14 / 37
14.ドラゴニュート・リュウとの邂逅
しおりを挟む
料理対決を観戦していた多くの魔族達が興味を持ち、自らも料理に挑戦し始めたことで、急速に調理環境が整えられ、食生活は一変していった。
それにともなって、空前のハンバーガー&フライブームが到来したのである。
「このサクサクでカリカリな食感、病みつきになるな。いくらでも食えそうだぜ」
「俺は同じ食い物ばかりで飽きると言っていた感覚がわかってきた気がするぞ」
ジャンクフードばかりでは体にも良くないので、僕はヘルシーで美味しい料理も広めながら食文化の改革をし、学食でも気軽に料理が食べられるようになっていったのだった。
決闘の翌日から、グレイだけではなく、なぜかブラッドまでもが押しかけてきて、僕にひっつくようになっていた。
美味しい料理もたくさん増えたのだから、わざわざ僕のところまでこなくてもいいのに。
「マーナートー♡」
僕を見つけるなり駆け寄ってきて、鼻を鳴らしながら匂いを嗅ぐ。
「今日も美味そうな匂いをさせておるのう。何を持っておるんじゃ? ふんふんふんふん」
「いつもいつも食べ物を持ち歩いてるわけじゃないよ……って言っても、今日はあるけどね。スラムのみんなにお裾分けしてもらった木の実でクッキー作ったんだ。少しだけど食べる?」
「もちろんじゃ! ワシにも分けてくれ」
丸い耳をピコピコとさせて、期待に満ちた眼差しで目を輝かせるブラッドに、ついつい餌付けしたくなってしまう。
包みから取り出したクッキーを一枚摘んで口元へと差し出す。
「はい、あ~ん」
「あ~ん、ぱくっ」
ブラッドは大きな口を開けて、僕の指先ごとかぶりついた。
「あっ、僕の手まで食べちゃ駄目だよ!」
ビックリして声を上げれば、ブラッドは僕の手を掴んで、クッキーだけ取って美味しそうに咀嚼し飲み込む。
食べ終えても手を掴んだまま放さず、ブラッドは口惜しそうに僕の指先を見つめて呟く。
「この手を食ってしまっては、美味い料理が食えなくなってしまうからのう。食いはしないが……少しだけじゃ、味見させろ……ぺろり」
「うわっ、ちょっと! やめっ、ああ、そんな舐めないでよぉ、くすぐったい!!」
指先だけでなく、指の間や手の平まで舌を這わされて舐められ、背筋がゾクゾクとして手を引こうとするのに放してもらえない。
「ひあぁっ、あっ、ひゃん!」
思わず変な声か出てしまって、慌てて口元を押さえるけど、時すでに遅しで恥ずかしくて顔が赤くなる。
「こら、ブラッド! ダメだってば……やめないと、もう作ってあげないよ?」
悔しくてなかば泣きべそをかきながら、キッと睨んで見上げるのに、ブラッドはうっとりとした表情を浮かべて囁く。
「マナトの手は甘露じゃのう……甘く誘う匂いといい、滑らかな舌触りといい、ハチミツみたいじゃ……食べてしまいたくなるほど愛い♡ ちゅっちゅっちゅっちゅっ♡」
駄目だ、無我夢中で手に唇をつけて、一向に放してくれそうにない。
そんなブラッドの暴挙を見て、わなわなと震えていたグレイが詰め寄ってギャンギャンと喚く。
「あ゛あ゛ん、このゲス野郎ー! てめぇばっかずりいじゃねぇか! オレだって舐めてぇの我慢してたのにぃー!! ガルルルル……オレにも舐めさせろ!」
「うわぁっ?! グレイまで、何言いだすんだよ! そこは止めに入るところでしょうが!!」
反対の手までグレイに取られてしまって、僕は逃げるすべがなくなってしまった。
魔族の中でもトップクラスの肉体派な二人に、ただの人間である僕が力勝負で勝てるはずもない。
僕の手はこのままベロンベロンのベチョンベチョンに舐められてしまうのかと達観していると、背後からドスの利いた声が響いてくる。
