は盛り上がりを見せていたのである。
「育ての父親がいたのか……」
「はい。この人が悪い人じゃなかったからこそ逆に何度も名字が変わった怒りを誰にもぶつけることができず母親に対してのモヤモヤな気持ちが抑えられないのです……」
「君は優しい子だね。」
「いえ、前科もあるし全然です。もう突き進むところまで突き進みたいですね!」
「君は何歳だね?」
「27です。」
「まだ若いじゃないか。急いだらダメだ。ゆっくり、ゆっくりと経験を積み重ねたらいいよ。」
「泊瀬さん、どうして僕みたいなクズに対して優しいのでしょうか?」
「君は…………クズじゃない。私も昔は悪いことをたくさんしてきたから君の気持ちは良くわかる。だから君も悪いこと続きの人生を私との出会いを機に終わらせて明るい未来を築こうじゃないか。」
「ありがとうございます。そう言ってもらえて嬉しい限りです。」
竜太は泊瀬の優しさに感動した。しかしこれが竜太の命に関わる不幸の序章であることに過ぎなかったのだ。
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