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第五章 人体再生
魂の注入装置3
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その時、再び閃いた。
理科で習った元素表が頭に浮かんだ。
「翁じい元素表よ元素表。水素から始まってオガネソンまで118ある地球上の元素を試してみる。それが地球上で見つかった元素の全てよ、きっとその中に《魂のベッド》となるのにふさわしい強度と素性を持つものがある筈だわ。
でないと地球では魂の注入は無理って事にならない? 」
「分かりました。片っ端から集めましょう」
「「おー」」
そして翁じいがあらゆる手を使い、軽トラックで元素を集め始めた。
何しろお金はいっぱいある。
ママとパパはこの為にお屋敷を除く全ての財産をお金に換えてくれたんだ。
それを代行したのが小竹林翁弁護士——翁じいだ、感謝しきれない。
中には実験の途中で一瞬だけ現れる元素もあったし、放射線を放つものもあったけど、そこは月の技術を屈指してルナが作った特殊ポットに入れて運んだ。
正攻法だろうが裏技だろうが手に入れられないものなどなかった。
『実弾』がいつでも役に立った。
元素やその化合物その物の値段というより、大半が謝礼金や手数料、協力金だったから。
それが何千万だろうが何億だろうが惜しまなかった。
どんなに地球に貢献している企業です、地球に貢献している研究室です、と謳っていても実際は全てお金がからんでいる。
まあ地球人そのものが、お金という価値でしか判断できない社会に生きているから、誰も否定できない行為だけど………
私とルナママは翁じいが持ってきてくれた元素を片っ端から《魂の注入装置》にかけてみた。
でも気体や液体の物はポットの中で爆発するか蒸発した。
個体の物は砕け散るか溶けるか、燃え出した。
透明なポットはどんな状況になろうが決して割れない。ガラスのように見えるけど全く違う素材でできているみたい。
そして一つの素材の試験が終わると中を完璧にクリーンな状態にするのだから、これも驚きだった。
次々と壁に貼った元素表にバッテンが書かれていく。
どれもこれも、魂のエネルギーを受け止める強度と素性を持ち合わせいない。
理科で習った元素表が頭に浮かんだ。
「翁じい元素表よ元素表。水素から始まってオガネソンまで118ある地球上の元素を試してみる。それが地球上で見つかった元素の全てよ、きっとその中に《魂のベッド》となるのにふさわしい強度と素性を持つものがある筈だわ。
でないと地球では魂の注入は無理って事にならない? 」
「分かりました。片っ端から集めましょう」
「「おー」」
そして翁じいがあらゆる手を使い、軽トラックで元素を集め始めた。
何しろお金はいっぱいある。
ママとパパはこの為にお屋敷を除く全ての財産をお金に換えてくれたんだ。
それを代行したのが小竹林翁弁護士——翁じいだ、感謝しきれない。
中には実験の途中で一瞬だけ現れる元素もあったし、放射線を放つものもあったけど、そこは月の技術を屈指してルナが作った特殊ポットに入れて運んだ。
正攻法だろうが裏技だろうが手に入れられないものなどなかった。
『実弾』がいつでも役に立った。
元素やその化合物その物の値段というより、大半が謝礼金や手数料、協力金だったから。
それが何千万だろうが何億だろうが惜しまなかった。
どんなに地球に貢献している企業です、地球に貢献している研究室です、と謳っていても実際は全てお金がからんでいる。
まあ地球人そのものが、お金という価値でしか判断できない社会に生きているから、誰も否定できない行為だけど………
私とルナママは翁じいが持ってきてくれた元素を片っ端から《魂の注入装置》にかけてみた。
でも気体や液体の物はポットの中で爆発するか蒸発した。
個体の物は砕け散るか溶けるか、燃え出した。
透明なポットはどんな状況になろうが決して割れない。ガラスのように見えるけど全く違う素材でできているみたい。
そして一つの素材の試験が終わると中を完璧にクリーンな状態にするのだから、これも驚きだった。
次々と壁に貼った元素表にバッテンが書かれていく。
どれもこれも、魂のエネルギーを受け止める強度と素性を持ち合わせいない。
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