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〜第4章〜
106.『会議』
しおりを挟むリンは警察署に到着する。
ハナ「リン先輩!?どないしたんですかその傷!?」
ハナはすぐにリンの様子に気がついた。
リン「大丈夫だよハナちゃん。…行こう。」
2人は会議室に入り捜査会議が始まった。
内容はネットに流れた動画の件についての現状報告及び情報共有。
だが流出したばかりでその動画をまだ把握出来てない刑事が多かった。
結局会議は難航し、明確な方針も決まらず会議は終了した。
ハナ「はぁ~何もかもあんまり決まらん会議やったなぁ……」
リン「仕方ないよ。情報が少な過ぎるうえに国の均衡が崩れかねない事件なんだから。」
2人は会議室を一緒に出た。
ハナ「それよりリン先輩なんでそないな怪我してんですか!?ウチそっちのほうが気になってしゃーないわ!」
ハナはリンの怪我を心配していた。
リン「・・・ハナちゃんには事情を説明するよ。私の家に来て。」
ハナ「えぇ!?リン先輩んちに!?」
ハナは顔を赤らめた。
リン「行こ。ここでは話せないから。」
ハナ「わ、分かりました!なら行きましょ!」
リンはハナを連れて帰宅した。
ハナ「((は、は、初めてリン先輩に誘われた…///どないしよ…///))」
ハナは車内でドキドキしていた。
そんな状況じゃないのに何故か舞い上がってしまうハナ。
しかし家に着いた瞬間、ハナの一気に正気に戻された。
みつ「帰ってきたか。おかえり、リン。」
リン「ただいま、みっちゃん。」
ハナ「((なんでこの人がリン先輩の家おんねん…ッ!!まさか一緒に住んどんか!?そうなんか!?))」
みつ「ん?ハナさんも居たのか。こんばんは。」
ハナ「アハハ…みつれさんこんばんわー…。」
みつ「お邪魔なら帰るぞ?リン。」
みつれは帰る用意をしようとするがリンが止めた。
リン「いや、みっちゃんにも居て欲しい。お願い。」
みつ「・・・わかった。」
リン「さ、ハナちゃん座って。」
ハナ「し、失礼しますぅ。」
3人はテーブルを囲んで座った。
リン「突然呼んでごめんねハナちゃん。」
ハナ「いや全然かまへんですよ!!…それよりその傷のこと……それにみつれさんも怪我してますやん。何があったんです?」
リン「・・・今日の夕方頃、私とみっちゃんとしおん君で組織の人間の居場所に突撃したんだよ。」
リンは今日の出来事を説明する。
ハナ「ッ!そうや!しおん君!なんでしおん君おらんの!?」
みつ「それも含めて話します。まずリンの話を聞いてくれ。」
ハナ「・・・す、すんません」
リン「その相手は組織のハッカー ユウゼン。…しおん君の父親だよ。」
ハナ「え!?…うそやろ…」
ハナは驚いた表情をしていた。
リン「ハッカーのユウゼンを抑えればほぼ全ての情報が手に入るし、護衛も居ないから3人で捕らえようって思ってたの。……でも3人がかりでもダメだった。」
ハナ「逃げられたん?」
みつ「逆だよ。…私たちが逃げたんだ。」
ハナ「はぁ?なんでですの!?」
リン「・・・強過ぎたんだよ…ユウゼンが。こっちは3人なのにまるで歯が立たなかった。」
リンは悔しそうにハナに話した。
リン「しおん君が特にやられて…今入院してる。」
ハナ「しおん君が……だ、大丈夫なんやろ?」
みつ「命に別状は無いが…精神面が心配だ。」
みつれは俯いた。
リン「うん…。心折れてなければいいけど…」
ハナ「・・・あまりにもダメージを負ったから逃げるしかなかった……て感じか…」
リン「そういうことだよ。」
みつれとリンは悔しかった。
ハナ「・・・このまま引き下がるんですか?」
みつ「そんなわけないだろ。…だが今は動けないのが現実だ。」
リン「そうだね…悔しいけど…。とにかく今はしおん君の回復を待たないと…。少年のメンタル面も心配…」
ハナ「・・・」
3人は沈黙してしまった。。。
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