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⑩『委員長の告白』
しおりを挟むはぁ~……
昨日、かんなちゃんに宣言してしまった。
『私……ゆきちゃんに告白してみるっ!!!』
勢いよく息巻いたものの、
ゆきちゃんを目の前にすると緊張して震える。
私はかんなちゃんのほうを見た。
かんなちゃんは私と目が合ったあと、
ゆっくり頷いた。
いや、なんの!?
なんの頷き!?
と、とりあえず、
ゆきちゃんに告白する場所を考えないと。
放課後、どこで?
教室?屋上の扉前?
いや、あそこはちょっと恥ずかしい思い出が…
じゃあ公園?
いや、キスの残像がチラつく…
はぁ~、どうしよう……
いや場所なんか関係ない!
気持ちを伝えるのが重要なんだ!
みずきちゃんもそう言ってたし!
…そういえば今日みずきちゃん来てないなぁ…
まぁあのカップルは日曜日にちゅっちゅし過ぎて
2人して月曜日休むパターン多いから、
多分今日もそんなところだろう。
それより自分の心配しなきゃ……
お昼までまだ時間はある…
じっくり考えよう。
~お昼休み~
全然思いつかない!!!
やっぱり私は臆病だぁ~好きな人に気持ちひとつ伝えれないなんてぇ……
顔を伏せてると、ゆきちゃんから話しかけてきた。
ゆ「か~がりん!どおしたのぉー」
ゆゆゆゆきちゃん!?
おおお落ち着けけけ……
冷静に…冷静に……私は委員長…私は委員長…
かが「大丈夫。ちょっと眠かっただけだよ。」
ゆ「そうなの?珍しいねっ」
よし、今だ。
かが「あ、あのね。ゆきちゃんに話があるの。放課後…時間ある?」
ゆ「ん?いいよ。」
かが「ありがとう。じゃあ放課後、公園で。」
ゆ「わかったよ!公園で!」
よし、約束をとりつけた。
もうあとには引けない。
後は私の気持ちを伝えるだけ。
そして放課後。
私は公園に向かった。
今までに無い緊張で足がすくむ。
正直怖い。
気持ちを伝えて今の友達関係が壊れたりしたら…
たまらなく怖い。
けど、かんなちゃんは私を応援してくれてる。
みずきちゃんも背中を押してくれた。
伝えなきゃ!私の気持ちを!
歩いてたらゆきちゃんが待っていた。
ゆ「おーい!かーがりーん!」
遠くから手を振ってくれている。
私は勇気を持ってゆきちゃんのいるほうへ走った。
かが「おまたせぇ。待たせてごめんね。」
ゆ「大丈夫だよ!それより私に話って?」
かが「あ、あのね……」
心拍音が聞こえそうな程ドキドキしてる。
かが「私ね……」
上手く口がまわらない。
しっかりしろ!
かが「ずっと前から……」
やばい。泣きそう。
ダメだ。堪えて。
私は深呼吸した。
かが「ゆきちゃんのことが…好きです!!!」
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