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本編
90.白豚王子の行方と捕獲と逃走
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一夜明け、従者達が死に物狂いで城中から掻き集めてきた菓子が、黒狼王子の元へ寄せられた。
魔鉱石の含まれていない菓子まで持ち寄せられてしまったが、それは従者達に返戻しつつ、黒狼王子はなんとか城中にあった魔鉱石の菓子を集める事に成功した。
(俺が全て抱え込んでしまえば、誰かが口にする心配はなくなる。第一王子も安心できれば、無理にこんな危険な物を食べる事はないだろう。一時的ではあるが協力すると伝えて、魔鉱石の危険性についても説明しなければ……)
黒狼王子は説明用に幾つか魔鉱石の菓子を包んで懐にしまい、白豚王子に直接伝える為に離宮へと向かった。
しかし、本来は居る筈の離宮に白豚王子は居らず、城内の何処を探しても見つからなかった。
怯える従者達に訊いてみても、白豚王子の居場所を把握している者はおらず、誰も彼もが分からないと答える。
城内の者達は皆一様に白豚王子の行方を知らないどころか、気に掛けてすらいないのだ。
白豚王子の置かれる境遇を理解した黒狼王子達は、暗い面持ちで眉を顰める。
「一国の王子に護衛も付けず、誰も居場所を把握していないとは……」
「随分とぞんざいな扱いを受けているのですね、第一王子は……」
「そうだな……悪名高い噂があるとは言え、これは酷い……」
居場所が分からない以上はやむをえず、白豚王子の件は一旦保留にして、黒狼王子達は難民達の保護されている貧民街へと視察に向かう事にした。
◆
「あ、王子様また来てくれた! みんなー、王子様だよー!」
貧民街の奥地へと黒狼王子達が到着すると、難民達に笑顔で出迎えられる。
黒狼王子もまた笑みを向けて、難民達に話しかける。
「少し様子を見に来た。何か困っている事はないか? できる限りの事はしてやりたいのだが……」
「まあまあ、こうして王子様が足を運んで下さるだけでも有難いのに、感謝してもしきれませんねぇ」
「ここの人等にはとても良くして貰っておるからのぉ。不自由している事は特にないのぉ。本当に有難い事じゃ」
「長旅で草臥れていた身体もすっかり元気になって、前よりも若返ったくらいですからねぇ」
「そうそう、このとおり元気いっぱいの筋肉盛々じゃぞ! ほれほれ!!」
老爺はまだ痩せている身体ではあるが、大男達の真似をして力瘤を作って見せる。
剽軽な老爺の愉快な表情を見て、周囲の者達にも笑顔が溢れる。
「そうか、ならば良かった」
明るく楽しそうな皆の笑顔を見て、黒狼王子も微笑んだ。
◆
黒狼王子達は貧民達の代表に挨拶をして、農作業を手伝う難民達の様子を見て回る事にした。
畑仕事に励む難民達を見ていると、畑の脇で何やら大きな仕掛けを組み立てている貧民に目が留まる。
気になった黒狼王子が近付いていき、その貧民に声をかけて質問する。
「これは、何をしているんだ?」
「え……ああ、これは畑を荒らす動物用の『箱罠』を組み立てているんですよ。中に好物の餌を入れておくと、それを食べにきた動物が中に入って、入った瞬間に扉が閉まって捕まえられる仕組みなんです」
「ほぉ、なるほど」
「イノシシやウサギなんかが捕れたら、それも美味しく頂いたりしますよ」
話しをしながらも貧民はテキパキと組み立てていき、箱罠が完成する。
「さて、組み立て完了。あとは中に好物の餌を撒いて置くだけです。餌を取りに行ってきますね」
そう言うと、貧民は餌を取りにその場から離れていく。
黒狼王子は箱罠をじっと見つめて思案する。
(第一王子を見つけても、直ぐに逃走してしまうからな。あれだけ素早く逃げ回る第一王子を捕まえるのは、至難の業だ……だが、罠ならば案外簡単に捕まえられるかもしれないな……)
黒狼王子は何気なく御共達に訊いてみる。
「罠を仕掛けたら、第一王子を捕まえられるだろうか?」
「罠ですか? 確かに、追いかけて捕まえるのは中々大変そうですからね」
「動物みたいに好物に釣られて罠にかかってくれたら、楽なんですが……」
