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〜第2章〜
㊵『闇医者の救出』
しおりを挟む3人は目的地の雑居ビル付近に到着した。
みつ「このビルだな。」
しお「じゃあここからドローン飛ばすよ。」
しおんはドローンを飛ばした。
ビルの周りを旋回する。
しお「4階に開いてる窓があった。ここから入ろうか。」
よつ「あんな高い所どう行くんですか?無理でしょう。」
よつばは半分呆れ顔でしおんに言った。
しお「あそこなら大丈夫。行けますよ。」
しおんは自信満々によつばに言った。
みつ「おい。しおん。次はインカム落とすなよ。」
しお「たはは…気をつけますぅ。」
みつ「じゃあ作戦開始だ。しおん。先登れ。」
しお「はいよ。」
しおんは軽々と上に登っていく。
よつ「す、凄い……」
軽々登るしおんを観て驚くよつば。
みつれは少し得意げな顔をする。
みつ「私たちも行こう。」
みつれとよつばはビルに入っていった。
みつ「階段から行こう。」
2人は階段をのぼっていく。
よつ「3階は全フロアカラオケなんですね。」
みつ「4階への階段は関係者以外立ち入り禁止か…」
4階に続く階段には関係者以外立ち入り禁止の標識がでていた。
よつ「関係ないです。行きましょう。」
2人はそのまま進む。
4階につくとドアが左右に2つずつあった。
よつ「造りは1・2階と一緒ですね。」
みつ「しおん。どんな感じだ?」
みつれはインカムでしおんに話しかける。
しお「中に人がいた。見覚えがある顔だ。リンさんを拉致した連中だよ。」
みつ「・・・やっぱりか。」
みつれは少しピリつく。
よつ「みつれさん。しおんさんはなんと?」
みつ「やはり相手はテロ組織だ。」
しお「中には2人いる。どうする?僕は入れそうにないや。」
みつ「カオリさんは居そうか?」
しお「・・・いや、居ないね。別の部屋かも。」
みつ「了解。まずはその部屋からだ。」
よつ「どうする気ですか?」
みつ「配達員を装ってドアを開けてもらう。そして中を制圧する。」
よつ「カチコミですね。了解。」
よつばがニヤつく。
昔の血が騒いだのだろうか。
みつ「いくぞ。」
みつれはインターホンを鳴らす。
するとインターホン越しに男が出た。
「はい。」
みつ「すみません。お届け物ですぅ。」
「はいよぉ。開けるわ。」
男はドアを開けた。
その瞬間、よつばが男の腹に蹴りを食らわす。
後ろによろめいた男はそのまま倒れ込む。
みつれとよつばはすかさず中に入りドアを閉めた。
「な、なんだお前らッ!?」
窓からしおんが侵入し男の背後をとる。
しお「隙だらけだ。」
しおんは男の後頭部を殴り、転倒させる。
「ぐぅ!」
よつばはインターホンの男をひたすら殴り続けていた。
みつれはしおんが無力化した男をロープで縛る。
みつ「おい。止めてこい。死ぬぞあれ。」
しおんによつばを止めてこいと言うみつれ。
しお「ちょっとストップストップ!!死んじゃうよ!」
慌ててよつばを止めるしおん。
男は血だらけで意識が無かった。
しお「((お、おっかねぇ…さすが元半グレ…))」
制圧に成功した3人。
無力化した男に尋問を始めた。
みつ「この人物を捜している。どこの部屋にいる?」
みつれは男にカオリの写真をみせた。
「ぐっ…お前らこんなことしてただで済むと思うなよ!…ぐっ!」
よつばが躊躇なく男の顔を殴った。
よつ「いいから言えや!!何処だ!!!」
よつばは男をひたすら殴る。
みつ「やめろ。死んだら居場所聞けないでしょ。」
みつれはよつばを止めた。
よつ「・・・ちっ。」
しお「((『ペット』っていうか『猛獣』だねこりゃ…))」
しおんはよつばの暴れっぷりにちょっと引いていた。
「うぅ……」
男は唸っている。
みつ「もう一度聞くぞ。何処にいる?」
みつれは男の前に立って詰める。
「うぅ…1番…右奥の部屋だ……。」
みつ「中に何人いる?」
「か…監視の1人だ…」
みつ「他の部屋には何人いる?」
「・・・」
みつ「私も気が長い方じゃない。早く言いな。」
みつれは部屋にあった鉄パイプを男の股に当てる。
みつ「ここ…潰そうか?」
「ひっ……よ、4人!1部屋に2人いる!!」
男は完全にひより、白状する。
みつ「よし。じゃあ寝てろ。」
みつれは男の頭に蹴りを食らわす。
よつ「ご主人様は右奥の部屋ですね。行きましょう。」
みつ「待て。カオリさんの部屋に入って助けても全員呼ばれたら面倒だ。1部屋ずつ制圧する。」
しお「その方がいいね。」
3人は次に向かいの部屋を制圧しに行く。
手順は同じ。配達員を装ってドアを開けさせ、よつばが突撃する。
みつれとしおんは相手を無力化する。
向かいの部屋も無事制圧。
次はカオリが監禁されている部屋の向かいの部屋。
そこにも男が2人いた。
その2人はみつれも見覚えがあった。
リンが監禁されていた時に階段で見張りしていた2人だった。
「お、お前ら誰だ!?グェっ!?」
よつばが男を殴って黙らせる。
よつ「黙れ喋るな。」
縛りあげた男に尋問するみつれ。
みつ「お前ら。このあいだの『警察拉致監禁事件』の時、階段で見張り番をしていたな?」
「な、なんのことだか……」
みつ「逃げ出した警察がお前らの顔を覚えてるんだよ。」
男は震えた。
みつ「刑務所生活を楽しみにしとくんだな。」
みつれは男を殴って気絶させた。
しお「これで残るは最後の部屋だけだね。」
みつ「あぁ。行こう。」
3人はカオリがいる最後の部屋へ。。。
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