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第二章 月人《つきびと》
地球へ2
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「だから、かぐや姫は地球へ行った」
「はい、かぐや姫も勇気がありますが、その母上も更に勇気がいた事でしょう。
産まれたばかりの可愛いい娘を、いわば、戦場の最前線へ送り込んだんですから、それも10センチにも満たない大きさにして、竹の中に転送したんです。
いくら母国の為とは言え、そうそう出来る事ではありません。
そしてかぐや姫は月人の為に地球人とご結婚なさって、ご自身の身を持って寿命を長めるご研究をなさった。女王様となるのにふさわしい御家系です」
「すごいプレッシャー」
「ですが時代が変わっています。女王様だけ苦労する事はありません。《肉体改造装置》《魂の注入装置》は月菜元女王様が完成させたのです。あとは月人と協力して《イガジウム》と《魂のベッド》を見つけるだけです。
どうか人生を楽しんでください。
今までずっと苦労してきた血縁の末裔です。歴代の母上も地球人の父上もそれを望んでいる事でしょう」
——でも、そんなの嫌だな。
私はジーヤンの言葉を思い出しながらそう思った。
私だって月夜女王だ、月人の為に何かしたい、かぐや姫の時代からそうして来たように………せっかくママが完成させた装置は私が動かす。
絶対、絶対、絶対、動かしてみせる。
まずはイガジウムを探さなきゃ、どうすればいいんだろう?
私は青い地球を見つめてイガジウムと龍の首の珠の記憶を追った。
考えながら窓の外を見ている。
目に入ってくるのは、白い雲、青い海、そして緑の大地。
遠目から見ると、ビルなんか黒い点々にしか見えないちっぽけな物だ。
地球には、月では人が作らないといけない、そうでないと生きられない、水が豊富にある。
それなのに資源を消費するだけで何も生み出していない、それどころか地球を破壊するばかりだ。
資源や領土を取り合いながら、争いながら………
地球人は、地球に甘えているだけなんじゃないか?
うん? 白い雲?
私は雲を見つめた。
雲はふかふか自由に動いていた。
あ、あ、あ、あ………
そうだ!
地球だ、地球だ、地球に聞けばいいんだ。
と、私はペンダントを持った。
「はいルナママ」
ペンダントが光った。
「はい月夜女王様、じゃなかった月夜姫。かぐやからそうお呼びする様に聞いております」
「ありがとう、ルナママにやってもらいたい事があるんだ」
「なんでしょう? 」
「はい、かぐや姫も勇気がありますが、その母上も更に勇気がいた事でしょう。
産まれたばかりの可愛いい娘を、いわば、戦場の最前線へ送り込んだんですから、それも10センチにも満たない大きさにして、竹の中に転送したんです。
いくら母国の為とは言え、そうそう出来る事ではありません。
そしてかぐや姫は月人の為に地球人とご結婚なさって、ご自身の身を持って寿命を長めるご研究をなさった。女王様となるのにふさわしい御家系です」
「すごいプレッシャー」
「ですが時代が変わっています。女王様だけ苦労する事はありません。《肉体改造装置》《魂の注入装置》は月菜元女王様が完成させたのです。あとは月人と協力して《イガジウム》と《魂のベッド》を見つけるだけです。
どうか人生を楽しんでください。
今までずっと苦労してきた血縁の末裔です。歴代の母上も地球人の父上もそれを望んでいる事でしょう」
——でも、そんなの嫌だな。
私はジーヤンの言葉を思い出しながらそう思った。
私だって月夜女王だ、月人の為に何かしたい、かぐや姫の時代からそうして来たように………せっかくママが完成させた装置は私が動かす。
絶対、絶対、絶対、動かしてみせる。
まずはイガジウムを探さなきゃ、どうすればいいんだろう?
私は青い地球を見つめてイガジウムと龍の首の珠の記憶を追った。
考えながら窓の外を見ている。
目に入ってくるのは、白い雲、青い海、そして緑の大地。
遠目から見ると、ビルなんか黒い点々にしか見えないちっぽけな物だ。
地球には、月では人が作らないといけない、そうでないと生きられない、水が豊富にある。
それなのに資源を消費するだけで何も生み出していない、それどころか地球を破壊するばかりだ。
資源や領土を取り合いながら、争いながら………
地球人は、地球に甘えているだけなんじゃないか?
うん? 白い雲?
私は雲を見つめた。
雲はふかふか自由に動いていた。
あ、あ、あ、あ………
そうだ!
地球だ、地球だ、地球に聞けばいいんだ。
と、私はペンダントを持った。
「はいルナママ」
ペンダントが光った。
「はい月夜女王様、じゃなかった月夜姫。かぐやからそうお呼びする様に聞いております」
「ありがとう、ルナママにやってもらいたい事があるんだ」
「なんでしょう? 」
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