[完結][番外編更新中]氷の騎士は、異世界から来た運命の番を溺愛する。

7

　　　　　　ジークバルト

　執務室に戻ると、執務室の扉の前にいる
警備員が、
　「ジークバルト様、公爵邸から、使いの方がいらっしゃるのですが。」

　俺は、急ぎ返事をすると、番が目をさましたと聞き、急いで屋敷に帰ろうとすると、又執務室の扉が開き、今度は、陛下が入って来た。
　俺の慌てる姿に、陛下は(何かあったのか？)厳しい顔になり、
　
　「どうした？」
　俺と、宰相の顔を見て怪訝そうな顔で聞いた。

　「おはよう御座います。陛下。朝からすみません。私の番が見つかりました。詳しくは、まだ私もわかっておりませんので、後ほど報告に参ります。あ、後私の番は、送り人だそうです。」

　そう言って執務室から、出ようとすると、

　「はっ？ちょっと待て！ジーク！」

　陛下が慌てて俺を引き留めた。

　「ジーク、本当に？」
　
　「あぁ、やっと見つけたんだ。早く会いたい。すまない。急ぐから。」

　「あ、あぁわかった。良かったな。早く行ってやれ。」

　陛下は、俺の背中をポンと叩くと、笑顔で送り出してくれた。
　誰よりも、俺の事を心配してくれ、親友であり、乳兄弟でもある。
　そんな、陛下に感謝しながら、屋敷まで走り出した。

　番がいる屋敷が近づくにつれ、胸が暖かくなってきて、少し不安そうな、番の感情まで伝わって来る気がした。



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 ここまで読んで頂きありがとうございます。
ストックはあるので、一日2、3回投稿して行きたいと、思っています。
週末は、ちょっと開くかもしれません。
すみません。
完結までお付き合いして頂きたく、よろしくお願いします☆