98 / 141
魔獣狩り編
Lv.106 調査開始
しおりを挟む「どうなさったんです?」
弱々しく項垂れる青年、もとい兄さんへ女性が一人近寄り、おずおずと尋ねた。顔を上げ目を合わせた兄さんが力なく微笑んでどうにもならないのだと首を振る。
すると胸元で手をギュッと掴んだその女性は自分で良ければ事情を聞かせてほしいと語り掛けた。
まるで優し気な声に励まされ、促されたかのように兄さんは一つ息を吐いた。弱った顔をゆっくりと上げて告白をするように打ち明ける。
「実は、妹と約束をしていたんだが、魔獣の騒ぎでロクに店も開いていない。そのせいで妹はふさぎ込んでしまった」
「どんな約束を?」
「新しい服を、と。上等な物などは最初から期待されていなかったが、服の一つも満足に買い与えてやれないなんて、俺は兄として不甲斐ないだろう? あの子には果たせない約束のせいで可哀想なことをしてしまった。あんなに楽しみにしていたのに、悲しむのも当然だ」
よく回る口だ。妹想いの兄の図に心を打たれた女性は「待っていて!」と目を潤ませながら走って行ってしまった。そんなに感動的な話ではないのだが一体どこに琴線が触れたんだろう。
残された兄さんはガクリと再び項垂れてしまうが、この角度からは怪しげに上がった口角など丸見えだ。隣に立っているテベネスティさんは感心したように「君のお兄さんは人の扱いに長けているな」と言っている。これは扱いがどうのという問題ではなく単に騙しているだけだ、見習おうとしないで欲しい。
良心の一つも痛まないのかご満悦の表情で服を抱えた兄さんが戻って来た。あの人そんなに服持って来て大丈夫なのかと言いたいところだが、聞き耳を立てていたらしい別の女性たちも次から次へと兄さんの前に服を積み上げたことで大収穫になったのだ。
白々しく助かったと礼を言った兄さんが颯爽と戻ったわけだけど、お金などは要らないというのだからすごい。
一見素敵な美談だが、妹なんてどこにも存在しない。酷い話である。
「まさか本当に女物の服を調達してみせるとは。君のお兄さんは中々やるな」
「そうですかね」
「そうだとも。早速着替えようか、部屋へ行こう」
「え、僕もですか」
「君も追われているんだ、当然だろう。それに、うん、ちょうど妹だ」
嘘はいけないぞと服を体に押し付けられた。どれが似合うあれが似合うなど話し合い始めなくていいんだ、本当に。
シーラまで加わって女部屋に押し込まれる。テベネスティさんは兄さんから全ての洋服を受け取り寝台代わりの台へ広げた。
「テイザさん、部屋はこの通りだから貴方は待っていて欲しい」
「ああ、隣に居るから何かあったら来てくれ」
「何から何までありがとう」
「いいや、こちらにとっても有難い話だからな」
「ほらキサラどっちがいい? 私はこっちがいいと思うなぁ」
「僕はどっちも駄目だと思うなぁ」
〔右のが俺好みだ〕
(よしじゃあせめて左にしておこう)
「髪飾りも貰ったの? このお花のやつ付けて良い?」
「勿論いいよ」
シーラに欲しいとねだられたと思ったから了承したのに、何故僕の頭の上に付けられてしまったのだろう。いいよってそういう意味じゃない。
髪の長さが女にしては短くて不自然だからと頭巾を被せられた。わざわざ髪飾りが見えるように、だ。頭巾を付けるのなら髪飾りは要らないのではないかと抗議したのだがシーラは外したら可愛くないと厳しく否定した。
「うん、いいじゃないか。ちょうど妹が欲しかったんだ、姉妹という設定で町を練り歩こう」
「似てないので無理があると思います」
「さ、姉様が着替えるので出ていてくれ。テイザさんにもお披露目してくると良い」
「無理があると思うんです」
「キサラ駄目だよ、テネスさんお着替えするんだから早く出て」
シーラはいつの間にかテベネスティさんと仲良くなっていて、愛称で呼ぶことすら許されていた。僕もそのように呼んでいいと言われたのだが今この状況で素直に従うのは癪である。
「少々呼びづらい」というテベネスティさんの意見には概ね同意なので後々テネスさんと呼ぶことになるだろうとは、思っているのだけど。意地と言う名のささやかな抵抗だ。
そんなこんなで追い出された僕はすごすごと男部屋へ引き上げた。取り付く島もないとはこのことだ。
「キサラくんは小柄ですから、だいぶそれらしく見えますね」
「俺たちは肩幅があるからどうしても女には見えないしな」
「変装に幅があるのは羨ましいですね」
「変装には賛成なんですけど、女の子じゃなくてこう……老人とかじゃ駄目だったんですかね」
「さっき一応試しただろう? 全然老人には見えなかったな」
「そうですね、違和感がありすぎて変に目立ちそうでした」
「今は?」
「「……」」
両側から肩を叩かれた。体格のせいで似合っているらしい。悪夢だ。
〔何詰めたのか知らねぇが触り心地最悪だな〕
(胸が変形するから押さないでくれるかな、イヴァ)
〔第一変装として女性の恰好を~なんて言ったのお前だろ〕
(テベネスティさんしかやらないと思ったからだよそれは)
〔とばっちりだったな〕
(人に意地悪すると自分に返って来る、とはよく言ったものだよね。僕の場合出来心なわけだけど)
〔見事な反撃だった〕
変な息の乱れを感じてそちらを見ればタスラとウィバロが口元を抑えて肩を上下させていた。いっそ大声で手を叩いて笑ってくれた方が心を強く保てる気がする。段々二人とも涙目になって時折指の間から息が漏れだした。そんなに面白おかしい恰好をしているのなら直ちに脱ぎ捨てたい。
それはそれとして仮に似合っていないとしてもそんな風に笑われると面白くない。
「服まだたくさん余ってるけど、どう?」
「ぶっふ、ごめん、本当にごめん大丈夫」
「ふ、ぐ、ちが、ふふ、」
「ああ、詰めてるのが多すぎるんだよキサラ。胸が大きすぎるせいでほら、このウサギもどき顔が潰れて変な顔になってるぞ」
「なんだそっちかー」
「おい早くなんとかしろ」
どうやらタスラとウィバロのいる位置から見ればイヴァの両瞼が潰されて不細工になっているらしい。感触が最悪というのはこれも含めてか。
兄さんがズボッ! と無遠慮に胸元へ手を突っ込みシーラが詰めてくれた布やなんかを減らしていく。ファリオンさんが顎に手を当てて「位置はもう少し上の方が」などと言いながら位置を整えて行った。
床に転げ、お腹を抱えて震え出したタスラとウィバロの二人に「覚えてろ」と吐き捨てることで虚しさを誤魔化す。やっぱり僕のことも笑ってたんじゃないか。
「よし準備は整ったね、行こうか」
時刻はまだ昼前、紫日だ。
女性の恰好をしたテベネスティさんは背筋が綺麗に伸び、着ている服は高価なモノでないにも関わらず上品。麗しい、と言えば最も近いだろう。すれ違う女性たちですら、同性とわかった上で頬を染める。
男性として生きるしかなかったテベネスティさんは、女性らしさを出そうとはしているが仕草の端々に名残が見えている。
それが粗暴なものであれば眉を顰められただろうが、基本的に上品な動きなのだ。例えばファリオンさんやラギス、ナキアのようなそれ。僕だって見惚れてしまう。
不思議と調和してしまった立ち振る舞い、表情は非常に魅力的だ。テベネスティさんは意図せずして目立つ。見つかっても正体まではわからないだろうことが救いだ。
変装、というより本来の姿と言うべきなのだろうが、単純に好感の持てる美人に仕上がってしまったテベネスティさんをどう受け止めたらいいのだろう。何よりこの性格なら女性としても男性としても生きていけそうだ。
こんな人の隣に女の子の恰好で立つの本当に嫌なのだけど。今ここにナキアが居なかったことだけ良かったと諦めるべきだろうか。
僕の手を取って姉妹のように振る舞う彼女は「姉上さえいれば完璧な三姉妹だった」と言い始め、本来の目的を忘れていないかとても心配になってきた。
「サラ、欲しい物があったら姉様が買ってあげよう。前金を充分に頂いたから心配しなくていいよ」
「兄様も何か買ってあげような」
「なんで兄さんまで居るの」
「追われてるのが二人組なら、人数が変わった方がより判別しづらいだろう?」
それは確かにそうかもしれない。謎の理論で三兄弟が出来上がってしまう。兄、姉に挟まれて連行される僕はさながら移送中の受刑者のようだ。
