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第一章 地球人と月夜姫
眼を覚ますとそこは……2
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「そっか、ルナにはお母さんがいないものね、でもね私の優しいお母さんだ。お母さんっていつも子どもが心配で、時にはうざったくなって怒り出したりするけどね」
「………」
「私も本当のお母さんに会った事ないけど、ふーせんママが『私はみんなが本当の子どもだと思ってます。特別扱いは致しません』って言ってね、愛してくれたから、なんとなくわかる」
「愛ですか………」
ルナはトーンが下がった、何やら計算するか、データベースと照らし合わせているようだ。
「うん、何が愛って言われると難しいけど、心配するのも怒るのも、ほっぺにキスするのも愛なんだって、時には憎んだり、喜んだり、泣いたり、ぜーんぶ愛なんだって、面白いよね」
「難しいですね」
「あはは、考えるとなんだかめちゃくちゃだぁ」
「あっ」
「どうしたの? 」
「私の回路が少し成長しました。お母さんって何かを学習した結果です」
「すごーい」
「ちょとまってて下さいね、お料理を作りましょうね」
「そうそうお料理作るのも愛を込めて作ると美味しいそうだよ」
「愛………ですか」
「ルナの料理楽しみに待ってるよ、ご飯も炊いてね」
「はい」
そういうとルナの音声は途切れた。
「くっくっくっ………」
「あっ翁じい、聞いてたな」
「だってこんなに傍にいるんですから、嫌でも聞こえます」
と、あの白い車の運転席で、操縦している後ろ姿が見えた。
「あのルナが、たじたじですね」
「悪いことしたかしら」
「いえいえ、相手はどんなに優秀でも人工知能ですから」
「でも、感情もあるし、人間より人間らしいわ」
「確かにそうでございます。そのようにアウトプットするよう作られております」
「ところで翁じい、私は車に乗ってるの? 」
「そうです、リムジンタイプに変形してベッドを出しています、地下200メートルのラボから、ルナの操る端末ロボットで車まで運んでもらいました」
「なるほど、で、ルナはどこで料理するの? 」
「トランクが冷蔵庫になっていまして、その横に調理マシンが設置されているようです」
「へー」
「二人だと一カ月は、毎日三食食べらるくらいの食材が入る冷蔵庫になってます」
かぐや一族なら出来るかも、もう、あんまり驚かない。
「………」
「私も本当のお母さんに会った事ないけど、ふーせんママが『私はみんなが本当の子どもだと思ってます。特別扱いは致しません』って言ってね、愛してくれたから、なんとなくわかる」
「愛ですか………」
ルナはトーンが下がった、何やら計算するか、データベースと照らし合わせているようだ。
「うん、何が愛って言われると難しいけど、心配するのも怒るのも、ほっぺにキスするのも愛なんだって、時には憎んだり、喜んだり、泣いたり、ぜーんぶ愛なんだって、面白いよね」
「難しいですね」
「あはは、考えるとなんだかめちゃくちゃだぁ」
「あっ」
「どうしたの? 」
「私の回路が少し成長しました。お母さんって何かを学習した結果です」
「すごーい」
「ちょとまってて下さいね、お料理を作りましょうね」
「そうそうお料理作るのも愛を込めて作ると美味しいそうだよ」
「愛………ですか」
「ルナの料理楽しみに待ってるよ、ご飯も炊いてね」
「はい」
そういうとルナの音声は途切れた。
「くっくっくっ………」
「あっ翁じい、聞いてたな」
「だってこんなに傍にいるんですから、嫌でも聞こえます」
と、あの白い車の運転席で、操縦している後ろ姿が見えた。
「あのルナが、たじたじですね」
「悪いことしたかしら」
「いえいえ、相手はどんなに優秀でも人工知能ですから」
「でも、感情もあるし、人間より人間らしいわ」
「確かにそうでございます。そのようにアウトプットするよう作られております」
「ところで翁じい、私は車に乗ってるの? 」
「そうです、リムジンタイプに変形してベッドを出しています、地下200メートルのラボから、ルナの操る端末ロボットで車まで運んでもらいました」
「なるほど、で、ルナはどこで料理するの? 」
「トランクが冷蔵庫になっていまして、その横に調理マシンが設置されているようです」
「へー」
「二人だと一カ月は、毎日三食食べらるくらいの食材が入る冷蔵庫になってます」
かぐや一族なら出来るかも、もう、あんまり驚かない。
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