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第5章・地獄の懸垂と古代都市の復活阻止と成分の正体
悪夢の日①
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車に荷物を積みに行き、直露達が不在の際に直伸は直露の曾祖父母やある小さな男の子に大人が5、6人ほどいた日紙家の一族とともに曽祖父母の家にいたのであった。そして彼はここで異常なことをしでかしたのである。
「この家の強度を確かめてみるかな……」
彼の手にはなんと強力な小型のダイナマイトが20本近くあったのだ!!それを家の周りに置きはじめ、時間をかけずして全てを設置したのである。このときちょうど直露達はバーベキューの準備に買い物に出た後だった……
「明日のバーベキューに備えて家の強さを確認しておこう。簡単に爆発するようじゃダメだなあ……」
普通の人には信じられない神経をしていた直伸だからこそ出来ることである。そして火を一つのダイナマイトに着火して自分はその場から離れたのである。すると……
“ドカーーーーーーーーン!!!”
強烈な物音がすると直露の曾祖父母の家は跡形もなくぶっ飛び、火が大きく燃え上がっていたのである。死者9名……ニュースは速報で流れた。
この時高速道路で走行中の車内に直露はいた。爆発音が聞こえたが当初は花火のリサイタルか何かと思いスルーしていたのだ。しかし寝てしまった直露は夢を見てしまったのである……
「お兄ちゃん……別れたくないよ……」
周りが暗闇の中、小さな男の子が現れて直露が手を差しのべようとしたら引き離されるように男の子が遠ざかっていったのである。
「直慈(ちょくじ)っっ!!」
直露は飛び起きたのである。あまりにもリアルすぎたからである。
「どないしたんだ直伸?」
運転中の父が振り返り、直露に声をかけた。
「お父さん、ひいばあちゃんのもとに戻ろう!!嫌な予感がするよ!!」
「おいおい、バーベキューの準備はどうするんだよ……」
「帰ってからでも間に合う!!だから頼むから戻って!!」
「そうね。お父さんもお母さんも戻ってあげて……私も胸騒ぎがしてきたわ……」
「兄さんが直慈の名前を出すくらいだからなにかあるのかもしれない。戻ろう……!!」
直露の姉も直摩も理解してくれた。父は仕方なくも笑顔で頷き、とにかく戻ることにしたのである。だが、このあと彼らに待ち受けていたのは父の笑顔も無くなるような悲惨なものであったのだ。
この時現場近くにいた直伸は記者などから事件状況を聞かれていたのである。しかし直伸のインタビュー回答はなんと自己責任回避のためのホラを連発していたのであった。
「僕が海辺に散歩に出掛けると突然、家が爆発したのです。それは本当に昼なのに大きな花火を見たようなすごい爆発でした。」
その直伸の表情は爆発を恐れるどころか何か爆発に魅せられたかのような表情であり、後悔の念すらうかがえなかった。どちらかといえば『俺はやってやったぜ!』的なものであった。
その後、現場についた直露達は曽祖父母の家を見て言葉を失った。そして男の子は直露の弟であり、爆死していたのであった。
「だから俺の夢に……離れたくないというのはこういうことだったのかよ…………」
大好きな弟と曽祖父母、大切な親族を一度に失った直露は直伸とは対照的に大泣きを抑えきれず、言葉にならない叫びを出して泣き崩れたのであった。
「この家の強度を確かめてみるかな……」
彼の手にはなんと強力な小型のダイナマイトが20本近くあったのだ!!それを家の周りに置きはじめ、時間をかけずして全てを設置したのである。このときちょうど直露達はバーベキューの準備に買い物に出た後だった……
「明日のバーベキューに備えて家の強さを確認しておこう。簡単に爆発するようじゃダメだなあ……」
普通の人には信じられない神経をしていた直伸だからこそ出来ることである。そして火を一つのダイナマイトに着火して自分はその場から離れたのである。すると……
“ドカーーーーーーーーン!!!”
強烈な物音がすると直露の曾祖父母の家は跡形もなくぶっ飛び、火が大きく燃え上がっていたのである。死者9名……ニュースは速報で流れた。
この時高速道路で走行中の車内に直露はいた。爆発音が聞こえたが当初は花火のリサイタルか何かと思いスルーしていたのだ。しかし寝てしまった直露は夢を見てしまったのである……
「お兄ちゃん……別れたくないよ……」
周りが暗闇の中、小さな男の子が現れて直露が手を差しのべようとしたら引き離されるように男の子が遠ざかっていったのである。
「直慈(ちょくじ)っっ!!」
直露は飛び起きたのである。あまりにもリアルすぎたからである。
「どないしたんだ直伸?」
運転中の父が振り返り、直露に声をかけた。
「お父さん、ひいばあちゃんのもとに戻ろう!!嫌な予感がするよ!!」
「おいおい、バーベキューの準備はどうするんだよ……」
「帰ってからでも間に合う!!だから頼むから戻って!!」
「そうね。お父さんもお母さんも戻ってあげて……私も胸騒ぎがしてきたわ……」
「兄さんが直慈の名前を出すくらいだからなにかあるのかもしれない。戻ろう……!!」
直露の姉も直摩も理解してくれた。父は仕方なくも笑顔で頷き、とにかく戻ることにしたのである。だが、このあと彼らに待ち受けていたのは父の笑顔も無くなるような悲惨なものであったのだ。
この時現場近くにいた直伸は記者などから事件状況を聞かれていたのである。しかし直伸のインタビュー回答はなんと自己責任回避のためのホラを連発していたのであった。
「僕が海辺に散歩に出掛けると突然、家が爆発したのです。それは本当に昼なのに大きな花火を見たようなすごい爆発でした。」
その直伸の表情は爆発を恐れるどころか何か爆発に魅せられたかのような表情であり、後悔の念すらうかがえなかった。どちらかといえば『俺はやってやったぜ!』的なものであった。
その後、現場についた直露達は曽祖父母の家を見て言葉を失った。そして男の子は直露の弟であり、爆死していたのであった。
「だから俺の夢に……離れたくないというのはこういうことだったのかよ…………」
大好きな弟と曽祖父母、大切な親族を一度に失った直露は直伸とは対照的に大泣きを抑えきれず、言葉にならない叫びを出して泣き崩れたのであった。
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