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26.魔族社会の最高機関・聖人教団
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草むらで身を隠し、アダムは小声で話す。
「聖人教団のエルフだ」
「聖人教団……あの人達がアダムを?」
スラムの端で行き倒れていたアダムは、命を失いかねない大怪我を負っていた。その酷い怪我を負わせたのが、同族であるはずのエルフ。あの白装束の集団なのかと見やって訊けば、アダムは苦渋の表情で頷き返した。
「おそらく、私の死骸が無いことに気づいて、粛清するために探しているのだろう」
アダムは反対側に僕の肩を押して言う。
「私を助けたことが知れたら、混ざり者達が何をされるかわからない。私が奴らの気を引いている間に、お前は早く混ざり者達を連れて逃げるんだ」
そう言うなり、アダムは草むらから飛び出して行こうとする。僕はとっさにその腕を掴み、引き留めた。
「何言ってるんだよ! 逃げるなら一緒にだよ!!」
「もとより、お前達には関係のないことだ。これは私がカタをつけるべきこと――」
押し問答している間にも、白装束の集団はスラム街へと散らばっていく。また、エルフの一人がこちらの方へと近づいてくる。
アダムはそれを見て叫んだ。
「早く行けっ!」
「あっ!」
アダムは強引に僕の手を振り払い、草むらから飛び出して行った。
近づいてきたエルフはアダムに気づくと、意外そうにつぶやく。
「おや、出来損ないのアダムではありませんか。生きながらえていたとは、なかなかしぶといですね。……まあ、いいでしょう。任務のついでに粛清してあげます」
エルフはアダムを見下し、淡々とした声で魔法を詠唱する。
「聖なる力を我に――ホーリー・ストーム!」
「シャイニング・スラッシュ!」
シュィンッ! カキィィィィン!
すかさず、光魔法を展開して応戦するアダム。だが、同族を攻撃することはためらわれたのか、光の刃で身の回りを取り囲み、防御するだけだった。
疾風の刃が繰り出される激しい攻撃に、アダムは徐々に押されていく。
さらに、後方に隠れている僕に攻撃が当たらないよう、攻撃をすべて受けきってくれているのだ。
どうにかしなければと焦り、僕は手持ちの荷物をあさる。
「くっ!」
疾風の刃がアダムの身体を切りつけた。
腕や脚に赤い線が走り、白い肌を鮮血が滴り落ちていく。
「アダム!!」
隙をついて、サポートするつもりでいた僕は、傷ついてよろめくアダムを見て思わず駆け寄り、急いでマナ・ポーションを飲ませる。
「これ飲んで回復して!」
「おや、もう一人いましたか。丁度良い……」
妖しい眼光を放つ目で僕を見すえ、エルフは被っていたフードを払い落とした。
「っ?!」
エルフの出方に集中するあまり、僕はつい視線を合わせてしまったのだ。
「その出来損ないエルフとダークエルフ、混ざり者をすべて粛清し、皆殺しにしなさい」
「!!」
エルフのとんでもない命令に僕は絶句し、立ち尽くしてしまう。
アダムは慌てて僕の頭を掴んで振り向かせ、顔を近づけて目を覗き込む。
「私の目を見ろ!」
間近で見る緑色の目が、妖しい輝きを放っている。
魔眼の力を上書きして、正気に戻そうとしてくれたのだろう。
僕は驚いて一瞬固まってしまっただけなのだけど――
「うわっ?!」
アダムは僕を抱き寄せて胸に顔を埋めさせ、エルフに光魔法を打ち放つ。
「シャイニング・スラッシュ!」
「ぐぁっ、しまった!」
大量の光の刃が互いにぶつかり合い、すさまじい閃光を放った。
辺りが眩い閃きに包まれ、隙間から見える明るさでさえ、目を開けていられない。
フードを脱いでいたエルフはもろにそれを食らったようで、呻き声を漏らしていた。
目くらましでエルフが動けなくなっている間に、アダムは僕の腕を掴んで駆け出す。
「まずい! 聖人教団の狙いは私ではなく、カースト一位に成り上がった混ざり者達だ! 仲間割れを装って殺し合わせるつもりなんだろう!!」
「なっ、なんて酷いことを考えるんだ!?」
罪のないモフモフ魔族達を殺し合わせるなんて、僕は信じられない思いで憤り、叫んでいた。
アダムは苦渋の表情で皮肉めいた呟きをこぼす。
「エルフの考えそうなことだ……」
スラム街の中を駆けていると、虚ろな目をした混ざり者達がふらふらと歩いていた。
見つけ次第、アダムが片っ端から魔眼の力を上書きして正気に戻していく。だが、次から次へと虚ろな目の混ざり者達が現れる。
四方八方へと散らばっていったエルフは、手当たり次第に魔眼の力で混ざり者達を操っているようだった。
「みんなの様子がおかしい……これじゃあ、きりがないよ」
「ノヴァはどこにいる? 真っ先に狙われるのはあいつだろう」
操られる混ざり者達が中心部に向かっていることに気づき、僕達は先回りしてノヴァを探した。
「いたよ、あそこ!」
様子のおかしい混ざり者達に取り囲まれ、一か所に集まっているノヴァ達の姿を見つけた。
グレイ、ブラッド、リュウの三人は困惑した表情で、ノヴァに飛びかかろうとする混ざり者達をなんとか抑え込んでいる。
「集まってきたかと思えば、急に飛びかかってきたぞ」
「焦点が合わん。どうやら正気じゃないようじゃ」
「これは、ノヴァが狙われているようでござるな」
「何が起こっているんだ……みんな正気に戻ってくれ!」
少し離れた場所から、狩人を生業とする混ざり者が弓矢を構える様子が窺え、僕達は急いで駆ける。
「あれは、まずいな。間に合いそうにない……」
アダムが魔眼の力を上書きしようにも、遠くて狩人と視線が合わない。
「危ない! 逃げて、ノヴァ!!」
叫んだ僕の声に振り返ったノヴァめがけ、弓が射られる。
バシュンッ!
「「「!!?」」」
弓矢は背中から腹を貫き、口から赤い血を吐かせた。
「がはっ!」
「アダムッ!?」
その身に矢を受けたのはノヴァではなく、飛び込んでノヴァを庇ったアダムだったのだ。
狙いを外した狩人は新たな弓矢を手にし、再びノヴァに狙いを定める。
アダムは正面に立ちはだかり、痛みに表情を歪ませつつも、目を見開いて狩人と視線を合わせる。
「ぐっ……私の目を、見ろ!」
緑色の目が妖しくも強い輝きを放つ。
虚ろだった混ざり者達の目に光が宿り、正気を取り戻していく。
狩人もまた正気を取り戻し、アダムを傷付けてしまったことに動揺する。
「あ……ア、アダム……ご、ごめんなさい。ボクはなんてことを……」
狩人は持っていた弓を手から滑り落とし、ボロボロと大粒の涙をこぼす。
そんな泣き崩れる狩人に向かって、アダムは声を張り上げ訴える。
「違う!!」
「アダム……ぐす、ごめ……」
「お前のせいじゃない、お前は何も悪くない。こんなかすり傷、大したことではないのだ。何も気にする必要などない……はぁ、はぁ……ぐっ……」
必死に叫ぶアダムを僕とノヴァが支えるが、痛みに呻くアダムは力尽き、とうとう気を失ってしまった。
「おい、しっかりしろ! 今すぐ治してやるから、気をしっかり持て!!」
「ノヴァ、このポーション使って!!」
深手を負い倒れ込んでしまったアダムを慌てて介抱し、ノヴァが回復魔法をかける。けれど、連日魔力消費の激しい作業をしていたため、魔力不足で治癒が思うように進まない。
そうこうしていると、いつの間にやら、僕達や混ざり者達の外周を白装束の集団が取り囲んでいた。
「おいおい、聖人教団のお出ましかよ……こりゃ、ヤバいぜ」
「最上位種の座を奪われた報復か? やり方がえげつないのう」
「既に逃げ道は塞がれたか。万事休すのようでござるな」
冷や汗をかきながら後ずさり、みんな一点に固まることしかできない。
十数人はいるだろうか、先ほど撒いてきたエルフにも追いつかれてしまった。
「まったく、出来損ないの分際で我々の崇高な任務を邪魔するとは、万死に値しますよ」
エルフ達が被っていたフードを払い落とし、間を詰めてにじり寄ってくる。
「聖人教団のエルフだ」
「聖人教団……あの人達がアダムを?」
スラムの端で行き倒れていたアダムは、命を失いかねない大怪我を負っていた。その酷い怪我を負わせたのが、同族であるはずのエルフ。あの白装束の集団なのかと見やって訊けば、アダムは苦渋の表情で頷き返した。
「おそらく、私の死骸が無いことに気づいて、粛清するために探しているのだろう」
アダムは反対側に僕の肩を押して言う。
「私を助けたことが知れたら、混ざり者達が何をされるかわからない。私が奴らの気を引いている間に、お前は早く混ざり者達を連れて逃げるんだ」
そう言うなり、アダムは草むらから飛び出して行こうとする。僕はとっさにその腕を掴み、引き留めた。
「何言ってるんだよ! 逃げるなら一緒にだよ!!」
「もとより、お前達には関係のないことだ。これは私がカタをつけるべきこと――」
押し問答している間にも、白装束の集団はスラム街へと散らばっていく。また、エルフの一人がこちらの方へと近づいてくる。
アダムはそれを見て叫んだ。
「早く行けっ!」
「あっ!」
アダムは強引に僕の手を振り払い、草むらから飛び出して行った。
近づいてきたエルフはアダムに気づくと、意外そうにつぶやく。
「おや、出来損ないのアダムではありませんか。生きながらえていたとは、なかなかしぶといですね。……まあ、いいでしょう。任務のついでに粛清してあげます」
エルフはアダムを見下し、淡々とした声で魔法を詠唱する。
「聖なる力を我に――ホーリー・ストーム!」
「シャイニング・スラッシュ!」
シュィンッ! カキィィィィン!
すかさず、光魔法を展開して応戦するアダム。だが、同族を攻撃することはためらわれたのか、光の刃で身の回りを取り囲み、防御するだけだった。
疾風の刃が繰り出される激しい攻撃に、アダムは徐々に押されていく。
さらに、後方に隠れている僕に攻撃が当たらないよう、攻撃をすべて受けきってくれているのだ。
どうにかしなければと焦り、僕は手持ちの荷物をあさる。
「くっ!」
疾風の刃がアダムの身体を切りつけた。
腕や脚に赤い線が走り、白い肌を鮮血が滴り落ちていく。
「アダム!!」
隙をついて、サポートするつもりでいた僕は、傷ついてよろめくアダムを見て思わず駆け寄り、急いでマナ・ポーションを飲ませる。
「これ飲んで回復して!」
「おや、もう一人いましたか。丁度良い……」
妖しい眼光を放つ目で僕を見すえ、エルフは被っていたフードを払い落とした。
「っ?!」
エルフの出方に集中するあまり、僕はつい視線を合わせてしまったのだ。
「その出来損ないエルフとダークエルフ、混ざり者をすべて粛清し、皆殺しにしなさい」
「!!」
エルフのとんでもない命令に僕は絶句し、立ち尽くしてしまう。
アダムは慌てて僕の頭を掴んで振り向かせ、顔を近づけて目を覗き込む。
「私の目を見ろ!」
間近で見る緑色の目が、妖しい輝きを放っている。
魔眼の力を上書きして、正気に戻そうとしてくれたのだろう。
僕は驚いて一瞬固まってしまっただけなのだけど――
「うわっ?!」
アダムは僕を抱き寄せて胸に顔を埋めさせ、エルフに光魔法を打ち放つ。
「シャイニング・スラッシュ!」
「ぐぁっ、しまった!」
大量の光の刃が互いにぶつかり合い、すさまじい閃光を放った。
辺りが眩い閃きに包まれ、隙間から見える明るさでさえ、目を開けていられない。
フードを脱いでいたエルフはもろにそれを食らったようで、呻き声を漏らしていた。
目くらましでエルフが動けなくなっている間に、アダムは僕の腕を掴んで駆け出す。
「まずい! 聖人教団の狙いは私ではなく、カースト一位に成り上がった混ざり者達だ! 仲間割れを装って殺し合わせるつもりなんだろう!!」
「なっ、なんて酷いことを考えるんだ!?」
罪のないモフモフ魔族達を殺し合わせるなんて、僕は信じられない思いで憤り、叫んでいた。
アダムは苦渋の表情で皮肉めいた呟きをこぼす。
「エルフの考えそうなことだ……」
スラム街の中を駆けていると、虚ろな目をした混ざり者達がふらふらと歩いていた。
見つけ次第、アダムが片っ端から魔眼の力を上書きして正気に戻していく。だが、次から次へと虚ろな目の混ざり者達が現れる。
四方八方へと散らばっていったエルフは、手当たり次第に魔眼の力で混ざり者達を操っているようだった。
「みんなの様子がおかしい……これじゃあ、きりがないよ」
「ノヴァはどこにいる? 真っ先に狙われるのはあいつだろう」
操られる混ざり者達が中心部に向かっていることに気づき、僕達は先回りしてノヴァを探した。
「いたよ、あそこ!」
様子のおかしい混ざり者達に取り囲まれ、一か所に集まっているノヴァ達の姿を見つけた。
グレイ、ブラッド、リュウの三人は困惑した表情で、ノヴァに飛びかかろうとする混ざり者達をなんとか抑え込んでいる。
「集まってきたかと思えば、急に飛びかかってきたぞ」
「焦点が合わん。どうやら正気じゃないようじゃ」
「これは、ノヴァが狙われているようでござるな」
「何が起こっているんだ……みんな正気に戻ってくれ!」
少し離れた場所から、狩人を生業とする混ざり者が弓矢を構える様子が窺え、僕達は急いで駆ける。
「あれは、まずいな。間に合いそうにない……」
アダムが魔眼の力を上書きしようにも、遠くて狩人と視線が合わない。
「危ない! 逃げて、ノヴァ!!」
叫んだ僕の声に振り返ったノヴァめがけ、弓が射られる。
バシュンッ!
「「「!!?」」」
弓矢は背中から腹を貫き、口から赤い血を吐かせた。
「がはっ!」
「アダムッ!?」
その身に矢を受けたのはノヴァではなく、飛び込んでノヴァを庇ったアダムだったのだ。
狙いを外した狩人は新たな弓矢を手にし、再びノヴァに狙いを定める。
アダムは正面に立ちはだかり、痛みに表情を歪ませつつも、目を見開いて狩人と視線を合わせる。
「ぐっ……私の目を、見ろ!」
緑色の目が妖しくも強い輝きを放つ。
虚ろだった混ざり者達の目に光が宿り、正気を取り戻していく。
狩人もまた正気を取り戻し、アダムを傷付けてしまったことに動揺する。
「あ……ア、アダム……ご、ごめんなさい。ボクはなんてことを……」
狩人は持っていた弓を手から滑り落とし、ボロボロと大粒の涙をこぼす。
そんな泣き崩れる狩人に向かって、アダムは声を張り上げ訴える。
「違う!!」
「アダム……ぐす、ごめ……」
「お前のせいじゃない、お前は何も悪くない。こんなかすり傷、大したことではないのだ。何も気にする必要などない……はぁ、はぁ……ぐっ……」
必死に叫ぶアダムを僕とノヴァが支えるが、痛みに呻くアダムは力尽き、とうとう気を失ってしまった。
「おい、しっかりしろ! 今すぐ治してやるから、気をしっかり持て!!」
「ノヴァ、このポーション使って!!」
深手を負い倒れ込んでしまったアダムを慌てて介抱し、ノヴァが回復魔法をかける。けれど、連日魔力消費の激しい作業をしていたため、魔力不足で治癒が思うように進まない。
そうこうしていると、いつの間にやら、僕達や混ざり者達の外周を白装束の集団が取り囲んでいた。
「おいおい、聖人教団のお出ましかよ……こりゃ、ヤバいぜ」
「最上位種の座を奪われた報復か? やり方がえげつないのう」
「既に逃げ道は塞がれたか。万事休すのようでござるな」
冷や汗をかきながら後ずさり、みんな一点に固まることしかできない。
十数人はいるだろうか、先ほど撒いてきたエルフにも追いつかれてしまった。
「まったく、出来損ないの分際で我々の崇高な任務を邪魔するとは、万死に値しますよ」
エルフ達が被っていたフードを払い落とし、間を詰めてにじり寄ってくる。
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