93 / 104
92(松野翔視点)
しおりを挟む
三叉槍の制圧完了報告を聞きながら、第三の目である松野翔は、目の前で「ああ、嘆かわしい。なんて嘆かわしいのでしょう。」とわざとらしく項垂れる男を睨みつけていた。
三叉槍達とは違い、第三の目の部隊と相手の部隊は睨み合いが続いている。
どちらも油断出来ず、恐らく誰かが動けば一気に乱闘へと変わるだろう。
しかし、そんな睨み合いも幹部と思われる男には見えていないのか「ああ、本当に、なんて嘆かわしいのでしょう。」と、泣き真似まで始めた。
(……この人、先日訪れた時にはいなかった。恐らく、海外の何処かに潜んでいた幹部。)
三日月さんが調べあげてくれた裏社会の悪名高き有名人達。その中で、弓の射手の幹部である可能性がある人物が何人かいたが、流石に今この状況だけでは正確に誰なのかは分からない。
矢は裏社会でも暴れすぎて顔が割れていたのですぐに分かったが、目の前のブロンズの髪を揺らすこの男の顔はリストでも見たことがなかった。
(三日月さんが調べた裏の人間で顔が分からなかった幹部候補は確か8人……)
第三の目はそれぞれの情報を記憶から掘り起こしながら、目の前の男への警戒心をさらに強める。
「ワタシはですね、悲しいのです。せっかく罪深きネズミが己の過ちに気づき自ら『殺してくれ』と罪の浄化を願ったのに……急に『日本に来い』だなんて。ああ、なんて嘆かわしい。もっとしっかりと罪の浄化を与えてあげたかったのに……」
(こいつ……!)
男のそのセリフに、松野の肌が粟立つ。罪の浄化だ、過ちだなんて物は言いようだ。単に拷問していたら殺してくれと懇願された、それだけじゃないか。
だが、今の言葉、そして男の身に纏うキャソックで松野は男の正体を確信した。
「……拷問神父、バルダッサーレ。」
「おや、おやおやおや?ワタシの事をご存知とは。中々いい情報源をお持ちのようで。ええ、ええ、とても光栄ですよ。こんな小さな島国の、小さな街を束ねた位で調子に乗っている組織の新米幹部、第三の目君。」
「長ったらしい物言いだね。日本語勉強し直した方がいいんじゃない?」
馬鹿が露見するよ、と、仮面越しに鼻で笑う松野に、バルダッサーレと呼ばれた男は「安い挑発ですね。」と罵り返した。
松野はバルダッサーレの事を資料でしか知らない。
全貌がわからない事件も多いが、どの事件においても、その遺体の悲惨さは裏社会でも郡を抜く。
人間として形が残っているなどまだマシな方で、人どころかそれが本当に生き物だったのかどうかすらわからなくなっていた遺体もあった。
松野は資料を見ながら何度えずいたかわからない。
(そんなやつを、この街で、この日本で好き勝手させる訳にはいかない!)
