クラスの人気者~少年の舌遣いは有料です

紫陽花

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5 五千円②

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「何でもねーよ。ちょっと汚れただけだ。もっとキレイにしてやるから、忍はじっとしてろよ」
「いやいや、ちょっと待って! 汚れてるって……!」
「いーから、じっとしてろ」

 そう言って、翔は、忍の卵のように綺麗なお尻をパァンと叩いた。

「ひゃうっ! そ、そんなこと言われても……」
「ここはお風呂場だからな。大丈夫だよ」
「何が大丈夫なんだよぅ……」

 と、なにやら背後でカチャカチャという音が聞こえてきた。そして、カコンという硬い物をタイル床に置く音。
 我慢できずに振り向いた忍は、翔がシャワーのヘッドを外したところを見た。嬉々としてホースの先端を握りしめたクラスメイトが、シャワーの栓を開く。シャワーの勢いとは比べ物にならないほど緩いものの、それでも水流と言える勢いで、お湯がホースの先端から出てきた。

「ほら、お尻向けて、力を抜くんだ」
「ううう……」

 翔が何をするつもりなのか理解しつつも、忍は素直にお尻を向けて肛門の力を抜いた。お尻の穴の周りに、ジャバジャバとお湯がかかる。

「いくぞ」
「う、うん……」

 ところで、直腸の容積はどのくらいであろうか。一般的に、成人であれば二百ミリリットル、子供であればせいぜい百五十ミリリットル程度であろう。要するにコップ一杯分の容量しかない。
 そして、水道の蛇口をいっぱいまで開いてコップに水を注げば、一秒と経たずに溢れてしまう。水道から水が出る勢いとは、意外なほど激しいのだ。
 それを、肛門にあてられると……。

「ひゃあああっ!」
「うわわっ!」

 ウォシュレットみたいなものだろうと構えていた忍のお尻に、お湯が勢いよく注ぎ込まれてきた。普段の排便とは真逆の感覚に驚く暇もなく、下腹部が圧迫感に満たされる。勢いよく膨らむお腹にガマンなど出来るはずもなく、忍はトイレと同じようにお尻をイキんでしまった。当然、直腸に満たされたお湯は、派手な勢いで忍のお尻から噴き出してしまう。

「わあああーっ! 見るなーっ!」

 一瞬の圧迫感と、解放感。
 最後の一滴まで絞り出すように、お尻の穴から力を抜いて、下腹部に力を込める。要するに、普通にトイレでイキむのと同じである。

「ぶっ! あっはははははっ! すっげえ! 噴水みたい!」
「何すんだよっ! お腹が爆発するかと思ったよ!」
「キレイにするって言ったろ? チンチン入れて、先っぽにウンコがついてたらイヤだもん」
「そもそも、お尻に入れようなんてのが間違いなんじゃないのっ!」
「五千円、五千円♪」
「んぐっ……」

 忍に実利をちらつかせながら、翔はヘッドの外れたシャワーのホースで、自分の身体と忍のお尻の周りを洗い流した。

「それに、アニキのエロマンガでも、お尻に入れてるのなんて珍しくないぜ」
「……それ、兄弟で趣味が一緒ってだけなんじゃないの?」
「んん? ……まあ、そうかもな。それより、どうよ」
「どう……って、何が……?」
「いや、お尻に無理矢理入れられて、それから一気に出すのって、気持ち良くなかった?」
「き……気持ち……良くなくは……なかった……かも……」
「じゃあ、今度はゆっくり行くからさ、もう一回お尻向けてよ」
「まだやるの?」
「まだまだ、これからだよ?」
「……変態」

 そう言って、クラスメイトを罵りながらも、忍は再度、お尻を翔に向けた。

「先に解(ほぐ)してからの方が良いよな」
「ふえ?」

 シャワーの蛇口を閉めた翔は、忍の綺麗なお尻を撫で回すと、ボディソープを手に取った。そして、中指をクラスメイトの肛門に当て、柔々とマッサージを始める。

「ふえ……あっ、あっ、はっ……」
「エロい声」
「……バカぁ」

 これが気持ち良いのかと聞かれれば、確かに不思議な気持ち良さがあった。特に、肛門の周り、括約筋を指先で丁寧に揉み解されると、腹の奥からふるふるとした快感が広がってくる。それは、性器を弄られた時の直接的な快感とは異なる、不思議な甘い感覚だ。

「んん……んふ……」
「大分ゆるゆるになったな。指が二本、楽に入るよ」
「そ、そんな解説いらないから、早く……」

 忍の気持ちとしては、さっさと終わらせてほしいというのが正直なところだ。
 だが、今の物言いを、翔はわざと曲解したようである。面白がるような声で、忍の気持ちを間違って代弁した。

「そーか、そーか。そんなに早く入れて欲しいんだ。しょーがねーなー」
「ち、違っ! そういう意味じゃ……っ! うひえっ!」

 お尻を翔に掴まれた忍は、お尻の穴に圧迫感を覚えた。クラスメイトの両手は忍の腰を押さえているから、お尻に突きつけられているモノがなんなのか、想像するまでもない。

「行くぞ。力を抜いてろよ、忍」
「んふう……、むむ……」

 腰の奥から、何か大きなモノが身体を分け入ってくる感覚が押し寄せて来る。痛くはない。ただ、重かった。

「う……はあ……。全部入った」
「なんか……変な……感じ……。も、もう、良いよね?」
「何言ってんだよ。まだ入れただけじゃん。ゆっくり行くからな」
「はう……」

 お尻の穴から、ゆっくりと何かが出ていく感じがした。何かというのは、もちろんクラスメイトの肉棒なのだが、バックから挿入されているため、忍はそれを直接見ることができない。
 排便にも似た感覚が、忍のお尻で連続する。出しては入ってくる、出しては入ってくる。それをゆっくりと繰り返していた翔は、その動きを段々と速くしていった。

「ふ、はあああ……。すげぇ、本物のセックスも、こんな感じなのかな。自分の手でするのとは全然違う。忍の口とも違うよ。なんだか、悪いことしている気分になる」

 四つん這いでいる忍からは想像するしかできないが、エロ漫画でよく見た場面を思い浮かべると、自分がどのような姿でいるのか大体わかる。背後から、犬のように犯されているのだ。
 頭に浮かんだ背徳的な場面と、実際にお尻を犯されている感覚に、忍の下半身には痺れるような重い快感が広がっていった。腿の裏、足指のつま先、喉奥から舌先、そしてお尻の穴。自分でするオナニーとはまるで違う快感に、忍の口から自然と喘ぎ声が漏れ出した。少年の甲高くも艶っぽい声が浴室の中で木霊する。

「ふああっ! ああっ! あああんっ! な、なにこれぇ……。下半身が、溶ける……」
「ふへへっ、すげぇエロいな、忍。エロ漫画の何倍も興奮する!」

 身体が痺れと快感が身体を駆け巡り、忍は四つん這いでいるのもつらくなってきた。お尻だけを突き出して、上半身は両腕を枕のようにしてうずくまる。目を閉じれば感覚が敏感になり、犯されているお尻に意識が集中する。

「んふっ……、んんっ……、んはあっ!」
「も、もうイクぞ、忍!」
「な、中に……中に、出すの?」
「そうだよ。エロ漫画みたいに、中出ししてやるよ。妊娠しちゃうかもな」
「ああっ! やだやだ!」

 妊娠などするハズは無いのに、お尻への中出しがとても背徳的に感じられて、忍の身体を不思議な快感が貫いた。友達の肉棒を突き入れられているお尻から、身体の奥を通って喉元から溢れ出す。

「い、イクよ! あ、はあああっ!」

 鬨の声と共に、翔は自分の腰を忍のお尻に押し付けてきた。クラスメイトの身体が、自分の尻肉に密着しているのが感じられる。それは、友達と身体が繋がっているという感覚を忍にもたらした。友達とエッチな事をして、一つになっているという感覚。それが、忍の心に不思議な満足感を湧き出させていた。



 熱い目のシャワーが心地好い。
 身体もお尻の穴も綺麗にして、忍は翔と一緒にシャワーを浴びていた。

「はー、気持ち良かったー」
「……」
「なーんだよう、忍もお尻が良かったんだろ?」
「……バカ。変態。こんなこと、もうしないからな」
「そうか? じゃあ、俺がしてやろうか」
「ふえ?」
「忍のこれを、舐めてあげようかって言ってるんだよ」

 そう言って、翔は忍を背後から抱えるような態勢になり、クラスメイトの股間にぶら下がる肉棒に手を添える。

「……マジで?」
「マジだよ。……三千円」
「この流れで金を取るのかよ! お断り! 自分でするからいいよ!」
「あ、そう。そりゃ残念。……なあ」

 股間に回していた手を上げ、翔は忍の身体を肩から抱き締めるような態勢になる。

「明日以降も、三千円で頼んでも、いいか?」

 その口調は、なんだかとても寂しそうな雰囲気を含んでいた。教室で見せるような、いつもの堂々とした態度は鳴りを潜め、断られたらどうしようかという不安が感じられる。
 仕方ないなという気分になった忍は、渋々といった口調を意識してクラスメイトの淫らな希望を受け入れた。

「べ、別にいいよ。翔の家に遊びに来た時だけなら。お小遣いが増えるのは、嬉しいし……」
「へへっ、良かった。そしたら、また頼むよ」
「でもっ! 他のヤツにはもう言うなよ!」
「わかってるよ」
「正田と清水はもう、しょうがないけど、約束を破ったらチンコ噛みちぎってやる」
「こわぁ……」
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