黒狼王子はふと思い付き、持っていた魔鉱石の菓子が入った包みを箱罠の中に放り込んでみる。
「……なんて、まさかな」
思い付きで軽率にやってみたものの、冷静に考えてみれば動物用の罠で人が捕らえられる筈もなく、黒狼王子は自嘲して首をゆるく振り、御供達も苦笑いする。
「例の砂糖菓子ですか? あれだけ食べていたので、好物といえば好物かもしれませんが……ははは」
「流石に動物用の罠ですからね。これだと見れば直ぐに罠だって分かってしまいますから……ふふふ」
「少々、悪ふざけが過ぎたな。こんなあからさまな罠に引っ掛かる者がいるとは思えない。手間をかけさせて悪いが、拾ってもらおう……」
黒狼王子達が貧民を呼んで、包みを回収しようと箱罠から視線を外した――
ガシャンッ
――瞬間、箱罠の方から大きな音がして、驚いて振り返る。
箱罠を見た黒狼王子達は目を丸くして、口をあんぐりとさせて呟く。
「は?」「え?」「へ?」
箱罠の中には丸々とした生き物が入っていて、包みの中身を一心不乱に貪り食べている。
ぱくぱく、もぐもぐもぐもぐ、ごくり。
探しても探しても、一向に見つからなかった白豚王子の姿がそこにあり、吃驚した黒狼王子達は思わず声を上げる。
「「「なんでこんな罠にかかるんだ!!?」」」
「ん? …………ぶひっ!?」
食べ終わった包みを名残惜しそうに眺めていた白豚王子が、黒狼王子達の声に気付いて顔を上げると、ハッとした表情をしてあわあわと慌てだす。
「あわわわわ、なんで僕こんな所に閉じ込められてるの?」
「否、それはこっちが訊きたい……」
箱罠に掛かり捕らわれた白豚王子は怯えてプルプルと震えだし、檻に閉じ込められた哀れな子豚に見えてくる。
白豚王子の痛々しい姿を目にして、黒狼王子は良心が痛み胸が抉られる。
「うぐっ……」
「なんか、すごく可哀想な子豚に見えてきました」
「そして、とても悪い事をしてしまった気分です」
黒狼王子が早く箱罠から出してやらなければとわたわたしていると、作業が一段落した難民達が集まってくる。
「王子様、何してるの?」
箱罠の中の白豚王子を見て幼い子供が声を上げ、難民達は困惑した表情で黒狼王子達を見つめる。
「あ、いや、これはだな、その……勘違いするな! 先日、広場で難民達にしていた事はこの目でしっかり見ていたからな!!」
「王子様……」
黒狼王子は誤解されてはいけないと焦り慌てて難民達に弁明するが、余計に胡乱な視線を向けられてたじたじしてしまう。
「こんなに人が集まってなんの騒ぎだ?」
箱罠の餌を取りに行っていた貧民も戻って来て、騒ぎが気になり集まって来た貧民達も加わり、黒狼王子達は収拾がつかなくなっていく。
黒狼王子の話を聞いていた白豚王子は、余計に怯えガタガタと震えだす。
(ひえぇぇぇぇ! 僕が難民達に酷い事して、小さな子を泣かせてた場面、見られてたの!? 僕、完全に悪者だよ! これからどんなお仕置きされちゃうの? あわわわわ)
可哀想なくらい怯えて震える子豚――もとい白豚王子の姿を見て、広場でお菓子を受け取っていた幼い子供が、側にいる老婆を見上げて裾をクイクイと引っ張り小声で話す。
老婆は頷いて子供と一緒に箱罠に近付いていき、ガチャリと仕掛け扉を開け放って言う。
「さぁ、早くお逃げ」
「え……あ、ありがとう!」
白豚王子はお礼を言うと箱罠から飛び出して、一目散に逃走していく。
難民達に囲まれていた黒狼王子達が逃げて行く白豚王子に気付き、大声を上げる。
「ああっ!」
「逃げた!」
「なんだと!?」
白豚王子を逃がした子供と老婆が黒狼王子達の前に出てきて、耳と尻尾を垂らし申し訳なさそうに謝る。
「あの、ごめんなさい……」
「あんまり、不憫だったからねぇ」
項垂れる善良な子供と老婆を見て、黒狼王子は罪悪感に苛まれ、焦り弁明しようとして言い間違える。
「ぐっ……この次はないからな! 覚えておけ!!」
「ガトー殿下、それだと余計に誤解されてしまいます」
「悪党の下っ端が言う捨て台詞みたいです、それ……」
「う゛っ、皆まで言うな……追うぞっ!」
黒狼王子達はまた白豚王子を追って駆け出していく。
「……なんだったんだ、あれ? ……」
餌を持っていた貧民が呟き、残された者達も王子達の駆けていく姿を見送ったのだった。
◆
魔鉱石の含まれていない菓子まで持ち寄せられてしまったが、それは従者達に返戻しつつ、黒狼王子はなんとか城中にあった魔鉱石の菓子を集める事に成功した。
(俺が全て抱え込んでしまえば、誰かが口にする心配はなくなる。第一王子も安心できれば、無理にこんな危険な物を食べる事はないだろう。一時的ではあるが協力すると伝えて、魔鉱石の危険性についても説明しなければ……)
黒狼王子は説明用に幾つか魔鉱石の菓子を包んで懐にしまい、白豚王子に直接伝える為に離宮へと向かった。
しかし、本来は居る筈の離宮に白豚王子は居らず、城内の何処を探しても見つからなかった。
怯える従者達に訊いてみても、白豚王子の居場所を把握している者はおらず、誰も彼もが分からないと答える。
城内の者達は皆一様に白豚王子の行方を知らないどころか、気に掛けてすらいないのだ。
白豚王子の置かれる境遇を理解した黒狼王子達は、暗い面持ちで眉を顰める。
「一国の王子に護衛も付けず、誰も居場所を把握していないとは……」
「随分とぞんざいな扱いを受けているのですね、第一王子は……」
「そうだな……悪名高い噂があるとは言え、これは酷い……」
居場所が分からない以上はやむをえず、白豚王子の件は一旦保留にして、黒狼王子達は難民達の保護されている貧民街へと視察に向かう事にした。
◆
「あ、王子様また来てくれた! みんなー、王子様だよー!」
貧民街の奥地へと黒狼王子達が到着すると、難民達に笑顔で出迎えられる。
黒狼王子もまた笑みを向けて、難民達に話しかける。
「少し様子を見に来た。何か困っている事はないか? できる限りの事はしてやりたいのだが……」
「まあまあ、こうして王子様が足を運んで下さるだけでも有難いのに、感謝してもしきれませんねぇ」
「ここの人等にはとても良くして貰っておるからのぉ。不自由している事は特にないのぉ。本当に有難い事じゃ」
「長旅で草臥れていた身体もすっかり元気になって、前よりも若返ったくらいですからねぇ」
「そうそう、このとおり元気いっぱいの筋肉盛々じゃぞ! ほれほれ!!」
老爺はまだ痩せている身体ではあるが、大男達の真似をして力瘤を作って見せる。
剽軽な老爺の愉快な表情を見て、周囲の者達にも笑顔が溢れる。
「そうか、ならば良かった」
明るく楽しそうな皆の笑顔を見て、黒狼王子も微笑んだ。
◆
黒狼王子達は貧民達の代表に挨拶をして、農作業を手伝う難民達の様子を見て回る事にした。
畑仕事に励む難民達を見ていると、畑の脇で何やら大きな仕掛けを組み立てている貧民に目が留まる。
気になった黒狼王子が近付いていき、その貧民に声をかけて質問する。
「これは、何をしているんだ?」
「え……ああ、これは畑を荒らす動物用の『箱罠』を組み立てているんですよ。中に好物の餌を入れておくと、それを食べにきた動物が中に入って、入った瞬間に扉が閉まって捕まえられる仕組みなんです」
「ほぉ、なるほど」
「イノシシやウサギなんかが捕れたら、それも美味しく頂いたりしますよ」
話しをしながらも貧民はテキパキと組み立てていき、箱罠が完成する。
「さて、組み立て完了。あとは中に好物の餌を撒いて置くだけです。餌を取りに行ってきますね」
そう言うと、貧民は餌を取りにその場から離れていく。
黒狼王子は箱罠をじっと見つめて思案する。
(第一王子を見つけても、直ぐに逃走してしまうからな。あれだけ素早く逃げ回る第一王子を捕まえるのは、至難の業だ……だが、罠ならば案外簡単に捕まえられるかもしれないな……)
黒狼王子は何気なく御共達に訊いてみる。
「罠を仕掛けたら、第一王子を捕まえられるだろうか?」
「罠ですか? 確かに、追いかけて捕まえるのは中々大変そうですからね」
「動物みたいに好物に釣られて罠にかかってくれたら、楽なんですが……」
黒狼王子はふと思い付き、持っていた魔鉱石の菓子が入った包みを箱罠の中に放り込んでみる。
「……なんて、まさかな」
思い付きで軽率にやってみたものの、冷静に考えてみれば動物用の罠で人が捕らえられる筈もなく、黒狼王子は自嘲して首をゆるく振り、御供達も苦笑いする。
