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エピローグ あるいは プロローグ
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真っ白な新築の家を前に、遥奈の心は喜びに満たされていた。
これからここで、愛する家族との幸せな生活が始まるのだ。
「いーなー。新婚ホヤホヤのお姉ちゃん。あたしも早く、パパと結婚したいなー」
「大学を卒業してからって約束でしょ?」
「お姉ちゃんばっかり、先にパパと子供作って、ズールーいー」
イーッという可愛らしい顔でグーにした両手を上下に振る様は、幼い少女が駄々をこねているようで微笑ましい。
妹にズルいと言われた遥奈は、自分のお腹に手を当てた。検診の結果、妊娠がハッキリとしたものの、まだ目立つほど膨らんでいるわけではない。そうと言われても分からないくらいだ。
「学生の間は止めときなさいって言って、納得したんじゃないの?」
「ぶー。できちゃった婚のお姉ちゃんに言われたくない。ズルい」
「まあまあ。亜紀の卒業まで、あと半年の我慢だろ」
二人の姉妹の間に立つ那津男は、どちらに味方をしたものか迷っている風に口をはさんだ。
「それに、私が安定期に入るまでは、亜紀がお義父さんの夜を独占できるでしょ」
「『お義父さん』?」
「あ……えー、那津男、さん。……ふふっ、まだ慣れないわね」
少しだけイジワルそうな笑みで見上げる亜紀に対して、遥奈は恥ずかしそうに、そして嬉しそうに微笑んだ。
三人の前にある真新しい家には、これまで住んでいた日本家屋の面影はどこにもない。今風のおしゃれな造りのデザイナーズハウスだ。遥奈たち三人は、今日からこの家に住むのである。仮住まいのマンションからは、すでに家具などの荷物の移動が終わっている。
新居への引っ越しにタイミングを合わせて、遥奈は那津男と結婚式を挙げた。参列したのは亜紀一人という、家族だけの慎ましやかな結婚式だ。
遥奈と亜紀は、那津男と芙由美が再婚したとき、同時に養子縁組を行なっているので、今でも法的には親子である。那津男が芙由美と離婚してからも、その関係は変わっていない。
だが、そのような法的な関係など、三人にとっては大して意味のあるものではなかった。
人里離れた小さなホテルの式場を借りて、遥奈たちは三人だけの結婚式を行なった。遥奈は那津男を夫とし、那津男は遥奈を妻とした。指輪を交わし、口付けを交わす。幸せそうな二人の姿を前に、亜紀は姉と義父を、両手を叩いて祝福した。
それは、他の誰にも祝福されず、法的にも認められない関係である。
しかし、自分たちの関係は、自分たちだけが分かっていればいいと遥奈は思う。
それに、亜紀が大学を卒業したら、すぐに妹も結婚式を行う予定である。もちろん、相手は義父の那津男だ。
姉妹の間で不公平が無いように、亜紀の結婚式はすでに遥奈と同じ式場に予約を入れてある。多様性が尊重される世相を反映してか、担当してくれたウェディングプランナーは随分と理解のある女性だったらしい。遥奈と亜紀が、義理の父親と立て続けに結婚式を行なう事を、むしろ嬉々として手配してくれた。
聞けば、訳ありの結婚式というモノも、実は結構な頻度で行われているそうだ。
事情があって式を挙げられなかった熟年夫婦が、夫の定年退職を機に記念の式を挙げる。
マスコミ対策も含めて、規模だけは盛大に行なわれる名家同士の政略結婚。
法的には結婚のできない実の兄妹、実の親子、叔父と姪、叔母と甥、などなど。
大きな声では言えないと言いつつも、遥奈たちの関係に理解を示してくれたプランナーは、色々と結婚業界の裏話を教えてくれたのである。
二人の結婚式に際して、特に動き回ってくれたのは妹の亜紀であった。
正直なところ、遥奈と那津男は、最初は結婚式などするつもりは無かった。法的な関係は変えられず、自分たちだけが承知していればいいというスタンスだったからだ。
だが、それに対して、乙女の夢を前面に押し出して結婚式を主張したのが亜紀だった。
「やらなきゃダメに決まってるでしょ! 夫婦になるのに結婚式をしないなんてありえない!」
遥奈はそれを聞いたとき、かつて那津男が、誕生日祝いをしてこなかった芙由美に怒りを見せた事を思い出した。あの時は那津男との心の距離が近くなってきた時だったから、よく覚えている。
亜紀の主張は、あの時の那津男と同じものだ。
それが分かって、遥奈はとても嬉しくなってしまった。
イベントを大事にするのは、何も恋人同士の間だけではない。家族の間でも、お互いの関係を深めるのに必要なものである。
それは、言ってみれば儀式のようなもの。お互いの絆を深める為の、大切な儀式。
母親の芙由美と縁を切ってから十年。
自宅で暴れた芙由美が警察に連行されて以降、遥奈も亜紀も彼女とは顔を会わせる事は無かった。
当時の詳細は知らないし、わざわざ聞こうとも思わない。大人になってから色々理解できる事も増えたが、いなくなった母親の事など、改めて調べようとは思わなかった。
ただ、那津男は約束を守ってくれた。
二人にとっては、それで十分なのであった。
***
「えーっと、あたしがいてもいいの? 今日はパパとお姉ちゃんの新婚初夜でしょう?」
「私たちの初夜よ。この家の、最初の夜」
「あー、なるほど、そういう事か」
「それに、私はもう、しばらくセックスを控えないといけないしね」
「じゃ、なんで裸?」
「うふふ。お口とか、お尻とか、女の穴は一つだけじゃないのよ」
「お姉ちゃんもエロくなったねー。おっぱいも大きくなったし」
「そうね。こっちでも那津男さんを愉しませることは出来るわ」
新婚最初の夜、キングサイズの大きなベッドの上で、遥奈と亜紀は那津男がお風呂から上がるのを待っていた。先に入浴を済ませた二人はバスタオルだけの格好で寝室に上がったのだが、すでにバスタオルを剥いで一糸まとわぬ姿である。
この家を設計する時、寝室は三人用にした為、ベッドは当然キングサイズを選んだ。三人で寝るだけでなく、三人で愉しむのでも十分な大きさである。
「もう、おっぱいは出るのかな?」
そう言って、遥奈の正面に陣取った亜紀は、爆乳と言えるサイズにまで成長した姉の乳房を揉みしだいた。
「んふ……。さすがに、まだ……でしょ? んん……」
「うふふー。この牛さんみたいなおっぱいなら、お乳もいっぱい出るんだろうなー。……って、出た」
「え?」
「ほらほらっ!」
「ちょ、こら亜紀! そんなに揉んじゃダメっ!」
「甘ーい。凄ーい。いっぱい出るっ」
「二人とも、お待たせ。って、お前ら、新郎をほっぽって先に始めてるのか。一応、俺と遥奈の初夜なんだがな」
「パパっ! 凄いよ! お姉ちゃん、もうおっぱいが出るの! パパも飲んでみる?」
「亜紀っ!」
「そうか。じゃあせっかくだから、俺も貰おうかな」
「那津男さんっ! せっかくだからって何?!」
だが、遥奈の抗議もむなしく、那津男と亜紀は豊満な乳房の左右にそれぞれ吸い付いた。鴇色の綺麗な乳首を口に含み、舌先で転がしながら、二人は遥奈の乳房を吸う。
「んんんっ! ああんっ! 二人とも、吸い方が……強いいいっ!」
「母乳なんて初めて飲んだが、けっこう甘いんだな」
「もう、那津男さんのバカ……」
「あーっ、パパ、もうおっきくしている。お姉ちゃんのおっぱい飲んで興奮したの? 母乳プレイが好み?」
そう言って、亜紀は那津男の腰に巻かれたバスタオルを剥ぎ取った。そして、バスタオルで出来たテントの支柱となっていた肉棒を握り締める。
「なんだ、母乳プレイって。……いやまあ、割と興奮するな。自分の嫁さんに子供が出来て、おっぱいが出るようになった……ていうのは、なんか、男として来るものがある。上手く言えんがな。それに、子供自体は十年待たされたんだ。俺にとっては、ようやくって感じだよ」
「そっか……。おめでと、パパ。あたしの時は、もっと早くて大丈夫だよね。半年後には、あたしとも結婚式を挙げるんだから」
「そうだな。だから、今から仕込んでも大丈夫って事だ」
「ふえ?」
「今夜から、亜紀と那津男さんは本気で子作りしましょうって事よ」
「うん。……でも、さすがに今夜くらいはお姉ちゃんが主役でも……」
