『ブラックボックス』

うどん

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〜第1章〜

⑦『ぺドフィリア』

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作戦当日。

みつれとしおんは学校に潜入していた。
しお「いやぁ…学校って懐かしいなぁ」
みつ「目立つ行動するなよ。私達は外部清掃員としてきてる名目なんだから。」
しお「分かってるよ。リンさんもこういう時は役に立つよね。」
リン「こういう時はってどういうことよ少年。」

どうやらリンはこの学校の理事長と面識があるらしく、犯罪パトロールの一環で3人と私服警官数名を外部清掃員として配置したようだ。

リン「理事長にはターゲットの「ウエノ」のことは告げてある。犯行を犯したらその場で現行犯逮捕する。」
みつ「そこまで根回しされると私達の出番は無くなるな。」
しお「もし出番無くても報酬はいただきますよリンさん。」
リン「もちろん。この作戦を考えたのはあなた達だからね。…そろそろ放課後だね。」

カエデには放課後、補習に行く前にトイレに行くよう指示している。
そこでインカムをつけて作戦開始だ。

みつ「カエデさん。聞こえるかな?」
カエ「聞こえます。」

カエデからの返事が返ってきた。
みつ「よし。じゃあ作戦開始だ。カエデさんは普段通りにして。大丈夫。私達は近くにいるから。」
カエ「・・・わかりました。」

カエデは補習室に向かう。

みつ「全員スタンバイ。突入するまで私の合図を待って。」
みつれはタブレットで補習室が映った画面をみている。
しお「補習室のカメラはバッチリでしょ?」
みつ「あぁ。完璧だ。」
しお「あ、ターゲットが入ってきた。じゃあ僕も準備行くね。」
みつ「落ちるなよ。」
しおんはふっ…っと笑い自分の配置に移動する。

ほどなくしてカエデが補習室に入ってきた。

カエ「失礼します。」
ウエ「お!カエデさん早いね。じゃあ始めようか。」

ウエノは手招きする。
カエデはカバンを隣の机に起き、席に着く。

ウエ「カエデさん。これ。」
ウエノはカエデにカプセルの錠剤を渡した。
ウエ「ブドウ糖が入ったサプリ。前も飲んだでしょ?」
カエ「あ、ありがとうございます…」

カエデはその錠剤を飲んだ振りをした。

ウエ「じゃあ補習始めるね。」
ウエノは黒板に書き込む。

みつ「カエデさん。返事はしなくていい。しばらくしたら寝たフリして。」

みつれはカエデに指示を出す。
しばらくするとカエデはこくこくと眠るフリをする。

みつ「いいよ。上手い。しばらくそのまま寝たフリして。」

カエデは徐々に机に伏せるようにする。

ウエ「こうなるからここの答えは……あれ?カエデさん?」
カエデが眠ったことに気づいたウエノ。

みつ「((さぁ…どう動く…))」

ウエノはゆっくりとカエデに近づく。
みつ「カエデさん、そのまま…」

ウエ「カエデさ~ん。お~い。…………。」
ウエノはカエデが眠っていることを確認すると手袋を取りだした。
ウエノはカエデの周りをゆっくりぐるぐる回っている。

カエデの身体を舐め回すようにみている。
ウエノはカエデの肩をトントンと叩く。

カエ「・・・・・」
カエデは寝たフリを続ける。

ウエ「暑いかな?…脱がしてあげるね。」
カエデは状態を起こされ、椅子を数個並べた即席ベッドの上に寝転がされた。

1つ1つボタンを外していくウエノ。

みつ「ターゲットが動き出した。皆スタンバイ!」

みつれは待機してる皆に指示を出す。

制服のシャツのボタンを外し終え、キャミソールが露出する。
それを丁寧に捲り上げる。
そしてスカートを下ろし、下着を露出させる。


ウエ「やっぱり中学生は白だよなぁ…君は優秀だよ。最近の子は色モノばかり着てるからね…」

ウエ「それにみんな生意気にも毛が生えてるんだよ。それはもう子どもでは無い。けど君はまだ生えてない子どもだぁ…また見せてくれよ。俺はそんな君が大好きなんだ……子どもの身体の君を……」

ウエノはカエデの下着を脱がそうとする。

みつ「今だ!突入!!」

みつれの合図で補習室の鍵を開ける。
一斉に入り込むみつれとリン。
万が一逃げないように廊下には私服警官を配置。

ウエ「な!。なんだアンタ達!!」
突然の突入に動揺するウエノ。
リン「警察だ。お前を『未成年淫行罪』で逮捕する。」
ウエノは逃げるように窓に走る。

しお「おっと!逃がさないよ。」
窓にスタンバイしてたしおんが飛び出してウエノに蹴りをいれる。

ウエ「ぐふっ!」
ウエノは倒れ込む。

リン「大人しくしろ!」
リンはウエノに手錠をかける。

みつ「カエデさん!」
みつれはカエデの元へ駆け寄る。

みつ「カエデさん!よく頑張ったね!!」
カエ「うっ……うっ……」
カエデはみつれの腕の中で泣いていた。

ウエ「・・・やっぱりこの子には薬はきいてなかったか……ん?」
ウエノはみつれの顔をみて気がついた。

ウエ「あんた…見たことあるぞ…。あんなところにいた女がまさか警察とはな……」
リン「無駄口叩くな。お前には余罪がありそうだな。覚悟しな。連れていって。」

リンは私服警官に指示しウエノを連行する。


みつ「待て。あんなところってどういう事だ?」
みつれはウエノを止めて質問する。

ウエ「あんだけ気持ち良さそうにしてたのによく言うぜ。警察よりそっちのほうが…ッ!?」

みつれはウエノを力いっぱい壁に押さえつけた。

みつ「どういうことだ!!…ま、まさか……」
ウエ「今、近くであんたの顔みて確信に変わったよ。やっぱりあの時の女だな。俺には分かる。」

ウエノは薄ら笑う。
「あんたのカラダ…綺麗だったもんなぁ…子ども好きの俺でも興奮したよ…。」

みつれはウエノの顔を殴りつける。
何度も何度も殴り続けた。

リン「ストップ。みっちゃん。おしまいだよ。それ以上は死んじゃう。」
リンがみつれを止める。
リン「連れていって。」

ウエノは警察に連行された。

リン「私達も撤収しよう。みっちゃん。カエデちゃんも一緒に来てくれるかな。」
カエ「は、はい。」

しお「みつれさん……」
みつれはギリギリと噛み締め俯いていた。
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