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13 家族サービス

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「帰ったぞー」
「おかえりなさーい、パパ! お風呂にする? 食事にする? それとも、あ・た・し?」

 いつもより早めに仕事を切り上げて早退した那津男は、裸エプロンで自分を出迎えた義理の娘に目を丸くした。玄関先で、フリルのついた可愛らしい白のエプロンだけを身にまとった亜紀は、すらりとした華奢な手足を魅せて淫らな姿である。なまじ、白い布によって身体だけが隠されている姿は、全裸よりも扇情的に見える。

「お前がそんな冗談を言う娘だとは思わなかったよ」
「そう? だって、あの女の娘だよ? エロいに決まってるでしょ」
「お前それ、遥奈には絶対に言うなよ」
「それ?」
「芙由美が、お前たちの母親だって話」
「あー、お姉ちゃん、本気でイヤがってたもんねー。パパに向かって、『あの人と比べないで!』とか言ってたし」
「……それも聞こえてたのか」

 那津男の手から仕事用のカバンを受け取り、亜紀はリビングの方へ向かった。義父に背を向けた亜紀は、エプロン以外は本当に何も着ていないため、白い背中と可愛らしいお尻が丸見えだ。
「聞こえてたよ。あんな大っきな声。お姉ちゃん、真面目だからね。パパとするようになった初めの頃は、お姉ちゃんが壊れるんじゃないかって、あたし心配したよ」

「その……悪かったな。俺もあの頃は余裕が無くってな……」
「しょーがないよ。悪い女に引っかかってたんだもんね、パパ」
「悪い女って……。遥奈が芙由美を嫌っているのは分かってたが、お前も大概だな……」
「だって、あたしたちがアイツを好きになる理由なんて無いでしょ? でもまあ、そのおかげで、あたしにも素敵なパパが出来たんだから、そこだけは感謝してるよ。あとは、あたしたちの知らないところで、アイツが死んでくれてたら言う事はないんだけど」
「……!」

 遥奈が実の母親を嫌っている事は知っている。というより、憎んでいるのは理解している。
 だが、妹の亜紀も、母親を同じように憎んでいるらしい事に那津男は驚いた。正直なところ、常に明るい様子の亜紀が、このような黒いモノを抱えているとは思ってもみなかったのだ。義理の娘が一瞬だけ垣間見せた母親に対する毒に、那津男の背筋を冷たいものが走る。

「でも、アイツももう、いないんだし、パパとお姉ちゃんがスッゴク仲が良くなったんだし、結果オーライだよ。で、どーするの?」

 裸エプロンという淫ら極まりない姿で、亜紀は肝心なところを全て隠したあざといポーズのシナを作った。那津男の戸惑う様が面白くて堪らないといった、小悪魔の表情だ。
 無邪気なその様子に毒気を抜かれた那津男は、軽く息を吐いた。

「それじゃあ、メシを食ったら、デザートに亜紀を食べようかな」
「あは……、パパのエッチぃ」
「その後、一緒にフロに入ろう」
「わあい!」

 昨日の夜、亜紀に話した通り、那津男はこれからの時間をすべて義理の娘のために使うつもりである。亜紀が那津男との親子の触れ合いを求めているのなら、それに応えるのが義理とはいえ父親の役目であろう。

 ――いや、親子というよりは、恋人同士のイチャイチャか?

 あのような母親の元で育った少女は、家族との触れ合いに飢えているのかもしれない。それに加えて、亜紀が望んでいるものには、思春期の少女が持つ大人への憧れも混じっているようである。
 それが、世間一般の価値観からは忌避されるものだと那津男は承知している。正常な倫理観を持ちだして、亜紀を拒否する事もできる。だが……。

 ――そんなモン、知るか。

 振り返れば、芙由美との関係は、彼女の身体と巧みなセックスに溺れていただけのように思う。那津男にとって遥奈と亜紀は、それにくっついてきたオマケのようなものであった。
 確かに、那津男は『家族』というものが欲しかった。愛しい妻に、愛らしい子供たち。そういったものに対して、漠然とした憧れがあった。
 那津男は芙由美と再婚して、形の上では家族を得た。だが、それは本当に、形だけの家族でしかなかった。だから那津男も、遥奈に『家族ごっこ』と吐き捨てたのである。
 しかし、今では遥奈と身体を求め合い、昨夜は妹の亜紀とも交わった。カタチはどうあれ、お互いに心と身体を求め合う『家族』となったのだ。
 だから、那津男が可愛い娘の甘い求めに応じるのも当然なのである。



