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▽▲▼▲▽編
Lv.149 見えたもの
しおりを挟むモンドレフト伯爵家の令嬢であるシュヒアルの無事については、本人からパドギリア子爵へと直接の通知が行った。同時に伝承学者を探しているとの告知もあり、子爵は半成誘拐事件の被害者の中にそんな肩書を持った男が居ることに気が付いた。当時見張り組に所属していたネズミの半成・ヂャッツである。
彼は別の領地から友人の結婚を祝うため町へやって来たのだが、事件後は快適な過ごしやすさを理由に滞在を続けていた。どうやら自宅で冬を越す気はないらしい。
早速パドギリア子爵はヂャッツを屋敷へ呼び出し、通信用の魔導具でシュヒアルに呼びかけた。長々と挨拶を交わす気は双方に無く、前置きもそこそこに本題へ入る。
[冬支度でそちらも大変でしょうから、簡潔に済ませてしまうわね。まず、貴方は何について研究しているのか教えてくださる?]
「広義で言えば幻獣について、でしょうか。専門は一角獣ですが、三獣に関しても少しだけ知識があります」
[そう。では神話について研究している方をご存知ないかしら。冬や、儀式について知りたいことがあるのだけれど]
「もしかして、神話時代の冬について、ですか」
[ええそうよ]
「冬の化身・シャグテドを主体に研究していた方には心当りがありますが、既に亡くなられています。お弟子さんが居るという話は聞きませんでしたが、資料であれば少しは残っているかもしれません」
[全く手掛かりがないよりは良いわ。それで、どなたなのかしら]
瞬間、ヂャッツは静かに目を閉じた。ハパトギロニア領より北東。領地を幾つも抜けた先に広がる、クレフォルト領。
「かつては判事として地方の領主と渡り合った女傑、クレフォルト領・バンロッタ家の元ご当主と言えばおわかりになりますでしょうか。ヤウェルシェイナ・バンロッタ、私たちはかのお方をヤウナ女史と呼んでいます」
それは奇しくも、現在パドギリア子爵邸に滞在している騎士、レバッシュ・バンロッタの曾祖母に当たる人物であった。
◇
「イヴァ、イヴァ! 起きてイヴァ!!」
もふ、もふんと頬の毛に阻まれ、叩き起こすこともままならない。今僕は、人生最大の危機に瀕している。
「どうしてこんなことに」
手や頬をイヴァの首元に埋めながら盛大な溜息を吐いた。これに答える声は無い。
僕は先程ラスタールさんと合流し、“雪の民”だというシャグテさんに出会った。一緒に居たジェリエくんは二人と行動を共にしており、今現在ここには誰も残っていない。完全に一人である。
「イヴァがこんなところで寝るから置いて行かれちゃったよ」
わしわしと頭を撫ぜ、腹をくすぐり、鼻を摘まんで耳を軽く引っ張ってみたが「ぐー、ぐー」と気持ち良さげな寝息は止まらない。絶好調だ。
置いて行かれた、とは言っても傍にはワサワサが居るし、ラスタールさんは辺りの魔草や魔木たちに僕らの護衛を頼んでくれている。濃霧の森に侵入する人間が滅多に居ないことや、居たとしても森全体がそれを穏便に送り返していることも知っているので、危険に対する不安は無かった。
ただ、いつでも転移が出来るようにコルラスはジェリエくんに張り付いている。要は話し相手が居ないのだ。
寒さを感じさせまいと若干距離を取ってくれてはいるが、右を見ても左を見ても霧、霧、霧。そもそもの話をすれば僕らはまだここに来るはずではなかったので、外部との連絡手段は持たずに居る。
当初、水源に到着した神官たち(正確に言えば神官服だが)によって実際に簡易的結界が効果を発揮するのか、管への供給を断てるのかなどを確認してから出発するはずだった。中庭でタスラが「うわぁ」と悲鳴を上げなければ、追い立てられるようにして宿舎を出ることもなかっただろう。
確かタスラは、続けざま「なんか気持ち悪いのが空に!」と叫びながら駆けこんで来た。管と聞いて想像していた形態からあまりにもかけ離れたそれを前に、兄さんが顔を顰めたのを覚えている。
近くに居たバノさんとファリオンさんは首を傾げていたので、只人には見えない状態であるらしい。
ともかく、ジェリエくんにだけ見えていたはずの管が一部視認可能な段階に移行してしまったのだ。実体化こそしていないものの、芽吹いたものが力を増した結果であると考えられる。
ラギスがシュヒに伝えた所見はこうだった。
『管自体は結界を用いることで遮断出来るからね、事実上切断可能と言っても良い』
『参考までに聞くけれど、その方法で管の根絶は出来るのかしら』
『それは無茶な話だ。見ての通り規則性の無い形状、まるで網目のように張り巡らされているだろう? 一部を切り取ったところで他が繋がっていたら意味がない。それで無効化出来るとは思えないからね。有効手段と呼ぶには弱すぎる』
見えない状態の内から検証を続けていたらしいが、術式の解明は出来ていない。ラギスは面白くなさそうだった。
『水源を結界で囲うだけならまだしも、切断して回るのは無駄に消耗するだけだからオススメは出来ないなぁ。瘴気に満ちた魔界でなら、力技で押し通しても良かったんだろうけどね』
お手上げ、と興味なさげに言い捨てると、ラギスは宿舎内へ戻って行った。ファリオンさんはその様子を見て徐に魔石を取り出すと、そのまま目元にやって空を仰いだ。
『思った通り、魔石越しであれば只人の目にも映るようです』
『へぇ、そんな使い方もあんのか』
『裸眼で見ている皆さんとは見え方が異なるとは思いますが』
『で、お前の意見は』
『そうですね、水源の結果を待つよりも先に本体の位置を把握した方が良いかと』
『俺も同意見だ。いくらジェリエの目に頼るとはいえ、不測の事態には備えねぇとな』
……と、いうような経緯からラスタールさんとの合流を優先したというわけだ。先にコルラスを濃霧の森に向かわせて契約印を辿れば、移動にそう時間はかからない。
まぁ、転移自体は一瞬とはいえ地面に魔法陣を書いたり後処理を兄さんに頼んだりで他に気を回す余裕はなかったわけだけど。出発前にバノさんから携帯食を受け取れただけ良かったかもしれない。
「干し肉だよイヴァ、ほらほら」
とっておきの燻製まで取り出してイヴァの鼻先に近付ける。今後ゆっくりと食事を取れる時間があるかどうかわからないので、自分の分は食べておいた。
「そういえば」
腰に手を回し、硬い殻に触れる。バノさんから携帯食と一緒に受け取ったラカシュは、その後一切重さに変化がない。喉も乾いているので、確認がてら飲んでみることにした。
足でラカシュを固定してからナイフを取り出し、一番柔らかい底の部分を刺す。柔らかいとは言うが、頭に「比較的」とつく程度のモノだ。刺そうにも弾かれてしまったので、地道に叩いて削り小さな穴を開ける。
後は硬い殻を開くために専用の器具を差し込んで、上部分についている取っ手を回しながら捻じ込んでいくだけ。なのだが。
「え、何。どうしたのワサワサ。いや待って、ワサワサだよね?」
よくよく見れば葉っぱにも特徴があるというか、スチュマァラたちにも個体差があるのがわかる。わかったとしても把握は出来ていないので、まだ見分けられる自信はない。
僕の問いに答える気はないのか(答えられたとしても僕にはわからないが)、ワサワサは裾をぐいぐいと懸命に引っ張っていた。まるでこっちへ来いとでも言うように。
「ごめん。そうしたいのは山々なんだけど、ここから動けないんだ」
「シューシュシュシュッ、シュシュシュシュシュ」
「出来ればイヴァを起こしてくれないかな。一緒に行動出来るなら問題ないから」
「シュシュシュシュシュ!」
