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第5章・地獄の懸垂と古代都市の復活阻止と成分の正体
直露拘束作戦⑦
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全員が集まると直伸は余裕をなくして取り乱し始めたのである。
「貴様ら!!なぜだ!!?なぜ俺が此処にいると分かった!!?」
起駑川はその質問に答えた。
「たまたまだ……あんたが出没しそうなエリアをまわっていて運よく目撃情報があったからな!!」
「く……くそったれ……!!!」
そして直露が直伸の目の前にやって来たのである。睨む直伸だが直露の目付きの方がさらに険しいものであった。
「お前……あの5年前のことを覚えてるよな……?お前がやらかしたあの最悪の事件のことを……」
「ああ、あれか……あれで俺を日紙家の疫病神に仕立てたんだな。とんでもない話だ……あれはまさかの出来事だったんだ……」
「ふざけるな!!あれが“まさか”程度で終わるはずがない!!俺は貴様の故意としか認識できない!!」
ヒナは何があったのか質問しようと前に出たが直露の迫力がすごく聞けずにいたのだ。
「…………(直露くん…………)。」
「ヒナちゃん、今から昔の事件の話をするから聞いてくれないか?」
「!!?」
「こいつのしでかした忌まわしい過去を教える……」
…………5年前の夏。直露は直伸と一緒に家族交流の旅行に出掛けたのである。海岸沿いの村のある親戚宅に訪れたのである。
「直伸くん!!久しぶりだな!!」
「直露くん!!会いたかったよ!!」
二人は仲が非常に良く、夏場に家族交流の形で会う機会が必ずあったので会えばよく話をしていたのである。
「直露くん、少し太ったな!!」
「直伸くんも最近少し腹が出ているけど旨いもの食べたのかな?」
「ワハハハハ!!」
みんなが盛り上がり、明るい家族交流であった。この日は直露の母方の曽祖父母もおり、皆で話をしたり思い出話に浸ったりと懐かしい気持ちを起こしていたのである。
「直露は本当に直伸くんと仲が良いから見ていて私も元気になれるわ……!」
直露の曾祖母は近年、高齢のために体調を崩し気味だった。だが、直露の元気な姿を見るたびに元気になれると言うことで彼も曾祖母の前では常に元気であった。直露自身、曾祖母が大好きなので元気でいてほしい気持ちがあったようだ。
だが喜びが一転して悲劇へと変貌する日がやって来た。
この日の朝、直露の家族は翌日の海水浴のためにバーベキューの準備や水着などの確認のために車の方に移動していた。そして曽祖父母と直伸と他の親戚が家にいたのである。
「貴様ら!!なぜだ!!?なぜ俺が此処にいると分かった!!?」
起駑川はその質問に答えた。
「たまたまだ……あんたが出没しそうなエリアをまわっていて運よく目撃情報があったからな!!」
「く……くそったれ……!!!」
そして直露が直伸の目の前にやって来たのである。睨む直伸だが直露の目付きの方がさらに険しいものであった。
「お前……あの5年前のことを覚えてるよな……?お前がやらかしたあの最悪の事件のことを……」
「ああ、あれか……あれで俺を日紙家の疫病神に仕立てたんだな。とんでもない話だ……あれはまさかの出来事だったんだ……」
「ふざけるな!!あれが“まさか”程度で終わるはずがない!!俺は貴様の故意としか認識できない!!」
ヒナは何があったのか質問しようと前に出たが直露の迫力がすごく聞けずにいたのだ。
「…………(直露くん…………)。」
「ヒナちゃん、今から昔の事件の話をするから聞いてくれないか?」
「!!?」
「こいつのしでかした忌まわしい過去を教える……」
…………5年前の夏。直露は直伸と一緒に家族交流の旅行に出掛けたのである。海岸沿いの村のある親戚宅に訪れたのである。
「直伸くん!!久しぶりだな!!」
「直露くん!!会いたかったよ!!」
二人は仲が非常に良く、夏場に家族交流の形で会う機会が必ずあったので会えばよく話をしていたのである。
「直露くん、少し太ったな!!」
「直伸くんも最近少し腹が出ているけど旨いもの食べたのかな?」
「ワハハハハ!!」
みんなが盛り上がり、明るい家族交流であった。この日は直露の母方の曽祖父母もおり、皆で話をしたり思い出話に浸ったりと懐かしい気持ちを起こしていたのである。
「直露は本当に直伸くんと仲が良いから見ていて私も元気になれるわ……!」
直露の曾祖母は近年、高齢のために体調を崩し気味だった。だが、直露の元気な姿を見るたびに元気になれると言うことで彼も曾祖母の前では常に元気であった。直露自身、曾祖母が大好きなので元気でいてほしい気持ちがあったようだ。
だが喜びが一転して悲劇へと変貌する日がやって来た。
この日の朝、直露の家族は翌日の海水浴のためにバーベキューの準備や水着などの確認のために車の方に移動していた。そして曽祖父母と直伸と他の親戚が家にいたのである。
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