『ブラックボックス』

うどん

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〜第1章〜

⑲『〜みつれの過去編〜入札』

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みつれのアピールショーで盛り上がる観客達。

「なかなか興奮したアピールショーでした!!さぁこれより入札を始めたいと思います!!入札希望の方は前のほうへお越しください!!」

ぞろぞろと観客が前に集まる。


みつれはまだ快楽の余韻に浸っていた。
みつ「はぁ…はぁ…」

スイ「よくやった。ポチ。」
みつ「んッ...///」

みつれはスイに褒められて少し嬉しかった。


ステージでは入札が続いていた。

「では続きましてNo.3の入札を開始します!5万からスタート!!!」

「10!!」「15!」「25!」「27!!」

次々と入札の声があがる。

「27が出ました!!ほかにいらっしゃいませんか!!?」

「30ッ!!」

「30出ました!!ほかには!!?」

「・・・」

「はい!No.3は30で落札です!おめでとうございます!!」
拍手が鳴る。
そしてみつれの入札が始まる。

「では最後になります!No.4の入札を開始します!5万からスタート!!!」

「15!!」「25!」「30!」「33!!」

どんどん跳ね上がる入札。
「50!!」
おぉぉ…と声があがる。


「50出ました!!他には!!?」

「70!」

会場が盛り上がる。

「おぉっと!すごい金額だあ!!さぁ!現在70!出ないか!?出ないか!?」

「80。」
声を上げたのは初老の男性だった。

それに競り合うように中年の男性は声を上げる。

「85ッ!!」
2人の競り合いに会場は一気に盛り上がる。

「100。」
初老の男性が100を出した。

会場が騒然とする。

スイ「う…ウソでしょ……」
ステージ裏でみていたスイは驚きを隠せなかった。

「ひゃッ!?100ッ!!?凄いことになったぞこれはぁ!!さぁ出ないか!?出ないか!?」

競り合ってた男性は諦めたのか手をヒラヒラ振る。

「はい!No.4は100で落札です!おめでとうございます!!」
これまでに無い拍手が鳴る。

「100はオーディション始まって以来一度も出た事ない額です!!我々は歴史的瞬間に立ち会った!!!」

司会者が観客を湧かせる。

「ではこれより落札者の方々は別室へと移動をお願いいたします!もう一度!落札者の4名に盛大な拍手を!!!」

会場は拍手喝采になる。

「ではこれにて『ドッグオーディション』を終了させて頂きます!皆様ありがとうございました!!」

そうしてステージに幕が降りた。

スイ「ポチ。こっちに来な。身体綺麗にするよ。」
スイはみつれを連れて控え室に戻った。

みつれの身体をしっかり綺麗にするスイ。

スイ「アンタ大したもんだよ。」
スイはみつれを褒める。

みつ「スイ様のおかげです。」

スイ「落札者との時間は私は立ち会えない。ポチ、アンタだけで落札者に奉仕するんだ。落札者の要望には全て応じなさい。…といっても相手は初老のじいさんだがな。」

みつ「・・・はい。」

みつれの身体の汚れを拭き終わったスイ。

みつ「拭き取り頂きありがとうございます。」

スイ「部屋の前までは同行する。そこに落札者が待っている。行くよ。」

スイはみつれに布を着せて落札者が待つ部屋にむかった。

部屋の前にはガードマンが立っていた。
「これから先は『犬』のみになります。『主人』は控え室でお待ちください。」


スイはみつれの肩をポンと叩き、控え室に戻った。

「入りなさい。」

ガードマンに指示され、みつれは部屋の中に入っていく。


そこに落札した初老が座っていた。。。
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