ロルスの鍵

ふゆのこみち

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転移陣編

53. とある天使の顛末

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「私に予言すべきことはあるか」

 ディジラウがファリオンへそう問いかけた。一度目の来訪、二度目の来訪共に一字一句違わず同じ問いである。

「ですから、私に予言を与える力はありません。弟子とは名ばかりの、従者……助手のようなものです」

 何故か預言者……ナジェスはディジラウを避けており、初対面の瞬間以降顔を合わせようともしない。そのため何度訪れてもファリオンの返答は変わらないというわけだ。

「預言者などという肩書きは大仰に過ぎる、か。何故お前の師は私から逃げ回っている?」
「あの方は好みがはっきりしているもので」
「気に入らんな」

 ディジラウは勝手に椅子に座り、足を組んでジッとファリオンを見つめた。報酬ならたっぷりと用意をしたが、門前払いとは。一体何がダメなのだと不満を露わにしても、「わからない」としか言いようがない。

 預言者であるナジェスは人前で素顔を晒さないため、布なので顔を覆うことが多い。ただ、言葉だけはしっかりと伝えなければならないため、口元だけは露出している。

 だからこそファリオンは咄嗟に唇の動きを読んでしまった。声にならない囁きを。

「ベルナ、という単語に心当たりは?」
「知らんな」

 それが予言か? などと怪訝な顔をするディジラウに緩く首を振り、ではやはり何か別の用事があったのだろうと諫めた。

 第一ディジラウの目的は「予言」そのものではない。この意見はファリオンとナジェスの間で一致している。

 「予言を求める者」というのは大抵「既に起きたこと」について、その対処法を知りたがるものだ。漠然とした未来をただ何となく知りたいという程度であれば、「占い」などで事足りる。これで満足する部類はわざわざ「預言者」を訪ねたりはしない。
よって、予言を求める者たちは絶対的な回避、対処を手にすべく現れる。現状への不安・焦りなどからナジェス側の欲しい情報を勝手に捲し立てるのだ。

 何に困っているのか、どうすれば問題は解消されるのか。対処法を普通に考え、予言として与える。この動作を繰り返すことで「的中率」は上がるのである。

 例えば。起きていない出来事を回避した、対処出来たなどと主張したところでどの程度信憑性が得られるか、という話だ。
既に悩ましく思っていることを「解消」することで求心力は上がる。

 こうして評判を呼び人脈に繋げ、権力者たちの掌握をしていく。ナジェスの預言者としての立ち回りは実に単純な仕組みである。

 ディジラウの場合、彼女が述べたのは「予言すべきことはあるか」という問いである。ナジェスは事前情報から「先」を予測するため、これでは「予言」が出来ない。
そのためナジェスも、そしてファリオンも彼女が「預言者」の性質を見極めに来たのだと悟った。何らかの能力、或いは魔法的・魔力的術式の行使によってもたらされるものなのか、否か。

 目的も素性もわからない相手を持て余し、ファリオンは手を尽くしてディジラウを追い返した。彼女が来るのを察知すると、ナジェスはふらりと姿を消す。
おかげでこの先もしばらくキサラやシュヒアルと合流出来そうにない。

 先延ばしにしている問題を思えば胃の辺りがややピリつくが、土産話の一つでもあれば気は逸れるだろう。

(彼らの気を引けそうなものといえば)

 一つだけ、ある。
ファリオンには先見の能力などないが、確かな予感がある。単に偶然と片付けてはならないような繋がりが、はっきりと見えているのだ。

 ファリオンは緩慢な動作で扉を開き、厳重に保管されている箱を手に取った。
中にはびっしりと文字が書き連ねられた紙の束が収まっている。ナジェスが保管している「日記」を写したものであり、現物そのものではない。研究資料用、かつファリオンでも閲覧を許されている書類、である。

 箱の中身を持ち上げ、頁を捲る。大戦が現実に起きたことだと、記した「証」。



◇◆◇



 アナタはまだ幼いので、何が起こったのかわからずにいることでしょう。後の世でこれがアナタの手に渡ることを信じ、ここに天界の変遷、大戦に至るまでの経緯を記しておきます。


 “原初の七天使”。炎、土、雷、風、氷、水、重の属性を司る、私たちとは異なる上位存在。天界へ最初に降り立った、尊い方々。
 中でも水を従えるネメセル様は深い慈愛の持ち主として知られるお方でした。けれどある時を境にその性質は一変し、こう仰ったのです。