元々、三叉槍の里田や、直属部下の野々本と違って喧嘩の経験はほぼ無く、武闘派でもない松野。正面からぶつかり合えば負けるのは目に見えている。
(だからこそ、相手を策にはめないと……)
「そもそも、何故ワタシのような崇高な者が、こんな小物たちを直接相手にしなければならないのでしょう……ルドラ様の命令でなければ、こんなつまらないゲーム、無視していましたよ。」
やれやれと言わんばかりに肩を竦め、ため息をついて見せるバルダッサーレ。
それに対して松野はいつもと変わらぬ声色で、
「貴方が言う小物に矢が折られてたけど、どうやって弓を射るつもりなの?」
と、軽い口調で尋ねてみせる。それにザワついたのは周りにいた弓の射手の構成員だ。
しかし、幹部であるバルダッサーレ本人はきょとりと目を瞬かせた後、「あっはっはっは!嘘でしょう!?あの矢がやられたの!?こいつは傑作です!はっはっは!」と、戸惑う構成員達の前で大声で笑いだした。
「ワタシ、彼のことはあまり好きじゃなくて。彼の殺し方は美しくない。そう、あんな野蛮な殺し方はあまりにも美しくないと思いませんか?」
(……こいつらに仲間意識を期待したところで無駄かな……)
組織として、チャトランガと弓の射手は根本から違いすぎる。
チャトランガなら仲間がやられれば全力で報復する。けれども弓の射手は仲間がやられれば笑い、その分自分の地位が繰り上がることを喜ぶ。
第三の目である松野にはその在り方が理解できなかった。
(……でも、この男があの殺し方に美しさを感じているのならば……いやそれに関しては全然、全く、これっぽっちも理解できないけど、そこに強いこだわりを持っているなら、そこを突くしかない。)
バルダッサーレも薄々勘づいているが、松野の目的はバルダッサーレを挑発し、激昂させること。
気がついているのなら、さっさと真っ向から潰してしまえばいいのだが、バルダッサーレは矢達のような殴り合いだ蹴り合いだなんだを「美しくない」と嫌う。
できることなら全員を生け捕りにし、一人一人丁寧に、それはそれはゆっくりと、拷問という拷問の全てを試してあげたいとバルダッサーレが思っている事を彼の部下も知っている。だからこそ、彼らも一気に乱闘騒ぎへと発展させなかったのだ。
美しくないと、バルダッサーレの機嫌を損ね、せっかく生き残った後に拷問をされるなんて真っ平御免だ。
(さて、この子供はどんな罠をワタシに仕掛けるつもりなのでしょう?)
と、バルダッサーレも、そう余裕を持って構えていた。
しかし、
「へぇー、美しさにこだわりを持ってるんだ。お家に鏡無いの?」
その言葉は弓の射手の構成員が凍りつくほどの地雷ワードだった。
「い、今、なんと?」
ひくりと引き攣る口角、そしてこめかみに青筋をたてながら、バルダッサーレは何とか震えそうになる声を抑え問いかける。
それに、「えー、だってさー。」なんて軽い口調で松野は
「美しくない人間が美しさどうのって語ってるのって、滑稽じゃない?」
と、小馬鹿にした言葉を続けた。しかも鼻で笑うというオプション付きだ。
構成員達はとうとうガタガタと震えだし、バルダッサーレは怒りにその身を震わせた。
「美しさも理解できないようなクソガキがイキってんじゃねぇぞ!!!」
と、バルダッサーレは怒りに身を任せ、ホルダーに隠していた銃を松野に向けて発砲した。
「……ありがとうございます。此方の狙い通りに動いて下さって。」
「……は?」
しかし、松野にその銃弾が当たることは無かった。
松野は少し右にずれ、その銃弾は獲物に当たることなく石畳の道に撃ち込まれた。
松野はバルダッサーレが拳銃を隠し持っていたことに気づいていたし、彼の部下が、彼を恐れるが故に自らの判断で動かないことにも気がついていた。
なので、激昂してから彼自身が拳銃を取り出し、煽った本人である松野に銃を向けることは簡単に予測できる。
そして、予想出来たからこそ、松野はその銃弾を避けることが出来た。
「冷や冷やしましたよ、睨み合いの時から罠を張っていたんですけど、どうやって発砲してもらおうって考えてて。」
「な、何を言っているんですか……!?」
「あ、そこの足元気をつけた方がいいですよ。」
先程とは打って変わって丁寧な口調で話す少年に、バルダッサーレは思わず言葉に従って足元を見てしまう。