「おい……お前らはいったい何をしているんだ? いい加減に俺の使い魔から手を放せ、このケダモノ共!」
手洗いから戻ってきたノヴァが、二人の頭を鷲掴みにして、僕から引き剥がしてくれる。もちろん、急速エナジー・ドレインつきで。
「ギャアァァァァッ! オレまだ舐めてねぇのにぃ~! 精気吸うのやめろ~!!」
「ウギャアーーーー! この感覚は慣れんのう! 脳みそが揺れとるぞこれー?!」
「やかましい、ケダモノ共が! 余計なことできんように干からびさせてやるわ!!」
阿鼻叫喚してのたうち回る二人は、地べたに這いつくばって嗚咽をもらす羽目になった。
「「オエエェ……」」
「またやられるってわかってるのに、こりないね二人共。ははは……」
頭を抱えてうなだれている二人を見て、僕は乾いた笑いをこぼす。
昼食休憩中。
学園の庭園で僕達が騒いでいたところ、見知らぬ魔族がツカツカと近づいてきて、苛立たしげに声をかけてくる。
「静かな庭園で冥想するつもりが、馬鹿騒ぎするやからのせいで台無しでござる! どんな品のない魔族が騒いでいるのかと思えば、落ちこぼれ共ではござらんか」
そう言って現れたのは、シカのような枝角にトカゲのような尻尾を生やした長身の男だった。
紺色の長髪を後ろで結い上げ、前髪から覗く黄色の目は鋭く、血の気を感じない青白い肌は冷淡な印象を与える。凛とした気位の高そうな美形だ。
ブラッドはゆらりと立ち上がり、目を眇めて相手を睨みつける。
「なんじゃワレ……ドラゴニュートのリュウではないか。落ちこぼれとは聞き捨てならんのう」
威圧的なブラッドにも臆することなく、リュウは堂々とした態度で言う。
「聞けば、使い魔に易々と敗北したという話ではござらんか。上位種が劣等種に使役された使い魔に劣るなど実に嘆かわしい、恥ずべきことでござる。まさに言葉通りの落ちこぼれでござろう?」
馬鹿にしたリュウの態度に立腹して、グレイも目を吊り上げてがなる。
「好き勝手ぬかしてんじゃねぇぞ、てめぇ! マナトは並の使い魔とは違う、特別なんだ! てめぇは決闘も見てねぇだろうから、知らねぇだろうけどなぁ!!」
「どんな特別な使い魔だと言うのでござるか? おおげさに言っているだけで、どうせたいしたことはないでござろうに――」
独特なござる口調もさることながら、着物みたいな服装をしていることもあって、どことなく日本の侍っぽい雰囲気がある。
色々な動物の特徴を持ち合わせていることもあって、僕が興味津々に観察していると、不意にこちらを向いて目が合う――
「っ!?」
――その瞬間、リュウは固まって動かなくなってしまった。
「?」
どうしたのかなと思って首を傾げて見つめていれば、リュウがぼそりと呟く。
「……理想だ……」
リュウが急に詰め寄ってきて、僕の手を握って言う。
「理想の人でござる!」
「へ?」
さっきまで細長かった瞳孔を真ん丸にして僕を見つめ、リュウが熱に浮かされたように語りだす。
「絹糸のような艶めく漆黒の髪、星が瞬く夜空のような黒曜石の瞳、滑らかで繊細な白皙の肌。控えめで奥ゆかしい佇まいに、思慮深い芯のある眼差しは、まさに竜人族が追い求める理想の人――日本人! 大和撫子でござる!!」
「へぇえ?」
リュウの言動にビックリして、間の抜けた声が出てしまった。
(たしかに僕は生粋の日本人ではあるけど、大和撫子って女性を褒める古風な言葉だよね? 特徴もない平凡顔の僕に使われるのは違和感しかないんだけど? それに、竜人族の理想が日本人ってのも驚きだ。前にも日本人が召喚されていたのかな?)
僕があれこれ考えていると、リュウが目を輝かせて問う。
「そなた、名はなんと申す?」
「えっと……根津真人。ネズが名字でマナトが名前だよ」
「ネズ・マナト……マナト殿か、良い響きでござるな……はぁ、声までなんと可憐なのでござろう……マナト殿が相手では、有象無象の魔族では太刀打ちできぬのも納得でござる……」
うっとりとした表情で呟いていたリュウが、急に真剣な顔をして迫る。
「マナト殿、拙者の伴侶になってくれ! そなたを竜人族の花嫁として迎え入れたいでござる!!」
「へ……えぇえ?!」
「「「!!?」」」
それにともなって、空前のハンバーガー&フライブームが到来したのである。
「このサクサクでカリカリな食感、病みつきになるな。いくらでも食えそうだぜ」
「俺は同じ食い物ばかりで飽きると言っていた感覚がわかってきた気がするぞ」
ジャンクフードばかりでは体にも良くないので、僕はヘルシーで美味しい料理も広めながら食文化の改革をし、学食でも気軽に料理が食べられるようになっていったのだった。
決闘の翌日から、グレイだけではなく、なぜかブラッドまでもが押しかけてきて、僕にひっつくようになっていた。
美味しい料理もたくさん増えたのだから、わざわざ僕のところまでこなくてもいいのに。
「マーナートー♡」
僕を見つけるなり駆け寄ってきて、鼻を鳴らしながら匂いを嗅ぐ。
「今日も美味そうな匂いをさせておるのう。何を持っておるんじゃ? ふんふんふんふん」
「いつもいつも食べ物を持ち歩いてるわけじゃないよ……って言っても、今日はあるけどね。スラムのみんなにお裾分けしてもらった木の実でクッキー作ったんだ。少しだけど食べる?」
「もちろんじゃ! ワシにも分けてくれ」
丸い耳をピコピコとさせて、期待に満ちた眼差しで目を輝かせるブラッドに、ついつい餌付けしたくなってしまう。
包みから取り出したクッキーを一枚摘んで口元へと差し出す。
「はい、あ~ん」
「あ~ん、ぱくっ」
ブラッドは大きな口を開けて、僕の指先ごとかぶりついた。
「あっ、僕の手まで食べちゃ駄目だよ!」
ビックリして声を上げれば、ブラッドは僕の手を掴んで、クッキーだけ取って美味しそうに咀嚼し飲み込む。
食べ終えても手を掴んだまま放さず、ブラッドは口惜しそうに僕の指先を見つめて呟く。
「この手を食ってしまっては、美味い料理が食えなくなってしまうからのう。食いはしないが……少しだけじゃ、味見させろ……ぺろり」
「うわっ、ちょっと! やめっ、ああ、そんな舐めないでよぉ、くすぐったい!!」
指先だけでなく、指の間や手の平まで舌を這わされて舐められ、背筋がゾクゾクとして手を引こうとするのに放してもらえない。
「ひあぁっ、あっ、ひゃん!」
思わず変な声か出てしまって、慌てて口元を押さえるけど、時すでに遅しで恥ずかしくて顔が赤くなる。
「こら、ブラッド! ダメだってば……やめないと、もう作ってあげないよ?」
悔しくてなかば泣きべそをかきながら、キッと睨んで見上げるのに、ブラッドはうっとりとした表情を浮かべて囁く。
「マナトの手は甘露じゃのう……甘く誘う匂いといい、滑らかな舌触りといい、ハチミツみたいじゃ……食べてしまいたくなるほど愛い♡ ちゅっちゅっちゅっちゅっ♡」
駄目だ、無我夢中で手に唇をつけて、一向に放してくれそうにない。
そんなブラッドの暴挙を見て、わなわなと震えていたグレイが詰め寄ってギャンギャンと喚く。
「あ゛あ゛ん、このゲス野郎ー! てめぇばっかずりいじゃねぇか! オレだって舐めてぇの我慢してたのにぃー!! ガルルルル……オレにも舐めさせろ!」
「うわぁっ?! グレイまで、何言いだすんだよ! そこは止めに入るところでしょうが!!」
反対の手までグレイに取られてしまって、僕は逃げるすべがなくなってしまった。
魔族の中でもトップクラスの肉体派な二人に、ただの人間である僕が力勝負で勝てるはずもない。
僕の手はこのままベロンベロンのベチョンベチョンに舐められてしまうのかと達観していると、背後からドスの利いた声が響いてくる。
「おい……お前らはいったい何をしているんだ? いい加減に俺の使い魔から手を放せ、このケダモノ共!」
手洗いから戻ってきたノヴァが、二人の頭を鷲掴みにして、僕から引き剥がしてくれる。もちろん、急速エナジー・ドレインつきで。
