『ブラックボックス』

うどん

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〜第2章〜

㊸『〜ポチの鎖編〜メモ』

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~ポチの鎖編~




『私の身体に超小型GPSを付けている。リンと協力して居場所を特定してくれ。』



しお「ま、まさか…こうなることを全部想定して……」


ビルを脱出したしおん、よつば、カオリはみつれがしおんに託したメモ紙を見る。

よつ「やっぱり戻ろう!ご主人様はここで待っててくださ」
その時、ビルの4回の部屋が突然爆発した。

しお「ッ!?あの部屋は!?」
爆発したのはさっきいた部屋だった。

部屋の窓から煙があがる。
しおんはビルに戻った。

よつ「待って!!!」
よつばも追いかけていく。

カオ「・・・ペットと心中ですか…。なわけないですね。」
煙があがる部屋を見上げながらカオリは呟く。

4階に向かうしおんとよつば。
だがカラオケに居た客が次から次へと降りてくる。

しお「ダメだ…先に進めない!」
よつ「くそ…」

逃げようと降りてくる人混みに足止めを食らう2人。

しお「みつれさん!みつれさん!!!」

しばらくして人数が減ってきた。
2人は再び4階にむかう。

すぐに1番右奥の部屋に行くと、中には誰もいなかった。

しお「いない…どこ行った……」
警報器の音と遠くからサイレンの音が聞こえる。

よつ「サツと消防が来る!ワタシたちもズラからないと!!」

カオリを警察に渡すワケにはいかない。
カオリを連れていかないと。

しお「・・・行こう!カオリさんを警察に渡すワケにはいかない!」
しおんとよつばは現場を後にした。


3人はとりあえず『サファイア』の店に行く。
よつ「ご主人様。ご無事で何よりです。」

カオ「心配かけましたね。よつば。しおんさん、あなたにも礼を言います。みつれさんにも礼を言いたかったんですが…」

しお「・・・いえ。」

よつ「・・・」

カオ「みつれさんはあなたにメモを残したんですよね?」

しお「ハッ!そうだ!!」
しおんはメモのことを忘れていた。
メモ紙をテーブルに出した。

よつ「・・・このメモだと、みつれさんは捕まること前提になりますよね?」

しお「多分スイが居るって分かってたんだ…」

カオ「身体にGPSですか…。3年前と一緒ですね。」

よつ「3年前と一緒?どういうことです?」
しおんも同じ質問をしようとしていた。

カオ「あれはみつれさんを救出した時、みつれさんは自分の身体にGPSを仕込んだんですよ。それで場所を特定出来た…と聞いてます。そのGPSを取り除いたのは私です。」

しお「いったいどこに?」

カオ「女性にしか無いトコロですよ。」

よつ「まさか…」
よつばもしおんも察した。

カオ「多分同じ手を使ってるんでしょうね。」

しお「ならそれを辿って助け出さないと!」
しおんは立ち上がる。

カオ「よつば。しおんさんをお手伝いしなさい。助け出したら私に連絡しなさい。それを取り除けるのは私だけですから。」

よつ「分かりました。しおんさん!行きましょう!」

しおんとよつばは事務所に戻った。



カオ「鎖はまだ切れてない…ってことですか。」

カオリはコーヒーをすすった。。。
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