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本編
68.サクサク・カリカリ・クッキー
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僕は鼻歌を歌いながら倉庫でスイーツの材料を物色する。
「ふんふふ~ん♪ ふんふ~ん♪ ふんふんふふ~ん♪ ふんふ~ん♪」
今回は材料の種類も少なく簡単に作れるダイエット用のクッキーを作ろう。
砂糖菓子より断然ヘルシーだし、栄養も豊富で腹持ちもするから食欲も抑えられる筈なのだ。
材料は、玄米(200g)、全粒粉(80g)、ミックスナッツ(65g)、ハチミツ(大さじ4)、ココナッツオイル(大さじ4)、これだけ。
材料を調理台に並べて、僕は早速クッキー作りに取りかかる。
――レッツ、クッキング! ――
まずは、ミックスナッツを粗く刻む。
フライパンで玄米がふっくら狐色になるまで弱火で炒める。
フライパンに刻んだミックスナッツと全粒粉を加えて余熱で炒める。
更に、ハチミツ、ココナッツオイルも加えて混ぜ合わせる。
食べやすい大きさに小分けして丸め、鉄板に平たく並べる。
低めの温度でじっくり焼く。(120℃に予熱したオーブンで30分)
粗熱を取り冷えて固まったら出来上がり。
――ジャジャーン! 穀物とミックスナッツのクッキーが完成!! ――
「くんくん……甘くて香ばしい匂いがする。ラズベリー、何作ってるんだ?」
クッキーの匂いに誘われて、調理場にひょっこりと顔を出したのはチョコミントだった。
チョコミントはこの二年で身長が大きく伸びて、僕と変わらない位の背丈になっている。
並ぶと僕よりも若干背が高いかもしれない、僕の方が年上なのになんかちょっと悔しい。
「僕のダイエット用のクッキーだよ」
クッキーを持ち帰ろうと包んでいると、期待に満ちた眼差しでチョコミントが僕を見つめてくる。
「僕が食べる用に作ったから、そんなに量ないんだ――」
ぐりゅるうるるるるるるうううう
チョコミントのお腹の虫が鳴いて激しく空腹を主張してくるので、仕方なく僕はチョコミントに言う。
「――味見する?」
「する!」
間髪入れず返答するチョコミントは嬉しそうに笑って、大きく口を開けて待機している。
親鳥からの餌を待つ雛鳥みたいで、こういう所はちょっと可愛いと思ってしまう。
「ふふふ、一枚だけだよ。はい、あーん」
「あーん」
チョコミントの口にクッキーを放り込んで、僕も一枚取り出して味見する。
サクサクパリパリ カリカリポリポリ
「うん、美味い!」
「素朴で優しい味だね。上出来上出来♪」
「食感がいいな、甘さも丁度良い。一枚じゃ足りないな、もっと食べたい!」
「ダーメ、これは持って帰って食べる分だからね。今度また作ってあげるよ」
「えぇー、しょうがないか。次は沢山作ってくれよ」
味見の反応も上々の出来に満足した僕は、菓子を持っていると誰かしらに味見と称して食べられてしまいそうなので、早々に城に持って帰る事にした。
――その後、白豚王子は予想外の人物と遭遇する事になる。――
◆
「ふんふふ~ん♪ ふんふ~ん♪ ふんふんふふ~ん♪ ふんふ~ん♪」
今回は材料の種類も少なく簡単に作れるダイエット用のクッキーを作ろう。
砂糖菓子より断然ヘルシーだし、栄養も豊富で腹持ちもするから食欲も抑えられる筈なのだ。
材料は、玄米(200g)、全粒粉(80g)、ミックスナッツ(65g)、ハチミツ(大さじ4)、ココナッツオイル(大さじ4)、これだけ。
材料を調理台に並べて、僕は早速クッキー作りに取りかかる。
――レッツ、クッキング! ――
まずは、ミックスナッツを粗く刻む。
フライパンで玄米がふっくら狐色になるまで弱火で炒める。
フライパンに刻んだミックスナッツと全粒粉を加えて余熱で炒める。
更に、ハチミツ、ココナッツオイルも加えて混ぜ合わせる。
食べやすい大きさに小分けして丸め、鉄板に平たく並べる。
低めの温度でじっくり焼く。(120℃に予熱したオーブンで30分)
粗熱を取り冷えて固まったら出来上がり。
――ジャジャーン! 穀物とミックスナッツのクッキーが完成!! ――
「くんくん……甘くて香ばしい匂いがする。ラズベリー、何作ってるんだ?」
クッキーの匂いに誘われて、調理場にひょっこりと顔を出したのはチョコミントだった。
チョコミントはこの二年で身長が大きく伸びて、僕と変わらない位の背丈になっている。
並ぶと僕よりも若干背が高いかもしれない、僕の方が年上なのになんかちょっと悔しい。
「僕のダイエット用のクッキーだよ」
クッキーを持ち帰ろうと包んでいると、期待に満ちた眼差しでチョコミントが僕を見つめてくる。
「僕が食べる用に作ったから、そんなに量ないんだ――」
ぐりゅるうるるるるるるうううう
チョコミントのお腹の虫が鳴いて激しく空腹を主張してくるので、仕方なく僕はチョコミントに言う。
「――味見する?」
「する!」
間髪入れず返答するチョコミントは嬉しそうに笑って、大きく口を開けて待機している。
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「あーん」
チョコミントの口にクッキーを放り込んで、僕も一枚取り出して味見する。
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「ダーメ、これは持って帰って食べる分だからね。今度また作ってあげるよ」
「えぇー、しょうがないか。次は沢山作ってくれよ」
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――その後、白豚王子は予想外の人物と遭遇する事になる。――
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