すれ違う誰も僕が女の子の恰好をしていることに違和感を覚えないらしい。どころか可愛らしい小動物を抱えてなんて微笑ましい、みたいな顔すらされている。
ここからが成長期だ、兄さんだって追い抜かすんだぞ僕は。
「こっちへ行こう、サラ。逸れないように手を繋ごうね」
「真面目にやってます?」
「大真面目だとも。この先に印を付けた地点がある。逃げながらでは満足な調査が出来なかったが、測定器が示した魔獣出現地点だ」
そう、変装をしてまでこうして町に繰り出した理由は「魔獣調査」のためである。
魔術師協会から派遣された魔術師であるテベネスティさんは事態を軽視して逃げ出したのではなく、役人からの干渉を妨害と見て独自に調査を始めたのだ。僕らはそれの手伝いをしている。あくまで、早くこの町から出るために。
昨夜、兄さんが帰る前。僕とファリオンさんはテベネスティさんが魔術師だと聞き出した。逃げ出して役人から追われているのでは匿う理由はないと言えば彼女はあっさり事のあらましを語ってくれたのだ。
◇
「町の中で魔獣の痕跡を発見してね。役人は町での調査など要らないと一蹴したが、それは大きな間違いだ。魔獣を追うのなら手掛かりはより多く集めなければならない。互いの言い分が噛みあわないのはもうわかるだろう? だからこちらで勝手にやらせてもらうことにした」
テベネスティさんはケースを取り出し中から次々道具を広げた。ケースは小振りだが、一体どこから取り出したのだろう。走って逃げている間ですら何かを持っている様子はなかったのに。
組み立て式の魔導具を部品から調整して一つにまとめ上げていく。器用にくるくると動く手元を見ているとすごいの一言に尽きる。早い。
「くだらない体裁の為に手遅れでは堪らない」
「それで逃げ回っていたんですね」
「不本意ながら。そもそも専門知識のない人間が魔術師を従えようっていうのが間違いだ、便利な小間使いと勘違いされては困るんだよ。課題を一つ与えるのと事細かな指示を出すのでは全く違う。干渉を良しとせず、従順になく。わかるかな」
「わかりますとも。得るための手段を取っているだけで誰かに提供するモノなどではない」
「ファリオンさん、だったかな。貴方も魔術師か」
「魔導具を扱うという意味では、そうですね」
お仲間なら話が早いと言ってテベネスティさんは組み立て途中の魔導具を示した。ファリオンさんも僕も魔導具がよく見えるように近寄って、出来上がっていくそれを観察する。
「ドワーフ製、魔術師協会が魔獣調査の為に提供した備品の一つ。恐ろしく値が張る代物だよ。アルストロフェ侯爵家による多額の資金提供によってこうした高性能の魔導具が使用可能なわけだ。何だかわかるかな」
見たところ棒状、先の部分には円形の部品が付くようだ。杖のように長く、立ちながら持っていても地面につきそうである。側面には目盛りが付いていて何かの数値が測れるのだと予想出来た。
円形部品の中心には穴が開いていてぐるりと一周分、石がはまっている。
「魔素の測定器ですね」
「ファリオンさんは見たことがあるんですか?」
「この形状のものは初めてですね。製作者によって着想が異なりますから、私が以前見た物とは全く違います」
「何故魔素を測ると?」
「わざわざ魔導具で測るものなんて魔素くらいのものですよ」
確かに。テベネスティさんと揃ってなるほどと頷いた。他の物を測るのにわざわざ高額の魔導具を引っ張り出してくる理由などない。
「到着初日はこれを持って町の魔素を測定した。一番外側を関所からぐるりと一周ね。この形状なら歩きながら測定出来るから、日を跨ぐ必要はなかったよ」
「何か見つけたんですね」
「勿論。まずは町で起きている事態について訂正を入れよう、正しくない表現だ」
完成した魔導具を置いてテベネスティさんが僕やファリオンさんに向き直る。測定器の前にバサリと大きく広げられたそれは、この町の地図だった。
赤、青、黒のインクで線やメモが書き込まれている。建物や道にも幾つか印が付いており、彼女はそれらを順に指差しながら測定結果を端に書き込んでいった。手際が良い。
