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第4章・ドーリンの洞窟と若さの効用のルーツ
古代都市復活計画①
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鷹酉弟は語気を強めて古代都市への想いを語り始めたのである。ただし二人は自分達に関係ないと言わんばかりに真剣に聞いている様子ではなかったのだ。
「あの古代都市はな、今から2000年近く前に完成し、中世の途中まで栄えていた場所である!ちょうどブルーサイドの離れ辺りに存在していたんだ。し・か・し・中世時代にブルーサイドの火山地帯が立て続けに大爆発を起こしたのだ!!そうしたらいつの間にか知らないが古代都市が消えていたんだ!!分かるな……!?気がついたらブルーサイドの山の池の中に沈んでいたから笑える話だと言うことだ!!ハハハハハ……古代都市が沈んだんだぜ!!可笑しいものだ!!笑えるだろ!!?」
「(いや、自分の先祖たちが池に沈んでいるかも知れないのによく笑えるなこの人は……)」
「それであれだ!!」
「(は、何?)」
「近代の時代に入る前にある陰陽師の方がおっしゃられたことを我々の先祖は実行しようとしたのである!!」
「?」
「『都市が沈んだ池の周りに500年に一度だけ都市で生きた植物の繊維の集まりが池の上に浮かぶからそれを供えなさい。』とおっしゃられたのだ!!それでちょうど500年にあたる時期に皆が繊維の集まりを集めて洞窟に供えていたのだ!!しかし、洞窟に供えていた繊維の集まりが大量になくなっていたのだ!!聞けばブルーサイドの山の上の畑に植えて野菜を育てていたという!!泥棒か!!そこまでしやがるのか……と怒りにわいた我々の祖父の代の人々が洞窟の部分を破壊して線路を使えなくして洞窟にすら入れないようにしたのだ!!そして洞窟で繋いでいた町が貿易に繊維の集まりを利用していたと判断して隣町を山の中に孤立させてやった!!フハハハハハハ!!!俺らを怒らすと怖いぞーーっ!!」
「(それってあなたたちの先祖の怒りであってあなたの直接的な怒りではないのでは……?)」
「そこ!!何をブツブツ言っている!?先祖の怒りは我々の怒り!!これぞ怒りの倍返しだっ!!」
「………………」
「………………」
「何か質問しろよっ!!!俺に議論をぶつけてこん……か……」
「!!?」
なんと突然鷹酉弟は倒れたのである。熱くなりすぎたのか血が頭に上りすぎてのぼせてしまったようだ。どうも少年二人は息子のようで倒れた父親を担いだのである。
「父ちゃん!!くっそー覚えとけよ!!絶対古代都市はよみがえるんだいっ!!」
親子は結局去っていってしまったのである。尚、繊維の集まりを守ることを二人の息子が分かっていないことにヒナと直摩は気づいたのである。
「あれ、繊維の集まりは誰が守るの?」
「さあ……ボスのような存在と思っていただけにあっさり終わりましたね……」
「ヘボかった(笑)」
直摩の『ヘボ発言』はどうかと思うが、二人は繊維の集まりを集めて必要な数だけ持って帰ることにしたのである。あとは彼らのお供えにとヒナがこれ以上手につけなかったからだ。
「あの人たちのためにも繊維は残してあげようと思うの。必要最低限あれば増やすことも技術で出来るでしょうし、食材との関連を調べてもらうのが目的だから全部はいらない。」
「ヒナちゃんは優しい子だな。」
二人は車のなかで会話しながら民宿に戻ったのである。尚、ヒナの怪我は鷹酉弟と戦わなかったことと『ケアサイダー』を飲んだことが大きく、だいぶ完治していたのだ。
「あの古代都市はな、今から2000年近く前に完成し、中世の途中まで栄えていた場所である!ちょうどブルーサイドの離れ辺りに存在していたんだ。し・か・し・中世時代にブルーサイドの火山地帯が立て続けに大爆発を起こしたのだ!!そうしたらいつの間にか知らないが古代都市が消えていたんだ!!分かるな……!?気がついたらブルーサイドの山の池の中に沈んでいたから笑える話だと言うことだ!!ハハハハハ……古代都市が沈んだんだぜ!!可笑しいものだ!!笑えるだろ!!?」
「(いや、自分の先祖たちが池に沈んでいるかも知れないのによく笑えるなこの人は……)」
「それであれだ!!」
「(は、何?)」
「近代の時代に入る前にある陰陽師の方がおっしゃられたことを我々の先祖は実行しようとしたのである!!」
「?」
「『都市が沈んだ池の周りに500年に一度だけ都市で生きた植物の繊維の集まりが池の上に浮かぶからそれを供えなさい。』とおっしゃられたのだ!!それでちょうど500年にあたる時期に皆が繊維の集まりを集めて洞窟に供えていたのだ!!しかし、洞窟に供えていた繊維の集まりが大量になくなっていたのだ!!聞けばブルーサイドの山の上の畑に植えて野菜を育てていたという!!泥棒か!!そこまでしやがるのか……と怒りにわいた我々の祖父の代の人々が洞窟の部分を破壊して線路を使えなくして洞窟にすら入れないようにしたのだ!!そして洞窟で繋いでいた町が貿易に繊維の集まりを利用していたと判断して隣町を山の中に孤立させてやった!!フハハハハハハ!!!俺らを怒らすと怖いぞーーっ!!」
「(それってあなたたちの先祖の怒りであってあなたの直接的な怒りではないのでは……?)」
「そこ!!何をブツブツ言っている!?先祖の怒りは我々の怒り!!これぞ怒りの倍返しだっ!!」
「………………」
「………………」
「何か質問しろよっ!!!俺に議論をぶつけてこん……か……」
「!!?」
なんと突然鷹酉弟は倒れたのである。熱くなりすぎたのか血が頭に上りすぎてのぼせてしまったようだ。どうも少年二人は息子のようで倒れた父親を担いだのである。
「父ちゃん!!くっそー覚えとけよ!!絶対古代都市はよみがえるんだいっ!!」
親子は結局去っていってしまったのである。尚、繊維の集まりを守ることを二人の息子が分かっていないことにヒナと直摩は気づいたのである。
「あれ、繊維の集まりは誰が守るの?」
「さあ……ボスのような存在と思っていただけにあっさり終わりましたね……」
「ヘボかった(笑)」
直摩の『ヘボ発言』はどうかと思うが、二人は繊維の集まりを集めて必要な数だけ持って帰ることにしたのである。あとは彼らのお供えにとヒナがこれ以上手につけなかったからだ。
「あの人たちのためにも繊維は残してあげようと思うの。必要最低限あれば増やすことも技術で出来るでしょうし、食材との関連を調べてもらうのが目的だから全部はいらない。」
「ヒナちゃんは優しい子だな。」
二人は車のなかで会話しながら民宿に戻ったのである。尚、ヒナの怪我は鷹酉弟と戦わなかったことと『ケアサイダー』を飲んだことが大きく、だいぶ完治していたのだ。
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