1 / 51
1
しおりを挟む
僕、ロイ・プリーストは元はしがない神官見習いだった。
だけど、僕が9歳の時、運命の転機が訪れた。
金糸のようなサラサラの御髪。
深く広大な海のような青い御目。
そして我が国に富をもたらす小麦のようなその肌。
神殿に礼拝にいらした第7王子のその神々しい御姿を1目見た瞬間、僕はこの御方の為に尽くすために生まれたのだと思った。
そこからの僕の行動はそれはもう嵐のようだった、と当時同室だった神官見習いの子は言う。
神官見習いを辞めるために、上の弱みを確たる証拠を揃えて提示し、円満に神殿から離脱。
その上で高位神官の推薦で宮廷で働けることになった。
ただの孤児である僕は家名を持たないため、プリーストという神殿が身元を保証する時の苗字はこの時に貰った。
着実に宮廷内での地位を上げ、11歳なる頃には念願の第7王子、ナテュール様の従者となることができた。
ただ1つ、誤算があるとすれば、
「ナテュール様。お時間でございます。」
「うるさい。入ってくるなと言ってるだろ。」
何故かナテュール様に嫌われている、ということだ。
(くっ……でも怒っている時の御顔も麗しい……!!)
成長し、青年の少年の狭間というとんでもねぇ時間軸に同じ空間に居られることに感謝します神よ!でもどうしてこんなに嫌われているのでしょうか!?
まあ、神なんて信じてねぇけどな!!
なんて元神官見習い有るまじき荒ぶり方を内心では繰り広げているが、従者の意地で表情には出さない。
僕はただでさえ細目で目つきが悪い。顔も特別整っている訳では無いので、常に笑顔を保つことで目の細さを誤魔化しているのだ。
ナテュール様のお付きが目つきが悪いただ地味なやつだなんて思われたらそれはナテュール様の評価を落とすことにも繋がってしまう。常に笑顔で愛想良く、完璧な従者で居なくては。
(ただでさえ、ナテュール様は母君の事で立場が不安定……僕がナテュール様の足を引っ張る訳には行かない!!)
ナテュール様が二国の血を引くことを厭う側室も多い。
主に『この偉大なる王家に他国の血を混ぜるなんて穢らわしい。』という思想を持つ大国至上主義の人間だ。
ましてやナテュール様の母君は敗戦国の王女ということもあり、その立場の弱さから側室や貴族の大国至上主義者はナテュール様を排除しようという動きを隠そうともしない。
排されて当然と思っているのだ。
(だからこそ、僕がお守りしなければ……!!)
だが腹が立つことに、15歳を迎えるナテュール様が学園に入学するにあたり、従者として僕が学園生活に付き添う許可がおりなかったのだ。
学園に従者を連れていくには申請金の支払いが必要らしく、僕個人で払えないこともないが問題はナテュール様が未成年であるということ。
金だけではなく保護者による従者の身元を保証するサインが必要になってしまうのだが当然王は金もサインも出さないだろう。
他の側室や自国の貴族達の反感を買うと分かっているからだ。
(……とはいえ、ナテュール様から離れる訳にも行かない。不正をすればバレた時ナテュール様にもご迷惑がかかる……)
そうなれば、できる方法はただ1つ。
従者ではなく、生徒として正面から入るしかない。
王立学園は主に貴族子息達の通う学問の場だが、平民でも通える特別進学枠があり、2クラス分、平民だけで構成されたクラスがあるのだ。
寮代は取られるが学費は取られず、必要な教材も学園側から配布される。
(よし、字の読み書きは神官見習いの時に習ったし、従者として仕えるだけの最低限の学はある。あとはナテュール様への愛で乗り切るぞ!)
もちろん従者としての仕事は疎かにはしない。仕事の合間に勉強は徹底して詰め込んだが、1番はナテュール様の身の安全と快適にお過ごしいただく事だ。
そうして月日は流れ、僕はなんとか平民の入学枠を勝ち取り、無事、ナテュール様と同じ学園に通えることとなったのだ。
それなのに!
「いいか?お前の仕事はあの第7王子を傀儡にすることだ。これは神官長からのご命令だ。ありがたく思え。」
「フンッッッ!」
「あぎゃっ……!?」
「第三妃様はお前に特別な報酬を与えると仰っている。お前のような卑しい孤児には到底手に入らないような大金を、だ。やることはわかっているだろ?」
「フンッッッ!」
「ぶごっ!?」
「神殿の権威を今こそ取り戻すのだ……!そのために、まずはお前が仕えるあの出来損ないの王子を王位に立たせ……」
「フンッッッ!」
「ごふっっ……!?」
入学してからこんなやつらばかり!片っ端から殴り倒しても虫のように湧いてくる!
「あーもうやだーーー!!どいつもこいつもーーー!!」
「えっ、何……!?」
部屋に入るなりベッドにダイブすれば、同室のオリバー・ジャクソンがビクリと肩を震わせて読んでいた本から顔を上げた。
本来ならばナテュール様の従者として、こんな姿を人前に晒すべきではないのだが、僕は度重なるナテュール様への裏切りの勧誘に心が疲れきっていたのだ。
「どいつもこいつも!僕にナテュール様を裏切れと!恥を知れよクソども!!ナテュール様のどこが出来損ないなんだっつーの!てか王位なんて面倒なもんナテュール様に押し付けてたまるもんか!ナテュール様にはのびのびと自由に生きて欲しいのに!そもそも!どうして僕に!裏切りを!勧める!?こんなにも!ナテュール様が大好きな僕に!!」
オリバーがいることなんてお構い無しにベッドに突っ伏したまま叫ぶ。
手も足もばたつかせ、全力で不満と鬱憤をベッドにぶつけていると、
「……え、君、第7王子のこと嫌いなんじゃないの……?ぶっちゃけ裏から操る気満々ですって言わんばかりの胡散臭さしてるのに……?」
なんていうとんでもない台詞が聞こえてくるではないか。
「今の話詳しく!」
「えっ!!?」
同室のオリバーに詰めよれば、とんでもない事実があれこれ判明することになった。
まず1つ目が、
「え、私ってそんなに胡散臭いですか……??」
「う、うん……かなり……」
僕はパッと見た時、とてつもなく胡散臭く、怪しいらしい。
「さっきは僕って言ってたし元々の一人称はそっちなんでしょ……?」
「で、ですが、私は王子に仕える従者です。公の場で『私』と言うことはマナーでもありますし……」
「でも、胡散臭さが倍増されるんだよね。」
「公のマナーなのにどうしろと???」
マナーを守っているだけで胡散臭くなるなんて、そんなの僕にはどうしようも出来ない。
従僕としてその辺はかなり厳しい。態度ひとつで主人であるナテュール様の名に傷をつける可能性もあるからだ。
そして問題点2つ目。
「えっとさ、ロイさんのファミリーネームって神殿関係者ってすぐわかるじゃん?」
「ええ、まあ、それは確かに。しかし、王宮での職に就くためには仮であれど身元が確かであると証明する家名が必要です。孤児である私が神殿に身元を保証して貰うことにこれと言って怪しいということは……」
「いや、そもそも政治関係で王家と神殿って仲悪いじゃん。そんなの俺みたいな平民でも知ってるよ?王家やそれに近しい貴族が警戒するのは当たり前だよ。」
まさかの家名問題。
しかし、これも一人称マナーと同様にどうしようも出来ない話だ。
プリーストの名を神殿に返してしまえば、ぼくはただの孤児のロイになってしまう。そうなれば従者として務めることは出来なくなってしまう。
「あとはなんか……存在全てが胡散臭い。」
「僕にどうしろと!!?」
結局、王子や周りの人間に嫌われる原因は分かったものの、問題の解決には至らず……得られた成果は、同室のオリバーと少し仲良くなれたくらいだった。
悲しい。
だけど、僕が9歳の時、運命の転機が訪れた。
金糸のようなサラサラの御髪。
深く広大な海のような青い御目。
そして我が国に富をもたらす小麦のようなその肌。
神殿に礼拝にいらした第7王子のその神々しい御姿を1目見た瞬間、僕はこの御方の為に尽くすために生まれたのだと思った。
そこからの僕の行動はそれはもう嵐のようだった、と当時同室だった神官見習いの子は言う。
神官見習いを辞めるために、上の弱みを確たる証拠を揃えて提示し、円満に神殿から離脱。
その上で高位神官の推薦で宮廷で働けることになった。
ただの孤児である僕は家名を持たないため、プリーストという神殿が身元を保証する時の苗字はこの時に貰った。
着実に宮廷内での地位を上げ、11歳なる頃には念願の第7王子、ナテュール様の従者となることができた。
ただ1つ、誤算があるとすれば、
「ナテュール様。お時間でございます。」
「うるさい。入ってくるなと言ってるだろ。」
何故かナテュール様に嫌われている、ということだ。
(くっ……でも怒っている時の御顔も麗しい……!!)
成長し、青年の少年の狭間というとんでもねぇ時間軸に同じ空間に居られることに感謝します神よ!でもどうしてこんなに嫌われているのでしょうか!?
まあ、神なんて信じてねぇけどな!!
なんて元神官見習い有るまじき荒ぶり方を内心では繰り広げているが、従者の意地で表情には出さない。
僕はただでさえ細目で目つきが悪い。顔も特別整っている訳では無いので、常に笑顔を保つことで目の細さを誤魔化しているのだ。
ナテュール様のお付きが目つきが悪いただ地味なやつだなんて思われたらそれはナテュール様の評価を落とすことにも繋がってしまう。常に笑顔で愛想良く、完璧な従者で居なくては。
(ただでさえ、ナテュール様は母君の事で立場が不安定……僕がナテュール様の足を引っ張る訳には行かない!!)
ナテュール様が二国の血を引くことを厭う側室も多い。
主に『この偉大なる王家に他国の血を混ぜるなんて穢らわしい。』という思想を持つ大国至上主義の人間だ。
ましてやナテュール様の母君は敗戦国の王女ということもあり、その立場の弱さから側室や貴族の大国至上主義者はナテュール様を排除しようという動きを隠そうともしない。
排されて当然と思っているのだ。
(だからこそ、僕がお守りしなければ……!!)
だが腹が立つことに、15歳を迎えるナテュール様が学園に入学するにあたり、従者として僕が学園生活に付き添う許可がおりなかったのだ。
学園に従者を連れていくには申請金の支払いが必要らしく、僕個人で払えないこともないが問題はナテュール様が未成年であるということ。
金だけではなく保護者による従者の身元を保証するサインが必要になってしまうのだが当然王は金もサインも出さないだろう。
他の側室や自国の貴族達の反感を買うと分かっているからだ。
(……とはいえ、ナテュール様から離れる訳にも行かない。不正をすればバレた時ナテュール様にもご迷惑がかかる……)
そうなれば、できる方法はただ1つ。
従者ではなく、生徒として正面から入るしかない。
王立学園は主に貴族子息達の通う学問の場だが、平民でも通える特別進学枠があり、2クラス分、平民だけで構成されたクラスがあるのだ。
寮代は取られるが学費は取られず、必要な教材も学園側から配布される。
(よし、字の読み書きは神官見習いの時に習ったし、従者として仕えるだけの最低限の学はある。あとはナテュール様への愛で乗り切るぞ!)
もちろん従者としての仕事は疎かにはしない。仕事の合間に勉強は徹底して詰め込んだが、1番はナテュール様の身の安全と快適にお過ごしいただく事だ。
そうして月日は流れ、僕はなんとか平民の入学枠を勝ち取り、無事、ナテュール様と同じ学園に通えることとなったのだ。
それなのに!
「いいか?お前の仕事はあの第7王子を傀儡にすることだ。これは神官長からのご命令だ。ありがたく思え。」
「フンッッッ!」
「あぎゃっ……!?」
「第三妃様はお前に特別な報酬を与えると仰っている。お前のような卑しい孤児には到底手に入らないような大金を、だ。やることはわかっているだろ?」
「フンッッッ!」
「ぶごっ!?」
「神殿の権威を今こそ取り戻すのだ……!そのために、まずはお前が仕えるあの出来損ないの王子を王位に立たせ……」
「フンッッッ!」
「ごふっっ……!?」
入学してからこんなやつらばかり!片っ端から殴り倒しても虫のように湧いてくる!
「あーもうやだーーー!!どいつもこいつもーーー!!」
「えっ、何……!?」
部屋に入るなりベッドにダイブすれば、同室のオリバー・ジャクソンがビクリと肩を震わせて読んでいた本から顔を上げた。
本来ならばナテュール様の従者として、こんな姿を人前に晒すべきではないのだが、僕は度重なるナテュール様への裏切りの勧誘に心が疲れきっていたのだ。
「どいつもこいつも!僕にナテュール様を裏切れと!恥を知れよクソども!!ナテュール様のどこが出来損ないなんだっつーの!てか王位なんて面倒なもんナテュール様に押し付けてたまるもんか!ナテュール様にはのびのびと自由に生きて欲しいのに!そもそも!どうして僕に!裏切りを!勧める!?こんなにも!ナテュール様が大好きな僕に!!」
オリバーがいることなんてお構い無しにベッドに突っ伏したまま叫ぶ。
手も足もばたつかせ、全力で不満と鬱憤をベッドにぶつけていると、
「……え、君、第7王子のこと嫌いなんじゃないの……?ぶっちゃけ裏から操る気満々ですって言わんばかりの胡散臭さしてるのに……?」
なんていうとんでもない台詞が聞こえてくるではないか。
「今の話詳しく!」
「えっ!!?」
同室のオリバーに詰めよれば、とんでもない事実があれこれ判明することになった。
まず1つ目が、
「え、私ってそんなに胡散臭いですか……??」
「う、うん……かなり……」
僕はパッと見た時、とてつもなく胡散臭く、怪しいらしい。
「さっきは僕って言ってたし元々の一人称はそっちなんでしょ……?」
「で、ですが、私は王子に仕える従者です。公の場で『私』と言うことはマナーでもありますし……」
「でも、胡散臭さが倍増されるんだよね。」
「公のマナーなのにどうしろと???」
マナーを守っているだけで胡散臭くなるなんて、そんなの僕にはどうしようも出来ない。
従僕としてその辺はかなり厳しい。態度ひとつで主人であるナテュール様の名に傷をつける可能性もあるからだ。
そして問題点2つ目。
「えっとさ、ロイさんのファミリーネームって神殿関係者ってすぐわかるじゃん?」
「ええ、まあ、それは確かに。しかし、王宮での職に就くためには仮であれど身元が確かであると証明する家名が必要です。孤児である私が神殿に身元を保証して貰うことにこれと言って怪しいということは……」
「いや、そもそも政治関係で王家と神殿って仲悪いじゃん。そんなの俺みたいな平民でも知ってるよ?王家やそれに近しい貴族が警戒するのは当たり前だよ。」
まさかの家名問題。
しかし、これも一人称マナーと同様にどうしようも出来ない話だ。
プリーストの名を神殿に返してしまえば、ぼくはただの孤児のロイになってしまう。そうなれば従者として務めることは出来なくなってしまう。
「あとはなんか……存在全てが胡散臭い。」
「僕にどうしろと!!?」
結局、王子や周りの人間に嫌われる原因は分かったものの、問題の解決には至らず……得られた成果は、同室のオリバーと少し仲良くなれたくらいだった。
悲しい。
20
お気に入りに追加
68
あなたにおすすめの小説

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。

異世界に転生したら?(改)
まさ
ファンタジー
事故で死んでしまった主人公のマサムネ(奥田 政宗)は41歳、独身、彼女無し、最近の楽しみと言えば、従兄弟から借りて読んだラノベにハマり、今ではアパートの部屋に数十冊の『転生』系小説、通称『ラノベ』がところ狭しと重なっていた。
そして今日も残業の帰り道、脳内で転生したら、あーしよ、こーしよと現実逃避よろしくで想像しながら歩いていた。
物語はまさに、その時に起きる!
横断歩道を歩き目的他のアパートまで、もうすぐ、、、だったのに居眠り運転のトラックに轢かれ、意識を失った。
そして再び意識を取り戻した時、目の前に女神がいた。
◇
5年前の作品の改稿板になります。
少し(?)年数があって文章がおかしい所があるかもですが、素人の作品。
生暖かい目で見て下されば幸いです。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。


誰も要らないなら僕が貰いますが、よろしいでしょうか?
伊東 丘多
ファンタジー
ジャストキルでしか、手に入らないレアな石を取るために冒険します
小さな少年が、独自の方法でスキルアップをして強くなっていく。
そして、田舎の町から王都へ向かいます
登場人物の名前と色
グラン デディーリエ(義母の名字)
8才
若草色の髪 ブルーグリーンの目
アルフ 実父
アダマス 母
エンジュ ミライト
13才 グランの義理姉
桃色の髪 ブルーの瞳
ユーディア ミライト
17才 グランの義理姉
濃い赤紫の髪 ブルーの瞳
コンティ ミライト
7才 グランの義理の弟
フォンシル コンドーラル ベージュ
11才皇太子
ピーター サイマルト
近衛兵 皇太子付き
アダマゼイン 魔王
目が透明
ガーゼル 魔王の側近 女の子
ジャスパー
フロー 食堂宿の人
宝石の名前関係をもじってます。
色とかもあわせて。
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる