117 / 127
本編
115.甘くとろけるチョコレート ※R18エロ
しおりを挟む
ふわふわした高揚感に包まれ、夢見心地で甘美な口付けに酔いしれる。
「……ん……ちゅっ、はぁ……んっ、ちゅ、ちゅぅ……ん……ぁ、ダークぅ……」
不意に彼の唇が離されていくのが名残おしくて、無意識に甘えた声を出してしまう。
彼は熱い息を吐いて僕の耳を舐め、脳まで犯されてしまいそうな擦れた声で囁く。
「お前の全てを俺のものにする」
「んっ……っ、……うん」
彼の声音にゾクゾクして身震いしてしまう。だけど、僕は小さく頷き返した。
仰向けに寝そべる僕の脚を抱え上げて、彼は剛直の先を擦りつけてぬめりを伸ばしていく。
それから、ぬかるんでひくついた蜜孔へと当てがって、ゆっくりと僕の中に押し入ってくる。
「んっ、ああぁっ!?」
信じられない場所に凶器的な物が押し込まれるのだからと、苦痛を覚悟していた僕の想像は大きく裏切られた。
痛みなど一切なく、感じられたのは鮮烈な快楽だったのだ。
「っあ、ああぁっ! あっあああぁっ!!」
甘く痺れる激烈な快感が身体を駆け巡り、僕は嬌声を上げて仰け反った。
余りの衝撃に息を荒げて震えていると、彼は更にゆっくりと腰を押し進め、奥深くへと潜り込んでくる。
「ま、まって、まだっ……んむ! ……んん、んうんっ!!」
僕の口は彼の唇に塞がれ、静止を訴えようとした言葉は深い口付けに呑まれてしまう。
「んっ……はん、んあ……んっ、んんっ……んふ……んっ……」
腰を揺すり上げられ、僕の中が押し開かれていき、ついに彼の剛直がすべて埋まった。
唇を一度離して、彼は息も絶え絶えな僕を優しく撫でて、口付けの雨を降らせてついばむ。
そんな彼の甘さに溶かされて、僕は腕を回して甘え、とろとろにとろかされてしまう。
「はぁ、はぁ……ん……ダークぅ……」
「動くぞ……」
僕の呼吸が少し落ち着いたところで、彼は緩く動きだして律動を始める。
僕は強すぎる快楽に喘ぐことしかできなくなって、必死に彼にしがみついた。
「あ、あっ、あんっ! おく、ふかいの、だめぇ! あうっ、おかしく、なっちゃ、うぅ、んっ、あ、あん!」
質量を増して硬く膨れた剛直に内壁を押し開かれ、えぐられて奥深くをうがたれる。
過ぎた快楽の逃げ場がなくて、彼に助けを求めて縋りつくのに、律動は次第に早くなっていき、激しく腰を打ち付けられてしまう。
「や、あんっ、はげしっ、いの、らめ、らめぇ! あっ、あんっ、そこ、きもちっ、いの、やら、やらぁ! あひっ、ひん、ひあぁっ!」
「ハァ、こんなに絡み付いて離さないくせに、こんな蠱惑的な身体で煽っておいて、今更止めるなんて無理だ」
僕は堪らなくなって身悶え、腰をよじって快楽から逃げようとする。
だけど、僕の蜜孔はきゅうきゅうと彼の剛直を絞め付けて離さず、震えてしまうのだ。
彼は逃がすまいとして僕を強く抱きすくめ、より一層強く腰を打ち付けて最奥を犯しだす。
「ひやぁあっ! あっ、あっ、あんっ?! ひっ、いいっ、きもちいいの、きちゃう、な、なんか、きちゃうぅ! あっ、あっ、あんっ、あぁんっ!!」
「ハァ、もう駄目だ。我慢できない……中に、奥に出す!」
絞り取るように蠢いてしまう蜜孔の中、彼の剛直がビクンビクンと脈打ち、灼熱をほとばしらせた。
「くぅ! っん……ハァ!!」
「あっ、あぁん! ああっあああぁ!!」
熱い息を吐きながら、彼は尚も脈動する剛直で痙攣する内壁をうがち、最奥をこじ開けて灼熱を吐きかける。
僕も蜜孔を犯される刺激で体感したことのない高みに追い上げられ、彼の灼熱に弾かれて吐精せずに絶頂へ達した。
「ああっ、いく、いっちゃうぅっ! んあぁ、あああんっ!!」
彼の脈動と灼熱の放出はすごく長かった。
しばらくの間、剛直のコブが膨らんで蜜孔から抜けず、中が彼でいっぱいに満たされて灼熱で膨れていく感覚がたまらず、何度となく高みに達して絶頂から降りられなくなっていた。
「あっ、あっ、またいくぅっ! いぁ、いくの、とまんらいぃ、んあぁっ、ああっ!!」
やっと彼の放出が終わると、残滓を最奥に塗り込めるような動きで腰をゆすられ、彼は僕を強く抱きしめた。
力の入らない腕で僕も彼をやんわりと抱きしめ、彼と一つになれた高揚感と余韻に浸りながら呼吸を整える。
「あっ、はぁっ、はぁっ、はぁ、はぁ」
「ハァ、ハァ…………フラン」
呼びかけられて彼を見つめると、爛々と光る肉食獣の目が僕を獲物として見据えていた。
「まだ、食べ足りない」
「はぁ、はぁ、は――ぶひっ!?」
牙の覗く口でニヤリと彼は笑い、冷汗をかく僕の頬はベロンと舐められた。
中に入ったまま一向に硬さを失う気配のない剛直に慄く間もなく、律動が再開される。
◆
くちゅん、ちゅぷ、ぴちゃぴちゃ、ぷちゅっ、ちゅぷ、くちゅっ、ちゅくちゅく
部屋中に水音と甘い嬌声が響き渡っている。
「……あ、あん……んっ、はぁん……あん、んぅ、ふっ……ふ、あぁん……」
僕はベッドの上で四つん這いになり、彼に後背から腰を抱えられて獣のような体勢で犯されていた。
最初の頃は手加減されていたのだと分かるほど、強い刺激に慣れてきた身体は容赦なく責め立てられている。
「も、そんな舐めちゃ、やぁん……そこばっか、弄っちゃ、だめぇ……きもち、いいの、も、やぁ、やぁん」
首筋や耳にねっとりと舌が這わされ、舐め上げられて、時折、牙を立てて甘噛されて食まれている。
胸の弄られすぎてぷっくりと膨れ赤く熟れた果実は、また摘ままれてこねられ軽く弾かれた。
吐精しすぎて芯を持たなくなった幼い蜜棒は、ゆるく揉みこまれてしだかれている。
身体中が吐き出した蜜液でドロドロになって、僕の蜜棒と蜜孔はぬちゅぬちゅくちゅくちゅといやらしい水音を立て続けていた。
「だぁーく、だぁ、くぅ……も、だめぇ、むり、むりだよぉ……あっ、あぁっ」
どれだけの時間をこうしていたのか、僕は肉体的にも精神的にもとうに限界だった。
獣人の中でも優秀な彼の体力を侮っていたかもしれない。
へとへとな僕はもういっそのこと早くとどめを刺して欲しいと思い、彼に縋り付く。
「だぁーくぅ、ごめん、ごめんなさい……んっ……もう、ゆるして、ゆるしてぇ……ん、んんっ」
振り向いて涙目で彼を見上げ、嬌声を抑えつつ懸命に腰をくねらせて懇願した。
彼は熱っぽい視線で僕を見下ろし、顔を寄せてしびれる低い声で囁きかける。
「フラン……そんな煽情的な仕草で媚びても、男の欲を搔き立てるだけだ……」
それから、抜かずにそのまま体位を変えられ、彼の膝の上に抱え上げられ、恥ずかしい体勢をとらされる。
いわゆる背面座位という体位で、膝裏を掴まれて大きく脚を開かされ、M字開脚にさせられてしまった。
恥ずかしくてわなないていると、彼は結合部を見やって、ぬるぬると濡れた下腹部に指を滑らせて僕に見せつける。
「ほら、見てみろ。俺をくわえ込んで、こんなに美味そうに食んでいる」
恐る恐る目を向けると、褐色の指が這わされた結合部は赤く充血し、ひくひくと蠢いていた。
白い肌に充血した蜜孔は口のようにも見え、彼の赤黒い剛直を奥深くまで頬張り、ひくついて食んでいるように見える。
淡い色の蜜棒から垂れた蜜液なのか結合部から溢れた愛液なのか分からないけど、とろけたクリームみたいな白濁が泡立って、ぬらぬらといやらしい光沢を放ち、二人の色彩の違う肌を彩っているのだ。
余りの淫靡な光景に思わず目を背ければ、こめかみに口付けられて、熱く甘い囁きが耳に吹き込まれる。
「お前の身体はまだ食べたりないと言っているようだぞ」
全身くまなく犯し尽くされそうな官能的な響きにゾクゾクと背筋が震え、食んだ剛直をきゅうきゅうと食い絞めてしまう。
「ひっ、あん……だ、だめ、もぅ、むり、らめぇ……こわい、こわいぃ……ぐす、ぐすん、ひっく」
強すぎる快感と延々終わらない快楽地獄に僕は怖じ気付いて、弱音を吐いて泣いてしまう。
音を上げて泣き出した僕を見て、彼は弱った顔をして優しく抱きしめ、宥めようとしてくれる。
「ああ、泣くな。フラン、俺が悪かった……初めてなのに酷だったな……すまなかった。許してくれ……」
大きな手が僕の頭を撫でて、よしよしと彼に甘やかされて慰められる。
優しく涙を吸われ口付けられ、愛おしむように抱きしめられては、愛情に飢えていて免疫などない僕はひとたまりもない。
こんな風にされては、何でも許してしまいそうになる。
「ぐす、ぐす……ふぅ、う、うん」
「一つ約束してくれれば、これで終わりにするから、フランがして欲しいことしかしないから、な?」
優しく抱きすくめられるのが心地良くて、身体を撫でられる緩い快楽に思考が働かなくなって、僕は夢現で彼に促されるまま頷き返してしまう。
「――――約束してくれ」
「あっ、あん……う、ん、うん」
彼にでろでろに甘やかされて、最後に僕が心地良く感じることだけをして、優しく優しく抱かれる。
甘々にとろかされて食べられた僕は力尽き、彼の腕の中で気を失うようにして、眠りに落ちていったのだった――――……。
◆
「……ん……ちゅっ、はぁ……んっ、ちゅ、ちゅぅ……ん……ぁ、ダークぅ……」
不意に彼の唇が離されていくのが名残おしくて、無意識に甘えた声を出してしまう。
彼は熱い息を吐いて僕の耳を舐め、脳まで犯されてしまいそうな擦れた声で囁く。
「お前の全てを俺のものにする」
「んっ……っ、……うん」
彼の声音にゾクゾクして身震いしてしまう。だけど、僕は小さく頷き返した。
仰向けに寝そべる僕の脚を抱え上げて、彼は剛直の先を擦りつけてぬめりを伸ばしていく。
それから、ぬかるんでひくついた蜜孔へと当てがって、ゆっくりと僕の中に押し入ってくる。
「んっ、ああぁっ!?」
信じられない場所に凶器的な物が押し込まれるのだからと、苦痛を覚悟していた僕の想像は大きく裏切られた。
痛みなど一切なく、感じられたのは鮮烈な快楽だったのだ。
「っあ、ああぁっ! あっあああぁっ!!」
甘く痺れる激烈な快感が身体を駆け巡り、僕は嬌声を上げて仰け反った。
余りの衝撃に息を荒げて震えていると、彼は更にゆっくりと腰を押し進め、奥深くへと潜り込んでくる。
「ま、まって、まだっ……んむ! ……んん、んうんっ!!」
僕の口は彼の唇に塞がれ、静止を訴えようとした言葉は深い口付けに呑まれてしまう。
「んっ……はん、んあ……んっ、んんっ……んふ……んっ……」
腰を揺すり上げられ、僕の中が押し開かれていき、ついに彼の剛直がすべて埋まった。
唇を一度離して、彼は息も絶え絶えな僕を優しく撫でて、口付けの雨を降らせてついばむ。
そんな彼の甘さに溶かされて、僕は腕を回して甘え、とろとろにとろかされてしまう。
「はぁ、はぁ……ん……ダークぅ……」
「動くぞ……」
僕の呼吸が少し落ち着いたところで、彼は緩く動きだして律動を始める。
僕は強すぎる快楽に喘ぐことしかできなくなって、必死に彼にしがみついた。
「あ、あっ、あんっ! おく、ふかいの、だめぇ! あうっ、おかしく、なっちゃ、うぅ、んっ、あ、あん!」
質量を増して硬く膨れた剛直に内壁を押し開かれ、えぐられて奥深くをうがたれる。
過ぎた快楽の逃げ場がなくて、彼に助けを求めて縋りつくのに、律動は次第に早くなっていき、激しく腰を打ち付けられてしまう。
「や、あんっ、はげしっ、いの、らめ、らめぇ! あっ、あんっ、そこ、きもちっ、いの、やら、やらぁ! あひっ、ひん、ひあぁっ!」
「ハァ、こんなに絡み付いて離さないくせに、こんな蠱惑的な身体で煽っておいて、今更止めるなんて無理だ」
僕は堪らなくなって身悶え、腰をよじって快楽から逃げようとする。
だけど、僕の蜜孔はきゅうきゅうと彼の剛直を絞め付けて離さず、震えてしまうのだ。
彼は逃がすまいとして僕を強く抱きすくめ、より一層強く腰を打ち付けて最奥を犯しだす。
「ひやぁあっ! あっ、あっ、あんっ?! ひっ、いいっ、きもちいいの、きちゃう、な、なんか、きちゃうぅ! あっ、あっ、あんっ、あぁんっ!!」
「ハァ、もう駄目だ。我慢できない……中に、奥に出す!」
絞り取るように蠢いてしまう蜜孔の中、彼の剛直がビクンビクンと脈打ち、灼熱をほとばしらせた。
「くぅ! っん……ハァ!!」
「あっ、あぁん! ああっあああぁ!!」
熱い息を吐きながら、彼は尚も脈動する剛直で痙攣する内壁をうがち、最奥をこじ開けて灼熱を吐きかける。
僕も蜜孔を犯される刺激で体感したことのない高みに追い上げられ、彼の灼熱に弾かれて吐精せずに絶頂へ達した。
「ああっ、いく、いっちゃうぅっ! んあぁ、あああんっ!!」
彼の脈動と灼熱の放出はすごく長かった。
しばらくの間、剛直のコブが膨らんで蜜孔から抜けず、中が彼でいっぱいに満たされて灼熱で膨れていく感覚がたまらず、何度となく高みに達して絶頂から降りられなくなっていた。
「あっ、あっ、またいくぅっ! いぁ、いくの、とまんらいぃ、んあぁっ、ああっ!!」
やっと彼の放出が終わると、残滓を最奥に塗り込めるような動きで腰をゆすられ、彼は僕を強く抱きしめた。
力の入らない腕で僕も彼をやんわりと抱きしめ、彼と一つになれた高揚感と余韻に浸りながら呼吸を整える。
「あっ、はぁっ、はぁっ、はぁ、はぁ」
「ハァ、ハァ…………フラン」
呼びかけられて彼を見つめると、爛々と光る肉食獣の目が僕を獲物として見据えていた。
「まだ、食べ足りない」
「はぁ、はぁ、は――ぶひっ!?」
牙の覗く口でニヤリと彼は笑い、冷汗をかく僕の頬はベロンと舐められた。
中に入ったまま一向に硬さを失う気配のない剛直に慄く間もなく、律動が再開される。
◆
くちゅん、ちゅぷ、ぴちゃぴちゃ、ぷちゅっ、ちゅぷ、くちゅっ、ちゅくちゅく
部屋中に水音と甘い嬌声が響き渡っている。
「……あ、あん……んっ、はぁん……あん、んぅ、ふっ……ふ、あぁん……」
僕はベッドの上で四つん這いになり、彼に後背から腰を抱えられて獣のような体勢で犯されていた。
最初の頃は手加減されていたのだと分かるほど、強い刺激に慣れてきた身体は容赦なく責め立てられている。
「も、そんな舐めちゃ、やぁん……そこばっか、弄っちゃ、だめぇ……きもち、いいの、も、やぁ、やぁん」
首筋や耳にねっとりと舌が這わされ、舐め上げられて、時折、牙を立てて甘噛されて食まれている。
胸の弄られすぎてぷっくりと膨れ赤く熟れた果実は、また摘ままれてこねられ軽く弾かれた。
吐精しすぎて芯を持たなくなった幼い蜜棒は、ゆるく揉みこまれてしだかれている。
身体中が吐き出した蜜液でドロドロになって、僕の蜜棒と蜜孔はぬちゅぬちゅくちゅくちゅといやらしい水音を立て続けていた。
「だぁーく、だぁ、くぅ……も、だめぇ、むり、むりだよぉ……あっ、あぁっ」
どれだけの時間をこうしていたのか、僕は肉体的にも精神的にもとうに限界だった。
獣人の中でも優秀な彼の体力を侮っていたかもしれない。
へとへとな僕はもういっそのこと早くとどめを刺して欲しいと思い、彼に縋り付く。
「だぁーくぅ、ごめん、ごめんなさい……んっ……もう、ゆるして、ゆるしてぇ……ん、んんっ」
振り向いて涙目で彼を見上げ、嬌声を抑えつつ懸命に腰をくねらせて懇願した。
彼は熱っぽい視線で僕を見下ろし、顔を寄せてしびれる低い声で囁きかける。
「フラン……そんな煽情的な仕草で媚びても、男の欲を搔き立てるだけだ……」
それから、抜かずにそのまま体位を変えられ、彼の膝の上に抱え上げられ、恥ずかしい体勢をとらされる。
いわゆる背面座位という体位で、膝裏を掴まれて大きく脚を開かされ、M字開脚にさせられてしまった。
恥ずかしくてわなないていると、彼は結合部を見やって、ぬるぬると濡れた下腹部に指を滑らせて僕に見せつける。
「ほら、見てみろ。俺をくわえ込んで、こんなに美味そうに食んでいる」
恐る恐る目を向けると、褐色の指が這わされた結合部は赤く充血し、ひくひくと蠢いていた。
白い肌に充血した蜜孔は口のようにも見え、彼の赤黒い剛直を奥深くまで頬張り、ひくついて食んでいるように見える。
淡い色の蜜棒から垂れた蜜液なのか結合部から溢れた愛液なのか分からないけど、とろけたクリームみたいな白濁が泡立って、ぬらぬらといやらしい光沢を放ち、二人の色彩の違う肌を彩っているのだ。
余りの淫靡な光景に思わず目を背ければ、こめかみに口付けられて、熱く甘い囁きが耳に吹き込まれる。
「お前の身体はまだ食べたりないと言っているようだぞ」
全身くまなく犯し尽くされそうな官能的な響きにゾクゾクと背筋が震え、食んだ剛直をきゅうきゅうと食い絞めてしまう。
「ひっ、あん……だ、だめ、もぅ、むり、らめぇ……こわい、こわいぃ……ぐす、ぐすん、ひっく」
強すぎる快感と延々終わらない快楽地獄に僕は怖じ気付いて、弱音を吐いて泣いてしまう。
音を上げて泣き出した僕を見て、彼は弱った顔をして優しく抱きしめ、宥めようとしてくれる。
「ああ、泣くな。フラン、俺が悪かった……初めてなのに酷だったな……すまなかった。許してくれ……」
大きな手が僕の頭を撫でて、よしよしと彼に甘やかされて慰められる。
優しく涙を吸われ口付けられ、愛おしむように抱きしめられては、愛情に飢えていて免疫などない僕はひとたまりもない。
こんな風にされては、何でも許してしまいそうになる。
「ぐす、ぐす……ふぅ、う、うん」
「一つ約束してくれれば、これで終わりにするから、フランがして欲しいことしかしないから、な?」
優しく抱きすくめられるのが心地良くて、身体を撫でられる緩い快楽に思考が働かなくなって、僕は夢現で彼に促されるまま頷き返してしまう。
「――――約束してくれ」
「あっ、あん……う、ん、うん」
彼にでろでろに甘やかされて、最後に僕が心地良く感じることだけをして、優しく優しく抱かれる。
甘々にとろかされて食べられた僕は力尽き、彼の腕の中で気を失うようにして、眠りに落ちていったのだった――――……。
◆
26
お気に入りに追加
1,276
あなたにおすすめの小説
【完結】糸と会う〜異世界転移したら獣人に溺愛された俺のお話
匠野ワカ
BL
日本画家を目指していた清野優希はある冬の日、海に身を投じた。
目覚めた時は見知らぬ砂漠。――異世界だった。
獣人、魔法使い、魔人、精霊、あらゆる種類の生き物がアーキュス神の慈悲のもと暮らすオアシス。
年間10人ほどの地球人がこぼれ落ちてくるらしい。
親切な獣人に助けられ、連れて行かれた地球人保護施設で渡されたのは、いまいち使えない魔法の本で――!?
言葉の通じない異世界で、本と赤ペンを握りしめ、二度目の人生を始めます。
入水自殺スタートですが、異世界で大切にされて愛されて、いっぱい幸せになるお話です。
胸キュン、ちょっと泣けて、ハッピーエンド。
本編、完結しました!!
小話番外編を投稿しました!
Switch!〜僕とイケメンな地獄の裁判官様の溺愛異世界冒険記〜
天咲 琴葉
BL
幼い頃から精霊や神々の姿が見えていた悠理。
彼は美しい神社で、家族や仲間達に愛され、幸せに暮らしていた。
しかし、ある日、『燃える様な真紅の瞳』をした男と出逢ったことで、彼の運命は大きく変化していく。
幾重にも襲い掛かる運命の荒波の果て、悠理は一度解けてしまった絆を結び直せるのか――。
運命に翻弄されても尚、出逢い続ける――宿命と絆の和風ファンタジー。
転生令息は冒険者を目指す!?
葛城 惶
BL
ある時、日本に大規模災害が発生した。
救助活動中に取り残された少女を助けた自衛官、天海隆司は直後に土砂の崩落に巻き込まれ、意識を失う。
再び目を開けた時、彼は全く知らない世界に転生していた。
異世界で美貌の貴族令息に転生した脳筋の元自衛官は憧れの冒険者になれるのか?!
とってもお馬鹿なコメディです(;^_^A
【完結】魔力至上主義の異世界に転生した魔力なしの俺は、依存系最強魔法使いに溺愛される
秘喰鳥(性癖:両片思い&すれ違いBL)
BL
【概要】
哀れな魔力なし転生少年が可愛くて手中に収めたい、魔法階級社会の頂点に君臨する霊体最強魔法使い(ズレてるが良識持ち) VS 加虐本能を持つ魔法使いに飼われるのが怖いので、さっさと自立したい人間不信魔力なし転生少年
\ファイ!/
■作品傾向:両片思い&ハピエン確約のすれ違い(たまにイチャイチャ)
■性癖:異世界ファンタジー×身分差×魔法契約
力の差に怯えながらも、不器用ながらも優しい攻めに受けが絆されていく異世界BLです。
【詳しいあらすじ】
魔法至上主義の世界で、魔法が使えない転生少年オルディールに価値はない。
優秀な魔法使いである弟に売られかけたオルディールは逃げ出すも、そこは魔法の為に人の姿を捨てた者が徘徊する王国だった。
オルディールは偶然出会った最強魔法使いスヴィーレネスに救われるが、今度は彼に攫われた上に監禁されてしまう。
しかし彼は諦めておらず、スヴィーレネスの元で魔法を覚えて逃走することを決意していた。
猫が崇拝される人間の世界で猫獣人の俺って…
えの
BL
森の中に住む猫獣人ミルル。朝起きると知らない森の中に変わっていた。はて?でも気にしない!!のほほんと過ごしていると1人の少年に出会い…。中途半端かもしれませんが一応完結です。妊娠という言葉が出てきますが、妊娠はしません。
【完結R18】異世界転生で若いイケメンになった元おじさんは、辺境の若い領主様に溺愛される
八神紫音
BL
36歳にして引きこもりのニートの俺。
恋愛経験なんて一度もないが、恋愛小説にハマっていた。
最近のブームはBL小説。
ひょんな事故で死んだと思ったら、異世界に転生していた。
しかも身体はピチピチの10代。顔はアイドル顔の可愛い系。
転生後くらい真面目に働くか。
そしてその町の領主様の邸宅で住み込みで働くことに。
そんな領主様に溺愛される訳で……。
※エールありがとうございます!
【完結】ハードな甘とろ調教でイチャラブ洗脳されたいから悪役貴族にはなりたくないが勇者と戦おうと思う
R-13
BL
甘S令息×流され貴族が織りなす
結構ハードなラブコメディ&痛快逆転劇
2度目の人生、異世界転生。
そこは生前自分が読んでいた物語の世界。
しかし自分の配役は悪役令息で?
それでもめげずに真面目に生きて35歳。
せっかく民に慕われる立派な伯爵になったのに。
気付けば自分が侯爵家三男を監禁して洗脳していると思われかねない状況に!
このままじゃ物語通りになってしまう!
早くこいつを家に帰さないと!
しかし彼は帰るどころか屋敷に居着いてしまって。
「シャルル様は僕に虐められることだけ考えてたら良いんだよ?」
帰るどころか毎晩毎晩誘惑してくる三男。
エロ耐性が無さ過ぎて断るどころかどハマりする伯爵。
逆に毎日甘々に調教されてどんどん大好き洗脳されていく。
このままじゃ真面目に生きているのに、悪役貴族として討伐される運命が待っているが、大好きな三男は渡せないから仕方なく勇者と戦おうと思う。
これはそんな流され系主人公が運命と戦う物語。
「アルフィ、ずっとここに居てくれ」
「うん!そんなこと言ってくれると凄く嬉しいけど、出来たら2人きりで言って欲しかったし酒の勢いで言われるのも癪だしそもそも急だし昨日までと言ってること真逆だしそもそもなんでちょっと泣きそうなのかわかんないし手握ってなくても逃げないしてかもう泣いてるし怖いんだけど大丈夫?」
媚薬、緊縛、露出、催眠、時間停止などなど。
徐々に怪しげな薬や、秘密な魔道具、エロいことに特化した魔法なども出てきます。基本的に激しく痛みを伴うプレイはなく、快楽系の甘やかし調教や、羞恥系のプレイがメインです。
全8章128話、11月27日に完結します。
なおエロ描写がある話には♡を付けています。
※ややハードな内容のプレイもございます。誤って見てしまった方は、すぐに1〜2杯の牛乳または水、あるいは生卵を飲んで、かかりつけ医にご相談する前に落ち着いて下さい。
感想やご指摘、叱咤激励、有給休暇等貰えると嬉しいです!ノシ
異世界に転生したらめちゃくちゃ嫌われてたけどMなので毎日楽しい
やこにく
BL
「穢らわしい!」「近づくな、この野郎!」「気持ち悪い」
異世界に転生したら、忌み人といわれて毎日罵られる有野 郁 (ありの ゆう)。
しかし、Mだから心無い言葉に興奮している!
(美形に罵られるの・・・良い!)
美形だらけの異世界で忌み人として罵られ、冷たく扱われても逆に嬉しい主人公の話。騎士団が(嫌々)引き取
ることになるが、そこでも嫌われを悦ぶ。
主人公受け。攻めはちゃんとでてきます。(固定CPです)
ドMな嫌われ異世界人受け×冷酷な副騎士団長攻めです。
初心者ですが、暖かく応援していただけると嬉しいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる