【完結】どうも、使い魔の人間です。~魔族しかいない世界でモフモフ魔族に溺愛されてます~

胡蝶乃夢

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33.愛猫のノヴァ・魔族の始祖

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 ※動物が虐待されるシーンがあるので、苦手な方はご注意ください。

 ◆◆◆

 硬いアスファルトを叩く雨音が響く。

 ザァァァァ、ザザァァ、ザァァァァァァ――

 車が時おり行き来する車道の横、薄暗い路地裏の奥。
 白衣を着た怪しい男達が声を荒げる。

「――いったいどこに隠れたんだ!」
「せっかく成功した実験体だぞ。逃がしたなんて知れたら、ただじゃ済まされない……」
「なんとしても、早く探し出すんだ!!」

 慌ただしく何かを探している男達は、その場に見切りをつけ、足早に立ち去っていった。

「………………」

 男達がいなくなったのを見計らい、物陰に隠れていた黒い影が動きだす。

(……あいつらの思い通りになんて、なってたまるか…………だけど……)

 黒い影の足取りはおぼつかず、よろめいてその場に倒れる。
 もはや、立ち上がる力すら残っておらず、倒れたまま動けない。
 傷を負っている体に冷たい雨が打ちつけられ、体温が奪われていく。

(……もう一歩も動けない……このまま……ここで死ぬのか……)

 黒い影は達観した気持ちで、雨の降りしきる暗い空を見上げていた。
 ふと気づくと、パシャパシャと小さな水音を立て、何かが近づいてくる。

「……わぁ! 猫ちゃんが大変だ!!」

 雨で滲む視界に、ぼんやりと駆けてくる小さな人影が映った。
 駆け寄ってきた人影は、黒い影――黒猫を優しく抱きかかえる。

(……あいつらより小さい……子供か? ……まあ、いいか……もう死ぬんだから、どうでもいい……)

 人影は子供特有の高めの声で小さく囁く。

「もう大丈夫だよ。僕が絶対助けるからね」

 黒猫の意識はそこで途切れた――



 ――何も感じないほど冷えていた体が、しだいに温もりを感じはじめる。

(……なんだか、いい匂いがする……それに、ふわふわで暖かくて、心地いい……)

 まどろみから意識が浮上し、ゆっくりと瞼を開くと、そこには心配そうに見つめている子供の顔があった。
 そして、子供の表情がパァッと明るくなる。

「よかった。温まって震えも落ち着いてきたね」

 黒猫は飛び上がって驚き、毛を逆立てて威嚇する。

 フシャーーーー!

(なんだ、なんなんだ、こいつは?! あいつらの仲間なのか?!!)

 黒猫が動けるようになったのを見て、子供は嬉しそうに微笑み、優しく穏やかな声で話しかける。

「あぁ、ごめんね。急に知らないところにきて、ビックリしたよね。でも、大丈夫だから安心して。病院でお薬も貰ってきたからね」

 そう言いながら、包みから塗り薬を取り出し、後ずさる黒猫に近づいていく。

「まだ、お薬塗り終わってなかったから、塗らせてね」

 ウ゛ゥーーーー!!

(嫌だ、触るな! 触るな!!)

 黒猫がいくら威嚇しても、子供は怯む様子がなく、お構いなしに手を伸ばしてくる。

(嫌だ! 嫌だ! 痛いのも、苦しいのも、もう嫌だ!!)

 ガリッ!

 高ぶる黒猫が、伸ばされた手を鋭い爪で引っ掻いた。

「痛っ!」

 思わず子供が手を引っ込め、その手に血が滲む。
 子供は血の滲んだ手を見つめ、次いで黒猫に視線を向ける。
 黒猫は、激昂した人間に、また痛めつけられると怯え、身構えた。

(嫌だ、嫌だ! また殴られて、蹴られて、痛めつけられる……それで、最後には切り刻まれるんだ!)