「天使族たるもの 符号たれ」

 ネメセル様は誰よりも他者を重んじ、思いやるお方でした。穏やかな表情は鳴りを潜め、この発言です。皆が衝撃を受け、息を飲みました。

 きっと、ネメセル様がこのようなお言葉を口にした事情も真意も、ご存知だったのでしょう。原初の皆様方とカミサマは、動じることなくこれを受け止めたのです。

 今となっては。ネメセル様の抱いた深い悲しみを前に、なす術などなかったのだと、理解しています。

 けれど、恐らくはこれを発したネメセル様も予想しておられなかった。やがてお言葉の意味が歪められてしまったのです。
「符号」という戒めは、長い時を経て思わぬ変貌を遂げました。

 いつの間にか天使たちは「他者を愛してはならない」という定めの下へ置かれるようになったのです。かくして天界は、規律と統率によって律されるようになりました。愛という概念に蓋をして、個体ごとに存在する「意思」など無いものとして扱いだしたのです。


 ──天使族は、他の種族たちと一線を画す存在。悪魔のように自然に発生する生命であったり、カミサマが手ずから生み出したりと、様々な方法を取って誕生する種族です。
勿論それまでは同族同士が互いに手を取り合い、子を成すことも当然のようにありました。

 ネメセル様のお言葉に生じた歪みは、ついぞ正されることはなく。天界の常識が徐々にすり替わって行きました。
現に、天使と天使の間に子が産まれる光景などアナタは知らないでしょう。

 こうまでしても天界の変化は終わりませんでした。「符号」の解釈は更に捩じれ、次に排除されたのは「感情」そのもの。
しかし愛を禁じられた世界は、それを諦めのように許容したのです。

 こうして「愛」も「意思」も、危険視される「毒」に成り果ててしまいました。

 愛とは。憎悪、怒り、嫉妬など邪悪を齎すという考えが蔓延し、これを後押しする形に。「愛」は糾弾され「恋」は淘汰されていきました。私たち天使にとって、尊ばれるのは美しい「心」そして「魂」だったからです。

 気高さは誇りであり他の何よりも代え難いもの。時にそれは命よりも優先されるべき事項でした。魔物たちの言うところの「強さ」のような、絶対的な価値観。

 魂を穢すのが「愛」、心を爛れさせてしまうのが「恋」であるという恐怖と嫌悪。それらはまるで病のように伝染すると信じられ、その認識は爆発のように一瞬で広がっていったのです。

 私たち天使はどこまでも白に「相応しく」あらねばなりません。だからただ、カミサマの手となり足となり、意のままに動く。それが天界における理想の姿として受け入れられました。

 悲しみとは、かくあるものだ。

 ネメセル様の痛みに触れ「哀」を知ってしまったカミサマは、庇護下の天使たちに何とお声をかけるべきか酷く悩んでおられました。
「愛」というものが必ずしも幸福を齎すわけではないと、お知りになられたからです。

 天界に住まうものたちにとって、一体何が正しいのか。カミサマはこの世界にとって何が最善なのかを常にお考えです。それこそ、最初の生命が生まれ出でたその日から。

 私たちにとってカミサマの仰ることは「絶対」のお命じに等しく。もしも安易に他者を愛すべきだ、などと口にすれば、たちまち天界はその様相を変えるでしょう。
そもそもネメセル様のお言葉が歪んでしまったことを鑑み、そして訝しみ、慎重にならざるを得なかった。

 このような経緯を以て、必要最低限のお言葉以外、私たちが賜る機会は失われたのです。

 ……意思を持つことが、果たして惰性と呼ぶべき事項でしょうか。天使族が愚かだった、といえばそれまでですが、カミサマはただ座してこれらの出来事を見て来られたわけではありません。
ただ、どこかが、何かが、致命的に噛み合わなかった。何故なら、カミサマはまだ。

 いえ、私の口から語るまでもなく、アナタはこの意味を知っているでしょう。



 そうして変容した世界にて。恐れていたことが起きたのです。思えばこれが、決定的な出来事でした。

 「儀式」を用いて男性体の天使が消滅したという、前代未聞の事件。前提として彼は“異端”と呼ばれ、疎まれる存在でした。


 ……“異端”と呼ばれる天使の事情は様々です。ただ彼らは身を寄せ合い、天界の片隅でひっそりと過ごしていました。
あくまで慎ましく生きていたはずの彼らは、それでも許されなかった、ということなのでしょうか。

