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本編
92.白豚王子に忍び寄る黒い影
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日が沈み、人の気配が無くなった離宮は見張りが居ないも同然の状態だった。
黒い人影が容易く離宮に忍び込み、白豚王子の寝所まで迷わずに向かっていく。
扉がゆっくりと開かれ、音も無く滑り込んだ黒い人影は白豚王子の眠るベッドへと近付いていく。
白豚王子はぷひぷひと呑気な寝息を立てて眠りについていた。
何かがベッドに乗り上げる揺れを感じ、白豚王子はうっすらと目を開ける。
「んぅ…………っ!?」
瞬時に黒い人影の手に口元を押さえ込まれ、吃驚した白豚王子は目を覚ます。
動揺しつつも暗がりの中で目を凝らし見上げれば、白豚王子は更に仰天した。
(!!?)
漆黒の毛髪に褐色の肌、暗がりの中でも光る金色の目、そこに居たのは黒狼王子だったのだ。
黒狼王子は自分の口元に人差指を当てて、吐息だけで囁く。
『しー』
黒狼王子がキラキラして見える白豚王子は咄嗟に息を止め、パニックになりあれやこれやと考える。
(な、な、な、な、なんで、王子が僕のベッドにいるの!? こんな所に乗り込んでくるほど怒らせちゃったの! うわあぁぁぁぁ、ごめんなさいぃぃぃぃ!! 謝ろうにも口塞がれてるから喋れない……それに、キラキラしてるから、これ匂い嗅いじゃ駄目なやつだ、息止めてなきゃ……ああ、でも、これ、もう、息が続かない……)
黒狼王子が辺りを警戒している間、止めていた息が限界になった白豚王子は暴れて手から抜け出し、窓を開け放って飛び出していく。
『あっ!』
「ぶっっっっひぃ!!(呼吸)」
「っ!!?」
凄い勢いで飛び出した白豚王子は窓辺で何かを弾き飛ばした気もしたが、黒狼王子から早く離れなければとの焦りが先立ち、確認する間も無く逃走していった。
黒狼王子が窓辺の下を覗くと、黒装束の刺客が一人伸びきっている。
寝所へと近付いて来る刺客の気配に感付き、黒狼王子は暗黒のオーラを辺りに溢れさせていく。
数人の刺客が寝所の前に集結し、扉を開けて薄暗い部屋の中へと潜り込んむ。
その途端、刺客達は暗黒の闇に覆い尽くされ前後不覚の事態に陥った。
夜闇に慣れている筈の刺客達ですら、暗黒の闇には完全に視界を奪われてしまい、辺りを探ろうにも互いの距離すら掴めない。
そして時折、闇の中から斬撃音や断末魔が聞こえてくる。
「……ぎやぁ! ……」
「……ぐおぁ! ……」
「……がはぁ! ……」
死を暗示する闇の中、それらの音や声が次第に近付いてきて、残された刺客は戦慄する。
いくら死線を掻い潜ってきた刺客であっても、背筋を這う本能的な恐怖や絶望感は拭いようがない。
やがて、静まり返った闇の中にぼんやりと浮かび上がる、金色に光る死神の目に睨みつけられて、刺客は悲鳴を上げる。
「ひぃっ! うわぁぁぁぁ!!」
刺客は抗い交戦するも、獣化した黒狼王子の強靭な爪や牙には到底敵わず、刺客達は容易く無力化され一網打尽にされた。
暗黒の闇を霧散させた所で、御供達が獣人兵達を引き連れて駆けつける。
「ガトー殿下、離宮の外に倒れていた刺客と思わしき者を捕縛しました」
『ああ、離宮内の刺客はここに倒れている者で全てだと思うが、他に潜んでいないとも限らない。離宮に警備を配置し厳重警戒、王宮へも報告し取り調べを急げ。俺は第一王子を追い保護して戻る。後は任せた』
「「御意(はい)」」
その場を御供達に任せ、黒狼王子は素早く動ける獣化の姿のまま、黒い疾風になり白豚王子の後を追った。
◆
白豚王子は逃走しながら、どうすれば黒狼王子から逃げきれるのかと、思考を巡らせていた。
(これ以上、失礼な事しないうちに今はとにかく逃げなきゃ……でも、どこに隠れても見つかっちゃうの、どうしたらいいんだろう? ……僕の匂いを辿って見つけてるって言ってたな……)
黒狼王子が言っていた事を思い出して、白豚王子は対策を捻り出す。
(えっと、花とか果実の匂いって言ってたから……花がいっぱい咲いてる所なら匂いを誤魔化せるんじゃないかな? ……あっ! 確か魔法で年中花が咲いてる庭園があった筈、そこに隠れよう!!)
妙案を思い付き、白豚王子はそれまで立ち寄る事のなかった庭園へと向かった。
夜の静けさに包まれる庭園は、柔らかい月明かりに照らされ、色取り取りの美しい花々が咲き誇っていた。
四季折々の花々が一同に咲いている景色は、『魔法の花園』の名に相応しい、美しく幻想的な光景だった。
そして、白豚王子は何故かその光景に既視感を覚える。
(……あれ? 僕ここに来たの初めてなのに、見覚えがある気がする……)
白豚王子は不思議に思いつつ、庭園の中を見回して歩く。
(花の並びや名前がなんとなく分かる……あの中央の噴水には、何かの像が立っていた気がする……今は立ってないけど、何故か分からないけど、とても綺麗な人の像だった気がする……なんでだろう? ゲームでそんなシーンあったかな?)
何か思い出せそうで思い出せない、そんな不思議な感覚で考え込んでいると、近くから葉擦れの音が聞こえて、白豚王子はそちらに視線を向ける。
視線の先に現れたのは、闇夜に紛れる暗黒色の巨大な狼の姿だった。
黒狼の月を思わせる金色の目に見つめられて、白豚王子は呟く。
「……ダーク……」
◆
黒い人影が容易く離宮に忍び込み、白豚王子の寝所まで迷わずに向かっていく。
扉がゆっくりと開かれ、音も無く滑り込んだ黒い人影は白豚王子の眠るベッドへと近付いていく。
白豚王子はぷひぷひと呑気な寝息を立てて眠りについていた。
何かがベッドに乗り上げる揺れを感じ、白豚王子はうっすらと目を開ける。
「んぅ…………っ!?」
瞬時に黒い人影の手に口元を押さえ込まれ、吃驚した白豚王子は目を覚ます。
動揺しつつも暗がりの中で目を凝らし見上げれば、白豚王子は更に仰天した。
(!!?)
漆黒の毛髪に褐色の肌、暗がりの中でも光る金色の目、そこに居たのは黒狼王子だったのだ。
黒狼王子は自分の口元に人差指を当てて、吐息だけで囁く。
『しー』
黒狼王子がキラキラして見える白豚王子は咄嗟に息を止め、パニックになりあれやこれやと考える。
(な、な、な、な、なんで、王子が僕のベッドにいるの!? こんな所に乗り込んでくるほど怒らせちゃったの! うわあぁぁぁぁ、ごめんなさいぃぃぃぃ!! 謝ろうにも口塞がれてるから喋れない……それに、キラキラしてるから、これ匂い嗅いじゃ駄目なやつだ、息止めてなきゃ……ああ、でも、これ、もう、息が続かない……)
黒狼王子が辺りを警戒している間、止めていた息が限界になった白豚王子は暴れて手から抜け出し、窓を開け放って飛び出していく。
『あっ!』
「ぶっっっっひぃ!!(呼吸)」
「っ!!?」
凄い勢いで飛び出した白豚王子は窓辺で何かを弾き飛ばした気もしたが、黒狼王子から早く離れなければとの焦りが先立ち、確認する間も無く逃走していった。
黒狼王子が窓辺の下を覗くと、黒装束の刺客が一人伸びきっている。
寝所へと近付いて来る刺客の気配に感付き、黒狼王子は暗黒のオーラを辺りに溢れさせていく。
数人の刺客が寝所の前に集結し、扉を開けて薄暗い部屋の中へと潜り込んむ。
その途端、刺客達は暗黒の闇に覆い尽くされ前後不覚の事態に陥った。
夜闇に慣れている筈の刺客達ですら、暗黒の闇には完全に視界を奪われてしまい、辺りを探ろうにも互いの距離すら掴めない。
そして時折、闇の中から斬撃音や断末魔が聞こえてくる。
「……ぎやぁ! ……」
「……ぐおぁ! ……」
「……がはぁ! ……」
死を暗示する闇の中、それらの音や声が次第に近付いてきて、残された刺客は戦慄する。
いくら死線を掻い潜ってきた刺客であっても、背筋を這う本能的な恐怖や絶望感は拭いようがない。
やがて、静まり返った闇の中にぼんやりと浮かび上がる、金色に光る死神の目に睨みつけられて、刺客は悲鳴を上げる。
「ひぃっ! うわぁぁぁぁ!!」
刺客は抗い交戦するも、獣化した黒狼王子の強靭な爪や牙には到底敵わず、刺客達は容易く無力化され一網打尽にされた。
暗黒の闇を霧散させた所で、御供達が獣人兵達を引き連れて駆けつける。
「ガトー殿下、離宮の外に倒れていた刺客と思わしき者を捕縛しました」
『ああ、離宮内の刺客はここに倒れている者で全てだと思うが、他に潜んでいないとも限らない。離宮に警備を配置し厳重警戒、王宮へも報告し取り調べを急げ。俺は第一王子を追い保護して戻る。後は任せた』
「「御意(はい)」」
その場を御供達に任せ、黒狼王子は素早く動ける獣化の姿のまま、黒い疾風になり白豚王子の後を追った。
◆
白豚王子は逃走しながら、どうすれば黒狼王子から逃げきれるのかと、思考を巡らせていた。
(これ以上、失礼な事しないうちに今はとにかく逃げなきゃ……でも、どこに隠れても見つかっちゃうの、どうしたらいいんだろう? ……僕の匂いを辿って見つけてるって言ってたな……)
黒狼王子が言っていた事を思い出して、白豚王子は対策を捻り出す。
(えっと、花とか果実の匂いって言ってたから……花がいっぱい咲いてる所なら匂いを誤魔化せるんじゃないかな? ……あっ! 確か魔法で年中花が咲いてる庭園があった筈、そこに隠れよう!!)
妙案を思い付き、白豚王子はそれまで立ち寄る事のなかった庭園へと向かった。
夜の静けさに包まれる庭園は、柔らかい月明かりに照らされ、色取り取りの美しい花々が咲き誇っていた。
四季折々の花々が一同に咲いている景色は、『魔法の花園』の名に相応しい、美しく幻想的な光景だった。
そして、白豚王子は何故かその光景に既視感を覚える。
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(花の並びや名前がなんとなく分かる……あの中央の噴水には、何かの像が立っていた気がする……今は立ってないけど、何故か分からないけど、とても綺麗な人の像だった気がする……なんでだろう? ゲームでそんなシーンあったかな?)
何か思い出せそうで思い出せない、そんな不思議な感覚で考え込んでいると、近くから葉擦れの音が聞こえて、白豚王子はそちらに視線を向ける。
視線の先に現れたのは、闇夜に紛れる暗黒色の巨大な狼の姿だった。
黒狼の月を思わせる金色の目に見つめられて、白豚王子は呟く。
「……ダーク……」
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