バシシシシシ! と勢いよくワサワサの蔓がイヴァの両頬を張る。しかし首が左右に振られる程度では唸りもしない。確かにここ最近はずっと眠そうにしていたけど、ここまで唐突に寝入り、何をしても起きないなんてことはなかった。
「シュシュシュシュシュッ」
「「ワシャワシャ」」
「シュシュ!」
「「シャシュシュシュ」」
ワサワサが号令をかけたのか、離れていたはずの魔草が一斉に寄って来た。慌ててラカシュを抱え、器具を片手で回収する。群がる魔草たちを踏まないように避けながら、イヴァの真横に立った。
「もしかして運んでくれるの?」
「シュシュシュ~」
「ありがとう。助かるよ」
色濃い霧に紛れて最早足元も見えないが、イヴァの背にしっかりと手をやっているので逸れることはない。寝ている体は重たいだろうに器用に体を捻じ込んで、魔草たちがぐいぐいと押し上げているようだ。
ガクンガクンと上下する背に掴まったまま進んでいると、後ろから男の人の声が聞こえて来た。
しかしそれは、ラスタールさんやジェリエくんのものではない。
「まさか、」
シャグテさん以外に濃霧の森への滞在を許した人物は居ないと聞いている。加えてワサワサが僕らの移動を始めたことから、導きだされる答えは一つ。
侵入者だ。
「シュシュシュ」
「ワシャシュ」
地面を叩くような音が聞こえた後、すぐにイヴァを運ぶ速度が上がる。早く、早くと急かされるように鼓動が駆けた。
コルラスが居なければ、僕個人で戦う術はない。
(もしも捕まったら?)
無意識だ。ほとんど無意識だった。振り返ったって姿が見えるはずもないのに、しっかりとイヴァの背を掴みながら後ろへ頭を向ける。
文句なしの真っ白な世界。これならあちらから僕らの姿は見えないだろう。先程聞こえて来た声だって、何を言っているのかまではわからなかった。つまり、それなりに距離もある。
ざわざわと蠢く葉の音を聞いたって、普通の人間が魔草に気付くわけもない。だからこのまま居ても大丈夫だと息を潜めていた僕の耳に、かすかに届いた。
……ざく。
グワングワンと頭が揺れるような感覚がした。ぐわりと血が巡って息が上がるのに、体の内側ではザッと体温が引いて行く。あれはスチュマァラが移動する音などではない。
それは例えば、濃霧の森へ初めて足を踏み入れた時。ただの苔や草木にしか見えなかった魔植物たちの上を進む際の。
―――足音。
「はっ……はっ、はっ」
草木の根は幸い、僕の足を避けてくれている。だから全力で走った。今までにないくらいに。
視界不良でも方角は問題ない。迷うことは無い。僕たちの方が早く移動出来るのは明らかだ。
ざく、ざく、ざく。
それなのに足音は離れない。どころか先程よりもはっきりと聞こえるようになってきた。あちらには見えないとわかっているのに、まるで首元に視線が向けられているような感覚がして鳥肌が立つ。
この身の震えは、決して冷気だけが原因ではない。
何でも見ることの出来るジェリエくんですらこの霧には敵わなかった。分厚い冷気と白さに紛れて音がどちらの方向から届くのか、特定するのは難しい。
けれど僕には一つの確信があった。
何者かの足は真っ直ぐに、こちらを目指している。
ざくざくざくざくざくざく。
「うわっ!」
緊張で強張った足がつんのめり、イヴァの背から手が離れる。途端、魔草たちも止まった。
ざわざわと草が揺れる音も静まって、ただうるさいくらいの冷気が辺りを満たす。
足音は。
「うぉ?!」
僕の足に躓いて、折り重なるように倒れ込む……寸前、横から伸びて来たワサワサの蔓が弾いて霧の中に消えた。
「今のうちに逃げよう!」
存在に気付かれているなら声を潜めたって無駄だ。ワサワサに聞こえるように言い放つと、背後から「待ってくれ!」と叫びが上がった。
「人が居て良かった。道に迷ったんだが、街はどっちかな」
困ったような声を聞いてフッと肩から力が抜ける。只人なら空の異常とは関係なさそうだ。
手を離しはしたものの、僅かに寝息が聞こえるのでイヴァが傍に居るのはわかる。大丈夫、大丈夫と繰り返しながら立ち上がった。
向こうから一歩近付いてくれたおかげで、やっとお互いの顔が見える。困ったように眉が下がっているせいか、気が弱そうな印象を受けた。
「あの、失礼ですけどどうしてこの森に?」
「逃げた家畜を追っている内に迷い込んだんだ。そろそろ儀式だからって浮かれていたせいでね。完全に私の不注意だよ」
そちらは? と聞かれて似たようなものですと曖昧に返す。まだ心臓がバクバクと跳ねていて、上手い言い訳が思いつかなかった。
「ところで、手に持っているそれは?」
「ああ、これラカシュです。喉が渇いたときにと思って」
「ラカシュ? 聞いたことはあるが確か黒い実のはずだろう? それはどちらかというと、黄土色に近いような気が」
「この時期に売られるのは珍しいらしいですよ。聞いた話によると、季節によって色が変わるみたいです」
僕が穴を開けようとして抱えていたラカシュは、やや楕円形、硬い殻を纏った木の実だ。
本来であれば夏に収穫されるもので、黒い状態が広く一般的に知られている。バノさん曰く涼しくなると段々色が抜けて茶色っぽくなっていくんだそうだ。収穫時の気温が低い程黄色に近づいていくようなので、今はちょうど寒さ寄りの色である。
何でも、日光の弱まる時期は色素も薄まるのだとか。季節の移り変わりを感じられる辺り、新緑の景色が赤や黄色に染まっていくのと似ている。
「ラカシュは南で取れる実で、ラカの木に生ります。食べられる果肉の部分は少なくて、代わりに果汁がほとんどの割合を占めているんですよ。見ていてください」
ちょうど作業の途中だったので、再び器具の取っ手を回す。穴が開いた実を揺らすと、中からたぷんと音がした。
「こうやって穴を開けて飲むんです。ほら、今は街全体が水不足でしょう? 僕らも飲み水の確保が出来なかったのでこれを。ラカシュは割ればそのまま飲むことが出来るので、古くは水袋の代わりに持ち歩いていたそうですよ」
しまった。話を逸らすのに必死だったせいで喋りすぎたかもしれない。
内心冷や汗を掻きながら顔色を窺うが、特に不審がっている様子もなく感心したようにラカシュを見下ろしていた。
気付かれないようにホッと息を吐く。実のところ、僕はこのラカシュにも安堵していた。
出発前、シーラが「お水を吸われちゃうのならこの実の中身も残らないんじゃないの?」と首を傾げていたのだ。あのときはその疑問に答える材料がなかった。
『木の実程度なら問題ねぇと思うぜ』
『どうして?』
『そりゃお前、俺たちが無事だからだ。もし体内の水分も含め管とやらに吸収されんなら、テイザが水を撒いた場所……川に到達した時点で全身干からびてるぜ』
『そういえばー、僕が魔石で触れるくらい間近に寄っても大丈夫でしたねー。案外生き物が内包している分は対象外なんじゃないですかー?』
管の真下に居るスチュマァラたちが干からびていないことから考えて、人間や動物だけでなく植物も対象外なのでは、と予想が立った。同じように濃霧の森では、冷気に触れて霧がかかる程度に湿気がある。体内だけでなく空気中の水分も術式の範囲指定に引っ掛からなかった、ということか。
「液体が必ずしも吸収されるわけではないのか」
「そうみたいですね。……え?」
考え事をしながら手を動かしていたせいか、器具を取り外した拍子に落としてしまった。
前方へ転がって、カツンと音を鳴らす。恐らく彼の靴の金具とぶつかったのだろう。
「すいません、足は大丈夫です、か―――……」
慌ててしゃがみ込んだ先。手を伸ばした瞬間、霧の中に隠れていたものが露わになった。
踏みしめられた魔草の上。
見覚えのある色で鮮やかに染まる、男の靴が。
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