88 / 762
第5章・地獄の懸垂と古代都市の復活阻止と成分の正体
直伸拘束作戦⑥
しおりを挟む
どうも起駑川は二上達のことがきになっているようだ。
「(この人たちは元々敵だよな。何で俺らに協力してんの?)」
確かにトラック転倒事件までは彼らは明らかに敵だった。それもあってか起駑川は彼らに直伸の元に戻ってもらおうと考えていたのだ。
「ねえ、二人とも。そろそろ親分の元に戻った方が……」
すると二上は意外な発言をしたのである。
「へ?親分って直伸さんのこと……?いやいや、もう帰らないよ。既にあの人から見て俺らは戦力外さ。」
「何で?」
「今は戦力にしたとしてもあの人は優秀な人材ばかり集めるからしまいに用済みで口封じに消される運命だろうしさ……」
「口封じ?」
「要らなくなった戦力をあの人はあっさり処分するよ。人を人と見ていないからさ。人の命なぞおもちゃ感覚でしか見てないだろうよ。」
「そこまで根性が腐っているか……」
あまりの直伸のひどさに引く起駑川だが、二上はさらに発言を続けた。
「あとヒナちゃんって言うの?あの子、俺のこと心配してくれたんだよね。だから嬉しくてね……異性には小さいときから嫌われていたから優しくしてくれたんあの子がはじめてなんだよね……だからあの子を僕も助けてやりたい……そのために直伸さんを捕まえる作戦も練っているから直露さんにも聞いてほしい。」
「…………!!」
なんと直伸のことをよく知る二上達は直伸を捕まえるための計画を既に練っていたのである。しかもどの状況でも対応できるものであった!!
「だから直伸さんもいよいよ追い詰められてきているということです(笑)。他の人から直伸さんの悪事を聞いて絶対あの人は当選させてはいけないと思いましたね!」
彼らは本気だ。ヒナと雪の状況が分かり次第、計画を実行すると言うのだから頼もしい。三人は急いでコテージに向かうのであった。
一方のコテージにはある人物がいた。そして居間からドンドンという音が鳴り響くので彼は居間にある4つのロッカーの内の音のする2つを開けたのである。左のロッカーの中には雪、右のロッカーの中にはヒナがいた。二人は口をタオルで塞がれ、手と足をロープで縛られていたのである。
「おい、二人とも。いよいよ直伸様が帰ってこられるそうだ。これから君達と遊びたいそうだから楽しみにしてくれたまえよ!!」
男性の笑顔は不気味であった。雪は男性の顔を睨み付けたのである。少し苛立った男性は雪に強烈な平手打ちをかましたのだ。
“パーンッ!!”
平手打ちを受けた雪の顔は本当に痛そうな表情をしていてヒナは男性を殴りたかったが何もできない……
「気の強い子だな……どうだい?俺と少し遊ば……ん……?」
突然、男性の服の後ろを掴む影が現れた。男性が後ろを向くと彼は強力なパンチを受けたのである。
“ボカッ!!”
男性はぶっ飛び、さらに現れたもう一人の人物がヒナと雪を解放した。男性が起き上がると殴った人物を睨み付けていた。
「何しやがる!!」
「女の子を平手打ちするなんて最低だなぁ!!痛い目に遭ってもらおうか!!」
「げ……貴様!!」
現れたのは直露であった。そして支援者達や直摩、茶島、二上、長野、起駑川、難麦と豪華なメンバーが並んでいたのだ。
「くそお!!俺と直伸さまの世界に侵入するつもりか!!?」
「この世界はあなた達のものじゃないですよ!!」
男性が怒りを表すとヒナではなく雪が反論した。ヒナも自由を取り戻し、いよいよ本格的な状況を迎えたのだ!!
「(この人たちは元々敵だよな。何で俺らに協力してんの?)」
確かにトラック転倒事件までは彼らは明らかに敵だった。それもあってか起駑川は彼らに直伸の元に戻ってもらおうと考えていたのだ。
「ねえ、二人とも。そろそろ親分の元に戻った方が……」
すると二上は意外な発言をしたのである。
「へ?親分って直伸さんのこと……?いやいや、もう帰らないよ。既にあの人から見て俺らは戦力外さ。」
「何で?」
「今は戦力にしたとしてもあの人は優秀な人材ばかり集めるからしまいに用済みで口封じに消される運命だろうしさ……」
「口封じ?」
「要らなくなった戦力をあの人はあっさり処分するよ。人を人と見ていないからさ。人の命なぞおもちゃ感覚でしか見てないだろうよ。」
「そこまで根性が腐っているか……」
あまりの直伸のひどさに引く起駑川だが、二上はさらに発言を続けた。
「あとヒナちゃんって言うの?あの子、俺のこと心配してくれたんだよね。だから嬉しくてね……異性には小さいときから嫌われていたから優しくしてくれたんあの子がはじめてなんだよね……だからあの子を僕も助けてやりたい……そのために直伸さんを捕まえる作戦も練っているから直露さんにも聞いてほしい。」
「…………!!」
なんと直伸のことをよく知る二上達は直伸を捕まえるための計画を既に練っていたのである。しかもどの状況でも対応できるものであった!!
「だから直伸さんもいよいよ追い詰められてきているということです(笑)。他の人から直伸さんの悪事を聞いて絶対あの人は当選させてはいけないと思いましたね!」
彼らは本気だ。ヒナと雪の状況が分かり次第、計画を実行すると言うのだから頼もしい。三人は急いでコテージに向かうのであった。
一方のコテージにはある人物がいた。そして居間からドンドンという音が鳴り響くので彼は居間にある4つのロッカーの内の音のする2つを開けたのである。左のロッカーの中には雪、右のロッカーの中にはヒナがいた。二人は口をタオルで塞がれ、手と足をロープで縛られていたのである。
「おい、二人とも。いよいよ直伸様が帰ってこられるそうだ。これから君達と遊びたいそうだから楽しみにしてくれたまえよ!!」
男性の笑顔は不気味であった。雪は男性の顔を睨み付けたのである。少し苛立った男性は雪に強烈な平手打ちをかましたのだ。
“パーンッ!!”
平手打ちを受けた雪の顔は本当に痛そうな表情をしていてヒナは男性を殴りたかったが何もできない……
「気の強い子だな……どうだい?俺と少し遊ば……ん……?」
突然、男性の服の後ろを掴む影が現れた。男性が後ろを向くと彼は強力なパンチを受けたのである。
“ボカッ!!”
男性はぶっ飛び、さらに現れたもう一人の人物がヒナと雪を解放した。男性が起き上がると殴った人物を睨み付けていた。
「何しやがる!!」
「女の子を平手打ちするなんて最低だなぁ!!痛い目に遭ってもらおうか!!」
「げ……貴様!!」
現れたのは直露であった。そして支援者達や直摩、茶島、二上、長野、起駑川、難麦と豪華なメンバーが並んでいたのだ。
「くそお!!俺と直伸さまの世界に侵入するつもりか!!?」
「この世界はあなた達のものじゃないですよ!!」
男性が怒りを表すとヒナではなく雪が反論した。ヒナも自由を取り戻し、いよいよ本格的な状況を迎えたのだ!!
0
お気に入りに追加
117
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ワイルド・ソルジャー
アサシン工房
SF
時は199X年。世界各地で戦争が行われ、終戦を迎えようとしていた。
世界は荒廃し、辺りは無法者で溢れかえっていた。
主人公のマティアス・マッカーサーは、かつては裕福な家庭で育ったが、戦争に巻き込まれて両親と弟を失い、その後傭兵となって生きてきた。
旅の途中、人間離れした強さを持つ大柄な軍人ハンニバル・クルーガーにスカウトされ、マティアスは軍人として活動することになる。
ハンニバルと共に任務をこなしていくうちに、冷徹で利己主義だったマティアスは利害を超えた友情を覚えていく。
世紀末の荒廃したアメリカを舞台にしたバトルファンタジー。
他の小説サイトにも投稿しています。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる