24 / 50
24(ナテュール視点)
しおりを挟む
ピクニックとやらの気分を味わってみたくて、中庭のベンチでランチボックスを広げていたら、面倒な侯爵子息が絡んできて空からロイが降ってきた。
何を言っているかわからない?
俺もよくわからない。
本でしか見たことないピクニックをしてみたいと思ったのがいけなかったのだろうか。
ルーカス曰く、本来は地面にシートを引いて座るらしいが流石にそこまでは出来ないので、ちゃんと設営のベンチを使っているのに。
「これはこれは、フルニエ侯爵子息ではありませんか。王子であるナテュール様への無礼、許されることではありませんよ。」
(……いやむしろなんでお前は現状を完璧に把握してるんだよ……)
王族に対しての無礼な振る舞いがあったのは確かだ。ロイが来る前に吐き捨てられた言葉は聞くに絶えないものだった。
だが王族と言えど忌み嫌われた第7王子。
フルニエ侯爵子息が吐いた母の祖国を侮辱する言葉も、俺自身への罵倒も、不敬として罰する力は無い。
「は、はぁ!?ただの従者の、しかも平民のくせに侯爵子息である俺に口答えするな!王子って言ったって第7の忌み嫌われた王子のくせに!」
そう、フルニエ侯爵子息が喚いた瞬間、ロイが僅かに重心を落とした。
「待てロイ!」
咄嗟に叫んだその時、既にロイの姿は目の前になく、フルニエ侯爵子息の背後からその太い首に暗器を添えていた。
ヒッと喉を引きつらせて青ざめるフルニエ侯爵子息の後ろで、ロイはにっこりと笑ったまま、
「……殺しはしませんよ。生まれてきたことを後悔させるだけです。」
と、淡々と言葉を吐いた。
「いやダメだろ!?」
早く離れろ!と指示を出せば、笑顔のままチッと舌を打ち暗器を首から離したロイ。
フルニエ侯爵子息は腰が抜けたのか青い顔のままヘロヘロと地面に座り込んだ。
周りの取り巻きの子息達が「大丈夫ですか!?」と駆け寄るも、その取り巻きたちも顔色が悪い。
「そもそもお前今日は傍に控えなくていいって言っただろ!?どこから出てきた!? 」
と、平然とした顔で暗器をベストの内側にしまうロイに、そう詰めよる。
しかしロイは気にした様子もなく、
「平民棟の食堂です。この無礼者が見えましたので、走ってきました。」
やはりいつもの笑顔を貼り付けたまま、そう答えた。
「……平民棟の食堂からここ見えるのか……?」
「はい、見えますよ。」
「いや、多分ロイさんだけ。」
あっけらかんと答えるロイに対してルーカスがゆるゆると首を振る。
だよな、俺もそう思う。
試しに平民棟がある方へと視線を向けるが見えるのは中庭の整備された木々と貴族棟の壁、あと棟の隙間から見える空くらいなものだ。
「き、貴様!俺を誰だと思っているんだ!侯爵だぞ!父上に言いつけてやるからな!」
「おや、王族に不敬を働き処分されかけた、などと自ら報告できるなんて大変正直者なのですね。感心いたします。」
「なっ……!?き、貴様ぁ……!!」
ニコニコと言葉の毒を吐くロイ。今までの嫌味は勘違いだったが、これは確実にわかって毒づいている。
だってこいつ、俺の事大好きすぎるから……
「こんな躾のなってない平民の従者しか付けて貰えないような忌み子が!蛮族の血を引いて生きるくらいならさっさと死ねば……」
「殺す。」
「アーーーーッ頼むフルニエ侯爵子息!今だけはその口を閉じてくれ!!」
ベストにしまったはずの暗器を再び出そうとするロイの腕を掴み抑え込む。
本気を出せば俺の手なんて簡単に振り解けるのだろうが、ロイにはできない。だって俺の事が大好きすぎるからな。
「侮辱するのは良いが、ロイは俺の事が大好きすぎるんだ!本当に殺されるぞ!!」
と、親切心で警告したのに、フルニエ侯爵子息だけではなく、周りの取り巻きの子息達も何故か「え……何こいつら……怖……」と引いていた。
何故だ。
「ハイハイハイ。なぁにしてるのロイ君。学園内での暴力沙汰は御法度だよ。」
「あなたはアダン・ニコラ教官!」
手を叩きながら中庭に入ってきた人物に、フルニエ侯爵子息は「た、助けろ!こいつが俺を殺そうとしてくるんだ!」と地面に座り込んだまま、喚き散らす。
「あのねぇ、私教官だよ?その口の利き方はどうなのさ。」
「う、うるさい!俺は侯爵子息だぞ!!」
「はあぁ~なぁんか面倒な所に来ちゃったなぁ。」
肩を竦めて見せるアダン・ニコラ教官に、余計に腹が立ったのか青かった顔を真っ赤に染めたフルニエ侯爵子息。
「止めないでください、ニコラ教官。こいつ、ナテュール様を侮辱したのです。」
「いやいや、止めるに決まってるでしょ。ここ学び舎。学園なの。殺傷沙汰は御法度なのよ。」
「……ユニコーンの鬣……」
「コラコラコラ!今そのカード切るの!?嘘でしょ!?」
ほら没収!と流れるような手つきで出しかけていたロイの暗器を取り上げたアダン・ニコラ教官。ロイも教官が来た時点でそこまで抵抗する意思がなかったのか、取り返そうともせずに、手持ち無沙汰になった手を挙げ肩を竦めてみせた。
暗器が無くなったことにより一息ついたのもつかの間。
「暗器はひとつとは限らない!フンッ!!」
「アーーーーーッ待って待って待って!本当に不味いから!!君そんな愉快な性格してたっけ!!?」
「す、すみません!こいつが俺の事を大好きすぎるばかりに!!」
どうやら袖口に仕込んでいたらしい小型ナイフを真っ直ぐフルニエ侯爵子息へと投げつけ、慌ててアダン・ニコラ教官が取り上げた暗器で叩き落とした。
投げつけられたフルニエ侯爵子息自身は、速すぎるそれに理解が及んでいなかったようだが、落とされたナイフを見て、自分が殺されかけたことを理解したらしい。
「き、き、き、貴様!ち、父上に言いつけてやるからな!お、覚えてろよ!!」
なんて、震える足をドスドス鳴らし、たまによろけながら、取り巻きに支えられるようにして中庭から逃げ去るフルニエ侯爵子息に、安堵したように息を吐いたのはアダン・ニコラ教官だった。
「全く……何度も言うようだけど学園内での殺傷沙汰は御法度だよ、ロイ・プリースト君。護衛と言えど、君だけじゃあない。ナテュール王子の地位だって危ぶまれることになる。」
「あ、問題はありません。フルニエ侯爵家は潰すと決めたので。」
アダン・ニコラ教官の言葉にあっけらかんとそう告げたロイは、いつものニコニコとした表情のままだ。
「あー……ロイ、侯爵家を潰すってどういう……?」
若干の頭痛を覚えて、こめかみをグリグリ解しながら、そう尋ねれば、やはりニコニコとした笑顔のまま、
「腹が立ちました。気に食わないので潰します。路傍をさ迷わせ泥をすすらせましょう。」
「私怨がすごい!」
とんでもねぇ宣言をしやがった。
これには流石のアダン・ニコラ教官も頭を抱え、ルーカスは「相変わらずナテュール君が大好きだねぇ。」とのほほんとしている。
「あのな、ロイ。」
「はい、何でしょうかナテュール様。」
「無闇矢鱈に貴族を潰すのはダメだからな。」
「何故ですか!!?」
物凄くショックです、と全身で訴えるロイにひとつため息が零れる。
当たり前だ、簡単に貴族を潰して回ったら、あっさり権力バランスが崩れるだろうが。
結局、その3日後。フルニエ侯爵家が破産したとの噂が流れ、ロイを問いつめる結果となった。
「自滅です!自滅だからセーフのはずです!!」
「やっぱりお前が手を回してるじゃないか!!」
何を言っているかわからない?
俺もよくわからない。
本でしか見たことないピクニックをしてみたいと思ったのがいけなかったのだろうか。
ルーカス曰く、本来は地面にシートを引いて座るらしいが流石にそこまでは出来ないので、ちゃんと設営のベンチを使っているのに。
「これはこれは、フルニエ侯爵子息ではありませんか。王子であるナテュール様への無礼、許されることではありませんよ。」
(……いやむしろなんでお前は現状を完璧に把握してるんだよ……)
王族に対しての無礼な振る舞いがあったのは確かだ。ロイが来る前に吐き捨てられた言葉は聞くに絶えないものだった。
だが王族と言えど忌み嫌われた第7王子。
フルニエ侯爵子息が吐いた母の祖国を侮辱する言葉も、俺自身への罵倒も、不敬として罰する力は無い。
「は、はぁ!?ただの従者の、しかも平民のくせに侯爵子息である俺に口答えするな!王子って言ったって第7の忌み嫌われた王子のくせに!」
そう、フルニエ侯爵子息が喚いた瞬間、ロイが僅かに重心を落とした。
「待てロイ!」
咄嗟に叫んだその時、既にロイの姿は目の前になく、フルニエ侯爵子息の背後からその太い首に暗器を添えていた。
ヒッと喉を引きつらせて青ざめるフルニエ侯爵子息の後ろで、ロイはにっこりと笑ったまま、
「……殺しはしませんよ。生まれてきたことを後悔させるだけです。」
と、淡々と言葉を吐いた。
「いやダメだろ!?」
早く離れろ!と指示を出せば、笑顔のままチッと舌を打ち暗器を首から離したロイ。
フルニエ侯爵子息は腰が抜けたのか青い顔のままヘロヘロと地面に座り込んだ。
周りの取り巻きの子息達が「大丈夫ですか!?」と駆け寄るも、その取り巻きたちも顔色が悪い。
「そもそもお前今日は傍に控えなくていいって言っただろ!?どこから出てきた!? 」
と、平然とした顔で暗器をベストの内側にしまうロイに、そう詰めよる。
しかしロイは気にした様子もなく、
「平民棟の食堂です。この無礼者が見えましたので、走ってきました。」
やはりいつもの笑顔を貼り付けたまま、そう答えた。
「……平民棟の食堂からここ見えるのか……?」
「はい、見えますよ。」
「いや、多分ロイさんだけ。」
あっけらかんと答えるロイに対してルーカスがゆるゆると首を振る。
だよな、俺もそう思う。
試しに平民棟がある方へと視線を向けるが見えるのは中庭の整備された木々と貴族棟の壁、あと棟の隙間から見える空くらいなものだ。
「き、貴様!俺を誰だと思っているんだ!侯爵だぞ!父上に言いつけてやるからな!」
「おや、王族に不敬を働き処分されかけた、などと自ら報告できるなんて大変正直者なのですね。感心いたします。」
「なっ……!?き、貴様ぁ……!!」
ニコニコと言葉の毒を吐くロイ。今までの嫌味は勘違いだったが、これは確実にわかって毒づいている。
だってこいつ、俺の事大好きすぎるから……
「こんな躾のなってない平民の従者しか付けて貰えないような忌み子が!蛮族の血を引いて生きるくらいならさっさと死ねば……」
「殺す。」
「アーーーーッ頼むフルニエ侯爵子息!今だけはその口を閉じてくれ!!」
ベストにしまったはずの暗器を再び出そうとするロイの腕を掴み抑え込む。
本気を出せば俺の手なんて簡単に振り解けるのだろうが、ロイにはできない。だって俺の事が大好きすぎるからな。
「侮辱するのは良いが、ロイは俺の事が大好きすぎるんだ!本当に殺されるぞ!!」
と、親切心で警告したのに、フルニエ侯爵子息だけではなく、周りの取り巻きの子息達も何故か「え……何こいつら……怖……」と引いていた。
何故だ。
「ハイハイハイ。なぁにしてるのロイ君。学園内での暴力沙汰は御法度だよ。」
「あなたはアダン・ニコラ教官!」
手を叩きながら中庭に入ってきた人物に、フルニエ侯爵子息は「た、助けろ!こいつが俺を殺そうとしてくるんだ!」と地面に座り込んだまま、喚き散らす。
「あのねぇ、私教官だよ?その口の利き方はどうなのさ。」
「う、うるさい!俺は侯爵子息だぞ!!」
「はあぁ~なぁんか面倒な所に来ちゃったなぁ。」
肩を竦めて見せるアダン・ニコラ教官に、余計に腹が立ったのか青かった顔を真っ赤に染めたフルニエ侯爵子息。
「止めないでください、ニコラ教官。こいつ、ナテュール様を侮辱したのです。」
「いやいや、止めるに決まってるでしょ。ここ学び舎。学園なの。殺傷沙汰は御法度なのよ。」
「……ユニコーンの鬣……」
「コラコラコラ!今そのカード切るの!?嘘でしょ!?」
ほら没収!と流れるような手つきで出しかけていたロイの暗器を取り上げたアダン・ニコラ教官。ロイも教官が来た時点でそこまで抵抗する意思がなかったのか、取り返そうともせずに、手持ち無沙汰になった手を挙げ肩を竦めてみせた。
暗器が無くなったことにより一息ついたのもつかの間。
「暗器はひとつとは限らない!フンッ!!」
「アーーーーーッ待って待って待って!本当に不味いから!!君そんな愉快な性格してたっけ!!?」
「す、すみません!こいつが俺の事を大好きすぎるばかりに!!」
どうやら袖口に仕込んでいたらしい小型ナイフを真っ直ぐフルニエ侯爵子息へと投げつけ、慌ててアダン・ニコラ教官が取り上げた暗器で叩き落とした。
投げつけられたフルニエ侯爵子息自身は、速すぎるそれに理解が及んでいなかったようだが、落とされたナイフを見て、自分が殺されかけたことを理解したらしい。
「き、き、き、貴様!ち、父上に言いつけてやるからな!お、覚えてろよ!!」
なんて、震える足をドスドス鳴らし、たまによろけながら、取り巻きに支えられるようにして中庭から逃げ去るフルニエ侯爵子息に、安堵したように息を吐いたのはアダン・ニコラ教官だった。
「全く……何度も言うようだけど学園内での殺傷沙汰は御法度だよ、ロイ・プリースト君。護衛と言えど、君だけじゃあない。ナテュール王子の地位だって危ぶまれることになる。」
「あ、問題はありません。フルニエ侯爵家は潰すと決めたので。」
アダン・ニコラ教官の言葉にあっけらかんとそう告げたロイは、いつものニコニコとした表情のままだ。
「あー……ロイ、侯爵家を潰すってどういう……?」
若干の頭痛を覚えて、こめかみをグリグリ解しながら、そう尋ねれば、やはりニコニコとした笑顔のまま、
「腹が立ちました。気に食わないので潰します。路傍をさ迷わせ泥をすすらせましょう。」
「私怨がすごい!」
とんでもねぇ宣言をしやがった。
これには流石のアダン・ニコラ教官も頭を抱え、ルーカスは「相変わらずナテュール君が大好きだねぇ。」とのほほんとしている。
「あのな、ロイ。」
「はい、何でしょうかナテュール様。」
「無闇矢鱈に貴族を潰すのはダメだからな。」
「何故ですか!!?」
物凄くショックです、と全身で訴えるロイにひとつため息が零れる。
当たり前だ、簡単に貴族を潰して回ったら、あっさり権力バランスが崩れるだろうが。
結局、その3日後。フルニエ侯爵家が破産したとの噂が流れ、ロイを問いつめる結果となった。
「自滅です!自滅だからセーフのはずです!!」
「やっぱりお前が手を回してるじゃないか!!」
19
お気に入りに追加
65
あなたにおすすめの小説
テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
ダンマス(異端者)
AN@RCHY
ファンタジー
幼女女神に召喚で呼び出されたシュウ。
元の世界に戻れないことを知って自由気ままに過ごすことを決めた。
人の作ったレールなんかのってやらねえぞ!
地球での痕跡をすべて消されて、幼女女神に召喚された風間修。そこで突然、ダンジョンマスターになって他のダンジョンマスターたちと競えと言われた。
戻りたくても戻る事の出来ない現実を受け入れ、異世界へ旅立つ。
始めこそ異世界だとワクワクしていたが、すぐに碇石からズレおかしなことを始めた。
小説になろうで『AN@CHY』名義で投稿している、同タイトルをアルファポリスにも投稿させていただきます。
向こうの小説を多少修正して投稿しています。
修正をかけながらなので更新ペースは不明です。
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
落ちこぼれの貴族、現地の人達を味方に付けて頑張ります!
ユーリ
ファンタジー
気が付くと見知らぬ部屋にいた。
最初は、何が起こっているのか、状況を把握する事が出来なかった。
でも、鏡に映った自分の姿を見た時、この世界で生きてきた、リュカとしての記憶を思い出した。
記憶を思い出したはいいが、状況はよくなかった。なぜなら、貴族では失敗した人がいない、召喚の儀を失敗してしまった後だったからだ!
貴族としては、落ちこぼれの烙印を押されても、5歳の子供をいきなり屋敷の外に追い出したりしないだろう。しかも、両親共に、過保護だからそこは大丈夫だと思う……。
でも、両親を独占して甘やかされて、勉強もさぼる事が多かったため、兄様との関係はいいとは言えない!!
このままでは、兄様が家督を継いだ後、屋敷から追い出されるかもしれない!
何とか兄様との関係を改善して、追い出されないよう、追い出されてもいいように勉強して力を付けるしかない!
だけど、勉強さぼっていたせいで、一般常識さえも知らない事が多かった……。
それに、勉強と兄様との関係修復を目指して頑張っても、兄様との距離がなかなか縮まらない!!
それでも、今日も関係修復頑張ります!!
5/9から小説になろうでも掲載中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる