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本編
91.白豚王子からのお礼とお詫び
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逃げる白豚王子とその後を追う黒狼王子達との逃走劇が繰り広げられる。
貧民街を抜け、城下町を越え、そして王城へと舞い戻った王子達は、駆け回り続けていた。
異様に逃げ足の速い白豚王子に追いつけず、それでも黒狼王子は懸命に追いかけ、御供達は徐々に引き離されていく。
とうとう、遠く引き離された御供達は力尽き、息を切らせ足を止める。
「はっ、はっ……全然、追いつけん……もう駄目だ、走れん……」
「ふっ、ふっ……なんて、体力してるんですかね……あの、お二方……」
御供達が足を休めていると、少し離れた所で王子達が右往左往と行ったり来たりしている姿が見える。
「はぁ、はぁ……追いつけそうにないが、これどうやって捕まえるんだ?」
「ふぅ、ふぅ……数の利を活かして、隠れて挟み撃ちにするとかどうですか?」
「なるほど。最終的には戻って来るだろうからな、ここで張っていればいい訳か」
「そうですね。きっとここを通る筈ですから、物陰に隠れて張っていましょう」
御供達が身を隠し見張っていると、黒狼王子を撒いて戻って来た白豚王子が角からひょっこりと顔を出す。
きょろきょろと辺りを見回した後、白豚王子はぽよぽよと御供達の居る方へ真っ直ぐに歩いて来る。
御供達がお互いに合図して、白豚王子を捕まえようと飛び出した――
「あ、あの!」
――瞬間、白豚王子が声を上げて、御供達の前にズイッと何かを差し出した。
「以前、王子に助けて頂いて、その節は大変お世話になりました! これ、お礼の品で気持ちばかりのささやかな物ですが、どうぞ御納めください!!」
「……あ、はい。これはご丁寧にどうも、有難く頂戴いたします」
一生懸命な様子で白豚王子が言い、丁寧に頭を下げて箱を差し出すもので、御供達はその勢いに呑まれ反射的に箱を受け取ってしまう。
「王子にとても感謝しているとお伝えください。あと、度重なるご無礼のお詫びもし――ぶひっ!」
「あっ! 逃げるなー!!」
白豚王子が話していると後方から黒狼王子が駆けて来て、それに気付いた白豚王子はまた脱兎の如く逃走していく。
御供達の元まで駆け寄って足を止めた黒狼王子は、じとーとした視線を御供達に向ける。
「……何故だ? ……お前達には近付いて話しかけるのに……何故、俺が近付くと逃げるんだ?」
「あ、あはは、何故でしょうね? それより、お礼の品を頂きましたよ。こちらです」
「以前に助けた時のお礼だそうです。ガトー殿下にとても感謝していると仰っていました」
黒狼王子はお礼の品を受け取り、リボンでラッピングされた箱をまじまじと見つめる。
「可愛らしく包んでありますね。なんでしょうか?」
「くんくん……なんとなく美味しそうな匂いがします」
「開けてみるか」
黒狼王子がリボンを解いて箱の蓋を開けてみると、ふんわりと甘く香ばしい匂いが辺りに広がる。
中を覗き見ると、素朴な感じの手作りクッキーが沢山入っていた。
「菓子だな」
「クッキーですね」
「美味しそうです」
黒狼王子が箱から一つ摘まむと、御供達に取り上げられる。
「ガトー殿下、いけません。魔鉱石の件に続いて、何が入っているか分かりませんから、毒見は必須です」
「第一王子に限って心配する必要はないと思うが……まぁ、仕方ないな……」
「くんくん……匂いは至って普通の美味しそうなクッキーですが」
「これは私が毒見しますね。では、頂きます……さくさく、もぐもぐ」
取り上げたクッキーを御供のマカダミアが毒見の為に頬張り咀嚼していく。
「んう゛ぅっ!?」
突然、マカダミアが目を見開き口元を抑えて嗚咽を漏らす。
アーモンドと黒狼王子はマカダミアの尋常ではない反応に動転して喚く。
「ま、まさか、毒だったのか?!」
「なんだと! そんな馬鹿な……」
「う゛ぅっ、うっ、うっ、こ、これは……」
堪えきれずボロボロと涙を零すマカダミアは必死に訴える。
「美味しすぎますぅぅぅっ!!」
解毒しなければと慌てていた黒狼王子達はマカダミアの言動に驚愕して叫ぶ。
「「はぁっ!?」」
「美味しすぎて幸せの味がして、なんだか子供の頃に世話になったお婆ちゃんを思い出しちゃいまして……うっ、うっ、うっ……」
「なんだそれは、人騒がせな……」
「まったく、驚かせるな……」
黒狼王子が嘆息していると、アーモンドはマカダミアの言動を不審がり、自分も毒見をすると言いだす。
「反応が異常ではありませんか? 一応、私も毒見します……ぱくっ、もぐもぐ――ん゛ん゛うっ!? んーーーーますぎますっ!! なんですか、これ! ぱくぱく、もぐもぐ」
「あっ、ずるいです! 私ももっと食べたいです!! さくさく、もぐもぐ」
御供達はクッキーに夢中になり、毒見と称して次々と食べていく。
「……おい、お前達、食べ過ぎだ! 俺の分が無くなるだろうが!!」
御供達の余りの勢いに食べ尽くされてしまうと焦った黒狼王子は、箱を取り上げてクッキーを一枚摘まみ、やっと口に放り込む。
口に広がる甘く香ばしい味は優しく、身も心も癒されていく感覚は正に幸せの味だと思えた。
疲労感が消えていくと実感した黒狼王子は、難民達に与えていた妙薬にも似た貴重な品を白豚王子が贈ってくれたのだと確信して、美味しさに食べてしまいたくなる気持ちを抑えて大事に食べようと決める。
◆
贈られたクッキーの箱を一度部屋に置きに戻り、王宮の通路を歩いていると宰相に遭遇し声をかけられる。
「これは王子殿下、お戻りですか。先日、用意させた砂糖菓子はお気に召して頂けましたかな?」
「宰相殿……ああ、それは勿論。あまりに気に入ったもので、従者達に頼んで追加を用意してもらった」
「ほうほう、それほどお気に召して頂けたなら、何よりですな」
「他にもあるのなら欲しいくらいだが、まだあるのか?」
「残念ながら大変に貴重な品で数に限りがありますからな。あの白豚王子が片っ端から食べてしまって、お出しした物で最後ですな……」
白豚王子の名前が出ると、宰相から悪感情が溢れ出るのを感じ、黒狼王子は苦笑いする。
「そ、そうか、それは残念だ……」
「また取り寄せていますので、少々お待ち頂ければご用意できますとも。白豚王子さえいなければ、本来はもっとお出しできたのですがね……あの邪魔者さえいなければ…………おほん、それでは、失礼」
苛立つ感情を抑えるように咳ばらいして、宰相は早々に立ち去っていった。
黒狼王子は歩き出して、ふと王城を漂う異質な空気に気付き、また足を止める。
(……微かに饐えた血の臭いがする……錆びた鉄の臭いにも似た、腐敗臭に近い悪臭……)
黒狼王子は刺客(暗殺者)が使う暗器から、そんな臭いがする事を知っていた。
「何かいるな」
「ガトー殿下?」
「あっ、ガトー殿下!」
危険な何者かが王城に潜んでいると感じ取った黒狼王子は、臭いを辿り王宮の外へと飛び出していく。
風に乗る微かな臭いを嗅ぎ分け、それが離宮の方へと向かっていると気付き、黒狼王子は急いで離宮へと駆けた。
(まさか、狙いは第一王子か? ……離宮は警備も少なく、第一王子には護衛もいない……早く駆けつけなければ、第一王子の身が危ない!)
◆
貧民街を抜け、城下町を越え、そして王城へと舞い戻った王子達は、駆け回り続けていた。
異様に逃げ足の速い白豚王子に追いつけず、それでも黒狼王子は懸命に追いかけ、御供達は徐々に引き離されていく。
とうとう、遠く引き離された御供達は力尽き、息を切らせ足を止める。
「はっ、はっ……全然、追いつけん……もう駄目だ、走れん……」
「ふっ、ふっ……なんて、体力してるんですかね……あの、お二方……」
御供達が足を休めていると、少し離れた所で王子達が右往左往と行ったり来たりしている姿が見える。
「はぁ、はぁ……追いつけそうにないが、これどうやって捕まえるんだ?」
「ふぅ、ふぅ……数の利を活かして、隠れて挟み撃ちにするとかどうですか?」
「なるほど。最終的には戻って来るだろうからな、ここで張っていればいい訳か」
「そうですね。きっとここを通る筈ですから、物陰に隠れて張っていましょう」
御供達が身を隠し見張っていると、黒狼王子を撒いて戻って来た白豚王子が角からひょっこりと顔を出す。
きょろきょろと辺りを見回した後、白豚王子はぽよぽよと御供達の居る方へ真っ直ぐに歩いて来る。
御供達がお互いに合図して、白豚王子を捕まえようと飛び出した――
「あ、あの!」
――瞬間、白豚王子が声を上げて、御供達の前にズイッと何かを差し出した。
「以前、王子に助けて頂いて、その節は大変お世話になりました! これ、お礼の品で気持ちばかりのささやかな物ですが、どうぞ御納めください!!」
「……あ、はい。これはご丁寧にどうも、有難く頂戴いたします」
一生懸命な様子で白豚王子が言い、丁寧に頭を下げて箱を差し出すもので、御供達はその勢いに呑まれ反射的に箱を受け取ってしまう。
「王子にとても感謝しているとお伝えください。あと、度重なるご無礼のお詫びもし――ぶひっ!」
「あっ! 逃げるなー!!」
白豚王子が話していると後方から黒狼王子が駆けて来て、それに気付いた白豚王子はまた脱兎の如く逃走していく。
御供達の元まで駆け寄って足を止めた黒狼王子は、じとーとした視線を御供達に向ける。
「……何故だ? ……お前達には近付いて話しかけるのに……何故、俺が近付くと逃げるんだ?」
「あ、あはは、何故でしょうね? それより、お礼の品を頂きましたよ。こちらです」
「以前に助けた時のお礼だそうです。ガトー殿下にとても感謝していると仰っていました」
黒狼王子はお礼の品を受け取り、リボンでラッピングされた箱をまじまじと見つめる。
「可愛らしく包んでありますね。なんでしょうか?」
「くんくん……なんとなく美味しそうな匂いがします」
「開けてみるか」
黒狼王子がリボンを解いて箱の蓋を開けてみると、ふんわりと甘く香ばしい匂いが辺りに広がる。
中を覗き見ると、素朴な感じの手作りクッキーが沢山入っていた。
「菓子だな」
「クッキーですね」
「美味しそうです」
黒狼王子が箱から一つ摘まむと、御供達に取り上げられる。
「ガトー殿下、いけません。魔鉱石の件に続いて、何が入っているか分かりませんから、毒見は必須です」
「第一王子に限って心配する必要はないと思うが……まぁ、仕方ないな……」
「くんくん……匂いは至って普通の美味しそうなクッキーですが」
「これは私が毒見しますね。では、頂きます……さくさく、もぐもぐ」
取り上げたクッキーを御供のマカダミアが毒見の為に頬張り咀嚼していく。
「んう゛ぅっ!?」
突然、マカダミアが目を見開き口元を抑えて嗚咽を漏らす。
アーモンドと黒狼王子はマカダミアの尋常ではない反応に動転して喚く。
「ま、まさか、毒だったのか?!」
「なんだと! そんな馬鹿な……」
「う゛ぅっ、うっ、うっ、こ、これは……」
堪えきれずボロボロと涙を零すマカダミアは必死に訴える。
「美味しすぎますぅぅぅっ!!」
解毒しなければと慌てていた黒狼王子達はマカダミアの言動に驚愕して叫ぶ。
「「はぁっ!?」」
「美味しすぎて幸せの味がして、なんだか子供の頃に世話になったお婆ちゃんを思い出しちゃいまして……うっ、うっ、うっ……」
「なんだそれは、人騒がせな……」
「まったく、驚かせるな……」
黒狼王子が嘆息していると、アーモンドはマカダミアの言動を不審がり、自分も毒見をすると言いだす。
「反応が異常ではありませんか? 一応、私も毒見します……ぱくっ、もぐもぐ――ん゛ん゛うっ!? んーーーーますぎますっ!! なんですか、これ! ぱくぱく、もぐもぐ」
「あっ、ずるいです! 私ももっと食べたいです!! さくさく、もぐもぐ」
御供達はクッキーに夢中になり、毒見と称して次々と食べていく。
「……おい、お前達、食べ過ぎだ! 俺の分が無くなるだろうが!!」
御供達の余りの勢いに食べ尽くされてしまうと焦った黒狼王子は、箱を取り上げてクッキーを一枚摘まみ、やっと口に放り込む。
口に広がる甘く香ばしい味は優しく、身も心も癒されていく感覚は正に幸せの味だと思えた。
疲労感が消えていくと実感した黒狼王子は、難民達に与えていた妙薬にも似た貴重な品を白豚王子が贈ってくれたのだと確信して、美味しさに食べてしまいたくなる気持ちを抑えて大事に食べようと決める。
◆
贈られたクッキーの箱を一度部屋に置きに戻り、王宮の通路を歩いていると宰相に遭遇し声をかけられる。
「これは王子殿下、お戻りですか。先日、用意させた砂糖菓子はお気に召して頂けましたかな?」
「宰相殿……ああ、それは勿論。あまりに気に入ったもので、従者達に頼んで追加を用意してもらった」
「ほうほう、それほどお気に召して頂けたなら、何よりですな」
「他にもあるのなら欲しいくらいだが、まだあるのか?」
「残念ながら大変に貴重な品で数に限りがありますからな。あの白豚王子が片っ端から食べてしまって、お出しした物で最後ですな……」
白豚王子の名前が出ると、宰相から悪感情が溢れ出るのを感じ、黒狼王子は苦笑いする。
「そ、そうか、それは残念だ……」
「また取り寄せていますので、少々お待ち頂ければご用意できますとも。白豚王子さえいなければ、本来はもっとお出しできたのですがね……あの邪魔者さえいなければ…………おほん、それでは、失礼」
苛立つ感情を抑えるように咳ばらいして、宰相は早々に立ち去っていった。
黒狼王子は歩き出して、ふと王城を漂う異質な空気に気付き、また足を止める。
(……微かに饐えた血の臭いがする……錆びた鉄の臭いにも似た、腐敗臭に近い悪臭……)
黒狼王子は刺客(暗殺者)が使う暗器から、そんな臭いがする事を知っていた。
「何かいるな」
「ガトー殿下?」
「あっ、ガトー殿下!」
危険な何者かが王城に潜んでいると感じ取った黒狼王子は、臭いを辿り王宮の外へと飛び出していく。
風に乗る微かな臭いを嗅ぎ分け、それが離宮の方へと向かっていると気付き、黒狼王子は急いで離宮へと駆けた。
(まさか、狙いは第一王子か? ……離宮は警備も少なく、第一王子には護衛もいない……早く駆けつけなければ、第一王子の身が危ない!)
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