「魔獣に限らず、魔物は魔素を吸収して活動している。意図的かそうでないかは置いておこう、魔素が通常値より薄れている場所こそが魔獣の足跡であると考えた。が、町の内側、端を一周しても数値にそれと思われる変動は確認出来なかった。どこにも、だ」
「それは、おかしいですね」
「どこから侵入したのかわからなかったってことですか?」
「いいえ、キサラくんが魔獣だとしましょう。先程テベネスティさんが言った通り魔物は魔素を吸収します。主に生命維持や魔法を形成するために必要であるとすれば、器が存在している以上どんな形状に変化していたとしても魔素が必要なはずなんです」
「その通り。影と呼ばれる実体のない状態になっても、そこに存在している以上は魔素が必要だということが既に確認されている。魔界という世界でどうだかは知らないが、魔素は一度減ると元通りになるまで時間がかかる。測定器で見てわかる程明確な変化が数日は残るはずなんだ」
テベネスティさんの説明を踏まえれば、侵入した場所も脱出した場所も確認出来ないのはおかしい。僕は急激に乾き始めた喉を震わせてテベネスティさんの顔を窺う。
「町を出るどころか、入ってすらいない……?」
「そうなる。つまり外で起きている魔獣の増加や活発化と町で起きている魔獣の事件は別ということだ。家畜が被害にあった場所は聞かなくてもすぐにわかったよ、測定器が通常値を下回る魔素を検出したからね」
テベネスティさんはどうやら逃げ回りながら測定器で調査を行っていたらしい。決して好き勝手に振る舞っていたわけではなく、彼女なりに真剣さを持って事態に当たっていたようだ。
しかしそうなるとどうしてイヴァは魔物だと検知されなかったのだろう。瘴気や炎なら魔力の供給源として吸収していたが、それが可能なら魔素の吸収は不要なのか。
〔生命維持に魔素が必要ってのは間違っちゃいねぇな〕
(魔物に魔素が必要なら、どうしてイヴァは大丈夫なんだろう)
〔食事してるだろ〕
(そんなことで良いの?)
〔少なくとも俺はな〕
イヴァは特殊なのかもしれない。出没した魔獣たちが人間の魂と繋がっているとは到底思えないことから、同じ条件下にはないだろうことはハッキリしている。
測定器に反応があったということは、通常通り魔素を吸収するのだろう。そういった場合はテベネスティさんの言う通り魔素の数値が足跡になる。
と、いうことは。
「魔獣はまだ、町の中に」
それだけではない。下手をしたら発生源すら町にある可能性が出て来た。
でなければ説明がつかないが、魔物が見つからない理由はなんなのだろう。いくら夜活発になる性質を持っているとはいえ、町に居れば人々から発見されているはずだ。
姿を隠す場所でもあるのだろうか。
「魔獣を使役すると言えば、思い至らないかい?」
「召喚士……」
「上出来だよキサラくん。町のどこかへ魔獣が召喚されたとしか思えない。どこかに巣があるはずだ」
「じゃあもしかして、テベネスティさんは」
「内部における魔獣事件は召喚士によるもの、つまりは人為的に引き起こされたものだと思っている」
協力者がいるとすれば、役人だろうか? とテベネスティさんは続けた。
僕らは彼女を匿い可能な限り助力することを決める。魔獣騒動はここから、大きな動きをみせるのだった。
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
あなたの子ですが、内緒で育てます
椿蛍
恋愛
「本当にあなたの子ですか?」
突然現れた浮気相手、私の夫である国王陛下の子を身籠っているという。
夫、王妃の座、全て奪われ冷遇される日々――王宮から、追われた私のお腹には陛下の子が宿っていた。
私は強くなることを決意する。
「この子は私が育てます!」
お腹にいる子供は王の子。
王の子だけが不思議な力を持つ。
私は育った子供を連れて王宮へ戻る。
――そして、私を追い出したことを後悔してください。
※夫の後悔、浮気相手と虐げられからのざまあ
※他サイト様でも掲載しております。
※hotランキング1位&エールありがとうございます!
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる