『ブラックボックス』

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〜第5章〜

157.『それぞれの戦い リンvsシロサキ』

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取っ組み合いながら2階の教室の窓から落ちるリンとシロサキ。


シロ「クソが!!!」

シロサキはリンの頭に銃弾を浴びせようとしたが弹づまりを起こした。

シロ「ッ!?ジャム!?」

シロサキはジャムった銃を手放し、刺さっているサバイバルナイフを引き抜き、リンの肩に突き刺した。

シロ「死ねぇ!!」

刺されてもけしてシロサキを離さないリン。

リン「お前は許さない!シロサキぃ!!」


大きな音をあげ、2人は小屋の屋根に落下した。


ハナ「シロサキ様!!!!」


ハナは窓から落ちたシロサキの名前を叫ぶ。


みつれはハナに叩き落とされた銃を拾い、叫んだ。


みつ「動くな!!!」


トドロキとハナはピタリと止まった。



ハナはゆっくりみつれに振り返る。


みつ「ッ!?」


みつれはハナの顔をみて驚いた。

ハナは涙を流しながらみつれとリンに対し怒りが滲み出ていた。
ハナは肩で息をしながらみつれを睨む。


みつ「ハ、ハナさん……」


ハナ「殺す………殺す!!!」

ハナはみつれに向かって走る。

みつれはハナに引き金を引けなかった。

その時、みつれの後ろにある窓からしおんが飛び出して来た。

しおんはハナに体当たりし、みつれの前に立った。


みつ「しおん!?」


しお「ハナさんは僕が!!みつれさんはトドロキを!!」

トドロキは逃げ出そうとしていた。


みつ「頼んだぞ!!」


みつれはトドロキを追いかける。



教室にはしおんとハナ。


ハナ「邪魔するな……」


しお「ハナさん……足止めさせてもらいます!」

構えるしおん。

しおんとハナは拳を交えた。



2階から落下したリンとシロサキ。

土煙にまじりながら2人は取っ組み合いをしていた。


シロ「死ねオラ!!!」

シロサキは落ちていた石をリンの頭に叩きつける。

リン「うっ!!この!!!」

リンはシロサキの髪を掴み、地面に叩きつける。

お互い怯まず殴打しあう。

2人とも血を流しボロボロだった。


シロ「この…ッ!?どけ!!」

シロサキはリンの肩に突き刺さったナイフをグッと掴む。


リン「ぐぁああ……」

激痛のあまり力が抜けたリンはスキをあたえてしまい、再びシロサキに石で頭を叩きつけられる。

リンはシロサキの身体から離れ、横に倒れる。


シロ「はぁ…はぁ……」


リン「はぁ………はぁ……」


お互いフラフラしながら立ち上がる。


リンもシロサキもお互い頭から血を流している。

シロ「はぁ……はぁ……ぶっ殺す………」

シロサキは落ちていた木材を拾い上げる。


リン「はぁ……はぁ……こっちのセリフだくそやろう………」


お互い雄叫びをあげながら再び激突する。


シロサキは木材を振りかぶってリンの身体に叩きつけた。

リンは怯まず、シロサキの顔を殴る。

シロ「ぐ…ッ!!……オラぁぁ!!」


再び木材を叩きつけた。

リンは腕でガードしたが勢いに負けて吹き飛ばされる。


リン「うぁッ!」

すかさずトドメをさしにくるシロサキ。


リンの頭を狙って木材を振りかぶる。


シロ「死ねや!!!!」


リンは咄嗟に肩に突き刺さったナイフを抜き、ナイフで木材を受け止める。


シロ「ッ!?」

木材に深く刺さったナイフはシロサキが引いても離さなかった。


シロ「この……死に損ないがぁ!!!」


シロサキは木材を手放し、リンに何度も蹴りを入れる。


リン「ぐっ!!」

リンはシロサキの足を掴み、自ら身体を回転させてシロサキの体勢を崩す。


体勢を崩され膝をつくシロサキ。

リンはすぐさま起き上がり、シロサキを殴った。


リン「お前だけは!!絶対に!!許さない!!!」


シロサキが今までしてきたことを思い出していた。

自分を監禁したこと。
警察署を爆破したこと。
ハナを拉致したこと。

リンは怒りをシロサキにぶつける。


シロ「調子に……乗るな!!」

シロサキはリンの肩を掴み、刺し傷を抉った。


リンはよろめき、シロサキは立ち上がる。

シロサキは指についたリンの血をリンの目に目掛けて飛ばした。


リン「ッ!?」

リンは咄嗟に目を閉じた。



シロ「いい加減死ねや!!!」

シロサキはリンの髪を掴み、顔を何度も殴打する。



リン「ぐっ!!」


リンは何とかシロサキの拳を掴み背負い投げをする。

シロ「ッ!?ぐは……ッ!」


地面に叩きつけられた衝撃で木材の破片が飛び散り、シロサキの左目に刺さった。


シロ「あ"ぁ"ぁ"ぁ"あ"ぁ"!!!」

シロサキは左目を抑える。


リン「これで終わりだ……シロサキ。」


リンはシロサキの髪を掴み、地面に叩きつけた。


シロ「がッ……こ……の……」


シロサキは意識を失って倒れた。



リン「はぁ……はぁ……ハ……ハナ……ちゃ……」


リンはその場で倒れた。。。

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