そこには石畳の溝に黒い液体がたっぷりと流れていた。まるでその溝を埋めるかのように。
「ここ、実は傾斜になってて僕たちがいるところの方が少し高いんです。」
「ま、まさか……!」
「はい、これは僕たちチャトランガが特殊に開発した液体火薬です。」
バチッと銃弾が打ち込まれた箇所から火花が弾けた。
そして次の瞬間、
「火種のご提供、ありがとうございました。」
「ギャアアアアア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!?」
足元全てに火薬が満たされていたバルダッサーレの部隊は一瞬にして火の波に飲み込まれた。
「放水部隊!」
とはいえ、チャトランガの方針は誰も殺さず死なせず。
別動部隊として控えさせていた部下に指示を出せば、すぐさま大量の水が建物の上から火玉にかけられる。
(う、上手くいってよかった……内心ずっとバクバクしてたよぉ……うう、胃が痛い気がする……)
実はお互いが睨み合って動かずにいた時から、傾斜と石畳の溝を利用して相手の足元に少しづつ液体火薬を流し溜めていた。こちらの液体火薬は導火線となり、火種は真っ直ぐ弓の射手の足元にある燃料へと引火し、連鎖爆発させた。
(……でも一歩間違えたら誰か殺してしまったかも。量を間違えれば僕や部下にだって引火してしまう可能性があった……もっと、もっと、考えて動くようにしないと。こんな博打みたいなやり方じゃなくて。)
松野と部下は、弓の射手全員が気絶しているかどうかを確認しながら、焦げた敵部隊の間を歩いていく。ちなみに気絶していなかったら麻酔銃で眠らせる。
そうして全員が気絶したことを確認して「こちら第三の目、幹部バルダッサーレ撃破しました……」と、疲れ混じりの声でインカムに報告するのだった。
三叉槍達とは違い、第三の目の部隊と相手の部隊は睨み合いが続いている。
どちらも油断出来ず、恐らく誰かが動けば一気に乱闘へと変わるだろう。
しかし、そんな睨み合いも幹部と思われる男には見えていないのか「ああ、本当に、なんて嘆かわしいのでしょう。」と、泣き真似まで始めた。
(……この人、先日訪れた時にはいなかった。恐らく、海外の何処かに潜んでいた幹部。)
三日月さんが調べあげてくれた裏社会の悪名高き有名人達。その中で、弓の射手の幹部である可能性がある人物が何人かいたが、流石に今この状況だけでは正確に誰なのかは分からない。
矢は裏社会でも暴れすぎて顔が割れていたのですぐに分かったが、目の前のブロンズの髪を揺らすこの男の顔はリストでも見たことがなかった。
(三日月さんが調べた裏の人間で顔が分からなかった幹部候補は確か8人……)
第三の目はそれぞれの情報を記憶から掘り起こしながら、目の前の男への警戒心をさらに強める。
「ワタシはですね、悲しいのです。せっかく罪深きネズミが己の過ちに気づき自ら『殺してくれ』と罪の浄化を願ったのに……急に『日本に来い』だなんて。ああ、なんて嘆かわしい。もっとしっかりと罪の浄化を与えてあげたかったのに……」
(こいつ……!)
男のそのセリフに、松野の肌が粟立つ。罪の浄化だ、過ちだなんて物は言いようだ。単に拷問していたら殺してくれと懇願された、それだけじゃないか。
だが、今の言葉、そして男の身に纏うキャソックで松野は男の正体を確信した。
「……拷問神父、バルダッサーレ。」
「おや、おやおやおや?ワタシの事をご存知とは。中々いい情報源をお持ちのようで。ええ、ええ、とても光栄ですよ。こんな小さな島国の、小さな街を束ねた位で調子に乗っている組織の新米幹部、第三の目君。」
「長ったらしい物言いだね。日本語勉強し直した方がいいんじゃない?」
馬鹿が露見するよ、と、仮面越しに鼻で笑う松野に、バルダッサーレと呼ばれた男は「安い挑発ですね。」と罵り返した。
松野はバルダッサーレの事を資料でしか知らない。
全貌がわからない事件も多いが、どの事件においても、その遺体の悲惨さは裏社会でも郡を抜く。
人間として形が残っているなどまだマシな方で、人どころかそれが本当に生き物だったのかどうかすらわからなくなっていた遺体もあった。
松野は資料を見ながら何度えずいたかわからない。
(そんなやつを、この街で、この日本で好き勝手させる訳にはいかない!)
元々、三叉槍の里田や、直属部下の野々本と違って喧嘩の経験はほぼ無く、武闘派でもない松野。正面からぶつかり合えば負けるのは目に見えている。
(だからこそ、相手を策にはめないと……)
「そもそも、何故ワタシのような崇高な者が、こんな小物たちを直接相手にしなければならないのでしょう……ルドラ様の命令でなければ、こんなつまらないゲーム、無視していましたよ。」
やれやれと言わんばかりに肩を竦め、ため息をついて見せるバルダッサーレ。
それに対して松野はいつもと変わらぬ声色で、
「貴方が言う小物に矢が折られてたけど、どうやって弓を射るつもりなの?」
と、軽い口調で尋ねてみせる。それにザワついたのは周りにいた弓の射手の構成員だ。
しかし、幹部であるバルダッサーレ本人はきょとりと目を瞬かせた後、「あっはっはっは!嘘でしょう!?あの矢がやられたの!?こいつは傑作です!はっはっは!」と、戸惑う構成員達の前で大声で笑いだした。
「ワタシ、彼のことはあまり好きじゃなくて。彼の殺し方は美しくない。そう、あんな野蛮な殺し方はあまりにも美しくないと思いませんか?」
(……こいつらに仲間意識を期待したところで無駄かな……)
組織として、チャトランガと弓の射手は根本から違いすぎる。
チャトランガなら仲間がやられれば全力で報復する。けれども弓の射手は仲間がやられれば笑い、その分自分の地位が繰り上がることを喜ぶ。
第三の目である松野にはその在り方が理解できなかった。
(……でも、この男があの殺し方に美しさを感じているのならば……いやそれに関しては全然、全く、これっぽっちも理解できないけど、そこに強いこだわりを持っているなら、そこを突くしかない。)
バルダッサーレも薄々勘づいているが、松野の目的はバルダッサーレを挑発し、激昂させること。
気がついているのなら、さっさと真っ向から潰してしまえばいいのだが、バルダッサーレは矢達のような殴り合いだ蹴り合いだなんだを「美しくない」と嫌う。
できることなら全員を生け捕りにし、一人一人丁寧に、それはそれはゆっくりと、拷問という拷問の全てを試してあげたいとバルダッサーレが思っている事を彼の部下も知っている。だからこそ、彼らも一気に乱闘騒ぎへと発展させなかったのだ。
美しくないと、バルダッサーレの機嫌を損ね、せっかく生き残った後に拷問をされるなんて真っ平御免だ。
(さて、この子供はどんな罠をワタシに仕掛けるつもりなのでしょう?)
と、バルダッサーレも、そう余裕を持って構えていた。
しかし、
「へぇー、美しさにこだわりを持ってるんだ。お家に鏡無いの?」
その言葉は弓の射手の構成員が凍りつくほどの地雷ワードだった。
「い、今、なんと?」
ひくりと引き攣る口角、そしてこめかみに青筋をたてながら、バルダッサーレは何とか震えそうになる声を抑え問いかける。
それに、「えー、だってさー。」なんて軽い口調で松野は
「美しくない人間が美しさどうのって語ってるのって、滑稽じゃない?」
と、小馬鹿にした言葉を続けた。しかも鼻で笑うというオプション付きだ。
構成員達はとうとうガタガタと震えだし、バルダッサーレは怒りにその身を震わせた。
「美しさも理解できないようなクソガキがイキってんじゃねぇぞ!!!」
と、バルダッサーレは怒りに身を任せ、ホルダーに隠していた銃を松野に向けて発砲した。
「……ありがとうございます。此方の狙い通りに動いて下さって。」
「……は?」
しかし、松野にその銃弾が当たることは無かった。
松野は少し右にずれ、その銃弾は獲物に当たることなく石畳の道に撃ち込まれた。
松野はバルダッサーレが拳銃を隠し持っていたことに気づいていたし、彼の部下が、彼を恐れるが故に自らの判断で動かないことにも気がついていた。
なので、激昂してから彼自身が拳銃を取り出し、煽った本人である松野に銃を向けることは簡単に予測できる。
そして、予想出来たからこそ、松野はその銃弾を避けることが出来た。
「冷や冷やしましたよ、睨み合いの時から罠を張っていたんですけど、どうやって発砲してもらおうって考えてて。」
「な、何を言っているんですか……!?」
「あ、そこの足元気をつけた方がいいですよ。」
先程とは打って変わって丁寧な口調で話す少年に、バルダッサーレは思わず言葉に従って足元を見てしまう。
そこには石畳の溝に黒い液体がたっぷりと流れていた。まるでその溝を埋めるかのように。
「ここ、実は傾斜になってて僕たちがいるところの方が少し高いんです。」
「ま、まさか……!」
「はい、これは僕たちチャトランガが特殊に開発した液体火薬です。」
バチッと銃弾が打ち込まれた箇所から火花が弾けた。
そして次の瞬間、
「火種のご提供、ありがとうございました。」
「ギャアアアアア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!?」
足元全てに火薬が満たされていたバルダッサーレの部隊は一瞬にして火の波に飲み込まれた。
「放水部隊!」
とはいえ、チャトランガの方針は誰も殺さず死なせず。
別動部隊として控えさせていた部下に指示を出せば、すぐさま大量の水が建物の上から火玉にかけられる。
(う、上手くいってよかった……内心ずっとバクバクしてたよぉ……うう、胃が痛い気がする……)
実はお互いが睨み合って動かずにいた時から、傾斜と石畳の溝を利用して相手の足元に少しづつ液体火薬を流し溜めていた。こちらの液体火薬は導火線となり、火種は真っ直ぐ弓の射手の足元にある燃料へと引火し、連鎖爆発させた。
(……でも一歩間違えたら誰か殺してしまったかも。量を間違えれば僕や部下にだって引火してしまう可能性があった……もっと、もっと、考えて動くようにしないと。こんな博打みたいなやり方じゃなくて。)
松野と部下は、弓の射手全員が気絶しているかどうかを確認しながら、焦げた敵部隊の間を歩いていく。ちなみに気絶していなかったら麻酔銃で眠らせる。
そうして全員が気絶したことを確認して「こちら第三の目、幹部バルダッサーレ撃破しました……」と、疲れ混じりの声でインカムに報告するのだった。
15
お気に入りに追加
67
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
悪役従者
奏穏朔良
ファンタジー
第7王子、ナテュールの従者であるロイ・プリーストはあまりにも怪しい少年だった。
薄ら笑うその顔も、わざとらしい抑揚の話し方も、身振り素振りの全てが胡散臭い。
しかし、
「どうして!?僕はこんなにもナテュール様をお慕いしてるのに!どうして裏切りの勧誘ばかり!?」
彼自身は特に裏も何も無い、正真正銘ただの従者だった。
***
前作がやる事なす事いい方に受け取られる勘違い物だったので、今作はやる事なす事全て悪い方に受け取られる勘違いものです。
気をつけてはいますが、誤字脱字結構やります。すみません。
大体17時更新。
漫画の寝取り竿役に転生して真面目に生きようとしたのに、なぜかエッチな巨乳ヒロインがぐいぐい攻めてくるんだけど?
みずがめ
恋愛
目が覚めたら読んだことのあるエロ漫画の最低寝取り野郎になっていた。
なんでよりによってこんな悪役に転生してしまったんだ。最初はそう落ち込んだが、よく考えれば若いチートボディを手に入れて学生時代をやり直せる。
身体の持ち主が悪人なら意識を乗っ取ったことに心を痛める必要はない。俺がヒロインを寝取りさえしなければ、主人公は精神崩壊することなくハッピーエンドを迎えるだろう。
一時の快楽に身を委ねて他人の人生を狂わせるだなんて、そんな責任を負いたくはない。ここが現実である以上、NTRする気にはなれなかった。メインヒロインとは適切な距離を保っていこう。俺自身がお天道様の下で青春を送るために、そう固く決意した。
……なのになぜ、俺はヒロインに誘惑されているんだ?
※他サイトでも掲載しています。
※表紙や作中イラストは、AIイラストレーターのおしつじさん(https://twitter.com/your_shitsuji)に外注契約を通して作成していただきました。おしつじさんのAIイラストはすべて商用利用が認められたものを使用しており、また「小説活動に関する利用許諾」を許可していただいています。
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
お兄ちゃんは今日からいもうと!
沼米 さくら
ライト文芸
大倉京介、十八歳、高卒。女子小学生始めました。
親の再婚で新しくできた妹。けれど、彼女のせいで僕は、体はそのまま、他者から「女子小学生」と認識されるようになってしまった。
トイレに行けないからおもらししちゃったり、おむつをさせられたり、友達を作ったり。
身の回りで少しずつ不可思議な出来事が巻き起こっていくなか、僕は少女に染まっていく。
果たして男に戻る日はやってくるのだろうか。
強制女児女装万歳。
毎週木曜と日曜更新です。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる