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第三章 ボラン島と月夜姫
憎っくき鬼塚原左門二2
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鉄ちゃんの心臓に弾が当たった。
「きゃああああああ! 」
私が悲鳴を上げると同時に鉄ちゃんの体が地面に倒れた。
「二人っきりって言っただろう、ハハハハハハ! さあお嬢様イガジウムを持って一緒にお屋敷に行きましょうか、あの変な車でね」
「鉄ちゃん、鉄ちゃん、鉄ちゃん、死なないで、クッソー」
私は怒りか、憎しみか、表現できない感情に揺り動かされ、髪の毛が逆立ちヘルメットが弾け飛んだ。
手のひらのお印が銀色から金色に変わると輝き、その手を鬼塚原に向けると、空中で手を振った。
パシン!
私は触りもしないで鬼塚原の拳銃を手から弾け飛ばした。
「なに! お前も術が使えるのか」
「生かしておけない、お前を殺す」
私の髪が完全に上に向かってそびえ立ち、全身に殺気が溢れた。
「なにっ? 」
私は鬼塚原の首に向けて両手を伸ばすと、空気を掴んだ。
と、離れている鬼塚原の首が締まっていく。
「ひひー、苦しい苦しい」
「死ね、死んでしまえ」
私は悲痛な声で叫んだ。
「助けて助けて、苦しい」
「誰が助けるもんか、自業自得だ、月夜がお前の最後を看取ってやる」
私は更に力を入れて宙を握った。
それと同時に離れている鬼塚原の首が締まっていく。
そして口から泡を吹き出した。
「ひぃい………」
もう一息だった。
その時声が聞こえた。
「月夜! 辞めて、あなたの魂が穢れる」
えっ、ルナ? 違う、本当のママの声だ。
私は思わず手を緩めた。
鬼塚原は泡を吹いたままその場に崩れ落ちた。
そしてママと私は声を揃えて叫んだ。
「「吹っ飛びな」」
そのとたん、鬼塚原の体は坑道から入り口に向かって吹っ飛んで行った。
そして外に出ると地面に叩きつけられた。
身体中が骨折して、気絶したが生きている。
はあはあはあ………
肩で息をしていると、私に目の前にママが現れた。あのホログラムと一緒で白いドレスを着て優しい笑顔をしたママだった。
「ママ、どうして………」
「魂は無くなりません、いつも傍にいるんですよ」
私はママを見て涙が溢れた、そして抱きついたが、体をすり抜けただけだった。
「ごめんね、触れる事はできないの、でも月夜、今こそ落ち着いて、鉄ちゃんを助けれるのはあなたしかいません」
「そうだ、鉄ちゃん! 」
私は地面に倒れている鉄ちゃんを見た。心臓から流れ出た血は当たり一面に広がっていた。
「鉄ちゃん、死ぬな、鉄ちゃんは月夜のダイヤモンドマンじゃなかったのー! 」
大声で叫んだ、その時。
「月夜の体を借りますよ」
ママはそういうと私の中に入ってきて、ペンダントを持った。
「きゃああああああ! 」
私が悲鳴を上げると同時に鉄ちゃんの体が地面に倒れた。
「二人っきりって言っただろう、ハハハハハハ! さあお嬢様イガジウムを持って一緒にお屋敷に行きましょうか、あの変な車でね」
「鉄ちゃん、鉄ちゃん、鉄ちゃん、死なないで、クッソー」
私は怒りか、憎しみか、表現できない感情に揺り動かされ、髪の毛が逆立ちヘルメットが弾け飛んだ。
手のひらのお印が銀色から金色に変わると輝き、その手を鬼塚原に向けると、空中で手を振った。
パシン!
私は触りもしないで鬼塚原の拳銃を手から弾け飛ばした。
「なに! お前も術が使えるのか」
「生かしておけない、お前を殺す」
私の髪が完全に上に向かってそびえ立ち、全身に殺気が溢れた。
「なにっ? 」
私は鬼塚原の首に向けて両手を伸ばすと、空気を掴んだ。
と、離れている鬼塚原の首が締まっていく。
「ひひー、苦しい苦しい」
「死ね、死んでしまえ」
私は悲痛な声で叫んだ。
「助けて助けて、苦しい」
「誰が助けるもんか、自業自得だ、月夜がお前の最後を看取ってやる」
私は更に力を入れて宙を握った。
それと同時に離れている鬼塚原の首が締まっていく。
そして口から泡を吹き出した。
「ひぃい………」
もう一息だった。
その時声が聞こえた。
「月夜! 辞めて、あなたの魂が穢れる」
えっ、ルナ? 違う、本当のママの声だ。
私は思わず手を緩めた。
鬼塚原は泡を吹いたままその場に崩れ落ちた。
そしてママと私は声を揃えて叫んだ。
「「吹っ飛びな」」
そのとたん、鬼塚原の体は坑道から入り口に向かって吹っ飛んで行った。
そして外に出ると地面に叩きつけられた。
身体中が骨折して、気絶したが生きている。
はあはあはあ………
肩で息をしていると、私に目の前にママが現れた。あのホログラムと一緒で白いドレスを着て優しい笑顔をしたママだった。
「ママ、どうして………」
「魂は無くなりません、いつも傍にいるんですよ」
私はママを見て涙が溢れた、そして抱きついたが、体をすり抜けただけだった。
「ごめんね、触れる事はできないの、でも月夜、今こそ落ち着いて、鉄ちゃんを助けれるのはあなたしかいません」
「そうだ、鉄ちゃん! 」
私は地面に倒れている鉄ちゃんを見た。心臓から流れ出た血は当たり一面に広がっていた。
「鉄ちゃん、死ぬな、鉄ちゃんは月夜のダイヤモンドマンじゃなかったのー! 」
大声で叫んだ、その時。
「月夜の体を借りますよ」
ママはそういうと私の中に入ってきて、ペンダントを持った。
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