147 / 190
〜第5章〜
142.『罠』
しおりを挟むリンからの電話の後、シロサキは・・・
シロ「ふふふ…。ハナ、お前の好きな先輩から電話だったぞ。『ハナちゃんは返してもらうぅ~』だってさ。」
ハナはシロサキの足を舐めていた。
ハナ「興味ありません。私はもうシロサキ様の『犬』ですから。」
ハナはもうリンのことは何も思っていなかった。
シロ「じゃあ、私が殺せと言ったら殺るか?」
ハナ「・・・はい。シロサキ様がお望みならば誰でも殺します。」
ハナの目は本気だった。
シロ「いい忠誠心だ。ハナ、お前をあの女に会わせるのが楽しみになってきたよ。」
シロサキは足でハナの顎をあげる。
シロ「お前がリンを殺したら、私はお前を愛してやる。」
ハナ「ありがとうございます…///シロサキ様に愛してもらえるよう必ず遂行致します。」
恍惚な表情でシロサキを見つめるハナ。
シロ「お前が寝てる間、リカさんとお前の今後を話し合った。……ハナ、お前を私の右腕として使うことにした。」
ハナは嬉しそうな顔をした。
ハナ「私が……シロサキ様の右腕………」
シロ「だがそのためにもお前の忠誠心を確認しなければならない。言ってることわかる?」
ハナ「リンを殺せばいいって事ですね?」
シロ「わかってるじゃないか。そうだよ。そしたらお前は私の右腕として働いてもらうし、お前を愛してやる。お前の全てをな。」
ハナ「はい。私やります。」
するとシロサキはハナにキスをした。
ハナ「あっ…///」
シロサキはハナの胸を揉んだ。
シロ「それでこそ私のモノだ。お前は私のそばを離れるなよ?」
ハナ「はい♡シロサキ様…///私はシロサキ様の為なら何でもします。どんなことでもします。私はシロサキ様のモノだから。シロサキ様に絶対服従を誓います。」
ハナはシロサキにあらためて絶対服従を誓った。
シロ「ふふふ……さぁ……来れるもんなら来てみなよ……リン。」
シロサキは不気味に笑った。
その一方、みつれはバイクを走らせていた。
みつ「しおん、なにか情報はみつかったか?」
みつれはインカムでしおんに問いかけた。
しお「んー……この工場めっちゃ広いよ。けど今も稼働してる工場なのになんでシロサキがそんな場所に?」
しおんは疑問を抱いていた。
廃工場ならまだしも、まだ現役で稼働している工場だ。
シロサキがなんでそこに潜伏しているのかわからなかった。
みつ「・・・罠の可能性もあるかもな。シロサキはリンが半グレ達を返り討ちにするのを読んでいたら……」
しお「リンさんは半グレに雇い主を聞き出し、雇い主に電話を掛けさせる……そして僕に逆探知をさせて誘き出す…。確かに有り得そうだね。」
2人は冷静に分析した。
しお「シロサキは僕たちを始末したがっているけど半グレ達だけじゃ始末出来ないと最初からふんでいて、わざと自分の足取りを掴めるように仕向けた……。ハナさんをエサにすればリンさんは確実に食いつくと分かっているはず……。そう考えるなら確実に罠だね。仮に警察官を大勢連れても工場ごと爆破すればいいだけだし、シロサキにとってそれは好都合だね。」
みつ「この間の総理邸の爆破は警察側の死者はゼロだったからな。ヤツとしても悔しかっただろう。」
しお「そうなるとかなり危険だよ。…どうする?ハナさんを助けたいけど、これはあまりにも分が悪いと思う。」
みつ「わかっている。だがチャンスでもある。ヤツの裏をかけば突破口があるはずだ。……しおん!工場の全体図、周りのセキュリティ、発信源の大体の位置を調べてくれ!」
しお「おっけー!」
みつれはスロットルをまわし、スピードを上げた。。。
0
お気に入りに追加
37
あなたにおすすめの小説

こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。



体育座りでスカートを汚してしまったあの日々
yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。


ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる