あの日私達は死に損ねた

生きていることに『答え』を見つけられない少女は、ある日、首吊り縄の前に立った。
しかし、いざ首を吊ろうとした時、何故かその首吊り縄の輪の向こう側に、同じように首を吊ろうとしていた少年が見えた。
「君はどうして死のうと思ったの?」なんて不可思議な現象を気にもとめずにそう問いかけてくる少年。逆に彼女が「貴方は何故死のうと思ったの?」と問返せば彼は穏やかな笑みを浮かべて「知りたいからさ。」と答えた。

首吊り縄が何故か2人のそれぞれの空間に繋がってしまった、そんな不思議な話。

***

2話で完結予定です。
24h.ポイント 0pt
0
小説 185,305 位 / 185,305件 恋愛 56,268 位 / 56,268件