7 / 54
騎士隊長と黒髪の青年
7 ※
しおりを挟む
莉人は他人から与えられる快楽を知らない躰ではなかった。今、アシュレイからされている事も、自分に色欲の熱を向ける者に幾度となくされた事もあったからだ。だが、巧みに相手の欲望を逸し、最後までされる事を逃れてきた莉人にとって、まだ終わりではないというアシュレイの言葉に戸惑いを隠せなかった。
アシュレイの手がベルトに触れ、あっという間に外されると下着ごと取り払われ、濡れた局部を露わにした。
莉人の陰茎に少し残っていた白い液体をアシュレイは指で絡め取り、そのまま後孔へと持っていく。
「ま、待て! ─── っ!!」
起き上がろうとした莉人は肩を片手で押さえられ、再びベッドに沈められた。
襞に塗りつけながら、指をつぷっ···と、挿れられる。
「痛っ·····やめっ······」
莉人の入口はアシュレイを拒むようにキツく締め付けた。
「····力を抜け、リヒト。それとも、他の男は受け入れても俺は嫌か?」
「だか···ら······そうじゃ········」
言葉を紡ごうとするが、莉人は苦しそうに息を吐き、痛苦に眉を顰める。
その様子はまるで後ろでされるのは初めてのように見えてしまう。口づけや胸だけでイッてしまうほど淫らに慣れているというのに······。
そんな莉人の様子を見ていたアシュレイは、まさか···と、そっと指を抜き莉人の顔を見つめた。
「·······初めて···か?」
「っ!······」
改めて聞かれると恥ずかしいものがある。莉人は怒った顔つきでジロリとアシュレイを睨んだ。
「そこまでさせた事なんかねえよ!」
アシュレイを押し退け、莉人は起き上がる。
そこまで自分を安売りなどしていない。
「すまない······その····リヒトが男に慣れてるようで····嫉妬した」
嫉妬と言う言葉にきょとんとする。
「嫉妬?····何でだよ、アンタくらい格好良かったら引く手数多だろうが。わざわざ何で男の俺なんかに手ぇ出すんだよ」
「何を言っている?男だろうと女であろうと好きな奴に他の男の影がチラつけば自分だけのモノにしたいと思って当然だろうが」
「·······は?好き····って本気で言ってるのか?俺は別に男が好きなわけじゃ····」
アシュレイの手が頬に触れた。
「ならば好きにさせてみせる·····リヒト、お前が俺以外見えなくなるくらいに·····」
真っ直ぐに見つめるアシュレイの瞳は真剣そのものだった。
思わず莉人は赤面した。
今まで真剣に誰かから好きだなどと言われた事などない。
「~~~恥ずかしい事言ってんじゃねぇ!!」
流されそうになった自分を誤魔化すように莉人は叫んだ。
アシュレイの手がベルトに触れ、あっという間に外されると下着ごと取り払われ、濡れた局部を露わにした。
莉人の陰茎に少し残っていた白い液体をアシュレイは指で絡め取り、そのまま後孔へと持っていく。
「ま、待て! ─── っ!!」
起き上がろうとした莉人は肩を片手で押さえられ、再びベッドに沈められた。
襞に塗りつけながら、指をつぷっ···と、挿れられる。
「痛っ·····やめっ······」
莉人の入口はアシュレイを拒むようにキツく締め付けた。
「····力を抜け、リヒト。それとも、他の男は受け入れても俺は嫌か?」
「だか···ら······そうじゃ········」
言葉を紡ごうとするが、莉人は苦しそうに息を吐き、痛苦に眉を顰める。
その様子はまるで後ろでされるのは初めてのように見えてしまう。口づけや胸だけでイッてしまうほど淫らに慣れているというのに······。
そんな莉人の様子を見ていたアシュレイは、まさか···と、そっと指を抜き莉人の顔を見つめた。
「·······初めて···か?」
「っ!······」
改めて聞かれると恥ずかしいものがある。莉人は怒った顔つきでジロリとアシュレイを睨んだ。
「そこまでさせた事なんかねえよ!」
アシュレイを押し退け、莉人は起き上がる。
そこまで自分を安売りなどしていない。
「すまない······その····リヒトが男に慣れてるようで····嫉妬した」
嫉妬と言う言葉にきょとんとする。
「嫉妬?····何でだよ、アンタくらい格好良かったら引く手数多だろうが。わざわざ何で男の俺なんかに手ぇ出すんだよ」
「何を言っている?男だろうと女であろうと好きな奴に他の男の影がチラつけば自分だけのモノにしたいと思って当然だろうが」
「·······は?好き····って本気で言ってるのか?俺は別に男が好きなわけじゃ····」
アシュレイの手が頬に触れた。
「ならば好きにさせてみせる·····リヒト、お前が俺以外見えなくなるくらいに·····」
真っ直ぐに見つめるアシュレイの瞳は真剣そのものだった。
思わず莉人は赤面した。
今まで真剣に誰かから好きだなどと言われた事などない。
「~~~恥ずかしい事言ってんじゃねぇ!!」
流されそうになった自分を誤魔化すように莉人は叫んだ。
20
お気に入りに追加
534
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。



ある少年の体調不良について
雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。
BLもしくはブロマンス小説。
体調不良描写があります。

身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。


ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる