『ブラックボックス』

うどん

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〜第1章〜

㉒『友だち』

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みつれはリンに自分の過去を語った。


上司のトドロキ隊長の裏切り。
組織に売られて監禁され、
『スイ』という躾役に羞恥と屈辱をうけた日々。
ショーで出会った元極道の初老の救助。


みつれは大まかな過去をリンに話した。


リン「まさかそんなことが……」
うまく言葉に出来ないリン。

みつ「だから私はそいつらを許さない。必ず復讐する。」
みつれは拳を握り締める。

リン「けどみっちゃんを監禁していた人達って…」
みつ「あぁ。全員死んだと聞いている。」


リン「・・・そんな過去があったんだね……」
リンは涙を流した。

みつ「!?お前が泣いてどうすんだよ……」
リン「だって……友だちがそんな目にあってたなんて……」

リンはみつれの手を握った。
リン「私に出来ることがあれば全力で協力するッ!だからみっちゃん…そんな怖い顔しないで…」
みつ「リン…お前の気持ちは嬉しいよ。」

みつれはリンの手を握り返した。


リン「話してくれてありがとう。今日逮捕した「ウエノ」からなにか手掛かりが出てくるかもしれない。なにかわかればスグ連絡するね。」
みつ「ありがとう。リン。だがウエノからはいい情報は出ないと思う。あのクラブの一会員でしか無いからな。」

リン「ならそのクラブのことを叩く。まずそんな非人道的なモノ、警察としても見逃せない。摘発しないと。」

みつ「・・・そうだな。頼むよ。」


リン「・・・とりあえず、今日は飲もう。「ウエノ」を逮捕したお祝いとして!奢るよ!」
みつ「ふっ。そうだな。今日は飲みたい気分だ。付き合ってもらうよ。」





数時間後。。。


リン「だああからぁぁ…みっちゃんはかわいいんじゃかりゃぁー!!」
みつ「にゃに言ってんのリン…ひっぱたくよ…」
リン「えぇー…こーむしっきょーぼーがい(公務執行妨害)でタイホしちゃうぞぉぉ!?」

みつ「職権らんよーじゃないの…あんた……」

2人とも出来上がってしまっていた。


リン「うりゅさぁい!署までれんこーか私の家までれんこーかえらびなしゃぁい!」

みつ「それなりゃ…お前の家がいいな……」

リン「よぉぉぉし!じゃぁ今から私んちにれんこーだァァ♡飲みなおそぉぞ!ましゅたー!おカンチョー!」

リンは財布をポンと出しふらふらと店を出た。

「ちょっとリンちゃん!財布!!」

リン「そこからお代抜いといてぇぇ。」

「いや!足りないよ!!!(笑)」
マスターは笑いながら言った。

みつ「しゅみません…足りない分は私が出しましゅから……」

「いいですよ。足りない分はツケにしときますから。それよりリンちゃんをお願いしますよ。」

みつ「ありがとうございます…ちょっとリン待てって…」


マスターはみつれにリンの財布を渡し2人を見送った。


「リンちゃん…いい友だちをもったね。」


ふらふらと街を歩く2人はリンの家へと歩いていった。。。


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