「気にするな。遥奈とも前から話してたんだ。この家の最初の夜は、三人でしようって。だから、お前も主役の一人だよ」
「それに、私はもうセックスを控えるから、最初は亜紀からでいいわよ」
「でも……」
『結婚式』というものに、意外なほど拘っていた亜紀である。最初の夜は、やはり特別なものにしたいという想いがあるのだろう。
「その代わり、亜紀の新婚初夜は、私に譲ってもらうから。それで、おあいこ」
「……うん、分かった」
「それじゃ、早速、本気の子作りセックスをしようか」
「パパ、言い方が変態っぽい」
「変態なのは嫌いか?」
「んーん、わりと好き」
「ははっ。だよな」
亜紀の両肩を掴んだ那津男は、娘の身体をゆっくりとベッドに横たえた。そして、いつものように優しく唇を重ねる。変態っぽいのが好きといいつつも、普段のセックスは極めて普通の二人であった。
「んん……んふ……」
「んあ? ははっ、なんだ、いつもよりも随分と濡れてるな。遥奈のおっぱいを吸って、興奮したのはお前もか」
「ふえ?」
「亜紀は、お姉ちゃんが大好きなんだもんな」
「それじゃあ、亜紀にはもう一度、おっぱいを吸わせてあげる」
そう言って、遥奈は亜紀の頭に膝枕をした。
亜紀の目の前に、迫力のある光景が下りてくる。
「こうやって見ると、お姉ちゃんのおっぱいって凄いね」
真下から見て揺れる果実を、亜紀は弄ぶようにたぷたぷと揉む。
「ふふ、亜紀の言い方も、変態っぽいわよ」
「ふへへ……。んああっ!」
亜紀の意識が姉の豊満な乳房に向かった隙を突いたかのように、那津男は娘の秘裂に肉棒を挿し入れた。
確かに、亜紀は興奮していたのだろう、彼女の蜜壷は義父の肉棒をスムーズに飲み込んでいく。
「あ、はあああんっ!」
この家を建てる時、防音には特に力を入れた。さすがに楽器を演奏する為の部屋ほどしっかりとしたものではないが、お尻を叩く音と悲鳴が外に漏れないくらいには防音されている。
それを知っている亜紀は、以前の家に比べて遠慮なく嬌声を上げていた。感じるままに、思うままに、義理の父親がもたらす快感に、素直な声を漏らす。
「私のおっぱいも、ちゃんと吸ってね」
そう言って、遥奈は妹が乳房を口にしやすいよう、身体を前に倒す。
亜紀の顔が、姉の豊満な乳房に埋められる。
「んん……んふうっ!」
押し寄せる巨乳に対して大きく口を開けた亜紀は、姉の乳房に食らいついた。音を立てるように激しく吸う。
「あ、はあああんっ!」
「相変わらず、イヤらしい娘たちだ」
「ダメよ、那津男さん。今日からもう、私はあなたの妻なのよ」
「おおっと、そうだった。イヤらしい妻と……、義妹だな」
「だったら……、あふ……、あたしは、パパの事……ああん、お義兄さんって、呼んだ方が、いい? んあああっ!」
「ああ、いいぞ。なんだか、イケない事を、している、気分に、なるっ!」
「イケない事なら、十年前からしているのにね」
「ははっ! そうだ、なっ!」
リズミカルに腰を突き入れながら、那津男は遥奈や亜紀とのバカ話を楽しんでいた。こんなに仲の良い家族はいないだろうと、那津男は思う。
「い、イクぞっ! 亜紀っ!」
「来てっ! パパ来てぇっ!」
「おああっ!」
「あ、はああああああんっ!」
防音のしっかり効いた寝室で、男と女の遠慮のない嬌声がこだました。
娘の腰に自分の腰を押し付けるようにして、那津男は肉棒から迸る精液を残らず注ぎ込む。ビクビクと震える肉棒の根元が落ち着くまで、那津男は娘と繋がったままでいた。
「亜紀はもう寝たの?」
「ああ。もう寝落ちしている」
「そう。さすがに三回連続は飛ばし過ぎなんじゃない?」
「新幹線だな」
「ん? 新幹線?」
「そう。駅をビュビュッと飛ばすんだ」
「……………………ああっ! あったわね、そういう下品なジョークが。いや、そうじゃなくて」
「いててっ! 乳首をつねるなっ」
「早く子供が欲しいって、亜紀も言っていたもの。頑張ってね、パパ」
「……」
「どうしたの、那津男さん?」
「いや、十年があっという間だったなって……」
「そうね。私たちにとっても、あっという間だったわ。なんでか分かる?」
「……いや?」
「ふふっ、幸せだったからよ。だから多分、これからの人生も、あっという間」
「そうか。……遥奈」
「なに?」
「愛してる」
「私もよ。……お義父さん」
了
これからここで、愛する家族との幸せな生活が始まるのだ。
「いーなー。新婚ホヤホヤのお姉ちゃん。あたしも早く、パパと結婚したいなー」
「大学を卒業してからって約束でしょ?」
「お姉ちゃんばっかり、先にパパと子供作って、ズールーいー」
イーッという可愛らしい顔でグーにした両手を上下に振る様は、幼い少女が駄々をこねているようで微笑ましい。
妹にズルいと言われた遥奈は、自分のお腹に手を当てた。検診の結果、妊娠がハッキリとしたものの、まだ目立つほど膨らんでいるわけではない。そうと言われても分からないくらいだ。
「学生の間は止めときなさいって言って、納得したんじゃないの?」
「ぶー。できちゃった婚のお姉ちゃんに言われたくない。ズルい」
「まあまあ。亜紀の卒業まで、あと半年の我慢だろ」
二人の姉妹の間に立つ那津男は、どちらに味方をしたものか迷っている風に口をはさんだ。
「それに、私が安定期に入るまでは、亜紀がお義父さんの夜を独占できるでしょ」
「『お義父さん』?」
「あ……えー、那津男、さん。……ふふっ、まだ慣れないわね」
少しだけイジワルそうな笑みで見上げる亜紀に対して、遥奈は恥ずかしそうに、そして嬉しそうに微笑んだ。
三人の前にある真新しい家には、これまで住んでいた日本家屋の面影はどこにもない。今風のおしゃれな造りのデザイナーズハウスだ。遥奈たち三人は、今日からこの家に住むのである。仮住まいのマンションからは、すでに家具などの荷物の移動が終わっている。
新居への引っ越しにタイミングを合わせて、遥奈は那津男と結婚式を挙げた。参列したのは亜紀一人という、家族だけの慎ましやかな結婚式だ。
遥奈と亜紀は、那津男と芙由美が再婚したとき、同時に養子縁組を行なっているので、今でも法的には親子である。那津男が芙由美と離婚してからも、その関係は変わっていない。
だが、そのような法的な関係など、三人にとっては大して意味のあるものではなかった。
人里離れた小さなホテルの式場を借りて、遥奈たちは三人だけの結婚式を行なった。遥奈は那津男を夫とし、那津男は遥奈を妻とした。指輪を交わし、口付けを交わす。幸せそうな二人の姿を前に、亜紀は姉と義父を、両手を叩いて祝福した。
それは、他の誰にも祝福されず、法的にも認められない関係である。
しかし、自分たちの関係は、自分たちだけが分かっていればいいと遥奈は思う。
それに、亜紀が大学を卒業したら、すぐに妹も結婚式を行う予定である。もちろん、相手は義父の那津男だ。
姉妹の間で不公平が無いように、亜紀の結婚式はすでに遥奈と同じ式場に予約を入れてある。多様性が尊重される世相を反映してか、担当してくれたウェディングプランナーは随分と理解のある女性だったらしい。遥奈と亜紀が、義理の父親と立て続けに結婚式を行なう事を、むしろ嬉々として手配してくれた。
聞けば、訳ありの結婚式というモノも、実は結構な頻度で行われているそうだ。
事情があって式を挙げられなかった熟年夫婦が、夫の定年退職を機に記念の式を挙げる。
マスコミ対策も含めて、規模だけは盛大に行なわれる名家同士の政略結婚。
法的には結婚のできない実の兄妹、実の親子、叔父と姪、叔母と甥、などなど。
大きな声では言えないと言いつつも、遥奈たちの関係に理解を示してくれたプランナーは、色々と結婚業界の裏話を教えてくれたのである。
二人の結婚式に際して、特に動き回ってくれたのは妹の亜紀であった。
正直なところ、遥奈と那津男は、最初は結婚式などするつもりは無かった。法的な関係は変えられず、自分たちだけが承知していればいいというスタンスだったからだ。
だが、それに対して、乙女の夢を前面に押し出して結婚式を主張したのが亜紀だった。
「やらなきゃダメに決まってるでしょ! 夫婦になるのに結婚式をしないなんてありえない!」
遥奈はそれを聞いたとき、かつて那津男が、誕生日祝いをしてこなかった芙由美に怒りを見せた事を思い出した。あの時は那津男との心の距離が近くなってきた時だったから、よく覚えている。
