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本編
54.白豚王子は皆に食べさせたい
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熱々のスープ鍋に茹でたうどんを入れて、癒しの水がたっぷり入った水瓶と食器類を荷車に積み込んで、僕達は貧民街の奥地へとやって来た。
『腐敗の森』の瘴気は解消され、瘴気が漂って来る事はもう無い筈なのに、それでも、その辺り一帯には腐敗した独特な悪臭が立ち込めていて、どんよりと暗く陰った雰囲気が漂っていた。
前に立ち寄った時と同様に、まばらに見える人々は皆一様に無気力に項垂れ、濁った虚ろな目をしていた。
僕はコップに癒しの水を汲んで、近くで横たわっている人の元に駆け寄る。
「お水、美味しいから飲んでみて……」
その人はゆらゆらと視線を彷徨わせて僕の方を見るが、その虚ろな目には映っていないのか焦点が定まらない。
僕は起き上る力もないのかもしれないと思い、その人を抱き起して口元にコップを持っていき付ける。
「………………こく……り……」
その人はゆっくりと口を動かして、コップの水をやっと一口飲み込んだ。
すると、濁り虚ろだった目が見る見るうちに潤い澄んだ目になり光が宿る。
その人は必死にコップを掴んで、ゴクゴクと水を飲み干していく。
乾ききっていた肌も潤い、張艶を取り戻し始めている。
その人は顔を上げて、潤んだ目で僕の姿を捉えて声を発した。
「……こ、この水は? ……」
その声は擦れてなどいない、正常な潤った声だった。
「良かった。この水は元気になれる『癒しの水』だよ」
「これなら食べられそうだな。ほら、スープうどん」
「すごく美味いんだ。身体が温まって癒されるぞ」
親子が用意したスープうどんをその人に手渡し、食べるようにと促す。
その人は見た事もない料理に目を瞬かせていたが、一口食べてみて後は止まらない勢いで夢中で食べ進める。
同様にして、僕と親子はそこにいる住人達に癒しの水とスープうどんを振舞っていった。
「……なんだこの料理は……身も心も癒されていく……」
「……なんて温かいんだ……慈愛に包み込まれているみたいだ……」
「……あんなに苦しかったのが嘘みたいに楽になった。何故だ? 身体が治っているのか? ……」
「……もう死ぬだけだと諦めていたのに、不思議と力が湧いてくる、活力が漲ってくる……」
住人達は感涙して「美味い、美味い」と言いながら、僕達の作った料理を食べてくれる。
ボロボロと涙を流しすぎて、せっかく補充した水分が抜けて脱水しないだろうかとちょっと心配になるが、それでも、どんどんと回復していく様子を見て、僕は嬉しくなって仕方ない。
「美味そうだな。俺達にもくれよ」
気が付けば、ぞろぞろと破落戸共がその場に集まって来ていた。
「うん、もちろん」
(ここに住んでる人達は皆、事情があって追い詰められ、仕方なくここに集まって来た人達だ。瘴気や病にその身も心も蝕まれてしまった人達なんだ。この破落戸の人もそう、目元の酷い隈と窶れ、身体を庇う姿勢と力無い気怠げな声、間違いなく瘴気に蝕まれてるせいだ。他の破落戸達も、きっとそうなんだろう)
「ラ、ラズベリー……」
「もう、もう帰ろう……」
親子は破落戸共の出現に不安になった様子で僕に帰ろうと促すが、僕は構わずにスープうどんをよそう。
(身体が元気にさえなれば、破落戸達も変われる筈だ。今は生きる為に仕方なくしている悪事も、しなくても良くなるんだから。だから、これを食べて元気になってくれればいい。きっと大丈夫、いい方向に進む筈だから)
僕は声をかけてきた破落戸の一人に、スープうどんと癒しの水を持って行き差し出す。
「はい、どうぞ」
だが、その破落戸の一人は差し出された器を払い退けた。
バシャッ カラカラ、カラン
地面に落ちて土に染みていくスープを見て、僕は唖然とする。
それを見たチョコミントが激怒して、大声で怒鳴り破落戸を睨み付ける。
「なっ、何するんだ! この野郎!!」
「はぁー? しけた事ぬかしてんじゃねーよ?」
破落戸はニヤニヤと厭らしい笑みを浮かべ、僕を見下ろして言う。
「これっぽっちで足りる訳ねーだろ? 全部差し出せよ」
「…………え?」
「うわっ!?」
「くっ! 離せ、お前等!!」
僕達は三人共々、破落戸共にあっという間に捕まってしまった。
周囲には結構な数、二十人は超える数の破落戸共が集まっていて、近くにいた住人達は顔を蒼白にさせ恐々と距離を取り逃げて行ってしまう。
破落戸共は僕達を囲んで口々に言う。
「それにしても、よくもまーこんな裕福そうな形のやつが、こんな貧民街の奥までやって来たもんだなー?」
「貧困も飢えも知らない子供が、迷い込むような所じゃねーってのに、わざわざ自分からやって来たって事は……貧しく飢えた人々にお情けでも恵んでやろーってか?」
「かぁー、感動的すぎて泣ける話だなー!? 胸糞悪くて反吐が出るわー! かぁーぺっ!!」
「めでてー頭してんなぁ、見た目と一緒で、頭の中もお花畑かぁ? ぶはっ、ひでー顔だなぁ? 不細工が呆然としてる顔見てると笑えて来るわぁ。ぶはははははは」
破落戸の一人が衝撃を受けて呆然としていた僕の顔を見て馬鹿笑いしている。
僕はそれでも結果的に料理を食べて貰えればいいと思い直して、破落戸共に言う。
「もちろん、料理は全部あげるよ……食べて貰いたくて持って来たんだし……あの、それで……僕達は、帰ってもいいんだよね? ……」
破落戸二人がかりで僕はガッチリと抑え込まれて、自力では逃げられそうにない。
離れた場所から見ていた破落戸の一人が近付いて来て、僕達の顔を覗き込む。
「んん? ……あ゛ぁー! どっかで見た事あると思ったら、このガキ共、前に俺達を舐め腐って逃げて行った奴等じゃねーか!!」
「ははぁーん、舐め腐って性懲りもなくまた戻って来たって事かぁ? 大人を舐めた性悪のクソガキ共には制裁してやらねーとなぁ?」
「あー、マジだマジだ。この前のクソガキ共だ。あー、お返しはきっちりさせてもらわねーとなー? どう甚振ってやろうかなー? けっけっけっけっ」
不穏な事を言う破落戸共に、チョコミントとチョコチップが噛み付く勢いで叫ぶ。
「おい、やめろ! ラズベリーに何かしたら絶対に許さないからな!!」
「くそっ……この子達に手を出すな! やるなら俺にしろ! だから、この子達だけは見逃してくれ!!」
「あ、あの……料理は渡したんだし……帰してもらえるんだよね、僕達? ……」
僕の言葉に破落戸共が呆れた顔をして吐き捨てる。
「はぁー? どこまで頭沸いてるんだ、お前? 馬鹿が、無事に帰れる訳ねーだろーが?」
「ここをどこだと思ってるんだ? 常に人死にが出る貧民街の最奥地、王国の目など届かない、見捨てられた土地だぞ……」
「そうだ、俺達みたいな出来損ないの人でなしに与えられた最期の場所だ。いくら出来損ないが死のうが誰も気にも留めなければ気付きもしない。もちろん、そんな所に迷い込んで来たお前等のような奴等が姿を消したとしても、誰も気付かない……」
「ここでなら誰に何が起こっても誰も気付きもしないし見向きもしない。どれだけ人が死んでも放置されるだけの無法地帯なんだからな」
破落戸共は仄暗い目をしてそう語った。
僕にはやり場のない怒りと深い悲しみを含んでいる目に見えた。
「あらん、良い事を聞いたわ」
「無法地帯かー、いいないいなー、暴れられるなー」
声のした方へと視線を向けると、路地の暗がりから人影が現れる。
『腐敗の森』の瘴気は解消され、瘴気が漂って来る事はもう無い筈なのに、それでも、その辺り一帯には腐敗した独特な悪臭が立ち込めていて、どんよりと暗く陰った雰囲気が漂っていた。
前に立ち寄った時と同様に、まばらに見える人々は皆一様に無気力に項垂れ、濁った虚ろな目をしていた。
僕はコップに癒しの水を汲んで、近くで横たわっている人の元に駆け寄る。
「お水、美味しいから飲んでみて……」
その人はゆらゆらと視線を彷徨わせて僕の方を見るが、その虚ろな目には映っていないのか焦点が定まらない。
僕は起き上る力もないのかもしれないと思い、その人を抱き起して口元にコップを持っていき付ける。
「………………こく……り……」
その人はゆっくりと口を動かして、コップの水をやっと一口飲み込んだ。
すると、濁り虚ろだった目が見る見るうちに潤い澄んだ目になり光が宿る。
その人は必死にコップを掴んで、ゴクゴクと水を飲み干していく。
乾ききっていた肌も潤い、張艶を取り戻し始めている。
その人は顔を上げて、潤んだ目で僕の姿を捉えて声を発した。
「……こ、この水は? ……」
その声は擦れてなどいない、正常な潤った声だった。
「良かった。この水は元気になれる『癒しの水』だよ」
「これなら食べられそうだな。ほら、スープうどん」
「すごく美味いんだ。身体が温まって癒されるぞ」
親子が用意したスープうどんをその人に手渡し、食べるようにと促す。
その人は見た事もない料理に目を瞬かせていたが、一口食べてみて後は止まらない勢いで夢中で食べ進める。
同様にして、僕と親子はそこにいる住人達に癒しの水とスープうどんを振舞っていった。
「……なんだこの料理は……身も心も癒されていく……」
「……なんて温かいんだ……慈愛に包み込まれているみたいだ……」
「……あんなに苦しかったのが嘘みたいに楽になった。何故だ? 身体が治っているのか? ……」
「……もう死ぬだけだと諦めていたのに、不思議と力が湧いてくる、活力が漲ってくる……」
住人達は感涙して「美味い、美味い」と言いながら、僕達の作った料理を食べてくれる。
ボロボロと涙を流しすぎて、せっかく補充した水分が抜けて脱水しないだろうかとちょっと心配になるが、それでも、どんどんと回復していく様子を見て、僕は嬉しくなって仕方ない。
「美味そうだな。俺達にもくれよ」
気が付けば、ぞろぞろと破落戸共がその場に集まって来ていた。
「うん、もちろん」
(ここに住んでる人達は皆、事情があって追い詰められ、仕方なくここに集まって来た人達だ。瘴気や病にその身も心も蝕まれてしまった人達なんだ。この破落戸の人もそう、目元の酷い隈と窶れ、身体を庇う姿勢と力無い気怠げな声、間違いなく瘴気に蝕まれてるせいだ。他の破落戸達も、きっとそうなんだろう)
「ラ、ラズベリー……」
「もう、もう帰ろう……」
親子は破落戸共の出現に不安になった様子で僕に帰ろうと促すが、僕は構わずにスープうどんをよそう。
(身体が元気にさえなれば、破落戸達も変われる筈だ。今は生きる為に仕方なくしている悪事も、しなくても良くなるんだから。だから、これを食べて元気になってくれればいい。きっと大丈夫、いい方向に進む筈だから)
僕は声をかけてきた破落戸の一人に、スープうどんと癒しの水を持って行き差し出す。
「はい、どうぞ」
だが、その破落戸の一人は差し出された器を払い退けた。
バシャッ カラカラ、カラン
地面に落ちて土に染みていくスープを見て、僕は唖然とする。
それを見たチョコミントが激怒して、大声で怒鳴り破落戸を睨み付ける。
「なっ、何するんだ! この野郎!!」
「はぁー? しけた事ぬかしてんじゃねーよ?」
破落戸はニヤニヤと厭らしい笑みを浮かべ、僕を見下ろして言う。
「これっぽっちで足りる訳ねーだろ? 全部差し出せよ」
「…………え?」
「うわっ!?」
「くっ! 離せ、お前等!!」
僕達は三人共々、破落戸共にあっという間に捕まってしまった。
周囲には結構な数、二十人は超える数の破落戸共が集まっていて、近くにいた住人達は顔を蒼白にさせ恐々と距離を取り逃げて行ってしまう。
破落戸共は僕達を囲んで口々に言う。
「それにしても、よくもまーこんな裕福そうな形のやつが、こんな貧民街の奥までやって来たもんだなー?」
「貧困も飢えも知らない子供が、迷い込むような所じゃねーってのに、わざわざ自分からやって来たって事は……貧しく飢えた人々にお情けでも恵んでやろーってか?」
「かぁー、感動的すぎて泣ける話だなー!? 胸糞悪くて反吐が出るわー! かぁーぺっ!!」
「めでてー頭してんなぁ、見た目と一緒で、頭の中もお花畑かぁ? ぶはっ、ひでー顔だなぁ? 不細工が呆然としてる顔見てると笑えて来るわぁ。ぶはははははは」
破落戸の一人が衝撃を受けて呆然としていた僕の顔を見て馬鹿笑いしている。
僕はそれでも結果的に料理を食べて貰えればいいと思い直して、破落戸共に言う。
「もちろん、料理は全部あげるよ……食べて貰いたくて持って来たんだし……あの、それで……僕達は、帰ってもいいんだよね? ……」
破落戸二人がかりで僕はガッチリと抑え込まれて、自力では逃げられそうにない。
離れた場所から見ていた破落戸の一人が近付いて来て、僕達の顔を覗き込む。
「んん? ……あ゛ぁー! どっかで見た事あると思ったら、このガキ共、前に俺達を舐め腐って逃げて行った奴等じゃねーか!!」
「ははぁーん、舐め腐って性懲りもなくまた戻って来たって事かぁ? 大人を舐めた性悪のクソガキ共には制裁してやらねーとなぁ?」
「あー、マジだマジだ。この前のクソガキ共だ。あー、お返しはきっちりさせてもらわねーとなー? どう甚振ってやろうかなー? けっけっけっけっ」
不穏な事を言う破落戸共に、チョコミントとチョコチップが噛み付く勢いで叫ぶ。
「おい、やめろ! ラズベリーに何かしたら絶対に許さないからな!!」
「くそっ……この子達に手を出すな! やるなら俺にしろ! だから、この子達だけは見逃してくれ!!」
「あ、あの……料理は渡したんだし……帰してもらえるんだよね、僕達? ……」
僕の言葉に破落戸共が呆れた顔をして吐き捨てる。
「はぁー? どこまで頭沸いてるんだ、お前? 馬鹿が、無事に帰れる訳ねーだろーが?」
「ここをどこだと思ってるんだ? 常に人死にが出る貧民街の最奥地、王国の目など届かない、見捨てられた土地だぞ……」
「そうだ、俺達みたいな出来損ないの人でなしに与えられた最期の場所だ。いくら出来損ないが死のうが誰も気にも留めなければ気付きもしない。もちろん、そんな所に迷い込んで来たお前等のような奴等が姿を消したとしても、誰も気付かない……」
「ここでなら誰に何が起こっても誰も気付きもしないし見向きもしない。どれだけ人が死んでも放置されるだけの無法地帯なんだからな」
破落戸共は仄暗い目をしてそう語った。
僕にはやり場のない怒りと深い悲しみを含んでいる目に見えた。
「あらん、良い事を聞いたわ」
「無法地帯かー、いいないいなー、暴れられるなー」
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