[完結][番外編更新中]氷の騎士は、異世界から来た運命の番を溺愛する。

りさあゆ

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番外編(アキ)

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      番外編(アキ)


皆様、お久しぶりのアキです。

僕は、15歳になりました。
来年の誕生日には、エヴァンと結婚します
だから、僕は、皇妃になるんだよ。
だから、覚える事が沢山あって大変です。
でも、陛下(陛下って呼ばないで、お義父様って呼んでくれって言われる。)や、皇妃様(お義母様と呼んで。)が、無理しなくていい。ゆっくりでいいからと、言ってくれるんだけど、僕は頑張ってます。
エヴァンも、俺の側に居てくれるだけでいいから、と言ってくれる。
ずいぶんと、甘やかされてると思う。

この世に産まれて間もなく、エヴァンの番だと分かった時からずっと15年間、常にエヴァンと、一緒に居た。
エヴァンと居ると、嬉しいし、楽しい。
エヴァンがいないと、寂しいし、悲しくて泣いてしまう時もある。
でも、それは当たり前なんだと。
エヴァンも、同じ気持ちなんだって。
そう母様に教えてもらった。
母様から、ピアノを教えてもらうのは、凄く楽しい。
もっともっと練習して、母様のように弾けるようになりたい。
でも、ピアノばかり弾いていられない。
する事が沢山あって、ゆっくりピアノを弾く時間がない。
それが、少し寂しい。
それが、今の僕の悩み事かな?

僕は、皆から、ゆっくりしてる。とか、のんびり屋さんとか、よく言われる。
でも、僕は一生懸命やってるんだけど、それが表には出てないみたいだね。
僕は、頑張ってやってるのに、それが伝わらないのかと、落ち込む事もある。
そんな時は、必ずエヴァンが、
「アキ。頑張ってて、偉いね。だけど、あんまり頑張り過ぎると、疲れちゃうから少し休もうか。」
と、抱きしめてくれる。
そんなエヴァンが大好き。
次期皇帝陛下になるエヴァンの方が、僕の何倍も大変なのに。
そんなエヴァンを支えていけるように、僕も頑張らないと。

エヴァンは、凄くかっこいい。
頭も良いし、剣術もノアと一緒に頑張ってる。
顔もね、凄くかっこいい!
背も高い。最近は、筋肉も付いて僕を軽々と、抱き上げる。
僕とノアは、双子なんだけど、全く似てなくて、ノアは、背も高くて筋肉も付き凄くかっこいい。
僕は、背も低いし、ひょろひょろしてる。
エヴァンは、可愛いし、俺の腕の中にすっぽり収まるから、そのままでいい。って言ってくれるから、まぁ、いっか。
母様は、アルファとオメガの違いだろうねだって。
そうなんだよね。
ノアは、アルファで、僕はオメガ。
なんだよね。
エヴァンが、アルファだから。
運命の番なんだよね。
父様と母様のような、お義父様や、お義母様のような、ね。
こんなに早く巡り逢えるのは、奇跡に近いらしい。
下手したら、死ぬまでに出逢えない事もあるみたいね。
父様も、番を探してたけど、見つからず諦めていた所に、母様が現れたそうだ。
しかも、遠い遠い所から。
異世界から、この国に来たそうだ。


昔、母様に向こうの世界に帰りたくないのか、聞いてみた事がある。
「ないね。全く。帰りたいとも思わないよ。向こうには、大事な物が何もない。ここには、大事で大切な人がいる。だから、母様は、ここに居るよ。母様の帰る場所はここだから。父様が居るこの場所が母様の帰る場所なんだよ。」
あぁ、そうなんだね。
僕も、エヴァンの居る場所が、僕の帰る場所なんだね。
大事で、大切な人。
エヴァン。僕の番。
唯一無二の人。愛する人。
エヴァンと、共に生きて行く。
そして、この国を守る。
エヴァンと、共に。



これが、僕の近況報告です。
また、何かあればお話ししますので、待って下さいね。

  それでは、また!
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