亜紀の主張は、あの時の那津男と同じものだ。
それが分かって、遥奈はとても嬉しくなってしまった。
イベントを大事にするのは、何も恋人同士の間だけではない。家族の間でも、お互いの関係を深めるのに必要なものである。
それは、言ってみれば儀式のようなもの。お互いの絆を深める為の、大切な儀式。
母親の芙由美と縁を切ってから十年。
自宅で暴れた芙由美が警察に連行されて以降、遥奈も亜紀も彼女とは顔を会わせる事は無かった。
当時の詳細は知らないし、わざわざ聞こうとも思わない。大人になってから色々理解できる事も増えたが、いなくなった母親の事など、改めて調べようとは思わなかった。
ただ、那津男は約束を守ってくれた。
二人にとっては、それで十分なのであった。
***
「えーっと、あたしがいてもいいの? 今日はパパとお姉ちゃんの新婚初夜でしょう?」
「私たちの初夜よ。この家の、最初の夜」
「あー、なるほど、そういう事か」
「それに、私はもう、しばらくセックスを控えないといけないしね」
「じゃ、なんで裸?」
「うふふ。お口とか、お尻とか、女の穴は一つだけじゃないのよ」
「お姉ちゃんもエロくなったねー。おっぱいも大きくなったし」
「そうね。こっちでも那津男さんを愉しませることは出来るわ」
新婚最初の夜、キングサイズの大きなベッドの上で、遥奈と亜紀は那津男がお風呂から上がるのを待っていた。先に入浴を済ませた二人はバスタオルだけの格好で寝室に上がったのだが、すでにバスタオルを剥いで一糸まとわぬ姿である。
この家を設計する時、寝室は三人用にした為、ベッドは当然キングサイズを選んだ。三人で寝るだけでなく、三人で愉しむのでも十分な大きさである。
「もう、おっぱいは出るのかな?」
そう言って、遥奈の正面に陣取った亜紀は、爆乳と言えるサイズにまで成長した姉の乳房を揉みしだいた。
「んふ……。さすがに、まだ……でしょ? んん……」
「うふふー。この牛さんみたいなおっぱいなら、お乳もいっぱい出るんだろうなー。……って、出た」
「え?」
「ほらほらっ!」
「ちょ、こら亜紀! そんなに揉んじゃダメっ!」
「甘ーい。凄ーい。いっぱい出るっ」
「二人とも、お待たせ。って、お前ら、新郎をほっぽって先に始めてるのか。一応、俺と遥奈の初夜なんだがな」
「パパっ! 凄いよ! お姉ちゃん、もうおっぱいが出るの! パパも飲んでみる?」
「亜紀っ!」
「そうか。じゃあせっかくだから、俺も貰おうかな」
「那津男さんっ! せっかくだからって何?!」
だが、遥奈の抗議もむなしく、那津男と亜紀は豊満な乳房の左右にそれぞれ吸い付いた。鴇色の綺麗な乳首を口に含み、舌先で転がしながら、二人は遥奈の乳房を吸う。
「んんんっ! ああんっ! 二人とも、吸い方が……強いいいっ!」
「母乳なんて初めて飲んだが、けっこう甘いんだな」
「もう、那津男さんのバカ……」
「あーっ、パパ、もうおっきくしている。お姉ちゃんのおっぱい飲んで興奮したの? 母乳プレイが好み?」
そう言って、亜紀は那津男の腰に巻かれたバスタオルを剥ぎ取った。そして、バスタオルで出来たテントの支柱となっていた肉棒を握り締める。
「なんだ、母乳プレイって。……いやまあ、割と興奮するな。自分の嫁さんに子供が出来て、おっぱいが出るようになった……ていうのは、なんか、男として来るものがある。上手く言えんがな。それに、子供自体は十年待たされたんだ。俺にとっては、ようやくって感じだよ」
「そっか……。おめでと、パパ。あたしの時は、もっと早くて大丈夫だよね。半年後には、あたしとも結婚式を挙げるんだから」
「そうだな。だから、今から仕込んでも大丈夫って事だ」
「ふえ?」
「今夜から、亜紀と那津男さんは本気で子作りしましょうって事よ」
「うん。……でも、さすがに今夜くらいはお姉ちゃんが主役でも……」
「気にするな。遥奈とも前から話してたんだ。この家の最初の夜は、三人でしようって。だから、お前も主役の一人だよ」
「それに、私はもうセックスを控えるから、最初は亜紀からでいいわよ」
「でも……」
『結婚式』というものに、意外なほど拘っていた亜紀である。最初の夜は、やはり特別なものにしたいという想いがあるのだろう。
「その代わり、亜紀の新婚初夜は、私に譲ってもらうから。それで、おあいこ」
「……うん、分かった」
「それじゃ、早速、本気の子作りセックスをしようか」
「パパ、言い方が変態っぽい」
「変態なのは嫌いか?」
「んーん、わりと好き」
「ははっ。だよな」
亜紀の両肩を掴んだ那津男は、娘の身体をゆっくりとベッドに横たえた。そして、いつものように優しく唇を重ねる。変態っぽいのが好きといいつつも、普段のセックスは極めて普通の二人であった。
「んん……んふ……」
「んあ? ははっ、なんだ、いつもよりも随分と濡れてるな。遥奈のおっぱいを吸って、興奮したのはお前もか」
「ふえ?」
「亜紀は、お姉ちゃんが大好きなんだもんな」
「それじゃあ、亜紀にはもう一度、おっぱいを吸わせてあげる」
そう言って、遥奈は亜紀の頭に膝枕をした。
亜紀の目の前に、迫力のある光景が下りてくる。
「こうやって見ると、お姉ちゃんのおっぱいって凄いね」
真下から見て揺れる果実を、亜紀は弄ぶようにたぷたぷと揉む。
「ふふ、亜紀の言い方も、変態っぽいわよ」
「ふへへ……。んああっ!」
亜紀の意識が姉の豊満な乳房に向かった隙を突いたかのように、那津男は娘の秘裂に肉棒を挿し入れた。
確かに、亜紀は興奮していたのだろう、彼女の蜜壷は義父の肉棒をスムーズに飲み込んでいく。
「あ、はあああんっ!」
この家を建てる時、防音には特に力を入れた。さすがに楽器を演奏する為の部屋ほどしっかりとしたものではないが、お尻を叩く音と悲鳴が外に漏れないくらいには防音されている。
それを知っている亜紀は、以前の家に比べて遠慮なく嬌声を上げていた。感じるままに、思うままに、義理の父親がもたらす快感に、素直な声を漏らす。
「私のおっぱいも、ちゃんと吸ってね」
そう言って、遥奈は妹が乳房を口にしやすいよう、身体を前に倒す。
亜紀の顔が、姉の豊満な乳房に埋められる。
「んん……んふうっ!」
押し寄せる巨乳に対して大きく口を開けた亜紀は、姉の乳房に食らいついた。音を立てるように激しく吸う。
「あ、はあああんっ!」
「相変わらず、イヤらしい娘たちだ」
「ダメよ、那津男さん。今日からもう、私はあなたの妻なのよ」
「おおっと、そうだった。イヤらしい妻と……、義妹だな」
「だったら……、あふ……、あたしは、パパの事……ああん、お義兄さんって、呼んだ方が、いい? んあああっ!」
「ああ、いいぞ。なんだか、イケない事を、している、気分に、なるっ!」
「イケない事なら、十年前からしているのにね」
「ははっ! そうだ、なっ!」
リズミカルに腰を突き入れながら、那津男は遥奈や亜紀とのバカ話を楽しんでいた。こんなに仲の良い家族はいないだろうと、那津男は思う。
「い、イクぞっ! 亜紀っ!」
「来てっ! パパ来てぇっ!」
「おああっ!」
「あ、はああああああんっ!」
防音のしっかり効いた寝室で、男と女の遠慮のない嬌声がこだました。
娘の腰に自分の腰を押し付けるようにして、那津男は肉棒から迸る精液を残らず注ぎ込む。ビクビクと震える肉棒の根元が落ち着くまで、那津男は娘と繋がったままでいた。
「亜紀はもう寝たの?」
「ああ。もう寝落ちしている」
「そう。さすがに三回連続は飛ばし過ぎなんじゃない?」
「新幹線だな」
「ん? 新幹線?」
「そう。駅をビュビュッと飛ばすんだ」
「……………………ああっ! あったわね、そういう下品なジョークが。いや、そうじゃなくて」
「いててっ! 乳首をつねるなっ」
「早く子供が欲しいって、亜紀も言っていたもの。頑張ってね、パパ」
「……」
「どうしたの、那津男さん?」
「いや、十年があっという間だったなって……」
「そうね。私たちにとっても、あっという間だったわ。なんでか分かる?」
「……いや?」
「ふふっ、幸せだったからよ。だから多分、これからの人生も、あっという間」
「そうか。……遥奈」
「なに?」
「愛してる」
「私もよ。……お義父さん」
了
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