 怯えて縮こまる黒猫にゆっくりと歩み寄っていき、子供は身をかがめて話しかける。

「……ごめんね、急に触ろうとして。怖かったんだよね……でも、そんなに怖がらなくても、大丈夫だよ……ここには君を傷つける人なんていないから……」

 子供は眉尻を下げ、怖がらせないように小さな声で囁きかけた。

「ほら、怖くないよ……」

 害意はないのだと、ゆっくりとした動きで両手を開き、黒猫の前で床につけて見せる。

(人間なんて苦痛を与えてくるだけの存在……その薬もきっとそうだ……やめろ、来るな! 近づくな!!)

「ただ、手当がしたいだけだから、少しだけ触らせてね……」

 ウ゛ウ゛ゥゥゥゥ!

 威嚇し唸り続ける黒猫に、子供はさらにゆっくりと手を伸ばす。

(また痛めつけられるために生かされるなんて、絶対にごめんだ!!)

 ガブッ!!

 黒猫は子供の腕に思いきり噛みついた。

「う゛っ!」

 子供が痛みに呻くが、黒猫は弱った体で力の限り食い縛る。

 ウ゛ウ゛ゥゥゥゥゥゥ!!

(もう、殺されたってかまわない、死ぬまで抗い続けてやる! 弱りすぎて“能力”は使えないが、人間の思い通りにはさせない!!)

 子供は黒猫を振り払うこともなく、痛みに耐えながら、できるだけ優しい声で言う。

「怖くないよ……何があっても僕は君を傷つけたりしない……だから、大丈夫だよ…………ほら、ね?」

 噛まれる腕をそのままに、もう片方の手で黒猫を優しく撫で、手早く傷薬を塗り終える。
 穏やかに微笑みかけてくる子供に唖然とし、黒猫は噛んでいた腕を放した。

(…………なんで……なんでそんなことが言えるんだ? こんなに引っ搔いて、噛みついて、深い傷までつけたのに……なんで、そんな風に笑えるんだ?)

 黒猫は子供の言動が理解できず、狼狽えながら後ずさり、いつ襲いかかってくるかもしれない暴力に怯え、ただ震えていたのだった。
 それから何日もそんなことが繰り返され、黒猫は触れられるたびに暴れて傷を増やし、餌にも口をつけず、衰弱していった。

 日に日に弱っていく様子の黒猫を、必死に世話しながら子供はなおも話しかける。

「ご飯、少しでもいいから食べて……このままじゃ、傷も治らないし、元気になれないよ……」

 子供は黒猫の痛々しい姿を見るたびに胸を痛め、涙を浮かべた目で見つめた。

「お願いだよ……君に生きていて欲しい……元気になってもらいたいんだ……」

 そう言って、子供は本当に辛そうに涙をこぼし、声を殺して泣きじゃくる。

(わからない……これは何か目的があって、信用させるために演じているのか……?)

 黒猫が傷つき弱っていくのが耐えられないのだと訴える、そんな子供の姿を見ていれば、黒猫も胸が打たれた。

(そこまでするなら、少し様子を見てやってもいい……見定めてやる……)

 黒猫は恐る恐るキャットフードに鼻を近づけ、匂いを嗅ぎ、小さく舌を出して舐め、少しずつ食べはじめる。

「わぁ……食べてくれた! 嬉しい……嬉しいな! ありがとう」

 泣きじゃくっていた子供が、表情を明るくして、本当に嬉しそうに泣き笑う。
 そうして、子供の世話を受け入れるようになり、黒猫は徐々に回復していった。

「傷もだいぶ良くなってきたね。偉いね、よく頑張ったね。あともう少しだから、一緒に頑張ろうね――ノヴァ」

 嬉しそうに微笑む子供は黒猫を褒め称え、愛猫に名前をつけた。
 その後、共に暮らしはじめた黒猫は、子供から大切にされながら、内心で独りごちる。

(一緒に暮らしてみて、少しずつわかってきた……)

「ノヴァ、今日のご飯は特製ササミのスペシャルコースだよ! さあ、た~んと召し上がれ~♪」

(この子供――真人は、白衣の研究員とはまったく関連がないこと……)

「ノヴァ、新しいネズミのオモチャを作ってみたよ! ほらほら、見てみて~、フリフリフリ~♪」

 別の日も、お手製の猫用オモチャをたくさん抱えて、ルンルン気分でやってくる。

(それと、無類の動物好きで、特に自分のことが――愛猫・ノヴァのことが大好きだということ……ようは、ただの猫バカだということだ!)

「ノヴァ、見てみて、僕のこだわり抜いた大傑作、スーパー・キャットタワー! じゃじゃ~ん♪」

 また別の日も、段ボールでドデカい遊び場を作って見せ、ソワソワしながら聞いてくる。

「わぁ~、気に入ってくれたんだね。嬉しい~♡」

 黒猫のちょっとした反応にも、真人は大はしゃぎして喜んだ。
 これでは、どちらが喜ばせているのだか、わからないくらいに。

「ふわ~ん、ノヴァ可愛いすぎる~♡ お目々真ん丸にして驚いてるお顔も最高にキュ~ト♡ モッフモフに逆立った尻尾も、ピンと立った三角お耳も、たまら~ん♡ もうもう、好き好き大好き、ちゅっちゅっちゅ♡」

 黒猫を抱きしめて、大歓喜してキス攻めする真人。

 う゛ぅぅぅぅぅ……。

(ああ、もう! しつこいのは嫌いだ!!)

 機嫌を損ねた黒猫が肉球でキス攻めを拒否し、するりと腕から抜け出して逃げる。

「うわぁ~ん、ノヴァに嫌われたぁ~……しくしくしくしく」

 黒猫はそっけなくしつつも、泣いている真人の横にぺったりとくっつき、尻尾を絡めてさりげなく甘える。

「ノヴァ♡♡♡」

 それだけで、泣きべそをかいていた真人は表情を明るくし、幸せそうに微笑むのだ。

 そんな平穏な日々が何年か続き、黒猫は研究員にも見つかることもなく過ごしていた。
 このまま真人の飼い猫として、穏やかで幸せな一生を終えるのだと、思っていたが――



 ――しかし、不運は突如として訪れる。

「ノヴァ、いつも通りお留守番お願いね。それじや、行ってきます」
「ニャー」
「って、あれ? ……どこからか、雛の鳴き声聞こえない?」

 家から出てすぐのところ、鳥の巣から落ちた雛鳥に気づいて、巣に戻そうとする真人の姿を、黒猫は見守っていた。
 それは、偶然なのか必然なのか、錆びた看板が突風に吹き飛ばされ、真人を目掛けて落ちていった。

 通行人が看板に気づき、悲鳴をあげる。その瞬間――

「きゃあ! 危ないっ!!」

 ――黒猫は考える間もなく、“特殊な能力”を使っていた。

 看板が宙に浮かぶ。
 物理法則を完全に無視した動作をし、看板は地面に落ちて粉々に砕け散る。

「なに……今の?」

 真人は己の目を疑い、呆然とした。

「な、なんだ……今、変な動きしなかったか?」
「浮いてたよな? そんで曲がって落ちていった……」

 ほんの僅かな時間ではあったが、通行人も多く、目撃者は多数いた。
 その一件がきっかけで、黒猫は研究員に特定され、捕らえられてしまった。

 ガシャンッ!

 堅牢な檻に入れられ、厳重な拘束具までつけられて、逃亡することは叶わない。

「ようやく見つけたぞ……実験体・アルファ」

 白衣の初老の男。研究員局長が不気味な笑みを浮かべ、黒猫を見下ろす。

「成功した実験体は、アルファしかいなかったんだ……これでやっと、研究が進展する……ふふふ」

 黒猫は必死に逃げ出そうとした。
 何度も何度も脱走を図り、真人の元へ帰ろうとしたのだ。

(嫌だ、嫌だ! ……痛い、苦しい! ……ああ、真人! 真人、助けて!! ……帰りたい! 真人のところに帰りたいんだ!!!)

 黒猫の体は日々少しずつ切り刻まれ、実験の合成素材として使われていった。

「……また駄目か……また失敗……これも不完全……どれもこれも、出来損ないの失敗作ばかりだ……」

 また逃げられないように、黒猫は手足まで焼き切られていた。

(……痛い、痛い……体が切り刻まれていく……もう嫌だ! こんな苦しいのは、もう嫌だ! …………だけど、死にたくない……死んだら、真人が悲しむ……)

 黒猫はなけなしの思いで、なんとか生きていたのだ。

「アルファを超える個体はできないのか! これでは、アルファを刻んで合成した意味がないではないか!! ぐぬぬ、次こそは成功させる……最終手段だ。アルファをすべて投入し、合成する――」

 長年の研究の集大成、合成生物キメラの素材として黒猫は使われる。
 黒猫は死の間際まで、真人の名を叫び、会いたいと強く願った。

(嫌だ! 死にたくない! 真人が待ってるんだ!! 真人に会いたい! 帰りたい、真人! 真人!! 真人っ……真人に、会いたい……)

 意識が途絶えるその瞬間まで、それだけを願い続けて――



 ――長い長い時間を経て、自我が目覚めると、聞き覚えのある嫌な男の高笑いが聞こえる。

「は……ははは、ついに成功したぞ! これこそが完全体だ! 我々の研究もついに報われる時がきたのだ!!」

(……生きてる? 死んだはずなのに……体がうごく……だけど、何かおかしい……)

 無くなったはずの手足の違和感に気づき、黒猫は自分の体に目を向ける。

(これは?! ……人の手? ……猫の体じゃない……人間みたいな体? いや、違う……)

 研究所のガラスに映る自分の姿は、黒猫の姿ではなかった。
 作り物みたいな人間の子供の顔、髪も肌も真っ白で、目だけが赤い。
 さらに動物の脚に尻尾の生えた、まさに合成生物――化け物の姿だったのだ。

「さあ、完全体・アルファよ、その力を見せてみろ!」

 研究員達が近づいてきて、迫りくる手に黒猫は恐怖し、絶叫した。


 キイヤアアアアァァァァ!


 耳を劈く叫声がこだますれば、極めて強固なはずのガラスや壁がひび割れて砕け、決壊していく。

「なっ! これは、想像以上の破壊力!! はは、はははははは――」

 決壊していく研究室の中で、男の狂気的な笑い声が響く。

 黒猫は一心不乱に逃げだし、研究施設から脱走して街中へと隠れた。
 だが、逃走する途中で、決壊する瓦礫の下敷きになりかけ――


 ガラガラガラガラガシャアァァァァンーーーー……


 ――駆けてきた何者かに、黒猫は身を挺して庇われ、命を救われたのだ。
 黒猫は、その優しく抱きしめる腕の温もりを知っていた。

「良かった。無事みたいだね……」

 聞き馴染のある、だけど少し大人びた声。

(会いたかった! 会いたくてたまらなかった! ようやく会えたんだ、真人!!)

 歓喜する黒猫は腕から抜け出し、真人へと振り返る――

「っ、……ごふっ!」

 ――そして、絶望した。
 吐血する真人は瓦礫に半身が埋まり、致命傷を負っていた。
 直感的に、もう助からないとわかってしまったのだ。

(……今の自分には、すべてを破壊する力はあっても、傷を癒す力はない……)

 茫然と立ち尽くしていた黒猫は、真人の呼吸が弱まる姿を見て、瞬時に決断する。

(今できないなら、癒せる力を持った未来の自分に、自分の分身に託そう……そうするしか、真人を助けられる方法がない……)

 黒猫は持ちうる全魔力を込め、未来へと繋がる魔法陣を出現させ、真人の頬に触れて転移させた。
 魔法陣の眩しい光りが消えれば、そこにはもう真人の姿は跡形もなく消えている。

「……マ、ナ……ト……」

 掠れたたどたどしい声で、その名前を呟いた。
 黒猫の空虚を見つめる瞳から、透明な雫がこぼれ落ちる。

(ただ、会いたかったんだ……どんなに醜い姿でも、出来損ないの化け物になったとしても……真人は愛してくれるって、知っていたから……)

 目を閉じれば思い出せる。
 優しい温もりも、穏やかな声も、明るい笑顔も、愛情に満ちた眼差しも、何もかも全部。

(会いたい……会いたい……真人……)

 黒猫は、真人の挫けない真っすぐな笑顔を思い出し、目を開け、顔を上げる。

(いや、会える……必ず会える。何度、体が変わっても、何度、生まれ変わったとしても、この魂は真人を求め続けるから……遠い未来、きっとまた出会える――)


 ――黒猫は時をかけた。遥か遠い未来に、想いを馳せて――


 ◆
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