「例の砂糖菓子ですか? あれだけ食べていたので、好物といえば好物かもしれませんが……ははは」
「流石に動物用の罠ですからね。これだと見れば直ぐに罠だって分かってしまいますから……ふふふ」
「少々、悪ふざけが過ぎたな。こんなあからさまな罠に引っ掛かる者がいるとは思えない。手間をかけさせて悪いが、拾ってもらおう……」
黒狼王子達が貧民を呼んで、包みを回収しようと箱罠から視線を外した――
ガシャンッ
――瞬間、箱罠の方から大きな音がして、驚いて振り返る。
箱罠を見た黒狼王子達は目を丸くして、口をあんぐりとさせて呟く。
「は?」「え?」「へ?」
箱罠の中には丸々とした生き物が入っていて、包みの中身を一心不乱に貪り食べている。
ぱくぱく、もぐもぐもぐもぐ、ごくり。
探しても探しても、一向に見つからなかった白豚王子の姿がそこにあり、吃驚した黒狼王子達は思わず声を上げる。
「「「なんでこんな罠にかかるんだ!!?」」」
「ん? …………ぶひっ!?」
食べ終わった包みを名残惜しそうに眺めていた白豚王子が、黒狼王子達の声に気付いて顔を上げると、ハッとした表情をしてあわあわと慌てだす。
「あわわわわ、なんで僕こんな所に閉じ込められてるの?」
「否、それはこっちが訊きたい……」
箱罠に掛かり捕らわれた白豚王子は怯えてプルプルと震えだし、檻に閉じ込められた哀れな子豚に見えてくる。
白豚王子の痛々しい姿を目にして、黒狼王子は良心が痛み胸が抉られる。
「うぐっ……」
「なんか、すごく可哀想な子豚に見えてきました」
「そして、とても悪い事をしてしまった気分です」
黒狼王子が早く箱罠から出してやらなければとわたわたしていると、作業が一段落した難民達が集まってくる。
「王子様、何してるの?」
箱罠の中の白豚王子を見て幼い子供が声を上げ、難民達は困惑した表情で黒狼王子達を見つめる。
「あ、いや、これはだな、その……勘違いするな! 先日、広場で難民達にしていた事はこの目でしっかり見ていたからな!!」
「王子様……」
黒狼王子は誤解されてはいけないと焦り慌てて難民達に弁明するが、余計に胡乱な視線を向けられてたじたじしてしまう。
「こんなに人が集まってなんの騒ぎだ?」
箱罠の餌を取りに行っていた貧民も戻って来て、騒ぎが気になり集まって来た貧民達も加わり、黒狼王子達は収拾がつかなくなっていく。
黒狼王子の話を聞いていた白豚王子は、余計に怯えガタガタと震えだす。
(ひえぇぇぇぇ! 僕が難民達に酷い事して、小さな子を泣かせてた場面、見られてたの!? 僕、完全に悪者だよ! これからどんなお仕置きされちゃうの? あわわわわ)
可哀想なくらい怯えて震える子豚――もとい白豚王子の姿を見て、広場でお菓子を受け取っていた幼い子供が、側にいる老婆を見上げて裾をクイクイと引っ張り小声で話す。
老婆は頷いて子供と一緒に箱罠に近付いていき、ガチャリと仕掛け扉を開け放って言う。
「さぁ、早くお逃げ」
「え……あ、ありがとう!」
白豚王子はお礼を言うと箱罠から飛び出して、一目散に逃走していく。
難民達に囲まれていた黒狼王子達が逃げて行く白豚王子に気付き、大声を上げる。
「ああっ!」
「逃げた!」
「なんだと!?」
白豚王子を逃がした子供と老婆が黒狼王子達の前に出てきて、耳と尻尾を垂らし申し訳なさそうに謝る。
「あの、ごめんなさい……」
「あんまり、不憫だったからねぇ」
項垂れる善良な子供と老婆を見て、黒狼王子は罪悪感に苛まれ、焦り弁明しようとして言い間違える。
「ぐっ……この次はないからな! 覚えておけ!!」
「ガトー殿下、それだと余計に誤解されてしまいます」
「悪党の下っ端が言う捨て台詞みたいです、それ……」
「う゛っ、皆まで言うな……追うぞっ!」
黒狼王子達はまた白豚王子を追って駆け出していく。
「……なんだったんだ、あれ? ……」
餌を持っていた貧民が呟き、残された者達も王子達の駆けていく姿を見送ったのだった。
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