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〜第1章〜
⑨『〜みつれの過去編〜裏切り』
しおりを挟む~みつれの過去編~
テロ組織の一味を摘発、及び壊滅する任務前日。
みつれは落ち着きが無かった。
厳しい訓練を乗り越えて、
ようやく明日復讐の一歩を踏み出す。
そう思うと落ち着かずにいられなかった。
トド「みつれ。少しいいか。話がある。」
みつ「は、はい!」
トドロキはみつれを呼び出す。
みつ「お呼びでしょうか。トドロキ隊長。」
トド「まぁそう堅くなるな。今は俺たちしかいない。」
トドロキはタバコを吸う。
トド「…なぁ、みつれ。明日の任務のターゲット、お前の家族の仇なんだろ?」
みつ「な、なんでその事を!?」
トド「部下のことを知るのも隊長の務めだからな。」
トドロキはフっと笑った。
みつ「確かに私の家族はテロで命を奪われました。私はそのテロ組織を壊滅するためにこの道を選びました。」
トド「だからといって明日の任務、勝手な行動は許さない。いいな?俺の指示に従え。じゃなければお前は連れていかない。」
みつ「・・・承知しています。」
トド「分かってればいいんだ。」
トドロキは酒を取り出しみつれに渡す。
トド「飲め。明日は正念場だからな。自分の士気を高めろ。」
みつ「・・・いただきます。」
みつれは酒をグッと飲み、明日の任務に備えた。
任務当日。
テロ組織の一味が潜伏するアジトに到着した。
トド「いいか。お前はみてるだけだ。勝手な行動は許さん。わかったな?」
みつ「はい!」
いい返事だとトドロキは笑う。
少数部隊が各自配置につく。
ハンドサインで中に突入する。
次々とアジトに乗り込む部隊。
しかしそこはもぬけの殻だった。
しらみ潰しにアジトを捜索。
しかし誰1人居なかった。
トド「爆発物が仕込まれてる可能性がある。全員警戒せよ。」
「了解」
部隊がしばらく散策する。
「クリア!異常なし。」
「爆発物検知無し。クリア。」
トド「了解!・・・どうやらもぬけの殻のようだ。なにか手掛かりがあるかも知れん。中に入るか?みつれ。ここに残っててもいいんだぞ?」
みつ「行かせてください!」
トド「・・・そうか。ならついてこい。」
トドロキとみつれは中に入っていく。
トド「よし。撤収だ。お前達は先に出ろ。」
「了解。」
トドロキ隊長は指示を出し、
部隊が次々に撤収していく。
トド「みつれ!少し時間をやる。調べれるだけ調べろ。」
みつ「了解!ありがとうございます!」
みつれはなにか手掛かりがないか探す。
しばらく探していると背後から人影が現れた。
みつれは後頭部を殴られ倒れる。
みつ「ぐっ……な………」
みつれを殴った人物はトドロキだった。
トド「すまねぇな。みつれ。」
トドロキの後ろには部隊の人間ではない人影が数名立っていた。
みつ「た……たいちょ………」
?「これでアンタも俺らの仲間だなぁ。トドロキさんよ。共にこの国をひっくり返そうぜ。」
トド「・・・あぁ。そうだな。」
みつれは気を失った。
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