 遥奈が林間学校に行っている間の食事は、彼女が事前に用意したものが冷蔵庫に保存されている。亜紀はそれを温めるだけなので、用意というほどの事もない。
 いつもは台所のテーブルで食事をしているのだが、亜紀はリビングのローテーブルに温めた夕食を並べていた。
 部屋着に着替えた那津男は、夕食より先に冷えたビールを手酌で楽しみながら、甲斐甲斐しく夕飯の用意をする亜紀を漫然と眺めていた。姉の遥奈よりも幼い亜紀は行動の全てが子供らしく、クルクルとして闊達だ。そのせいで、剥き出しの可愛らしいお尻が、チラチラと那津男の目に入ってくる。テレビは点いているものの、視線はどうしても義理の娘のお尻に目が行ってしまう。
 それに、狙ってやっているのか、エプロンの紐は緩めに結ばれており、脇から膨らみかけのささやかな乳房も見えていた。
 以前に、台所で遥奈とした事のある那津男だが、男としてみれば、やはり日常の場で非日常的な行為をするのは興奮する。そして、裸エプロンはもちろん非日常の光景だ。食事前だというのに、那津男の股間は硬さを増してしまっていた。

「お待たせ、パパ」

 二人の前には、大きめのお皿に盛られた鶏の唐揚げ、レタスとハムとミニトマトが瑞々しいサラダ、ほうれん草の胡麻和え、キュウリとナスの浅漬けが並んでいる。
 最後にお盆からご飯とお味噌汁を並べた亜紀は、那津男の隣に腰を下ろした。

「いただきまーす」
「いただきます」
「きゃうっ! ちょっと、パパ?!」

 食事の挨拶を口にした那津男は、自分の箸ではなく、義理の娘の身体を抱え込んだ。腰に手を回し、胡座をかいた脚の上に亜紀を載せる。

「亜紀はそのまま食べてていいぞ。俺は亜紀を食べるから」
「た、食べながらなんて……」
「こんなエロいコトは、遥奈としたも事はないな。芙由美とだってない」

 姉の遥奈を、亜紀はズルいと言う。確かに、那津男は亜紀に内緒で遥奈の身体を愉しんでいた。そして、那津男を受け入れた遥奈も、妹から隠れて義理の父親とのセックスを愉しんでいた。
 遥奈も亜紀も、本来であれば日常的にセックスを愉しむような歳ではない。だが、父親が娘に構うという意味で考えると、確かに姉妹の間で不公平があったと言える。
 裸エプロンで義父を迎えた事からも、亜紀がセックスというモノに並々ならぬ興味を持っている事が分かる。
 だから那津男は、亜紀との愉しみに特別感を持たせようとした。これから遥奈が帰って来るまでの間、娘の肌に触れていない時が無いくらいに、亜紀と愉しもうと思う。

「……! ……あたし、だけ?」
「そう、亜紀が初めてだよ。一度やってみたかったんだ」

 食欲と性欲を同時に満たす。
 これ自体は、別に珍しい事ではない。
 一番分かりやすいのが、みんな大好き女体盛りであろうか。女の身体を大皿に見立てて海鮮を盛り付け、媚肉の奥から溢れる淫汁を絡ませて食する。
 単なる見た目も非常に淫らであるが、女体盛りの真骨頂は食事が始まってからである。淫らな海鮮盛りに群がる男たちが、皿となった女体に箸を突き立てる。その度に、身動きの取れない女は艶かしい声を上げて悶えるのだ。
 普通、皿のことを考えて食事をする者はいない。それだけに、女体に突き立てられる箸の動きには遠慮が無く、男どもの食事中、皿となった女の身体は拷問の如き甘い刺激を受け続けるのだ。
 女体盛りに限らず、ワカメ酒や、蜜壷にキュウリやナスを挿入するなど、食欲と絡みついた性的な遊びは多い。
 もっと単純に、男の食事中にフェラチオをさせるといったプレイもある。
 そして、亜紀と二人きりで食事をする那津男は、義理の娘の身体で遊ぶ事にした。

「んん……ふ……」

 亜紀の身体を背後から抱え込んだ那津男は、エプロンの両脇から手を挿し入れた。そして、膨らみかけの乳房に手を当て、敏感な突起を探り当てる。その手の動きだけで感じてしまっているのか、抱え込んでいる娘の吐息は荒い。

「箸が止まってるぞ? 何も食べていないうちから、お腹いっぱいなのか?」
「パ、パパのイジワルぅ……。こんな、食べながらなんて、無理だよぉ……」

 マンガで得た知識なのか、遥奈や芙由美のセックスを覗き見ていたからかは分からないが、亜紀は年齢の割にセックスに関して耳年増だ。男と女がいれば、エロい事をするのが当たり前といった言動をする。
 だが、当然ながら知識に反して経験は無い。キスもセックスも、昨夜に那津男とした行為が初めてである。そのせいか、那津男に背後から抱きかかえられている亜紀の身体は、義父の愛撫によって悶えるように震えている。
 セックスに慣れた芙由美とは違う。肉人形でいようとした遥奈とも異なる。男の愛撫に対して素直に反応している亜紀の身体に、那津男は心が震えてくるのを感じていた。亜紀の年齢を考えれば当たり前の話なのだが、年相応の初々しい様子に、那津男は嬉しくなってきてしまった。
 二人の前には、手付かずの料理が並んでいる。
 那津男は少し冷めた鶏の唐揚げを摘まみ上げると、それを亜紀の口元に持ってきた。

「ほら、遥奈の作った唐揚げだ。大好きだって、亜紀は言ってたよな」
「ふあ、あ……ん。はむっ」

 大きく開けた亜紀の口の中に、那津男は一口サイズの唐揚げを放り込んだ。そして、小鉢に用意されたマヨネーズを人差し指と中指で掬い取る。

「遥奈の唐揚げには、マヨネーズが合うんだよな。ほら」

 そう言って、那津男は自分に指に絡みついたマヨネーズを亜紀の口元に差し出した。那津男の反対側の手は、相変わらず娘の乳首を弄り続けている。
 唐揚げを食べているだけなのに、亜紀は身体を力なく義父にもたれかけ、時折、身体をビクビクと震わせている。
 マヨネーズのついた那津男の指先が亜紀の唇に触れると、おずおずと言った様子で娘は義父の指先に舌を這わせ始めた。
 指を、舐めさせる。
 指先は性器や口内と並んで、人体の中で感覚の鋭敏な部位の一つである。自分で何かに触れても触感があるだけだが、他人に触れられると、そこに性的な感覚が加わる。触れるのではなく、触れられる。ましてやそれが、舐められるとなると、性器に対する口舌の奉仕にも似た感覚を得るのだ。
 自分の指に絡みついたマヨネーズを、音を立ててしゃぶる亜紀に淡い快感を覚えた那津男は、硬くなっている幼い乳首を摘まみ上げた。コリコリよりも、ほんの少し力を込めて摘まむ。

「あひゃあああんっ!」

 ビクリと身体を震わせた亜紀は、口を大きく開けて嬌声を吐き出した。身体を仰け反らせ、いとけない体躯に似合わない、女そのものの声で喉奥を震わせる。
 抱え込んだ腕の中で淫らに震える娘のあごに手を添えると、那津男は自分の方へ娘の顔を向けさせた。
 食事中だというのに、亜紀の頬はほんのりと上気しており、口角はだらしなく緩んでいる。

「んむ……っ!」

 おとがいに手を添えて、那津男は娘の唇に自分のそれを重ね合わせた。

 ――初めてだと亜紀には言ったが、確かにこんなキスは初めてだな。唐揚げとマヨネーズ味のキスなんて……。

 亜紀の口内に残る風味を味わうように、那津男は娘の口の中を舐め回した。舌の上、頬の中、歯の裏、歯茎と唇の間。ただのキスでは有り得ない、少女の口の中に残るものを全てこそぎ落とすような勢いで、那津男は亜紀の口の中に舌を這わす。

「んん……んむ……は……むんん……」

 キス、それ自体には性的快感は無い。舌を絡ませても、昂るのは気持ちだけである。だが、口の中には性感帯になりうる部位が無いわけではない。それは、上顎の裏である。人にもよるであろうが、自分の舌先で上顎の裏をつつくと、くすぐったさを感じる部分がある。そこを他人の舌で舐め回されたらどうなるか。

「んんんあ……。あ……あが……。あ、あ、あああっ! ぶはっ……パ……、ちょっとっ! パパ、ストップ!」
「どうした? キスしただけだぞ?」
「だ、だけって……」

 そう言って、恥ずかしそうに視線を逸らす亜紀は、とても可愛らしかった。頬の赤味は増しており、もじもじと裸エプロンに包まれた身体をよじる様は、遥奈とは違った魅力を振りまいている。

「ごめん、パパ。すごくエッチなコトしているのは分かるんだけど、食べながらだと大変だよ」
「……まあ、そりゃそうだよな。悪かった。普通に飯を食って、風呂入って、亜紀と愉しむのはそれからだな」
「うん」
「でも、エロい事はしよう」
「うん……うん?」

 那津男は娘を自分の膝から降ろすと、亜紀のエプロンの結び目を解いた。フリルのついた可愛らしいエプロンがはらりと落ち、少女の華奢な身体が露わになる。ほっそりとした少女らしい体つきだが、胸と腰回りには女である事を示すように丸みを帯びた肉がついている。

「きゃ……! もう、パパのエッチぃ……」
「裸エプロンなんてエロい格好してた亜紀の方がヤらしいだろう?」

 そう言いながら、那津男も着ている部屋着を脱ぎ捨てた。引き締まった身体と、股間にそそり立つ肉棒を娘に見せつける。
 義理の父親を前に生まれたままの姿を隠そうともしない亜紀だが、那津男の身体を見る視線は恥ずかしそうに少し逸らしている。義父の股間にあるモノを気にしつつも、気の無いふりをしている様が微笑ましい。

「さ、今度こそ食べようか」
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