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⑦『二人の時間』
しおりを挟む今日は1日中ソワソワした。
昨日の淫紋事件(第6話参照)のせいで、
到底落ち着いていられない。
しかも、今日はやたらとゆきちゃんと目が合う日だった。
いつもなら嬉しいけど、今日はダメだ。
目が合う度にムラムラ…じゃなかった。
ソワソワする。
まるで淫紋までバレてるんじゃないかと思ってしまう。
いやそれはそれで興奮するけど……
とにかく今日は疲れた。
まぁ私が悪いんだけど。
いつもの図書館でへたれる私。
そうしたらかんなちゃんが到着した。
かん「おつかれ。今日はなんか疲れてるな。」
かが「かんなちゃん。おつかれさまぁ」
ふぅっと一息入れる私。
かん「恋する乙女は大変だな。」
かんなちゃんは私をみて言った。
かが「や、やめてよぉ~…///」
思わず顔が赤くなる。
かん「じゃあ、今日もよろしく頼むよ。かがり先生。」
かんなちゃんは微笑んだ。
そんなかんなちゃんを私は無意識にじっとみつめていた。
かん「ん?どうした?」
かが「あ、いや、なんでもない!。さっ!授業を始めますッ!」
あれ?なんだろうこの気持ち。。。
かんなちゃんといるとなんか…落ち着く気がする。
それから1時間半程勉強した。
かんなちゃんは本当に一生懸命学ぼうとしている。
なんでそんな必死になって勉強するようになったのか理由はまだ聞いていない。
けど、そんなことはもうどうでもよくなった。
今はこの時間が楽しいから。
時計の針は5時をさしていた。
いい時間帯だ。区切りのいいところで今日は終了。
かん「今日もありがとう。」
かが「どういたしまして!」
私たちは身支度をしだす。
かん「で、今日はやけに疲れていたがどうしたんだ?」
かんなちゃんが聞いてきた。
かが「あぁ、今日はゆきちゃんとやたら目が合っちゃって…」
かん「ん?良かったじゃないか。」
かが「いや、よかったんだけど淫紋シールが…………!!?」
し、しまったぁ!!つい口が!!
かん「・・・いんもん?」
まずい…なんとか誤魔化さないと…
かが「あ、あ、あ、あれあれあれだよ!陰毛!陰毛の除毛シールが痒くてさぁ!」
いったいなにを言ってるんだ私はぁ!!!
かん「??はぁ?」
かんなちゃんも何言ってんだこいつみたいな顔しちゃってるじゃん!!!
も、もうダメだぁ~…
かん「よ、よく分からないが、大変なんだな…」
かが「そ、そうなんだよぉ~ホント大変でさぁ…たはは~…」
消えたいッ!!
今すぐここから、消えたい!!!
私たちは図書館をあとにした。
かん「そうだ。よかったら今週の日曜日、映画館に行かないか?」
かが「えぇ!?」
まさかの誘いに驚く。
かん「いつも勉強みてもらってる礼だ。前に観たいって言ってた映画あっただろう?迷惑じゃなければアタシと一緒に行かないか?」
確かに観たい映画があると
うっすらと言った記憶がある。
かんなちゃん覚えててくれたんだぁ。
かが「ありがとう。一緒に観に行こっ!」
かんなちゃんは優しく微笑んだ。
今週の日曜日…楽しみだなぁ。
私たちは少し雑談しながら帰った。
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