「ギャアァァァァッ! オレまだ舐めてねぇのにぃ~! 精気吸うのやめろ~!!」
「ウギャアーーーー! この感覚は慣れんのう! 脳みそが揺れとるぞこれー?!」
「やかましい、ケダモノ共が! 余計なことできんように干からびさせてやるわ!!」
阿鼻叫喚してのたうち回る二人は、地べたに這いつくばって嗚咽をもらす羽目になった。
「「オエエェ……」」
「またやられるってわかってるのに、こりないね二人共。ははは……」
頭を抱えてうなだれている二人を見て、僕は乾いた笑いをこぼす。
昼食休憩中。
学園の庭園で僕達が騒いでいたところ、見知らぬ魔族がツカツカと近づいてきて、苛立たしげに声をかけてくる。
「静かな庭園で冥想するつもりが、馬鹿騒ぎするやからのせいで台無しでござる! どんな品のない魔族が騒いでいるのかと思えば、落ちこぼれ共ではござらんか」
そう言って現れたのは、シカのような枝角にトカゲのような尻尾を生やした長身の男だった。
紺色の長髪を後ろで結い上げ、前髪から覗く黄色の目は鋭く、血の気を感じない青白い肌は冷淡な印象を与える。凛とした気位の高そうな美形だ。
ブラッドはゆらりと立ち上がり、目を眇めて相手を睨みつける。
「なんじゃワレ……ドラゴニュートのリュウではないか。落ちこぼれとは聞き捨てならんのう」
威圧的なブラッドにも臆することなく、リュウは堂々とした態度で言う。
「聞けば、使い魔に易々と敗北したという話ではござらんか。上位種が劣等種に使役された使い魔に劣るなど実に嘆かわしい、恥ずべきことでござる。まさに言葉通りの落ちこぼれでござろう?」
馬鹿にしたリュウの態度に立腹して、グレイも目を吊り上げてがなる。
「好き勝手ぬかしてんじゃねぇぞ、てめぇ! マナトは並の使い魔とは違う、特別なんだ! てめぇは決闘も見てねぇだろうから、知らねぇだろうけどなぁ!!」
「どんな特別な使い魔だと言うのでござるか? おおげさに言っているだけで、どうせたいしたことはないでござろうに――」
独特なござる口調もさることながら、着物みたいな服装をしていることもあって、どことなく日本の侍っぽい雰囲気がある。
色々な動物の特徴を持ち合わせていることもあって、僕が興味津々に観察していると、不意にこちらを向いて目が合う――
「っ!?」
――その瞬間、リュウは固まって動かなくなってしまった。
「?」
どうしたのかなと思って首を傾げて見つめていれば、リュウがぼそりと呟く。
「……理想だ……」
リュウが急に詰め寄ってきて、僕の手を握って言う。
「理想の人でござる!」
「へ?」
さっきまで細長かった瞳孔を真ん丸にして僕を見つめ、リュウが熱に浮かされたように語りだす。
「絹糸のような艶めく漆黒の髪、星が瞬く夜空のような黒曜石の瞳、滑らかで繊細な白皙の肌。控えめで奥ゆかしい佇まいに、思慮深い芯のある眼差しは、まさに竜人族が追い求める理想の人――日本人! 大和撫子でござる!!」
「へぇえ?」
リュウの言動にビックリして、間の抜けた声が出てしまった。
(たしかに僕は生粋の日本人ではあるけど、大和撫子って女性を褒める古風な言葉だよね? 特徴もない平凡顔の僕に使われるのは違和感しかないんだけど? それに、竜人族の理想が日本人ってのも驚きだ。前にも日本人が召喚されていたのかな?)
僕があれこれ考えていると、リュウが目を輝かせて問う。
「そなた、名はなんと申す?」
「えっと……根津真人。ネズが名字でマナトが名前だよ」
「ネズ・マナト……マナト殿か、良い響きでござるな……はぁ、声までなんと可憐なのでござろう……マナト殿が相手では、有象無象の魔族では太刀打ちできぬのも納得でござる……」
うっとりとした表情で呟いていたリュウが、急に真剣な顔をして迫る。
「マナト殿、拙者の伴侶になってくれ! そなたを竜人族の花嫁として迎え入れたいでござる!!」
「へ……えぇえ?!」
「「「!!?」」」
55
第12回BL大賞に参加中! 投票いただけると狂喜乱舞して喜びます!!「面白かった」「楽しかった」「気に入った」と思ってもらえたら、気軽に感想いただけると嬉しいです。
お気に入りに追加
148
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢は魔神復活を応援しません!
豆狸
ファンタジー
魔神復活!
滅びるのは世界か、悪役令嬢ラヴァンダか……って!
どっちにしろわたし、大公令嬢ラヴァンダは滅びるじゃないですか。
前世から受け継いだ乙女ゲームの知識を利用して、魔神復活を阻止してみせます。
とはいえ、わたしはまだ六歳児。まずは家庭の平和から──
【完結】「神様、辞めました〜竜神の愛し子に冤罪を着せ投獄するような人間なんてもう知らない」
まほりろ
恋愛
王太子アビー・シュトースと聖女カーラ・ノルデン公爵令嬢の結婚式当日。二人が教会での誓いの儀式を終え、教会の扉を開け外に一歩踏み出したとき、国中の壁や窓に不吉な文字が浮かび上がった。
【本日付けで神を辞めることにした】
フラワーシャワーを巻き王太子と王太子妃の結婚を祝おうとしていた参列者は、突然現れた文字に驚きを隠せず固まっている。
国境に壁を築きモンスターの侵入を防ぎ、結界を張り国内にいるモンスターは弱体化させ、雨を降らせ大地を潤し、土地を豊かにし豊作をもたらし、人間の体を強化し、生活が便利になるように魔法の力を授けた、竜神ウィルペアトが消えた。
人々は三カ月前に冤罪を着せ、|罵詈雑言《ばりぞうごん》を浴びせ、石を投げつけ投獄した少女が、本物の【竜の愛し子】だと分かり|戦慄《せんりつ》した。
「Copyright(C)2021-九頭竜坂まほろん」
アルファポリスに先行投稿しています。
表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
2021/12/13、HOTランキング3位、12/14総合ランキング4位、恋愛3位に入りました! ありがとうございます!
某国の皇子、冒険者となる
くー
BL
俺が転生したのは、とある帝国という国の皇子だった。
転生してから10年、19歳になった俺は、兄の反対を無視して従者とともに城を抜け出すことにした。
俺の本当の望み、冒険者になる夢を叶えるために……
異世界転生主人公がみんなから愛され、冒険を繰り広げ、成長していく物語です。
主人公は魔法使いとして、仲間と力をあわせて魔物や敵と戦います。
※ BL要素は控えめです。
2020年1月30日(木)完結しました。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
【完結】竜を愛する悪役令嬢と、転生従者の謀りゴト
しゃもじ
BL
貴族の間で婚約破棄が流行し、歪みに歪んだサンドレア王国。
飛竜騎士団率いる悪役令嬢のもとに従者として転生した主人公グレイの目的は、前世で成し遂げられなかったゲームクリア=大陸統治を目指すこと、そして敬愛するメルロロッティ嬢の幸せを成就すること。
前世の記憶『予知』のもと、目的達成のためグレイは奔走するが、メルロロッティ嬢の婚約破棄後、少しずつ歴史は歪曲しグレイの予知からズレはじめる……
*主人公の股緩め、登場キャラ貞操観念低め、性癖尖り目、ピュア成分低めです。苦手な方はご注意ください。
*他サイト様にも投稿している作品です。
今世はメシウマ召喚獣
片里 狛
BL
オーバーワークが原因でうっかり命を落としたはずの最上春伊25歳。召喚獣として呼び出された世界で、娼館の料理人として働くことになって!?的なBL小説です。
最終的に溺愛系娼館主人様×全般的にふつーの日本人青年。
※女の子もゴリゴリ出てきます。
※設定ふんわりとしか考えてないので穴があってもスルーしてください。お約束等には疎いので優しい気持ちで読んでくださると幸い。
※誤字脱字の報告は不要です。いつか直したい。
※なるべくさくさく更新したい。
【完結】冷血孤高と噂に聞く竜人は、俺の前じゃどうも言動が伴わない様子。
N2O
BL
愛想皆無の竜人 × 竜の言葉がわかる人間
ファンタジーしてます。
攻めが出てくるのは中盤から。
結局執着を抑えられなくなっちゃう竜人の話です。
表紙絵
⇨ろくずやこ 様 X(@Us4kBPHU0m63101)
挿絵『0 琥』
⇨からさね 様 X (@karasane03)
挿絵『34 森』
⇨くすなし 様 X(@cuth_masi)
◎独自設定、ご都合主義、素人作品です。

恐怖症な王子は異世界から来た時雨に癒やされる
琴葉悠
BL
十六夜時雨は諸事情から橋の上から転落し、川に落ちた。
落ちた川から上がると見知らぬ場所にいて、そこで異世界に来た事を知らされる。
異世界人は良き知らせをもたらす事から王族が庇護する役割を担っており、時雨は庇護されることに。
そこで、検査すると、時雨はDomというダイナミクスの性の一つを持っていて──
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる