『ブラックボックス』

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〜第1章〜

㉙『〜リン奪還編〜人質』

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リンは目を覚ました。
リンが目覚めた場所は狭い一室。
そこにはシロサキがいた。

シロ「起きたか?刑事さん。」

リンは両手両足を縛られて身動きが取れなかった。

シロ「ちょっと待ってね。もうすぐで塗り終わるから。」
シロサキは机でネイルをしていた。

リン「お前…自分が何したのかわかってんの!?」

シロ「この国を変えるためにやったことだよ。」
シロサキはネイルを見ながら答える。

リン「私をどうする気なの?」

シロ「安心して。アンタは人質として使う。それとも、地下に送り込んで男達を悦ばせて稼がせるか。」

シロサキはリンの顔を見る。
シロ「警察を好きに犯せて興奮しない男はまぁ少ないでしょ。アンタ美人だし人気出るんじゃない?ね?組織犯罪対策部のリン刑事。」

シロサキはリンの警察手帳をひらひらとリンに見せる。

リン「ッ!?」

シロ「とりあえずしばらくはここに居てもらう。まぁゆっくりしていきなよ。今日はもう遅いし、私はこれからデートなの。じゃぁね。」
シロは扉を閉め鍵をかけた。

リン「((くそっ…..どうすれば……))」

リンは拘束されたまま一夜を明けた。





シロ「おい。起きろ。」

リンは寝てしまっていた。
目覚めるとシロサキが目の前にいた。

シロ「アンタの移動先が決まったよ。」
リン「なんだって…」

シロ「とりあえずアンタは地下に隠す。時が来たら人質として世に出てもらう。」

リン「ふざけんな…許さない…絶対に…」

シロ「ふーん。その口…何時までもつかな。」
シロサキはリンの腹を蹴る。

リン「ぐっ…」
何度も腹を蹴られる。

シロ「やっぱりこれが1番いいかな?」
シロサキはスタンガンを持ってリンの腹に当てた。

リン「あぐぁ!?」

バチバチと音をたて、リンはビクンと反り返る。
リンは失禁してしまった。

シロ「アハハぁ。警察がお漏らししちゃって(笑)情けなァい(笑)」

尿を漏らすリンを嘲笑うシロサキ。

シロ「そんなお漏らしするアンタに服は要らないよね?」
シロサキは布切りバサミを持ち、リンの服を切り刻んでいく。
下着も全て着られ全裸にされる。

シロ「さぁ今から移動するよ。」
シロサキはリンが逃げないように鎖の付いた足枷を付け、腕を後ろにまわして手錠で拘束した。

シロ「哀れな姿だねぇ。お巡りさん。」
なに一つ隠せない体勢のリンを嘲笑いながらリンを地下へ移動させた。


リン「((・・・みっちゃん……))」
リンは心の中でみつれの名前を呼んだ。









一方、みつれとしおんはGPSを頼りにシロサキを追っていた。


しお「昨日のGPSの位置を見ると数時間同じ場所に止まってた。今日も同じ所に止まってた形跡がある。どうする?今のGPSを追うか昨日の位置に行くか?」

みつ「おそらくそこがアジトだな…そこに向かおう!」

みつれはバイクのスロットルを握り、スピードを上げて飛ばしていく。

GPSが数時間止まっていた場所に到着した2人。

みつ「この建物だな。」

そこは廃墟になった4階建ての雑居ビルだった。
しお「仮説が合ってるならリンさんはここに監禁されているはずだよ。」

みつ「必ず助けるっ!先に辺りを確認しよう。」
しお「ドローンの出番だね。持ってきてるよ。」

しおんはドローンを飛ばしてビルの辺りを確認する。
しお「3階部分の窓が開いてる。ここから侵入出来そうだよ。」
しおんはドローンを操作して窓から侵入し中を確認した。

しお「よし。誰も居なさそうだね。」
みつ「ならそこから侵入しよう。」

しおんとみつれは3階までよじ登り、窓から侵入した。

みつ「流石パルクールが得意なだけあるな…」
しお「それについてこれてるみつれさんも流石だよ。」
みつ「ッ!?しー!」
みつれはしおんの口を塞いだ。
すると廊下から2人の男の声が聞こえた。



「昨日シロが捕まえてきた女、刑事らしいぜぇ?」

「マジかよ!スリが得意なのは知ってるがまさか刑事まで盗んでくるとはなぁ(笑)」

「全くだぁ!今は地下に閉じ込めてるらしいぜ?裸にしてな!」

「うぉー!マジか。後で見に行こうかなぁ!」

「刑事を犯せるなんて最高だな!やべぇ興奮してきたぁ!!」

「じゃあさっさと仕事終わらせちまおうぜ!」

会話しながら2人は通り過ぎていった。



しお「リンさんは地下に居るみたいだね…」

みつ「絶対許さない……とにかく地下に向かおう。」

みつれとしおんは音を立てないように警戒しながら地下へ進んでいく。
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