『ブラックボックス』

うどん

文字の大きさ
上 下
45 / 190
〜第2章〜

㊸『〜ポチの鎖編〜メモ』

しおりを挟む

~ポチの鎖編~




『私の身体に超小型GPSを付けている。リンと協力して居場所を特定してくれ。』



しお「ま、まさか…こうなることを全部想定して……」


ビルを脱出したしおん、よつば、カオリはみつれがしおんに託したメモ紙を見る。

よつ「やっぱり戻ろう!ご主人様はここで待っててくださ」
その時、ビルの4回の部屋が突然爆発した。

しお「ッ!?あの部屋は!?」
爆発したのはさっきいた部屋だった。

部屋の窓から煙があがる。
しおんはビルに戻った。

よつ「待って!!!」
よつばも追いかけていく。

カオ「・・・ペットと心中ですか…。なわけないですね。」
煙があがる部屋を見上げながらカオリは呟く。

4階に向かうしおんとよつば。
だがカラオケに居た客が次から次へと降りてくる。

しお「ダメだ…先に進めない!」
よつ「くそ…」

逃げようと降りてくる人混みに足止めを食らう2人。

しお「みつれさん!みつれさん!!!」

しばらくして人数が減ってきた。
2人は再び4階にむかう。

すぐに1番右奥の部屋に行くと、中には誰もいなかった。

しお「いない…どこ行った……」
警報器の音と遠くからサイレンの音が聞こえる。

よつ「サツと消防が来る!ワタシたちもズラからないと!!」

カオリを警察に渡すワケにはいかない。
カオリを連れていかないと。

しお「・・・行こう!カオリさんを警察に渡すワケにはいかない!」
しおんとよつばは現場を後にした。


3人はとりあえず『サファイア』の店に行く。
よつ「ご主人様。ご無事で何よりです。」

カオ「心配かけましたね。よつば。しおんさん、あなたにも礼を言います。みつれさんにも礼を言いたかったんですが…」

しお「・・・いえ。」

よつ「・・・」

カオ「みつれさんはあなたにメモを残したんですよね?」

しお「ハッ!そうだ!!」
しおんはメモのことを忘れていた。
メモ紙をテーブルに出した。

よつ「・・・このメモだと、みつれさんは捕まること前提になりますよね?」

しお「多分スイが居るって分かってたんだ…」

カオ「身体にGPSですか…。3年前と一緒ですね。」

よつ「3年前と一緒?どういうことです?」
しおんも同じ質問をしようとしていた。

カオ「あれはみつれさんを救出した時、みつれさんは自分の身体にGPSを仕込んだんですよ。それで場所を特定出来た…と聞いてます。そのGPSを取り除いたのは私です。」

しお「いったいどこに?」

カオ「女性にしか無いトコロですよ。」

よつ「まさか…」
よつばもしおんも察した。

カオ「多分同じ手を使ってるんでしょうね。」

しお「ならそれを辿って助け出さないと!」
しおんは立ち上がる。

カオ「よつば。しおんさんをお手伝いしなさい。助け出したら私に連絡しなさい。それを取り除けるのは私だけですから。」

よつ「分かりました。しおんさん!行きましょう!」

しおんとよつばは事務所に戻った。



カオ「鎖はまだ切れてない…ってことですか。」

カオリはコーヒーをすすった。。。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

こども病院の日常

moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。 18歳以下の子供が通う病院、 診療科はたくさんあります。 内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc… ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。 恋愛要素などは一切ありません。 密着病院24時!的な感じです。 人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。 ※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。 歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

だんだんおかしくなった姉の話

暗黒神ゼブラ
ホラー
弟が死んだことでおかしくなった姉の話

体育座りでスカートを汚してしまったあの日々

yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。

バレー部入部物語〜それぞれの断髪

S.H.L
青春
バレーボール強豪校に入学した女の子たちの断髪物語

ナースコール

wawabubu
青春
腹膜炎で緊急手術になったおれ。若い看護師さんに剃毛されるが…

処理中です...