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④『委員長の恋と友情』
しおりを挟む放課後。
かんなは図書館でかがりを待っていた。
どうやらかがりは委員会で少し遅くなるらしい。
委員長も大変だなと思いつつ、
図書館で勉強しながら、かがりが来るのを待つ。
一方その頃、
委員会が終わったかがりは急いでいた。
走るかがりが向かう先は、トイレだ。
相変わらず我慢してイッキに出すという、
『おしがま』行為をしていた。
かが「((やばい…出ちゃう….///))」
いつもより委員会が遅くなったのか
今日はなんだかヤバそうだ。
かが「((もう少し!!))」
勢いよく個室に入った瞬間、
気が緩んだのかチョロっと出てしまった。
急いで便座に座るかがり。
かが「な…なんとか間に合ったァ…///」
しかし安堵するのもつかの間、
パンツを少し濡らしてしまったことに気がついた。
かが「あぁ…やっちゃった…」
やらかしたかがりは仕方無くパンツを脱ぎ、
カバンの中へ。
かが「((これからかんなちゃんと図書館で勉強だけど…バレないよね?))」
かがりはノーパンのまま女子トイレから出た。
その時!
?「「いえすッ!!」」
いきなりの大声に思わずビックリしてしまった。
大声のほうに目をやると犯人は、ゆきだった。
かが「え!?ゆきちゃん!?」
思わずスカートをおさえてしまう。
ゆ「さっきかがりんが凄い勢いで走って行ったから気になっちゃってさぁ!」
かが「((あぁ、みられてたのかぁ…けどゆきちゃんがこの時間居るのは珍しいなぁ))」
そう思っていたらゆきが近づいてきた。
ゆ「かがりん、おしっこ我慢してたでしょ?」
ギクッ!!
かが「((え!?バレた!?嘘!?ま、まさか…))」
動揺しているとゆきが確信した。
ゆ「やっぱり!どう?気持ちよかった?」
ニヤケ顔でこちらを覗くゆき。
全て見透かされてる…
そんな気持ちになったかがり。
かが「き…気持ちよかったよ…///」
正直に言ってしまった。
沸騰しそうなほど顔が赤くなった。
ゆ「いいなぁ!…ねぇ!今から一緒に遊ばない!?久しぶりにさ!」
ゆきからの突然の誘い。
かがりはつい嬉しくなった。
しかし、かんなとの約束があった。
かが「あ、ごめんね…この後用事あるんだぁ…」
ゆ「えぇ~そうなんだぁ残念…」
かが「ごめんねぇ」
ゆきがガクッと肩を落とす。
本当は凄く行きたいけど、
かんなとの約束をすっぽかすわけにはいかない。
けど、少し申し訳なくなる。
ゆ「いいよ!また遊ぼう!!約束だよ?」
そう言ったゆきは小指を出した。
なんの小指か全くわからず首を傾げるかがり。
ゆ「指切りげんまん!!また遊ぶ約束!」
かが「((あぁ!指切りか!!ふふっ。ゆきちゃんも可愛いことするんだぁ♡))」
小指の意味を理解したかがりは小指を出した。
その後、よく分からない指切りげんまんをし、
かがりはかんなの待つ図書館へ向かった。
20分後。
ようやく図書館についたかがり。
かが「かんなちゃーん。遅くなってごめんねぇ」
かん「お疲れ。委員長も大変だな。」
かんながフッと微笑む。
すっかり仲良くなった2人。
今日もまた2人で勉強の時間が始まった。
けど、片思いのゆきからの誘いがあった
かがりはニヤケが止まらない。
かが「((あぁ♡ゆきちゃんと指切りしちゃった♡小指から伝わるゆきちゃんの体温、感触…しばらく小指は洗えないなぁ…///))」
虚空を見ながらニヤケるかがりにちょっと引くかんな。
かん「お、おい。どうした?ちょっと気持ち悪いぞ。」
かが「うぇあ!?あ、ご、ごめん!」
かん「…そういえばさ」
かんなが切り出した。
かん「お前、ゆきのこと好きなのか?」
かが「!?」
動揺するかがりをみて察するかんな。
かん「やっぱりな。」
かが「な、な、な、なんで!?」
かん「学校でのお前を見てればわかる。」
そんな分かりやすかったかと焦るかがり。
かん「アタシで良ければ話聞くぞ?」
かんなが微笑む。
かが「あ、ありがとう。」
赤らめるかがりと微笑むかんな。
また友情が深まった気がしたかがりだった。
かん「あと、一つ聞きたいんだが…お前なんでパンツ履いてないんだ?」
かが「「ふぇぁあ!!!???」」
きっちりバレてました。
応援ありがとうございます!
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