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第五章 人体再生
魂の注入装置2
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「うーん、翁じいどうやったら鉄ちゃんの魂が分かると思う? 」
「そうですな………」
「うーん」
「そうっか! 」
しばらく考えていた翁じいが閃いた。
「なに? 」
「いやいや、ご先祖さまがここに来て見守っているのはなぜか考えてみたんです。『愛』です、愛があるからこそ集まってきたんです。月夜姫が心配で———」
「そうだ、月菜女王様が言ってました『愛は時空を超える』と! 」
ルナママが叫んだ。
「はい、だから月夜姫の愛に鉄ちゃんは反応するんではないでしょうか? 」
「私の『愛』? どうすればいいの? 」
「鉄ちゃんの事を思って呼び掛ければいいのではないでしょうか?
きっと反応する筈です。
お葬式で故人が使っていた椅子が動いたり、声が聞こえたり、気配がしたり、七十年も生きていると沢山経験してきました。
これはみんな現世に集まった人々が発する故人への愛に、肉体を無くした魂が反応したからだと思います。
そうに違いありません」
「分かったやってみる」
私はそう言うと両手を胸で握り締め、目を閉じた。
鉄ちゃん絶対私が生き返らせる、このまま肉体だけが動いてるだけなんて絶対嫌だ。
鉄ちゃんお願い、月夜の思いに反応して下さい。
真剣に真剣に思いを込めた。
「おおー月夜姫、目を開けて下さい! 」
モニターを見ていた翁じいが叫ぶ。
どうしたの?
目を開けてモニターを見た。
すると3111とナンバリングされた青い光だけが点滅していた。
「これだ、鉄ちゃんだ。ルナママ3111番に狙いを定めて、ラッパを動かして! 」
「了解です」
《魂の吸引器》のラッパが3111番に方向を定めると、奥行きを計算して出力が調整される。
「行きますよ」
モニターの《魂の吸引器》がオンに切り替わると点滅していた3111番の青い光が消えた。
そしてラッパの根元が青色に光る。
「光った! 」
「転送します」
ルナママが別のスイッチをオンにする。
と、再生細胞に向かってロートから魂が噴射される。
ラッパの根元の青色が消え、収納ポットの底部が青色に光った。
「やった! 入った」
ぼっ!
再生細胞は粉々に砕け散り、底部の光が消えた。
「えええええええ、駄目だ。魂がベッドに乗らない」
うーんうーんうーん。
魂のエネルギーは相当強いんだ。
これを受け止められる強度を持ち素性の相性がいい物質じゃないと駄目なんだ、きっと………
「そうですな………」
「うーん」
「そうっか! 」
しばらく考えていた翁じいが閃いた。
「なに? 」
「いやいや、ご先祖さまがここに来て見守っているのはなぜか考えてみたんです。『愛』です、愛があるからこそ集まってきたんです。月夜姫が心配で———」
「そうだ、月菜女王様が言ってました『愛は時空を超える』と! 」
ルナママが叫んだ。
「はい、だから月夜姫の愛に鉄ちゃんは反応するんではないでしょうか? 」
「私の『愛』? どうすればいいの? 」
「鉄ちゃんの事を思って呼び掛ければいいのではないでしょうか?
きっと反応する筈です。
お葬式で故人が使っていた椅子が動いたり、声が聞こえたり、気配がしたり、七十年も生きていると沢山経験してきました。
これはみんな現世に集まった人々が発する故人への愛に、肉体を無くした魂が反応したからだと思います。
そうに違いありません」
「分かったやってみる」
私はそう言うと両手を胸で握り締め、目を閉じた。
鉄ちゃん絶対私が生き返らせる、このまま肉体だけが動いてるだけなんて絶対嫌だ。
鉄ちゃんお願い、月夜の思いに反応して下さい。
真剣に真剣に思いを込めた。
「おおー月夜姫、目を開けて下さい! 」
モニターを見ていた翁じいが叫ぶ。
どうしたの?
目を開けてモニターを見た。
すると3111とナンバリングされた青い光だけが点滅していた。
「これだ、鉄ちゃんだ。ルナママ3111番に狙いを定めて、ラッパを動かして! 」
「了解です」
《魂の吸引器》のラッパが3111番に方向を定めると、奥行きを計算して出力が調整される。
「行きますよ」
モニターの《魂の吸引器》がオンに切り替わると点滅していた3111番の青い光が消えた。
そしてラッパの根元が青色に光る。
「光った! 」
「転送します」
ルナママが別のスイッチをオンにする。
と、再生細胞に向かってロートから魂が噴射される。
ラッパの根元の青色が消え、収納ポットの底部が青色に光った。
「やった! 入った」
ぼっ!
再生細胞は粉々に砕け散り、底部の光が消えた。
「えええええええ、駄目だ。魂がベッドに乗らない」
うーんうーんうーん。
魂のエネルギーは相当強いんだ。
これを受け止められる強度を持ち素性の相性がいい物質じゃないと駄目なんだ、きっと………
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