 消滅した天使の名は、「テージェル」。父と母を持つ“異端”です。
そもそも天使族にとって、子供を得るなどという現象は既に言い伝えとなっていた時代。彼は異質な存在だったと言えるでしょう。

 更に彼の立場を悪くしたのは、片親が悪魔だったということ。後に産まれた弟は、魔族でした。

 彼は「愛」の果てに産まれた子。罪の象徴。穢れの具象。悪魔を親に持つおぞましい異端児とされていました。
テージェルを成した天使と悪魔は共に故郷を捨て、人間界へ逃れたと言います。結局その後、それぞれの世界に戻ることなく寿命を終えた、とも。

 だから私は当初、浅はかにも彼は出生を理由に葬られたのだと邪推しておりました。

「キシアラ?」

 同じく“異端”の天使・キシアラ。彼女はその出生が謎に包まれていたため、影で「不完全な天使」などと呼ばれていたそうです。

 テージェルは、そんな彼女に「心」を抱きました。今となってはその感情がどんなものか知ることは出来ませんが、「恋と献身と愛」だと判じられ、断罪を受けたのです。

 不完全な天使の補佐役として宛がわれたテージェルは、事実上の上官となったキシアラを監視せよとの命を受けていました。
起源の知れぬ天使など、前例がないためです。強く警戒された彼女は、しかし“異端”に関わりたくない者たちの思惑で強引にテージェルを押し付けられました。

 何せ彼女がカミサマへ忠誠を誓っても、それが本心であるかは誰にも測れない。言葉はいくらでも偽れてしまいます。態度はどうとでも取り繕い装うことが出来る。
「意思ある者」への猜疑心。天界、そしてカミサマを守るという使命への忠実と怯えがそこにはありました。

 魔族であるテージェルの弟を盾に取り、キシアラの監視を受領させた天使たち。当然、テージェルは断ることなど出来ませんでした。
本来このようなことは許されざる非道であるという共通認識はあったものの、穢れに対する天上の恐怖は、これを是とするほどに凄まじく。

 鬱屈とした毎日に、監視と悟りながらもキシアラの態度は分け隔てなく。次第に心を開いたテージェルが、彼女を慕うようになっても何の不思議もありません。

 何せそもそもが同じ“異端”と呼ばれる存在なのです。蔑むことも憐れむことも恐れることもない、得難い“同志”。

 ──心地良かったことでしょう。集う時間、憩う空間、気兼ねのない仲間たちは。
彼らが笑い合う姿を、遠くから幾度となく眺めた記憶があります。

 喜び怒り哀しみ楽しむ姿は衆目を引き、まるで針の筵のようでした。しかし睨むように見つめる天使たちの目には、確かに羨望の色が滲んでいたのです。

 ええ、認める他にないでしょう。
私も、羨ましかったのです。いえ、天使たちは皆、心から羨ましかったに違いありません。そして同時に、妬ましくもありました。

 世界の片隅に在りながら。彼らはまるで世界の中心のようでした。
あの場所は自由で、温かく、けれど儚くて遠い。私たちの手に届かない、世界の果て。

 そうした瞬間に浮かぶのはネメセル様のお姿でした。永遠を望み終わりに恐怖し心地良さに微睡む瞬間こそを、「幸せ」と呼んでおられた美しい横顔を。

 テージェルは。きっとキシアラや仲間たちと共に過ごす瞬間を「幸せ」と名付けたのでしょう。だからこそその時間を、居場所を、身を捧げる程に尊んだ。

「我が弟ラーミェルと、上官・キシアラをどうか見逃していただきたい」

 それだけの価値があるモノなのですか。愛とは。恋とは。
魂が穢れ、爛れ落ちても? 私たちの「絶対」の価値を差し置いても?

 消滅を前にして笑みを浮かべるテージェル
あり得ません。そんなことはあり得ないのです。あってはならないのに。彼は。



 美しかった。



 嗚咽と叫び、そして嘆きの声が上がるのを聞いた私は心を決めました。
何故テージェルが「儀式」を受けねばならなかったのか。私は知らなければならなかったのです。

 だからこれは、きっとテージェルの導きだったのでしょう。

 私は何者かの裏切りを知りました。

 己を押し殺し成すべきことを果たしているカミサマに対し、恐れ多くも成り代わろうなどと画策している者が居ます。
テージェルもこの事実に辿り着いていました。だからこそ、彼は殺された。

 けれど黙って運命を受け入れるような、そんな行儀の良い天使でもなかったのです。秘密裏に別の天使……ナジェスと呼ばれる“異端”に、後のことを託したのだと確信し、私は力添えを申し出ました。そこで私たちは、運命共同体となったのです。

 ナジェスは反乱軍を興し魔軍を引き込み、連合軍として率いることで予め天界の被害を最小限に抑えるべく立ち回りました。
カミサマへ反旗を翻す者を己ごと一掃する。なるべく取り零しがないよう不穏分子を巻き込み、その芽を摘む。

 これに賛同し、私も反乱軍に席をいただきました。確実に膿を出し切るため尽力したのですが、不届者の排除はしかし今日まで終わることなく続いています。

 一方で、カミサマは私たちの動向を知るや真っ先に反対の意をお示しになられました。自分のためにそこまでする必要はない、などと。

 それこそナジェスと私が、「絶対」であるカミサマに背いた瞬間でした。

 途中協力者として合流したキシアラも同様です。彼女はカミサマの身代わりとして、ナジェスを討つ。これが最初の計画でしたが、仮にキシアラが魔軍の者に倒されるようなことがあっても、決して綻ばないように組み、実行に移しました。

 ナジェスとキシアラは恐らくテージェルの意思を受け取り、そして弔いのつもりで戦いに臨んだのでしょう。
対して私は、何故カミサマがこれ以上の孤独に身を置かねばならないのかという、憤りだけが原動力になっていました。
 天使にあるまじき、悪感情の発露。これ以上堕天に相応しい者が居ましょうか。

「悔しくはなかったのですか」

 来たる大戦前夜に、長年の疑問をナジェスへぶつけました。これだけの実力がありながら“異端”と呼ばれ片隅へ追いやられるのを、何故良しとしていたのか。私には不思議でならなかったのです。

「見ての通り。私は天界にとって間違いなく異物に違いない」

 少なからず驚きました。彼はきっとこの戦いが起こらなかったにしても、いずれ天界を去るつもりだったのでしょう。

 当時ナジェスの副官であったベリトネールは、大戦時連合軍を率いて乗り込んで来たナジェスに大きな傷を負わせ退けたことから、忠誠心・実力が共に示されました。
これにより彼女は揺るぎない地位を築くことが出来たのです。全ては、ナジェスの思惑通りに。

 「大戦」の最中、カミサマへ悪感情を抱く者たちの野望は挫かれました。不穏分子は反乱軍と共に取り除かれ、“異端”であるベリトネールを天界の輪に組み込みナジェスは魔界へと舞い戻る。彼にとっては上々の結果と言えるでしょう。

 もしも全てが上手く行っていたのなら。私も彼も、晴れ晴れと笑えたはずです。

 ……大戦にて、同志であるキシアラは死にました。誰が彼女を殺したのか、未だにはっきりとはわからないのです。犠牲を出さずに終わらせることが、私たちには出来ませんでした。

 しかし。この先は違います。

 私──カレディナの、名において。

 私はネメセル様の意思を継ぐ者。後に続く世界へ真の平和と幸せ、そして自由が訪れることを望み、これを使命とします。

 この命、尽きるまで。

 妹よ。羽根を失ってまで私を追う、討伐者よ。


 地上に在って、愛を知りませ。そして“ロルスの鍵”を守りなさい。



◇◆◇◆◇



「キシアラ」

 ファリオンは無意識にその文字をなぞった。死後の世界を開く鍵。その鍵を“亡霊”はまさにキシアラと呼んでいる。
天界にかつて存在した、神の身代わりになった天使の名前もまた同じ。これを偶然と片付けるには出来過ぎている。

 そして監獄塔に囚われていたカレディナは、追われる立場でありながら同時に、堕天使たちを狩る“討伐者”でもあったのだろう。日記の節々に彼ら、或いは彼女らを根絶やしにしようという強い「意志」が感じられた。だというのに。

「何故カレディナは……のか」

 そして彼女の膨大な魔力は、一体どこに消えたのか。


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